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219.語られる真実(7)
それから更に、ぽつりぽつりとルドヴィクはあの日起こったことを話してくれた。
パトリスからの密告により、ルドヴィクは直属の騎士団を率いて極秘にカヴァニスに入国し、ブロンザルドの兵を迎え撃つ準備をしていたこと。
しかしその動きがティルゲルからセヴランへと漏れたことで、ルドヴィクが動いた事を逆手に取られ、ブロンザルドの兵がイザイアの騎士に擬態し、カヴァニスの王都を攻撃したということ。
ルドヴィクがカヴァニスの王城に駆けつけた時には既にカヴァニス国王夫妻は裏切り者のティルゲルの手で亡き者にされていたこと。
その全てを語るルドヴィクからは強い後悔と自責の念が滲み出てくるようだった。
ブロンザルドに来たばかりのアリーチェに対して、セヴランが同じように懺悔して見せたが、上辺だけ取り繕っていたセヴランと違い、ルドヴィクの懺悔は彼を見ているだけでこちらの胸が苦しくなるようだった。
「…………結局、カヴァニス王の守りたかったものを何一つ守れなかったと絶望に打ちひしがれていた時、炎の中を必死に駆けるあなたを見つけた。カヴァニス王が大切にしていたあなただけは絶対にこの手で守らねばと思ったら、自然と体が動いていた」
抑揚のない静かな声に、僅かな温かみが戻ったような気がして、アリーチェははっと顔を上げた。
確かに、アリーチェが最初にルドヴィクに出逢ったのは、四方を炎に包まれたカヴァニスの王都の外れだった。
だが、ルドヴィクがそんな想いを抱きながら自分を助けてくれたとは思ってもみなかった。
「………ルドヴィク様自身の命まで、危険に晒されるところでしたのに、何故直接お会いしたこともないわたくしなどの為に……………?」
アリーチェは少し呆れたように溜息をつくと、ルドヴィクははにかんにむように、笑った。
「確かに、あなた自身を見るのはあの日が初めてだったが…………、あなたに対してある種の興味を抱いていた。カヴァニス王がこんなにも大切にしている娘とは、一体どのような姫なのだろうとね」
「えっ……………?」
アリーチェが思わず小さく声を上げると、今度はルドヴィクが恥ずかしそうに目を伏せた。
パトリスからの密告により、ルドヴィクは直属の騎士団を率いて極秘にカヴァニスに入国し、ブロンザルドの兵を迎え撃つ準備をしていたこと。
しかしその動きがティルゲルからセヴランへと漏れたことで、ルドヴィクが動いた事を逆手に取られ、ブロンザルドの兵がイザイアの騎士に擬態し、カヴァニスの王都を攻撃したということ。
ルドヴィクがカヴァニスの王城に駆けつけた時には既にカヴァニス国王夫妻は裏切り者のティルゲルの手で亡き者にされていたこと。
その全てを語るルドヴィクからは強い後悔と自責の念が滲み出てくるようだった。
ブロンザルドに来たばかりのアリーチェに対して、セヴランが同じように懺悔して見せたが、上辺だけ取り繕っていたセヴランと違い、ルドヴィクの懺悔は彼を見ているだけでこちらの胸が苦しくなるようだった。
「…………結局、カヴァニス王の守りたかったものを何一つ守れなかったと絶望に打ちひしがれていた時、炎の中を必死に駆けるあなたを見つけた。カヴァニス王が大切にしていたあなただけは絶対にこの手で守らねばと思ったら、自然と体が動いていた」
抑揚のない静かな声に、僅かな温かみが戻ったような気がして、アリーチェははっと顔を上げた。
確かに、アリーチェが最初にルドヴィクに出逢ったのは、四方を炎に包まれたカヴァニスの王都の外れだった。
だが、ルドヴィクがそんな想いを抱きながら自分を助けてくれたとは思ってもみなかった。
「………ルドヴィク様自身の命まで、危険に晒されるところでしたのに、何故直接お会いしたこともないわたくしなどの為に……………?」
アリーチェは少し呆れたように溜息をつくと、ルドヴィクははにかんにむように、笑った。
「確かに、あなた自身を見るのはあの日が初めてだったが…………、あなたに対してある種の興味を抱いていた。カヴァニス王がこんなにも大切にしている娘とは、一体どのような姫なのだろうとね」
「えっ……………?」
アリーチェが思わず小さく声を上げると、今度はルドヴィクが恥ずかしそうに目を伏せた。
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