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239.クロードの苦労
「………クロード、お前は黙っていろ」
横から口を挟んできたクロードを諫めるように、ルドヴィクが不機嫌そうに言い放った。
「………陛下は、それがどれだけ大変な事なのかお分かりですか?裏工作で誤魔化すのならば何とかなりますが、拷問までした相手を無罪放免に
するだなんて、当たり前ですが前代未聞のことですよたなんですよ?」
クロードがわざとらしく深い溜息をついてみせると、ルドヴィクは不機嫌そうに顔を歪めた。
「法など、何とでもなるだろう。それに、結果的には拷問をしたことでこの者の体内から魔石が出てきたのだから、何も問題ない」
ルドヴィクとクロードの間で一触触発の不穏な雰囲気のやり取りが繰り広げられているが、その中に恐ろしい言葉が混じっていて、アリーチェは青褪めた。
「…………拷問…………?」
小さな声でアリーチェが呟いたのを、ルドヴィクは聞き逃さなかった。
はっとアリーチェの方に深いエメラルド色の隻眼を向けると、ゆっくりと首を横に振った。
「否定はしない。………あなたの身の安全を第一に考えて行った事だ。この者が城内であなたに接触した後すぐに、クロードに命じて捕らえ、逃げ出せないように城の地下牢に繋いだ。共に潜入している仲間がいないかを吐かせるつもりだったが、なかなかにしぶとくて、そちらの侍女の存在に気がつくことが出来なかった」
一瞬だけスザンナの方に視線を向けながらも、アリーチェに不安を抱かせないようにと柔らかな声で説明をしているようだった。
「しかし結果的には激しい拷問により弱った肉体が、飲み込んだ魔石に対して拒否反応を示し、ティルゲルに仕込まれた魔石を吐き出させる事に成功したんだ、…………本当に偶然だが………」
ルドヴィクの言葉に、それまで黙っていたアマデオが微妙な笑みを浮かべながら口を開いた。
「………セリエール侯爵の拷問は、もう二度と御免ですよ」
「おや、奇遇だ。私も今まさに、同じことを思っていたんだ」
にっこりと笑顔を浮かべたクロードは、一体どんな拷問をアマデオに施したのだろう。
興味本位で見てみたい気もしたが、何となく知らないほうが幸せなのかもしれないと思い直し、アリーチェはアマデオの方に心配そうな表情を向けた。
横から口を挟んできたクロードを諫めるように、ルドヴィクが不機嫌そうに言い放った。
「………陛下は、それがどれだけ大変な事なのかお分かりですか?裏工作で誤魔化すのならば何とかなりますが、拷問までした相手を無罪放免に
するだなんて、当たり前ですが前代未聞のことですよたなんですよ?」
クロードがわざとらしく深い溜息をついてみせると、ルドヴィクは不機嫌そうに顔を歪めた。
「法など、何とでもなるだろう。それに、結果的には拷問をしたことでこの者の体内から魔石が出てきたのだから、何も問題ない」
ルドヴィクとクロードの間で一触触発の不穏な雰囲気のやり取りが繰り広げられているが、その中に恐ろしい言葉が混じっていて、アリーチェは青褪めた。
「…………拷問…………?」
小さな声でアリーチェが呟いたのを、ルドヴィクは聞き逃さなかった。
はっとアリーチェの方に深いエメラルド色の隻眼を向けると、ゆっくりと首を横に振った。
「否定はしない。………あなたの身の安全を第一に考えて行った事だ。この者が城内であなたに接触した後すぐに、クロードに命じて捕らえ、逃げ出せないように城の地下牢に繋いだ。共に潜入している仲間がいないかを吐かせるつもりだったが、なかなかにしぶとくて、そちらの侍女の存在に気がつくことが出来なかった」
一瞬だけスザンナの方に視線を向けながらも、アリーチェに不安を抱かせないようにと柔らかな声で説明をしているようだった。
「しかし結果的には激しい拷問により弱った肉体が、飲み込んだ魔石に対して拒否反応を示し、ティルゲルに仕込まれた魔石を吐き出させる事に成功したんだ、…………本当に偶然だが………」
ルドヴィクの言葉に、それまで黙っていたアマデオが微妙な笑みを浮かべながら口を開いた。
「………セリエール侯爵の拷問は、もう二度と御免ですよ」
「おや、奇遇だ。私も今まさに、同じことを思っていたんだ」
にっこりと笑顔を浮かべたクロードは、一体どんな拷問をアマデオに施したのだろう。
興味本位で見てみたい気もしたが、何となく知らないほうが幸せなのかもしれないと思い直し、アリーチェはアマデオの方に心配そうな表情を向けた。
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