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第二章 浄化の旅
人魚の愛し子様
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「いらっしゃいませ。何かお探しですか?」
俺達が揃って困惑顔をしているそこへ店員さんらしき人が寄ってきた。俺より小さいその人はドワーフ族っていうんだって。でもドワーフ族は立派な髭が自慢らしいけどこの人の顔はつるんと卵肌だ。丸みを帯びた鼻と小さい目、口元はニコニコと笑みを形作っている。
「あの…ここにおじいさん、いましたよね…?」
ドワーフの店員さんは、自分以外店員はいないし、お客さんもまだ俺達だけだって言った後俺の手の平を見て丸い目をさらにまん丸にして口もまん丸になった。
「お客様…!!その手の平の物は…!!」
「盗ってません!!」
凄い勢いで言われたから思わず高速で首を振ってしまった。いやまぁ、普通に手の平に乗せてるし盗ってない事は相手もわかってるだろう。
だけど店員さんは目をキラッキラさせて外へ駆け出していった。
「えぇぇぇ…??」
何事ー?
「おおーい!!みんな!!愛し子様だ!!人魚の愛し子様が現れたぞーー!!!」
「何だって!?」
「本当かい!」
「そりゃめでてぇ!!祭だ!祭の準備だー!!!」
何事ーーー!!?
一気にわーわー騒がしくなった外から、ダーッ!と駆け戻ってきた店員さんは興奮のあまりふんふんと荒い鼻息をつきながら、でも俺の手の平にあるネックレスを壊さないように俺にそっと握らせる。
「あの…?」
「その髪、目の色…貴方は神子様ですね?」
「え、はい…」
「そして今この街の守り神であられる人魚様に貴方様は認められたのです」
「えぇ…???」
どういう事?何か試練とかあったっけ?
ティエもわけが分かってないようで、俺と同じような困惑顔のままである。
「この街に今貴方様が手に持っている人魚の涙を模した土産物は確かに売っております」
それがこれです、と会計をする場所らしいカウンター付近から持ってきてくれたネックレスは俺が持ってるのと似てはいるものの全然輝きが違う。何て言うかプラスチックのオモチャと本物の宝石くらい違う。後色も俺が持ってるやつみたいに色々変わらないし、薄い青一色だ。
「え…じゃあこれは…?」
「それは人魚様が貴方へ送られた加護なのです。お代を頂くなどとんでもない。それは貴方様の物。どうぞお持ちくださって、ご伴侶様方とお守りになさってください」
「でも」
タダでもらうなんて…タダより高いものはないとか言うじゃん。あとからとんでもない事になったりしない…?
せめていくらかは払わせて欲しい、って言ったけど店員さんはとんでもないとブルブルどころかブブブブブというくらい目にも止まらない勢いで首を振ってくらりと目眩を起こしてた。
「人魚の愛し子様が現れた年は漁や農作物が豊作になり街が潤うと言われているのです。お代はそれだけで充分!ほら、街の皆ももう祝いの祭の準備をしてますよ。なのにここで私がお代を頂いて人魚様から不興をかおう物なら村八分にあってしまいます!どうか人助けと思って、そのままお持ち帰りください!」
必死に言い募られて困惑顔でティエを見上げるとティエも困惑してたけど…
「スナオ、そのおじいさんに番は3人って話したの?」
「え?ううん」
手の平を見下ろすとちゃんと俺を含めた4人分のネックレスがキラキラ光ってる。
一緒にいるのはティエだし、手に取ったネックレスは1つだった。なのにネックレスは4人分。
「人魚様はお優しいのです。自分は人間の王子とは一緒にいられなかった。だから恋人や伴侶と末長く一緒にいて欲しいと願っておられるんだとか」
そんなわけでこの地は縁結びで有名なのですよ!と誇らしげな店員さんは俺が大事なネックレスを落とさない様に、って1つ1つ小さな皮袋に大事に入れてそれをまたクッション素材の袋にまとめて入れて手渡してくれる。
せめて袋代を!と言い募ったけど高速首振りで却下された。
「その代わり外の屋台で何か召し上がってください。それが街の為にもなりますし」
「ここまで言うんだもの。そうさせて貰いましょ」
「…わかった。腹がはち切れるくらい食べてくる!」
「それでこの有り様か」
「止めたんですけどねぇ…」
あのネックレスのお礼を兼ねてるのももちろんあるけど、何より屋台に懐かしいイカ焼きとかたこ焼きみたいなやつとかがあったんだよ!サイズはやっぱり俺の知る物より大きかったけど。他にもベビーカステラみたいなやつもあったし、唐揚げ的なやつとか焼き鳥的なやつとか、何と立ち食いラーメンみたいなやつもあって!!この世界ってどちらかと言えば洋風な感じが多かったからラーメンなんて見たら食べないわけにいかないじゃん!
「うー…お腹いたぁい…」
ついつい片っ端から食べちゃって本気で腹がはち切れそうです。
「スナオ様、パーピュアから薬湯を貰ってきました」
「もう入らないー…喉まで食べ物が来てる…」
「一口程度ですから、頑張って」
うぅぅ…起きるのも嫌なのにー!あと苦かったり不味かったりしたら絶対吐くから…!
抱き起こされてしぶしぶ飲んだそれは無味無臭。本当に一口程度で特に抵抗もなくする、と飲み込めた。…あとはこれが下剤とかじゃない事を祈るわ…。
「こんな時に渡すの嫌だからペンダントは明日渡すね。今日はもう寝ます…」
もう寝る以外何も出来なさそう。むしろ寝る事も出来なさそうだけどここは無理矢理寝る事にする。
夜中吐きそうになったら困るから今日は端っこで寝ることにさせてもらった。ディアは実はまだパーピュアにくっついて来てたレイアゼシカの所に話をしに行くらしいし、今日は隣にティエが寝て簡易ベッドにローゼンが寝ることになったようだ。むしろ俺が簡易ベッドでいいのに、と言ったら
「ワタシにローと寝ろって言うの?」
「俺もちょっとそれは…」
って断固拒否されました。だって4人で寝た時はローゼンの隣でティエも寝てたじゃん…。でもあれは同じベッドに俺がいるからいいんだって。不思議な話だ…。
俺達が揃って困惑顔をしているそこへ店員さんらしき人が寄ってきた。俺より小さいその人はドワーフ族っていうんだって。でもドワーフ族は立派な髭が自慢らしいけどこの人の顔はつるんと卵肌だ。丸みを帯びた鼻と小さい目、口元はニコニコと笑みを形作っている。
「あの…ここにおじいさん、いましたよね…?」
ドワーフの店員さんは、自分以外店員はいないし、お客さんもまだ俺達だけだって言った後俺の手の平を見て丸い目をさらにまん丸にして口もまん丸になった。
「お客様…!!その手の平の物は…!!」
「盗ってません!!」
凄い勢いで言われたから思わず高速で首を振ってしまった。いやまぁ、普通に手の平に乗せてるし盗ってない事は相手もわかってるだろう。
だけど店員さんは目をキラッキラさせて外へ駆け出していった。
「えぇぇぇ…??」
何事ー?
「おおーい!!みんな!!愛し子様だ!!人魚の愛し子様が現れたぞーー!!!」
「何だって!?」
「本当かい!」
「そりゃめでてぇ!!祭だ!祭の準備だー!!!」
何事ーーー!!?
一気にわーわー騒がしくなった外から、ダーッ!と駆け戻ってきた店員さんは興奮のあまりふんふんと荒い鼻息をつきながら、でも俺の手の平にあるネックレスを壊さないように俺にそっと握らせる。
「あの…?」
「その髪、目の色…貴方は神子様ですね?」
「え、はい…」
「そして今この街の守り神であられる人魚様に貴方様は認められたのです」
「えぇ…???」
どういう事?何か試練とかあったっけ?
ティエもわけが分かってないようで、俺と同じような困惑顔のままである。
「この街に今貴方様が手に持っている人魚の涙を模した土産物は確かに売っております」
それがこれです、と会計をする場所らしいカウンター付近から持ってきてくれたネックレスは俺が持ってるのと似てはいるものの全然輝きが違う。何て言うかプラスチックのオモチャと本物の宝石くらい違う。後色も俺が持ってるやつみたいに色々変わらないし、薄い青一色だ。
「え…じゃあこれは…?」
「それは人魚様が貴方へ送られた加護なのです。お代を頂くなどとんでもない。それは貴方様の物。どうぞお持ちくださって、ご伴侶様方とお守りになさってください」
「でも」
タダでもらうなんて…タダより高いものはないとか言うじゃん。あとからとんでもない事になったりしない…?
せめていくらかは払わせて欲しい、って言ったけど店員さんはとんでもないとブルブルどころかブブブブブというくらい目にも止まらない勢いで首を振ってくらりと目眩を起こしてた。
「人魚の愛し子様が現れた年は漁や農作物が豊作になり街が潤うと言われているのです。お代はそれだけで充分!ほら、街の皆ももう祝いの祭の準備をしてますよ。なのにここで私がお代を頂いて人魚様から不興をかおう物なら村八分にあってしまいます!どうか人助けと思って、そのままお持ち帰りください!」
必死に言い募られて困惑顔でティエを見上げるとティエも困惑してたけど…
「スナオ、そのおじいさんに番は3人って話したの?」
「え?ううん」
手の平を見下ろすとちゃんと俺を含めた4人分のネックレスがキラキラ光ってる。
一緒にいるのはティエだし、手に取ったネックレスは1つだった。なのにネックレスは4人分。
「人魚様はお優しいのです。自分は人間の王子とは一緒にいられなかった。だから恋人や伴侶と末長く一緒にいて欲しいと願っておられるんだとか」
そんなわけでこの地は縁結びで有名なのですよ!と誇らしげな店員さんは俺が大事なネックレスを落とさない様に、って1つ1つ小さな皮袋に大事に入れてそれをまたクッション素材の袋にまとめて入れて手渡してくれる。
せめて袋代を!と言い募ったけど高速首振りで却下された。
「その代わり外の屋台で何か召し上がってください。それが街の為にもなりますし」
「ここまで言うんだもの。そうさせて貰いましょ」
「…わかった。腹がはち切れるくらい食べてくる!」
「それでこの有り様か」
「止めたんですけどねぇ…」
あのネックレスのお礼を兼ねてるのももちろんあるけど、何より屋台に懐かしいイカ焼きとかたこ焼きみたいなやつとかがあったんだよ!サイズはやっぱり俺の知る物より大きかったけど。他にもベビーカステラみたいなやつもあったし、唐揚げ的なやつとか焼き鳥的なやつとか、何と立ち食いラーメンみたいなやつもあって!!この世界ってどちらかと言えば洋風な感じが多かったからラーメンなんて見たら食べないわけにいかないじゃん!
「うー…お腹いたぁい…」
ついつい片っ端から食べちゃって本気で腹がはち切れそうです。
「スナオ様、パーピュアから薬湯を貰ってきました」
「もう入らないー…喉まで食べ物が来てる…」
「一口程度ですから、頑張って」
うぅぅ…起きるのも嫌なのにー!あと苦かったり不味かったりしたら絶対吐くから…!
抱き起こされてしぶしぶ飲んだそれは無味無臭。本当に一口程度で特に抵抗もなくする、と飲み込めた。…あとはこれが下剤とかじゃない事を祈るわ…。
「こんな時に渡すの嫌だからペンダントは明日渡すね。今日はもう寝ます…」
もう寝る以外何も出来なさそう。むしろ寝る事も出来なさそうだけどここは無理矢理寝る事にする。
夜中吐きそうになったら困るから今日は端っこで寝ることにさせてもらった。ディアは実はまだパーピュアにくっついて来てたレイアゼシカの所に話をしに行くらしいし、今日は隣にティエが寝て簡易ベッドにローゼンが寝ることになったようだ。むしろ俺が簡易ベッドでいいのに、と言ったら
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