14 / 100
合流
しおりを挟む「ふっ!!」
「くっ!」
2人組のハンターが背中合わせにモンスターと戦っている。
「鹿島、いくらAランクのダンジョンが決壊したといってもこれは少しキツすぎませんか」
「まだSランクのダンジョンには潜った事はないがCランクだった時に入ったAランクのダンジョンより明らかにキツい」
「まさか階層ダンジョンだったというオチじゃありませんよね!」
襲い来るCランクモンスターのオーガを炎で焼き尽くすと芥は叫ぶ。
「この数時間だけで数ヶ月分のモンスターを狩ってるんですよ!高ランクの人達ならまだ体力はあるでしょうけど低ランクの人達には荷が重すぎる!いなくなったら高ランクの負担が増えてダンジョン閉じる事が出来なくなります!そうなればこの都市1つは捨てる覚悟が必要になる……!!」
「うらぁ!!!…ふぅ、取り敢えず倒すぞ」
「分かってる」
少し本性が出始めたら芥と鹿島は目につくモンスターをとにかく殺していった。
両手に短剣を持ち攻撃の手数が増えた真はモンスターを倒して歩いていた。
『主、少し休んだ方がいいのでは?疲れたままだと足元を掬われてしまいますよ!』
「休みたいけど楽しいからこのままでいい。それに……」
汗を拭いながら周りを見る。
ハイオークをステゴロで殺してから30分は経っているが未だにモンスターが現れ真に襲って来ている。
「休めないからな」
『これでは根本を叩かないといけませんね』
「根本?」
『ダンジョンは通常ボスモンスターまたはダンジョンの核と呼ばれる物を破壊する事で閉じる事が出来ますよね?』
数日真と一緒に暮らした事でアグリードは知識を付けていた。
そんなアグリードの説明を聞きながらモンスターからの襲撃に対処する。
「こんなモンスターの波を渡ってダンジョンに潜りボスを叩けと」
『その通りです』
「ふぁーーーー………」
精一杯ふざけるが覇気が全く無かった。
しかしはある考えに辿り着く。
「アグリード、初めてお前らがこっちに来た時助けた3人の事覚えてるか?」
「えぇ、顔、体格、魔力の質から全て記憶しております」
(プロのストーカーレベルかよ)
「Sランク1人に飛び級した天才のAランク2人と絶賛レベルアップ中の俺にデルガとアグリードがいればボスを叩く事は難しくない……よな?」
『正直姉上1人で充分ですが姉上が行ってしまうと外の防衛に穴ができ被害がかなり増えるかと…』
気まずそうに真に答えるアグリード
「ならピンチの時はアグリードに頼るかそれ以外は基本的に自分でなんとかするよ。魔力広げて探してくれ」
真に言われ魔力を広げる。
周りのモンスターは話してある間に一掃できた為焦る必要は無かった。
5秒ほど魔力探知を起こっていると反応が引っかかる。
『西に2人組のハンター、その地点から北東に主が言うSランクの魔力がありましたが……これは」
「どうした怪我でもしてたのか?!」
『いえ、魔力からして怪我どころかかすり傷すら負っていませんね。ただ場所が問題でしょう』
「場所?」
『決壊したダンジョンのゲートの前にいます。動きからして何度も突入を試みてるが数に押し返されているといった感じでしょうか?人手が足りないようです』
「よし芥さんと鹿島さん連れて今すぐ紅葉さんの元へ行く!ついでに経験値に稼ぎだ!!」
ハイオークを倒してから何十匹も狩り今の話し合いの最中でもモンスター襲撃に対処したお陰でかなりレベルアップして身体能力も上がった。
当然感覚の能力値が上がった為に数値に振り回される事もない。
飛び出して来たゴブリンを蹴り殺す
遠くにいるオークに短剣を投げる、加速して刺さった短剣を振り抜き首を落とす。
短剣に魔力を長く纏わせ建物の上から襲って来たハイオークの体を両断する。
そのまま短剣なら纏っていた魔力に離れた位置にいるオーガに放つと偶々心臓を貫き絶命させる。
【レベルアップ】
【レベルアップ】
「オーガつよ?!真正面から戦いたくないな」
開けた場所に出るとそこにはオーガ、ハイオーガが集団で誰かと戦っていた。
手伝おうと思い真が脚に力を込めると爆炎が上がる。
「………え?」
突然の爆炎に頭が混乱する。
『着きましたよ』
「え?」
モクモクと上がる煙の中から出て来たの薄汚れた装備を付けている鹿島と芥だった。
咳をしながら出て来ていた。
「ゴホッゴホッ芥ぁ、ハイオーガまでいるじゃねぇか!なんでだよ!」
「ダンジョンが決壊した事以外知りませんよ!!!!ゴホッゴホッ?!」
「芥さん!鹿島さん!」
「「んあぁ?」」
互いに話し出そうとした瞬間に真に声をかけられて変な声が喉から出る。
そして真の顔を見る事で驚きの表情に変わる。
「あ、荒鐘さん?!何故ここに!!ここは貴方のレベルで来ていい場所ではないし来れる場所でもないはず!何故!」
「そうだぞ坊主ここら辺には最低でもCランク相当のモンスターがいた、つい先日までレベル1だった人間なから所じゃねぇ。危ねぇからもっと後方で戦ってレベル上げでもしろ!」
2人は真を心配し怒った。
そんな2人を見て呟く
「アグリード」
バチッ
ゲートが開く
そこから鎧姿のアグリードが出てきてゲートを閉じると膝をつく。
「忘れましたか?俺にはこのアグリードともう1人今はここにいませんが超がつくほど頼もし過ぎる護衛がいます。ここに来るまでにアグリードに死角への目の役割をしてもらいモンスター安全かつ迅速に殺しレベルを上げてきました。露払い程度は出来るかと」
「露払いと言ってもモンスターの勢いと量、質から考えてもA以上は確定でもしかしたらSランク相当だぞ?無理だ……」
「こいつが…います!」
指を指した先には当然アグリードがいた。
膝をついたまま口は開かない。
「本気でやばくなったら助け貰いますから大丈夫ですしデルガ、もう1人の護衛に頼めば1人でも攻略できます……らしい、です」
ボソッと発せられた真の言葉を聞かなかった事にする。
「提案があります」
「「提案?」」
「北東にいる紅葉さんと合流してそのままダンジョンを攻略します。無論それだけでは危険極まりないので俺がここに来るまでに倒したモンスターからドロップしたアイテムを出来る限り装備して能力を底上げしてからです」
アイテムボックスの中から自身の武器である《紫紺の短剣》と《毒鳥の羽剣》以外の全てのアイテムを地面に並べる。
「《耳飾り》系や《ネックレス》系、《指輪》系は小さく嵩張らないので数多く装備できます。途中ハイオーガを偶然倒した時にドロップした《鬼将の魔魂》という名のアイテム。これは絶対に魔法系ハンターである芥さんが持っていて下さい。必ず役に立つ筈です」
《鬼将の魔魂》を受け取った芥は手に取るだけで分かるその力に驚愕していた。
「魔法耐性 : 50%up、魔法効果: 100%up?!」
「鹿島さんはこれです」
並べられた中から2つで1セットの長剣を渡す
「どのモンスターからドロップしたヤツか分かりませんが同じ武器なのできっと鹿島さんの役に立つはずです」
2分で芥と鹿島は装備を厳選した。
不足を感じていたのか邪魔にならない様に出来る限り装備をする。
そのまま3人は頷きあうと合流場所である北東へと駆け出す。
1
あなたにおすすめの小説
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
ギャルといちゃこらしていたらダンジョン探索がはかどった件。うちのお菊がもふもふで可愛すぎる♡
マネキネコ
ファンタジー
日本国内に3つのダンジョンが出現して早10年。日本国政府は各方面と協議を重ねた結果、ダンジョンを国民に開放すると宣言した。つまり現在では探索者ライセンスさえあれば誰でも気軽にダンジョン探索ができる時代になっているのだ。高校生になった僕は夏休みに入るとすぐに探索者講習を受けライセンスを取得した。そして残りの夏休みすべてをダンジョン探索へと費やし、通常は半年以上は掛かると言われていた最初のレベルアップを、僕はわずか3週間あまりで達成した。これはとんでもない快挙といってもいいだろう。しかも他の人に比べると、身体能力がはるかに劣っているチビデブの僕がである。こんな結果をもたらした背景には、なんといっても僕のパートナーであるお菊の存在が大きいだろう。そしてもうひとつ、なぜだかわからないが、ステータスの中に『聖獣の加護』が表示されているのだ。おそらく、この効果が表れているのではないだろうか。そうして2学期が始まり僕が教室に顔を出すと、最近やたらと絡んでくるギャル友から「あんたなんか変わった!? なんていうか雰囲気とか? 背もだいぶ伸びてるみたいだし」と、なんでどうしての質問攻め。今まで異性には見向きもされなかった僕だけど、これってもしかして、『モテ期』というやつが来てるの?
異世界から日本に帰ってきたら魔法学院に入学 パーティーメンバーが順調に強くなっていくのは嬉しいんだが、妹の暴走だけがどうにも止まらない!
枕崎 削節
ファンタジー
〔小説家になろうローファンタジーランキング日間ベストテン入り作品〕
タイトルを変更しました。旧タイトル【異世界から帰ったらなぜか魔法学院に入学。この際遠慮なく能力を発揮したろ】
3年間の異世界生活を経て日本に戻ってきた楢崎聡史と桜の兄妹。二人は生活の一部分に組み込まれてしまった冒険が忘れられなくてここ数年日本にも発生したダンジョンアタックを目論むが、年齢制限に壁に撥ね返されて入場を断られてしまう。ガックリと項垂れる二人に救いの手を差し伸べたのは魔法学院の学院長と名乗る人物。喜び勇んで入学したはいいものの、この学院長はとにかく無茶振りが過ぎる。異世界でも経験したことがないとんでもないミッションに次々と駆り出される兄妹。さらに二人を取り巻く周囲にも奇妙な縁で繋がった生徒がどんどん現れては学院での日常と冒険という非日常が繰り返されていく。大勢の学院生との交流の中ではぐくまれていく人間模様とバトルアクションをどうぞお楽しみください!
ただのFランク探索者さん、うっかりSランク魔物をぶっとばす 規格外ダンジョンに住んでいるので、無自覚に最強でした
むらくも航
ファンタジー
旧題:ただのFランク探索者さん、うっかりSランク魔物をぶっとばして大バズりしてしまう~今まで住んでいた自宅は、最強種が住む規格外ダンジョンでした~
Fランク探索者の『彦根ホシ』は、幼馴染のダンジョン配信に助っ人として参加する。
配信は順調に進むが、二人はトラップによって誰も討伐したことのないSランク魔物がいる階層へ飛ばされてしまう。
誰もが生還を諦めたその時、Fランク探索者のはずのホシが立ち上がり、撮れ高を気にしながら余裕でSランク魔物をボコボコにしてしまう。
そんなホシは、ぼそっと一言。
「うちのペット達の方が手応えあるかな」
それからホシが配信を始めると、彼の自宅に映る最強の魔物たち・超希少アイテムに世間はひっくり返り、バズりにバズっていく──。
ペーパードライバーが車ごと異世界転移する話
ぐだな
ファンタジー
車を買ったその日に事故にあった島屋健斗(シマヤ)は、どういう訳か車ごと異世界へ転移してしまう。
異世界には剣と魔法があるけれど、信号機もガソリンも無い!危険な魔境のど真ん中に放り出された島屋は、とりあえずカーナビに頼るしかないのだった。
「目的地を設定しました。ルート案内に従って走行してください」
異世界仕様となった車(中古車)とペーパードライバーの運命はいかに…
最遅で最強のレベルアップ~経験値1000分の1の大器晩成型探索者は勤続10年目10度目のレベルアップで覚醒しました!~
ある中管理職
ファンタジー
勤続10年目10度目のレベルアップ。
人よりも貰える経験値が極端に少なく、年に1回程度しかレベルアップしない32歳の主人公宮下要は10年掛かりようやくレベル10に到達した。
すると、ハズレスキル【大器晩成】が覚醒。
なんと1回のレベルアップのステータス上昇が通常の1000倍に。
チートスキル【ステータス上昇1000】を得た宮下はこれをきっかけに、今まで出会う事すら想像してこなかったモンスターを討伐。
探索者としての知名度や地位を一気に上げ、勤めていた店は討伐したレアモンスターの肉と素材の販売で大繁盛。
万年Fランクの【永遠の新米おじさん】と言われた宮下の成り上がり劇が今幕を開ける。
この世界にダンジョンが現れたようです ~チートな武器とスキルと魔法と従魔と仲間達と共に世界最強となる~
仮実谷 望
ファンタジー
主人公の増宮拓朗(ましみやたくろう)は20歳のニートである。
祖父母の家に居候している中、毎日の日課の自宅の蔵の確認を行う過程で謎の黒い穴を見つける。
試にその黒い穴に入ると謎の空間に到達する。
拓朗はその空間がダンジョンだと確信して興奮した。
さっそく蔵にある武器と防具で装備を整えてダンジョンに入ることになるのだが……
暫くするとこの世界には異変が起きていた。
謎の怪物が現れて人を襲っているなどの目撃例が出ているようだ。
謎の黒い穴に入った若者が行方不明になったなどの事例も出ている。
そのころ拓朗は知ってか知らずか着実にレベルを上げて世界最強の探索者になっていた。
その後モンスターが街に現れるようになったら、狐の仮面を被りモンスターを退治しないといけないと奮起する。
その過程で他にもダンジョンで女子高生と出会いダンジョンの攻略を進め成長していく。
様々な登場人物が織りなす群像劇です。
主人公以外の視点も書くのでそこをご了承ください。
その後、七星家の七星ナナナと虹咲家の虹咲ナナカとの出会いが拓朗を成長させるきっかけになる。
ユキトとの出会いの中、拓朗は成長する。
タクロウは立派なヒーローとして覚醒する。
その後どんな敵が来ようとも敵を押しのける。倒す。そんな無敵のヒーロー稲荷仮面が活躍するヒーロー路線物も描いていきたいです。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる