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20.カタストロフィー
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《中央アジア・カザフスタン カスピ海沿岸の町》
街の住民は全員、冷戦時代の遺物である地下シェルターへ避難しており、路上を歩く人影はまったくない。中央の広場には、数台の三脚に固定されたテレビカメラが並び、いずれも上空を向いている。ここは落下予測地点から最も近い街だとされ、カザフスタンの主要テレビ局が避難する直前に、大型バッテリーを繋いで設置していったものだ。これらの映像はYouTubeなど様々なネットの動画配信サービスを通じて世界中にLIVE配信されており、同時接続者数はすでに延べ2億人を超えている。まさに全世界が、このカザフスタンの夜空を見守っているのだ。
だが、空に映るのはただ静けさだけだった。遠くの風の音が響くばかりで、息を殺して待ち続ける者たちにとって、そこに映ったのは「何も来ていない」という事実だけに思えた。カメラのレンズは一点を見据え、まるで誰もが予想する未来の “影” を映し出そうとしているかのようだった。
「本当に来るのだろうか……」
──シェルター内。ある女性が、小刻みに震える手でスマートフォンを握りしめながら呟いた。映し出された映像は、避難前に見慣れた街並みと何ら変わりはない。しかし、彼女の胸には不安と恐怖が渦巻いていた。
「大丈夫だって。この核シェルターは水爆の直撃だって耐えられるんだから。みんなもここに避難しているだろ?なにも心配いらないよ」
隣に座る男が声をかける。女性を安心させようと必死なその口調にも、いくぶん不安の色が滲んでいる。シェルター内の他の人々も、同様にスマートフォンやタブレットを手に取り、外の様子を確認していたが、何度見返しても空には変化がなかった。
一方、地上の広場に据えられたカメラたちは、淡々とその任務を果たしていた。映るのは、ただただ星空が広がる夜の一点のみ。しかし、世界中の視聴者はその静寂の裏に何かを探し求めているかのようだった。そのとき、突如として異変が訪れた。
空が一瞬の閃光に包まれたのだ。カメラが自動明度調整を行い、再びクリアな映像が映ると、そこには巨大な火の玉が浮かんでいた。無音のまま、凄まじい速度で地面へ急降下するその光景は、見る者すべての息を奪った。
「来た……!」
──シェルター内で誰かの叫び声が上がり、その声は瞬時に全員の耳に届いた。人々は一斉に画面に釘付けになり、次の瞬間に訪れる衝撃を覚悟した。
火の玉は燃え盛る炎の渦をまといながら、地表へますます速度を増していた。炎の内部には、まるで宇宙の深淵から飛来したかのような未知の物質がきらめいている。それは、人智を超えた神秘そのものに思えた。
そして、ついにその瞬間が訪れた。
「くそっ、映像が切れた!」
それは、一人の男性が発した最後の言葉だった。
映像が途切れた直後、火の玉は地表に激突し、想像を絶する衝撃とともに地面を深くえぐった。大量の土砂が激しく空へ巻き上がり、やがて巨大なクレーターが姿を現す。衝撃波は数百キロメートルにもわたって地面を揺るがし、上空に舞い上がった粉塵と瓦礫の雲は、灰色の幕と化して空全体を覆った。日光は遮られ、中央アジア一帯は薄暗い黄昏へと包まれていった。数秒後、轟音が辺りに響き渡り、その余韻はさらに遠方へと広がっていった。
衝撃波は衝突地点から数百キロメートル離れた地域にまで達し、家々の窓ガラスを粉々に砕き、建物を激しく揺らした。衝突地点からかなり離れた場所のシェルターにいた人々も、地を打つ大地震のような揺れに驚き、必死に身体を地面へ伏せるしかなかった。ユーラシア大陸全土が、突然の恐怖と混乱に支配されていた。
衝突によって巻き上がった土砂と瓦礫の雲は、やがて数時間後には地球全体へと広がり始めた。微細な粒子は風に乗り、遠く離れた地域へも降り注いでいく。大気は急速に曇り、一夜明けても太陽光は地表にほとんど届かなくなった。昼間であっても薄暗く、夜は一層の闇に沈んだ。
【SIDE:颯】
NHKも民放もすべてのチャンネルが、隕石落下地点の上空映像を映していたが、火の玉の出現を境に、画面は一斉にブラックアウトし、スタジオに切り替わった。
「映像が切れちゃいましたね。もう落ちたんでしょうか」
アナウンサーが呟く。
「たぶん、落ちたんじゃないかな」
共演者も皆、小声でうなずく。
「全然揺れたりしないね。よかった。日本は大丈夫だったみたいだ」
◇
3人で隕石衝突後も何もしゃべらずに、テレビ画面を見続けていた。俺はテレビを見ながらSNSで各地の情報を調べていた。しかし、衝突の影響があるエリアからの情報はなく、真偽がわからない情報が錯そうしていた。
23時を少し過ぎたころ、突然インターネットへの接続が切断された。スマートフォンの電波状況を示すアンテナは「圏外」を指している
「ご俺のスマホ、使えなくなってるんだけど、二人のは?」
「私のも圏外ですね」
「私もダメだ……」
三人が各々の端末の電波表示を確かめる間に、テレビ画面には『受信できません E202』の文字が浮かんだ。
「えっ、テレビも映らなくなったよ。どうなってるんだ?」
「わからん。ネットが落ちた影響かもしれない」
リンがリモコンで全チャンネルを切り替えたが、映像が出ている局は一つもない。湊が用意していたラジオのスイッチを入れ、周波数を探るが、聞こえてくるのはザーッというノイズだけだった。
「ラジオもダメですね。どの周波数でも受信できません。シェルターの内部だからかもしれないけれど……一度、外に出てみますか?」
「そうだな。まだ危険かもしれないから、俺だけ先に行ってみるわ。リン、クロがついて来ないように見ててくれ」
「わかった。クロ、おいでーー!」
颯はシェルターの重い扉をゆっくりと開き、その隙間から外の様子を確認したが、表面上は避難前と変わらない静けさが漂っているように見えた。恐る恐る外に足を踏み出し、階段の電気スイッチを押すと、LEDの淡い光がコンクリートの階段を照らした。
階段を上り切り、1階の廊下に出ても、特別な異変は感じられない。颯はさらに進み、リビングのドアへ向かったが、スイッチを入れるのを躊躇う。窓から見上げた空が僅からに明るいからだ。
足元にソファーに腰を下ろし、窓の外を眺めると、西の空の雲が鈍く赤く輝いているのが目に入った。
「なんだ、あの光……」
「何でしょうね……」
背後で湊がラジオを握りしめ、にっこりと笑いながら立っていた。
「ラジオ、忘れてましたよ」
「おっと、ごめん。ラジオが聞けるか確認しにきたのに、肝心のラジオを忘れてた」
颯は苦笑しつつ湊からラジオを受け取り、電源を入れる。
『――先ほど、日本時間12月5日午後10時47分ごろ、中央アジア・カザフスタン周辺に小惑星が衝突した可能性が高いと日本政府から発表がありました。小惑星衝突直後から大規模な通信障害が発生しているとみられ、日本全域でテレビ・電話・インターネットの回線が繋がりにくくなっています。ラジオはそのままつけておいてください。政府からの情報が入り次第、お伝えします。くり返します。こちらはNHKラジオ緊急警報放送です――』
同じアナウンスが何度もリピートされ、これ以上の情報は得られなかった。
「ラジオは受信できるみたいだな」
「そうですね。ここなら大丈夫そうです。……リビングに、リンさんとクロも呼んで来ましょうか」
「じゃあ、俺が呼んでくる」
颯は照明を点けず、リンとクロを連れて、ソファに並んで座ってぼんやりと赤く染まる空を見つめている湊のもとへ戻った。
「うわ、あれ何だろう?怖い色だね」
「そうだな。あれ何だろうな」
俺とリンと湊はそのまま無言で湊を挟むようにソファに座った。クロはしばらく一緒に空を見ていたが、今は俺の足元に丸くなり、やがて眠りに落ちている。しばらく無言で空を眺めていたら、横から寝息が聞こえてきた。湊もリンも寝落ちしてしまったらしい。俺も二人の寝息に眠りを誘われて、そのまま静かに意識を手放した。
街の住民は全員、冷戦時代の遺物である地下シェルターへ避難しており、路上を歩く人影はまったくない。中央の広場には、数台の三脚に固定されたテレビカメラが並び、いずれも上空を向いている。ここは落下予測地点から最も近い街だとされ、カザフスタンの主要テレビ局が避難する直前に、大型バッテリーを繋いで設置していったものだ。これらの映像はYouTubeなど様々なネットの動画配信サービスを通じて世界中にLIVE配信されており、同時接続者数はすでに延べ2億人を超えている。まさに全世界が、このカザフスタンの夜空を見守っているのだ。
だが、空に映るのはただ静けさだけだった。遠くの風の音が響くばかりで、息を殺して待ち続ける者たちにとって、そこに映ったのは「何も来ていない」という事実だけに思えた。カメラのレンズは一点を見据え、まるで誰もが予想する未来の “影” を映し出そうとしているかのようだった。
「本当に来るのだろうか……」
──シェルター内。ある女性が、小刻みに震える手でスマートフォンを握りしめながら呟いた。映し出された映像は、避難前に見慣れた街並みと何ら変わりはない。しかし、彼女の胸には不安と恐怖が渦巻いていた。
「大丈夫だって。この核シェルターは水爆の直撃だって耐えられるんだから。みんなもここに避難しているだろ?なにも心配いらないよ」
隣に座る男が声をかける。女性を安心させようと必死なその口調にも、いくぶん不安の色が滲んでいる。シェルター内の他の人々も、同様にスマートフォンやタブレットを手に取り、外の様子を確認していたが、何度見返しても空には変化がなかった。
一方、地上の広場に据えられたカメラたちは、淡々とその任務を果たしていた。映るのは、ただただ星空が広がる夜の一点のみ。しかし、世界中の視聴者はその静寂の裏に何かを探し求めているかのようだった。そのとき、突如として異変が訪れた。
空が一瞬の閃光に包まれたのだ。カメラが自動明度調整を行い、再びクリアな映像が映ると、そこには巨大な火の玉が浮かんでいた。無音のまま、凄まじい速度で地面へ急降下するその光景は、見る者すべての息を奪った。
「来た……!」
──シェルター内で誰かの叫び声が上がり、その声は瞬時に全員の耳に届いた。人々は一斉に画面に釘付けになり、次の瞬間に訪れる衝撃を覚悟した。
火の玉は燃え盛る炎の渦をまといながら、地表へますます速度を増していた。炎の内部には、まるで宇宙の深淵から飛来したかのような未知の物質がきらめいている。それは、人智を超えた神秘そのものに思えた。
そして、ついにその瞬間が訪れた。
「くそっ、映像が切れた!」
それは、一人の男性が発した最後の言葉だった。
映像が途切れた直後、火の玉は地表に激突し、想像を絶する衝撃とともに地面を深くえぐった。大量の土砂が激しく空へ巻き上がり、やがて巨大なクレーターが姿を現す。衝撃波は数百キロメートルにもわたって地面を揺るがし、上空に舞い上がった粉塵と瓦礫の雲は、灰色の幕と化して空全体を覆った。日光は遮られ、中央アジア一帯は薄暗い黄昏へと包まれていった。数秒後、轟音が辺りに響き渡り、その余韻はさらに遠方へと広がっていった。
衝撃波は衝突地点から数百キロメートル離れた地域にまで達し、家々の窓ガラスを粉々に砕き、建物を激しく揺らした。衝突地点からかなり離れた場所のシェルターにいた人々も、地を打つ大地震のような揺れに驚き、必死に身体を地面へ伏せるしかなかった。ユーラシア大陸全土が、突然の恐怖と混乱に支配されていた。
衝突によって巻き上がった土砂と瓦礫の雲は、やがて数時間後には地球全体へと広がり始めた。微細な粒子は風に乗り、遠く離れた地域へも降り注いでいく。大気は急速に曇り、一夜明けても太陽光は地表にほとんど届かなくなった。昼間であっても薄暗く、夜は一層の闇に沈んだ。
【SIDE:颯】
NHKも民放もすべてのチャンネルが、隕石落下地点の上空映像を映していたが、火の玉の出現を境に、画面は一斉にブラックアウトし、スタジオに切り替わった。
「映像が切れちゃいましたね。もう落ちたんでしょうか」
アナウンサーが呟く。
「たぶん、落ちたんじゃないかな」
共演者も皆、小声でうなずく。
「全然揺れたりしないね。よかった。日本は大丈夫だったみたいだ」
◇
3人で隕石衝突後も何もしゃべらずに、テレビ画面を見続けていた。俺はテレビを見ながらSNSで各地の情報を調べていた。しかし、衝突の影響があるエリアからの情報はなく、真偽がわからない情報が錯そうしていた。
23時を少し過ぎたころ、突然インターネットへの接続が切断された。スマートフォンの電波状況を示すアンテナは「圏外」を指している
「ご俺のスマホ、使えなくなってるんだけど、二人のは?」
「私のも圏外ですね」
「私もダメだ……」
三人が各々の端末の電波表示を確かめる間に、テレビ画面には『受信できません E202』の文字が浮かんだ。
「えっ、テレビも映らなくなったよ。どうなってるんだ?」
「わからん。ネットが落ちた影響かもしれない」
リンがリモコンで全チャンネルを切り替えたが、映像が出ている局は一つもない。湊が用意していたラジオのスイッチを入れ、周波数を探るが、聞こえてくるのはザーッというノイズだけだった。
「ラジオもダメですね。どの周波数でも受信できません。シェルターの内部だからかもしれないけれど……一度、外に出てみますか?」
「そうだな。まだ危険かもしれないから、俺だけ先に行ってみるわ。リン、クロがついて来ないように見ててくれ」
「わかった。クロ、おいでーー!」
颯はシェルターの重い扉をゆっくりと開き、その隙間から外の様子を確認したが、表面上は避難前と変わらない静けさが漂っているように見えた。恐る恐る外に足を踏み出し、階段の電気スイッチを押すと、LEDの淡い光がコンクリートの階段を照らした。
階段を上り切り、1階の廊下に出ても、特別な異変は感じられない。颯はさらに進み、リビングのドアへ向かったが、スイッチを入れるのを躊躇う。窓から見上げた空が僅からに明るいからだ。
足元にソファーに腰を下ろし、窓の外を眺めると、西の空の雲が鈍く赤く輝いているのが目に入った。
「なんだ、あの光……」
「何でしょうね……」
背後で湊がラジオを握りしめ、にっこりと笑いながら立っていた。
「ラジオ、忘れてましたよ」
「おっと、ごめん。ラジオが聞けるか確認しにきたのに、肝心のラジオを忘れてた」
颯は苦笑しつつ湊からラジオを受け取り、電源を入れる。
『――先ほど、日本時間12月5日午後10時47分ごろ、中央アジア・カザフスタン周辺に小惑星が衝突した可能性が高いと日本政府から発表がありました。小惑星衝突直後から大規模な通信障害が発生しているとみられ、日本全域でテレビ・電話・インターネットの回線が繋がりにくくなっています。ラジオはそのままつけておいてください。政府からの情報が入り次第、お伝えします。くり返します。こちらはNHKラジオ緊急警報放送です――』
同じアナウンスが何度もリピートされ、これ以上の情報は得られなかった。
「ラジオは受信できるみたいだな」
「そうですね。ここなら大丈夫そうです。……リビングに、リンさんとクロも呼んで来ましょうか」
「じゃあ、俺が呼んでくる」
颯は照明を点けず、リンとクロを連れて、ソファに並んで座ってぼんやりと赤く染まる空を見つめている湊のもとへ戻った。
「うわ、あれ何だろう?怖い色だね」
「そうだな。あれ何だろうな」
俺とリンと湊はそのまま無言で湊を挟むようにソファに座った。クロはしばらく一緒に空を見ていたが、今は俺の足元に丸くなり、やがて眠りに落ちている。しばらく無言で空を眺めていたら、横から寝息が聞こえてきた。湊もリンも寝落ちしてしまったらしい。俺も二人の寝息に眠りを誘われて、そのまま静かに意識を手放した。
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