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11.同僚の家族自慢てどんな気持ちで聞いたらいいの?それ聞いて楽しめない人の方がおかしい?
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【SIDE 爽】
爽たちが乗ったパトカーは環八通りを進み、羽田空港に近づくにつれ、空港へ向かって歩く人の数が増えていった。バックパックを背負った外国人旅行者と思しき人々が多い。彼らにとって、このタイミングで帰国しなければ二度と故郷の家族に会えないかもしれないという思いで、必死に空港を目指しているのだろう。
爽はパトカーの窓越しに、空港へと向かう外国人たちの姿をじっと見つめていた。「もし自分が同じ立場だったら、言葉も文化もわからない異国で、避難よりも帰国を最優先に考えるだろうな……」と無意識のうちに想像していた。しかし、その思いを抱けるのは、自分が今、ある程度の安全圏にいるからではない。むしろ――こんな状況に、まったく実感が湧かないのだ。
この人たちも、日本滞在中に今回のニュースを知り、帰国便に乗るために羽田空港へ向かっているに違いない。しかし、チケットを持っている者や大使館の支援で帰国が手配された人は、パトカーで空港まで送ってもらえる。歩いて空港に向かっている人たちに帰国の望みはほとんどなく、たとえ空港にたどり着いても施設内には入れず、怒りや絶望に打ちひしがれる未来しかないのが現実だ。頭ではわかっていても、心がそれを受け入れられずに空港へ向かっているのだろう。その光景を思い浮かべると、胸が潰れそうになった。
爽の心中を察したのか、手を繋いでいた舞がそっと手を強く握り返してきた。爽も自然と、その手をぎゅっと握り返した。
スマートフォンのニュースを見たところ、国際線についても日本航空の便はすべて欠航となり、行先を北海道などの安全地域に振り替えられているという。外国籍航空会社の便は、現在日本に駐機中の全機が各国のチャーター便へと変更され、自国への帰国手段に振り替えられている。また、各国政府が緊急協議を行い、世界中の空港で自国民帰国便の離陸を最優先とする方針が決まった。そのため、羽田空港でも安全地域行きの便は、外国籍機がすべて離陸したあとに順次離陸許可が下りることになっている。
元々国際線の発着が少ない地方空港では、すでに安全地域への輸送が始まっており、各地の空港上空は混雑している。飛行機は旋回しながら着陸許可を待つ状態が続き、小型機や中型機は着陸できないと判断された。政府は陸上自衛隊の施設課を中心に、民間建設会社も動員して、道内各地の原野や畑に臨時滑走路を建設し始めた。
羽田空港の敷地へ入る橋には警察による検問所が設置され、ゲート周辺には人だかりができていた。その人だかりには外国人旅行者だけでなく、多くの日本人の姿も混ざっている。パトカーは人だかりの前で停車し、機動隊員たちが道をつくり、ゲートへと進ませてくれた。
「涼風さん、申し訳ありませんが、ここでもチケットを提示していただかないと通れません。係員に見せてください」
助手席の警察官が声をかけると、後部座席の窓が開き、機動隊の制服を着た警察官が爽に近づいてきた。爽は航空会社から送られてきたメールと身分証明書をスマートフォンの画面に表示し、機動隊員に提示した。
「ありがとうございます。そちらの女性の方もお願いします」
舞も颯から転送されたメールと身分証明書を見せ、「兄から譲ってもらったチケットです」と説明した。
「申し訳ありませんが、ご本人以外は通せないと上から厳命されています。譲渡の場合は名義変更の手続きが必要なので、貴女を通すことはできません」
舞が何か言いかける前に、爽が身を乗り出して言った。
「そのチケットは僕の兄が譲ってくれたものなんです。疑うなら、兄に直接連絡して確認してください」
爽がスマホを取り出そうとした瞬間、係員が手を制した。
「電話の相手が本当にお兄さんかどうか確認できません。直接お兄さんに来てもらわないと譲渡とは認められませんし、後でお兄さんがここに来て『飛行機に乗りたい』と言ったらトラブルになります」
係員の言い分はもっともだ。通常の搭乗手続きでは身分証明書を厳密に確認することはないが、今は生死をかけた非常事態だ。チケットの本来の権利者が後から現れても、代わりの席は用意できない。混乱を防ぐうえでも、普段より厳密にしなければならないのだろう。
だが、舞の生死がかかっていると思うと、爽は冷静さを欠いてしまった。
「そ、それでも、名義変更なんて今からできませんよ!」
爽はパトカーから飛び降り、係員に詰め寄ろうとした。舞が慌てて止めに入ろうとしたが間に合わない。
「規則ですから。あなたは通れますが、あの方はどうされますか?」
「ふざけるな!」
爽が係員に掴みかかろうとしたそのとき――
「あー、ごめんなさい、ちょっといいですか」
パトカーの助手席にいた四十代くらいの警察官が降りてきた。十二月だというのに、日焼けした肌からはまるでハワイ帰りのような印象を受けた。
「お疲れ様です。杉並署の大谷です。この人たちですよね? さっき杉並署にこの方のお兄さんと一緒に来て、チケット譲渡の事実を確認しましたから、大丈夫です。もっと早く言えばよかったなー。いやー、申し訳ない」
「お疲れ様です。東京空港署の北村です。そうでしたか。お兄さんには何か書類を書いてもらいましたか?」
「いやー、それが、今はどこも人手が足りないでしょ?運転免許証は確認したけど、ちゃんとした譲渡の書式がなくて書類はもらってないんですよ。何か問題があればうちで責任を取るから、どうか通してやってくれませんかねぇ?」
爽の兄である颯は、爽と一緒に警察署へは来ていなかった。しかし大谷巡査部長の機転をきかせてくれているので、爽は黙ってそのやり取りを見守っていた。
「なるほど、そういうことでしたか。それなら問題ありません。失礼しました。どうぞお通りください」
係員の警察官は別の警察官にゲートを開くよう指示し、そのまま後退した。大谷巡査部長は係員の警察官に礼を言うと、爽にパトカーに戻るよう促した。爽が慌てて車内に戻ると、パトカーはゆっくりとゲートを通過した。
「大谷さん、本当にありがとうございます!」
「いや、いいんだ。国が滅びるかもしれない状況で、チケットだ書類だって細かいことは言っていられねぇからな。それに、涼宮君達を送り届ければ俺たちも空港へ行けるんだわ。けど、涼宮君たちがここで足止めを食らったら、俺らもいつ飛行機に乗れるかわかんねぇから、隕石が落ちるまでに間に合わなくなるかもしれねぇんだよな。俺らも困るからお互い様よ」
「それでも、ありがとうございます。ここで引き返していたら、せっかく飛行機を譲ってくれた兄に合わせる顔がありませんでした」
「涼風くんのお兄さん、立派だよなあ。まだ若いんだろ?」
「はい。兄とは一つしか歳が違わなくて、子どもの頃から何かあれば必ず助けてくれ、自分のことよりも僕のことを優先してくれていました。大人になって結婚した今でも、兄に頼りっぱなしで、全然兄離れができません。自分だって命が危ういかもしれないのに、今回も僕と妻に飛行機を譲ってくれましたし……」
爽は声を詰まらせ、上を向いて涙をこらえようとしたが、途中から大粒の涙が頬をつたって止まらなくなった。その様子を見た舞は、そっと爽の背中に手を回し、優しく撫でながら声をかけた。爽は声を上げて泣き出した。
「やっぱり、涼風くんのお兄さんは本当にいいお兄さんだよ。俺なんてまったく比べものにならないよ。俺にも姉ちゃんが一人いるけどよぉ、子どもの頃は子分みたいに扱われてさ。お菓子を選ぶのもトイレに行くのも、何をするにも姉ちゃんが全て優先で、それが当たり前だと思ってたんだ。だから、姉ちゃんが大人になって結婚して家を出るまでは、何の疑問も抱かずに姉ちゃんの言うことに従ってたな。今でも会えば力関係は変わらないけど。でもよ、ニュースを見て心配して、俺のこと一番に電話してきてくれたんだ。家族で北海道へ避難するよう上層部から言われて、俺もあとから飛行機で行けるって聞いて、めっちゃ安心してたよ。自分はこれからどうなるかもわからないのにさ……ああ、やばっ、涼風君が号泣してるから、俺までもらい泣きしちゃったわ」
その言葉を聞いた舞は、ルームミラーに映る大谷巡査部長の顔を覗き込んだ。大谷巡査部長は涙をこぼしながら泣いている。もう一方のミラーを見ると、運転席の林巡査長も目を赤くしてすすり泣いていた。ここにいる男たちは皆、ブラコンとシスコンだったのだろう。兄弟のいない舞にとって、男が三人も揃って泣いている車内は異様な光景でしかなく、ただ黙って爽の背中を撫で続けるしかできなかった。
(はぁ……颯たちは無事だろうか……)
爽たちが乗ったパトカーは環八通りを進み、羽田空港に近づくにつれ、空港へ向かって歩く人の数が増えていった。バックパックを背負った外国人旅行者と思しき人々が多い。彼らにとって、このタイミングで帰国しなければ二度と故郷の家族に会えないかもしれないという思いで、必死に空港を目指しているのだろう。
爽はパトカーの窓越しに、空港へと向かう外国人たちの姿をじっと見つめていた。「もし自分が同じ立場だったら、言葉も文化もわからない異国で、避難よりも帰国を最優先に考えるだろうな……」と無意識のうちに想像していた。しかし、その思いを抱けるのは、自分が今、ある程度の安全圏にいるからではない。むしろ――こんな状況に、まったく実感が湧かないのだ。
この人たちも、日本滞在中に今回のニュースを知り、帰国便に乗るために羽田空港へ向かっているに違いない。しかし、チケットを持っている者や大使館の支援で帰国が手配された人は、パトカーで空港まで送ってもらえる。歩いて空港に向かっている人たちに帰国の望みはほとんどなく、たとえ空港にたどり着いても施設内には入れず、怒りや絶望に打ちひしがれる未来しかないのが現実だ。頭ではわかっていても、心がそれを受け入れられずに空港へ向かっているのだろう。その光景を思い浮かべると、胸が潰れそうになった。
爽の心中を察したのか、手を繋いでいた舞がそっと手を強く握り返してきた。爽も自然と、その手をぎゅっと握り返した。
スマートフォンのニュースを見たところ、国際線についても日本航空の便はすべて欠航となり、行先を北海道などの安全地域に振り替えられているという。外国籍航空会社の便は、現在日本に駐機中の全機が各国のチャーター便へと変更され、自国への帰国手段に振り替えられている。また、各国政府が緊急協議を行い、世界中の空港で自国民帰国便の離陸を最優先とする方針が決まった。そのため、羽田空港でも安全地域行きの便は、外国籍機がすべて離陸したあとに順次離陸許可が下りることになっている。
元々国際線の発着が少ない地方空港では、すでに安全地域への輸送が始まっており、各地の空港上空は混雑している。飛行機は旋回しながら着陸許可を待つ状態が続き、小型機や中型機は着陸できないと判断された。政府は陸上自衛隊の施設課を中心に、民間建設会社も動員して、道内各地の原野や畑に臨時滑走路を建設し始めた。
羽田空港の敷地へ入る橋には警察による検問所が設置され、ゲート周辺には人だかりができていた。その人だかりには外国人旅行者だけでなく、多くの日本人の姿も混ざっている。パトカーは人だかりの前で停車し、機動隊員たちが道をつくり、ゲートへと進ませてくれた。
「涼風さん、申し訳ありませんが、ここでもチケットを提示していただかないと通れません。係員に見せてください」
助手席の警察官が声をかけると、後部座席の窓が開き、機動隊の制服を着た警察官が爽に近づいてきた。爽は航空会社から送られてきたメールと身分証明書をスマートフォンの画面に表示し、機動隊員に提示した。
「ありがとうございます。そちらの女性の方もお願いします」
舞も颯から転送されたメールと身分証明書を見せ、「兄から譲ってもらったチケットです」と説明した。
「申し訳ありませんが、ご本人以外は通せないと上から厳命されています。譲渡の場合は名義変更の手続きが必要なので、貴女を通すことはできません」
舞が何か言いかける前に、爽が身を乗り出して言った。
「そのチケットは僕の兄が譲ってくれたものなんです。疑うなら、兄に直接連絡して確認してください」
爽がスマホを取り出そうとした瞬間、係員が手を制した。
「電話の相手が本当にお兄さんかどうか確認できません。直接お兄さんに来てもらわないと譲渡とは認められませんし、後でお兄さんがここに来て『飛行機に乗りたい』と言ったらトラブルになります」
係員の言い分はもっともだ。通常の搭乗手続きでは身分証明書を厳密に確認することはないが、今は生死をかけた非常事態だ。チケットの本来の権利者が後から現れても、代わりの席は用意できない。混乱を防ぐうえでも、普段より厳密にしなければならないのだろう。
だが、舞の生死がかかっていると思うと、爽は冷静さを欠いてしまった。
「そ、それでも、名義変更なんて今からできませんよ!」
爽はパトカーから飛び降り、係員に詰め寄ろうとした。舞が慌てて止めに入ろうとしたが間に合わない。
「規則ですから。あなたは通れますが、あの方はどうされますか?」
「ふざけるな!」
爽が係員に掴みかかろうとしたそのとき――
「あー、ごめんなさい、ちょっといいですか」
パトカーの助手席にいた四十代くらいの警察官が降りてきた。十二月だというのに、日焼けした肌からはまるでハワイ帰りのような印象を受けた。
「お疲れ様です。杉並署の大谷です。この人たちですよね? さっき杉並署にこの方のお兄さんと一緒に来て、チケット譲渡の事実を確認しましたから、大丈夫です。もっと早く言えばよかったなー。いやー、申し訳ない」
「お疲れ様です。東京空港署の北村です。そうでしたか。お兄さんには何か書類を書いてもらいましたか?」
「いやー、それが、今はどこも人手が足りないでしょ?運転免許証は確認したけど、ちゃんとした譲渡の書式がなくて書類はもらってないんですよ。何か問題があればうちで責任を取るから、どうか通してやってくれませんかねぇ?」
爽の兄である颯は、爽と一緒に警察署へは来ていなかった。しかし大谷巡査部長の機転をきかせてくれているので、爽は黙ってそのやり取りを見守っていた。
「なるほど、そういうことでしたか。それなら問題ありません。失礼しました。どうぞお通りください」
係員の警察官は別の警察官にゲートを開くよう指示し、そのまま後退した。大谷巡査部長は係員の警察官に礼を言うと、爽にパトカーに戻るよう促した。爽が慌てて車内に戻ると、パトカーはゆっくりとゲートを通過した。
「大谷さん、本当にありがとうございます!」
「いや、いいんだ。国が滅びるかもしれない状況で、チケットだ書類だって細かいことは言っていられねぇからな。それに、涼宮君達を送り届ければ俺たちも空港へ行けるんだわ。けど、涼宮君たちがここで足止めを食らったら、俺らもいつ飛行機に乗れるかわかんねぇから、隕石が落ちるまでに間に合わなくなるかもしれねぇんだよな。俺らも困るからお互い様よ」
「それでも、ありがとうございます。ここで引き返していたら、せっかく飛行機を譲ってくれた兄に合わせる顔がありませんでした」
「涼風くんのお兄さん、立派だよなあ。まだ若いんだろ?」
「はい。兄とは一つしか歳が違わなくて、子どもの頃から何かあれば必ず助けてくれ、自分のことよりも僕のことを優先してくれていました。大人になって結婚した今でも、兄に頼りっぱなしで、全然兄離れができません。自分だって命が危ういかもしれないのに、今回も僕と妻に飛行機を譲ってくれましたし……」
爽は声を詰まらせ、上を向いて涙をこらえようとしたが、途中から大粒の涙が頬をつたって止まらなくなった。その様子を見た舞は、そっと爽の背中に手を回し、優しく撫でながら声をかけた。爽は声を上げて泣き出した。
「やっぱり、涼風くんのお兄さんは本当にいいお兄さんだよ。俺なんてまったく比べものにならないよ。俺にも姉ちゃんが一人いるけどよぉ、子どもの頃は子分みたいに扱われてさ。お菓子を選ぶのもトイレに行くのも、何をするにも姉ちゃんが全て優先で、それが当たり前だと思ってたんだ。だから、姉ちゃんが大人になって結婚して家を出るまでは、何の疑問も抱かずに姉ちゃんの言うことに従ってたな。今でも会えば力関係は変わらないけど。でもよ、ニュースを見て心配して、俺のこと一番に電話してきてくれたんだ。家族で北海道へ避難するよう上層部から言われて、俺もあとから飛行機で行けるって聞いて、めっちゃ安心してたよ。自分はこれからどうなるかもわからないのにさ……ああ、やばっ、涼風君が号泣してるから、俺までもらい泣きしちゃったわ」
その言葉を聞いた舞は、ルームミラーに映る大谷巡査部長の顔を覗き込んだ。大谷巡査部長は涙をこぼしながら泣いている。もう一方のミラーを見ると、運転席の林巡査長も目を赤くしてすすり泣いていた。ここにいる男たちは皆、ブラコンとシスコンだったのだろう。兄弟のいない舞にとって、男が三人も揃って泣いている車内は異様な光景でしかなく、ただ黙って爽の背中を撫で続けるしかできなかった。
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