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第二章 浄化の旅
ブラッキル伯爵領
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「…死ぬかと思った」
あの後、3人がさらに2回イくまで解放してもらえなかった俺は目が覚めたら体はギッシギシだし、声はガラガラだし、お腹はペコペコだし、尻はヒリヒリするし…コンディションは最悪だ。
俺の両隣にディアとローゼンがいて、ローゼンの向こうにいたらしいティエは俺が起きる前にすでに任務に出た。お仕事お疲れ様です。
ちなみに俺の隣で寝るのは順番が決まってるらしい。いつの間に色んな順番を決めたんだ。俺は何も聞いてないぞ!
「すみません…。スナオ様がいなくなってしまった、と思った時には恐怖で気が狂いそうになって、倒れた姿にそれが重なってしまいました」
「お前が倒れたのを見て箍が外れた。すまん」
「う…っ」
くっそぅ、顔が良い…!!!
魔力切れで倒れた俺に応急処置でキスして唾液やらパーピュアの薬やらを飲ませながらここへ運び込んだのが昼間。そして俺が起きる前に既に1回ずつ3人に抱かれてたって知りちょっと遠い目になるけど、でもそれがなかったら死んでたかも知れないしな。というかだから起きた時すでにドロドロだったのか…。
「…俺も心配かけてごめん…」
全て不可抗力だけど!!でも心配してくれたのは素直に嬉しいから謝っておく。…心配して箍が外れるのは金輪際やめて頂きたいけどな!お仕置きモードのみんな怖くて嫌だ!
「…ねぇ、ところで、ここどこ…?」
4人で寝てもギリギリ平気なドでかいベッドは天蓋付き。枕も布団もフッカフカで、起き上がった二人に支えられて体を起こして見渡す部屋の中も豪華だ。
きらびやかな調度品は磨き上げられピカピカで、床に敷かれた赤の絨毯は室内土足の世界なのに普段は砂一つ落ちてないのだろう。今日は俺達…というかディア達が靴で歩いた箇所だけ毛足が倒れ汚れている。でも歩いてない場所はまるで新品のよう。
ベッドサイドのテーブルには陶器のティーセットが置かれていてローゼンが慣れた手付きで準備を始めた。そのティーセットも華美過ぎず地味すぎない模様が描かれておりそれを眺めて楽しめる作りになっている。
ホントにここどこ…?
「ブラッキル伯爵邸だ。あの森から一番近かったのでな」
騎士団からの頼みで、というよりはマクシノルト家の名前の方が魅力的だったようだが、とディアの唇が皮肉に歪む。
貴族の事は良くわかんないけど、ディアの表情を見る限りあんまり仲良しな相手じゃないのかな?
首を傾げてたら、俺の背中にふかふかクッションを差し込んで凭れられるように調整したローゼンが紅茶の入ったティーカップを手渡してくれる。
「ありがと」
「まだ熱いのでお気を付けください」
今日は鎧でも隊服でもないラフな服装の二人は相変わらずタイプの違うイケメンだ。何だってティーカップがこんなに似合うんだ。きっと俺が持ってても、庶民が無理してお高い物頼んじゃって…的な生ぬるい目で見られるだろうティーカップが二人の手の中では途端に高級感を醸し出すから不思議。そして紅茶が旨い。茶葉の違いなんかわかんないけど、間違いなくティーパックで入れた紅茶の味ではない。
「…噂の真相究明は致しますか?」
「本来我々の仕事ではないがな。…パルティエータが集めた情報次第だ」
何の話だろう?
主語を出さないという事は多分俺にもあんまり聞かれたくない類いの話なんだろう。だったら側でしないで、とか、俺にも教えて、というワガママは言わない。
そもそも俺は騎士団員じゃないし、何でも教えて、というのは傲慢が過ぎるだろう。みんなが側にいてくれるだけでもありがたいんだから。
だから黙って紅茶を飲んでたんだけど…。
「スナオ」
「ん?」
「後で領地の散策に行くか」
「…多分歩けないけど…」
何せ下半身がまだジンジンヒリヒリしてるもんでね。
「抱いて行く。お前の目から見てこの領地がどう見えるか教えて欲しい」
「俺の?」
「ここにはある噂があってな。噂を知らないお前なら先入観が働かない。お前の目で見た景色が知りたい」
本来お前の仕事でもないが、と言われるけど。それって…俺も騎士団の仕事手伝わせてくれるって事?
「わかった」
ちょっと嬉しくなってこくこく頷く。
俺にも出来ることが増えるのは嬉しい!
その後ローゼンが呼んだブラッキル伯爵邸の使用人さん達が食事を運んできてくれて、ついでに湯浴みの用意も整っております、なんて言われて昨日のアレコレを知られている事を突き付けられ俺は恥ずか死ぬ思いをする。
そうだよね…。人んちのシーツとかぐっちゃぐちゃのデロッデロにしたんだもんね…。起きた時には清潔なシーツに替わってたし、きっと替えてくれたんだよね。
とりあえず、二人のお皿から甘くて美味しかった果物を強奪してジト目で睨んでおきました。
あの後、3人がさらに2回イくまで解放してもらえなかった俺は目が覚めたら体はギッシギシだし、声はガラガラだし、お腹はペコペコだし、尻はヒリヒリするし…コンディションは最悪だ。
俺の両隣にディアとローゼンがいて、ローゼンの向こうにいたらしいティエは俺が起きる前にすでに任務に出た。お仕事お疲れ様です。
ちなみに俺の隣で寝るのは順番が決まってるらしい。いつの間に色んな順番を決めたんだ。俺は何も聞いてないぞ!
「すみません…。スナオ様がいなくなってしまった、と思った時には恐怖で気が狂いそうになって、倒れた姿にそれが重なってしまいました」
「お前が倒れたのを見て箍が外れた。すまん」
「う…っ」
くっそぅ、顔が良い…!!!
魔力切れで倒れた俺に応急処置でキスして唾液やらパーピュアの薬やらを飲ませながらここへ運び込んだのが昼間。そして俺が起きる前に既に1回ずつ3人に抱かれてたって知りちょっと遠い目になるけど、でもそれがなかったら死んでたかも知れないしな。というかだから起きた時すでにドロドロだったのか…。
「…俺も心配かけてごめん…」
全て不可抗力だけど!!でも心配してくれたのは素直に嬉しいから謝っておく。…心配して箍が外れるのは金輪際やめて頂きたいけどな!お仕置きモードのみんな怖くて嫌だ!
「…ねぇ、ところで、ここどこ…?」
4人で寝てもギリギリ平気なドでかいベッドは天蓋付き。枕も布団もフッカフカで、起き上がった二人に支えられて体を起こして見渡す部屋の中も豪華だ。
きらびやかな調度品は磨き上げられピカピカで、床に敷かれた赤の絨毯は室内土足の世界なのに普段は砂一つ落ちてないのだろう。今日は俺達…というかディア達が靴で歩いた箇所だけ毛足が倒れ汚れている。でも歩いてない場所はまるで新品のよう。
ベッドサイドのテーブルには陶器のティーセットが置かれていてローゼンが慣れた手付きで準備を始めた。そのティーセットも華美過ぎず地味すぎない模様が描かれておりそれを眺めて楽しめる作りになっている。
ホントにここどこ…?
「ブラッキル伯爵邸だ。あの森から一番近かったのでな」
騎士団からの頼みで、というよりはマクシノルト家の名前の方が魅力的だったようだが、とディアの唇が皮肉に歪む。
貴族の事は良くわかんないけど、ディアの表情を見る限りあんまり仲良しな相手じゃないのかな?
首を傾げてたら、俺の背中にふかふかクッションを差し込んで凭れられるように調整したローゼンが紅茶の入ったティーカップを手渡してくれる。
「ありがと」
「まだ熱いのでお気を付けください」
今日は鎧でも隊服でもないラフな服装の二人は相変わらずタイプの違うイケメンだ。何だってティーカップがこんなに似合うんだ。きっと俺が持ってても、庶民が無理してお高い物頼んじゃって…的な生ぬるい目で見られるだろうティーカップが二人の手の中では途端に高級感を醸し出すから不思議。そして紅茶が旨い。茶葉の違いなんかわかんないけど、間違いなくティーパックで入れた紅茶の味ではない。
「…噂の真相究明は致しますか?」
「本来我々の仕事ではないがな。…パルティエータが集めた情報次第だ」
何の話だろう?
主語を出さないという事は多分俺にもあんまり聞かれたくない類いの話なんだろう。だったら側でしないで、とか、俺にも教えて、というワガママは言わない。
そもそも俺は騎士団員じゃないし、何でも教えて、というのは傲慢が過ぎるだろう。みんなが側にいてくれるだけでもありがたいんだから。
だから黙って紅茶を飲んでたんだけど…。
「スナオ」
「ん?」
「後で領地の散策に行くか」
「…多分歩けないけど…」
何せ下半身がまだジンジンヒリヒリしてるもんでね。
「抱いて行く。お前の目から見てこの領地がどう見えるか教えて欲しい」
「俺の?」
「ここにはある噂があってな。噂を知らないお前なら先入観が働かない。お前の目で見た景色が知りたい」
本来お前の仕事でもないが、と言われるけど。それって…俺も騎士団の仕事手伝わせてくれるって事?
「わかった」
ちょっと嬉しくなってこくこく頷く。
俺にも出来ることが増えるのは嬉しい!
その後ローゼンが呼んだブラッキル伯爵邸の使用人さん達が食事を運んできてくれて、ついでに湯浴みの用意も整っております、なんて言われて昨日のアレコレを知られている事を突き付けられ俺は恥ずか死ぬ思いをする。
そうだよね…。人んちのシーツとかぐっちゃぐちゃのデロッデロにしたんだもんね…。起きた時には清潔なシーツに替わってたし、きっと替えてくれたんだよね。
とりあえず、二人のお皿から甘くて美味しかった果物を強奪してジト目で睨んでおきました。
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