ダンジョン世界で俺は無双出来ない。いや、無双しない

鐘成

文字の大きさ
44 / 100

収穫?

しおりを挟む


「獅堂~モンスター足りるかーー!!」

「2、3体追加ー!」

「あいよーー!」

注文の通りに押し留めていたモンスター3体をわざと獅堂の方へ逃げるように誘導する。

獅堂の方へ逃げて来た先頭のモンスターの首に一閃、その後ろにいたモンスターの顎に全力で蹴りを放つ、最後に来たの モンスターの顔へ向けて持っていた短剣を目眩し目的で投擲する。
モンスターはびっくりして尻餅をついた。

絶好のチャンスを逃すはずもなく獅堂は短剣に魔力を纏わせてその首を斬り落とす。
壁に刺さっている短剣を引き抜くと真に声をかける。

「真!まだ余裕がある!もっと寄越してくれ!」

「じゃあ!ウルフを5匹ほどそっちに送る!」

さっきと同じ様に獅堂の元へ逃げるように誘導する。

「よっしゃ来い!」

5匹のウルフに向けて走り出す。
自分たちの方へ向かってくると思っていなかったのかほんの少しウルフ達はブレーキをかけてしまう。
スピードが落ちた所を狙い先頭のウルフの頭を蹴り上げる。
浮いた所を短剣で突きを放ち吹き飛ばす。

「次!」

吹き飛んだウルフが別のウルフを巻き込み地面に転がるのを確認する前に獅堂は横に後続のウルフに斬り上げ送る斬り落とし突きを連続で叩き込み一瞬にして絶命に追い込む。

他の2匹が飛びかかって来る。
地面を這うようして避けると即座に2本の短剣を投擲して反撃する。
投擲した短剣は2本とも頭部に刺さり絶命する。
残りは顎を砕かれ逃げ腰のウルフ1匹と、逃げ腰をウルフを突き飛ばした時に巻き込まれたウルフの2匹だけだった。

「流石に学んで急には襲いかかってこねーか」

アイテムボックスから予備の短剣を取り出して構えるまで一切の襲撃は無かった。
短剣がなくても勝てる見込みは無いとウルフは判断したのだ。



数巡睨み合う

背後は真が居て前には獅堂がいる状況ではどちらにしろウルフには死しか残されていない。
我慢出来なかったウルフが2匹とも少しでも勝てる可能性のある獅堂に飛びかかる。

「待ってた!!」

一瞬に体勢を低くする。
脚に魔力を廻し地面を強く蹴った。

次の瞬間には獅堂は地面におらずウルフの背後に回っていた。
止めを刺すために交差させていた短剣を壁に叩きつけるイメージで思い切り2匹のウルフの頭に叩き込んだ。

ドッッ!!

という重い音が響く。
そのまま壁にぶつかると1時間耐久レベリングが始まってから1番の音が真の耳にまで届いた。


そして

「獅堂!1時間たった!」

真が1時間耐久レベリングの終了を告げる。

「おっしゃーー!!!!」

喜びの叫びを上げダンジョン内に座り込んだ。
その様子を確認した真は獅堂を襲おうとしていたモンスター達に《鬼王の: 槍》を向けて魔力を放った。

「「「「グルルルぁぁぁ?!」」」」

紫色の魔力が解き放たれるとまだ残っていたモンスター20数匹を纏めて消しとばした。

(これ……魔法を放つ時に魔力を増幅させる役割を持つ専用の杖と同じ役割を持つから魔法使いと比べて魔力が少ない俺には大助かりの逸品だな)

相棒武器第3号となった《鬼王の魂 : 槍》の思っても見なかった副次効果にホクホクになる。
ちなみに相棒武器第1号と第2号は《紫紺の短剣》と《毒鳥の羽剣》である。

真は武器を仕舞うと獅堂に歩み寄る。

「獅堂この1時間でどれだけレベル上がった?」

質問に疲れた様子を見せながらもステータスを確認する。
最初はぼーーっとしていたが徐々に表情が出てきた最終的に笑顔が溢れた。

「真!真!!レベルが10も上がってるし何よりスキルゲットしたぞ?!これでもっとステータスに磨きがかかるんだよな?!」

興奮しているのか座り込んでいたはずが飛び上がり真に詰め寄っている。

「え、もしかしてこれ俺もSランク目指せちゃうパターンか!そうなのか?!」

余程嬉しいのか少々考えなしの発言をするが真は苦笑いを溢すだけだった。
何故なら真自体もレベルが上がると高揚感と万能感に少し支配されたからだ。

「それで?どんなスキルをゲットしたんだ?」

獅堂の楽しげな雰囲気を壊さないようにどんなスキルをゲットしたのか質問をする。

「1つはお前も持ってる《短剣術》!もう1つはよく分からん」

「よく分からん?見た事ないのか?」

「俺も前一度真とダンジョン潜ったあと家でスキルとか調べたんだよ。その覚えている限り同じ名前のスキルは無かった」

「嘘だろ?!どんなスキルだ!」

獅堂の言葉に興奮を隠せない真。
無理もなかった。獅堂の言葉が正しいのなら世界初の新スキルという事になるからだ

獅堂はもう一度しっかりとステータスのスキル欄を見てから真に告げる。

「《異召喚いしょうかん: 剣》」

「……確かに聞いた事もまとめ記事でも見た事ねぇな」

どんな効果なのか2人で唸っていると小さな音が響きゲートが開く。
その中からいつもの2人であるデルガとアグリードが出てくる。

「ちょうど良いデルガ《異召喚 : 剣》のってスキル知ってるか?」

「《異召喚》ですか?それは私達がいた世界にある無数の剣の中からランダムで質の低い剣から召喚するスキルです。極々偶にですが最上級の武器を召喚する時もある様です」

「デメリットは?」

「召喚するのに、思ったより魔力を消費する事だけでしょうか?」

デメリットは魔力を消費する事だが、大したデメリットにもならないので獅堂は大喜びしている。

「あ、でも獅堂お前魔力あるのか」

ピシッッ

真が何気ない疑問を口にした瞬間獅堂の周りの空気が固まる。
それを見てデルガ、アグリード、真の3人は察する。
「魔力そんなにないんだ」と

「レベル上げ頑張るぞオラーーー!!!」





しおりを挟む
感想 0

あなたにおすすめの小説

どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~

さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」 あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。 弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。 弟とは凄く仲が良いの! それはそれはものすごく‥‥‥ 「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」 そんな関係のあたしたち。 でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥ 「うそっ! お腹が出て来てる!?」 お姉ちゃんの秘密の悩みです。

異世界から日本に帰ってきたら魔法学院に入学 パーティーメンバーが順調に強くなっていくのは嬉しいんだが、妹の暴走だけがどうにも止まらない!

枕崎 削節
ファンタジー
〔小説家になろうローファンタジーランキング日間ベストテン入り作品〕 タイトルを変更しました。旧タイトル【異世界から帰ったらなぜか魔法学院に入学。この際遠慮なく能力を発揮したろ】 3年間の異世界生活を経て日本に戻ってきた楢崎聡史と桜の兄妹。二人は生活の一部分に組み込まれてしまった冒険が忘れられなくてここ数年日本にも発生したダンジョンアタックを目論むが、年齢制限に壁に撥ね返されて入場を断られてしまう。ガックリと項垂れる二人に救いの手を差し伸べたのは魔法学院の学院長と名乗る人物。喜び勇んで入学したはいいものの、この学院長はとにかく無茶振りが過ぎる。異世界でも経験したことがないとんでもないミッションに次々と駆り出される兄妹。さらに二人を取り巻く周囲にも奇妙な縁で繋がった生徒がどんどん現れては学院での日常と冒険という非日常が繰り返されていく。大勢の学院生との交流の中ではぐくまれていく人間模様とバトルアクションをどうぞお楽しみください!

ギャルといちゃこらしていたらダンジョン探索がはかどった件。うちのお菊がもふもふで可愛すぎる♡

マネキネコ
ファンタジー
日本国内に3つのダンジョンが出現して早10年。日本国政府は各方面と協議を重ねた結果、ダンジョンを国民に開放すると宣言した。つまり現在では探索者ライセンスさえあれば誰でも気軽にダンジョン探索ができる時代になっているのだ。高校生になった僕は夏休みに入るとすぐに探索者講習を受けライセンスを取得した。そして残りの夏休みすべてをダンジョン探索へと費やし、通常は半年以上は掛かると言われていた最初のレベルアップを、僕はわずか3週間あまりで達成した。これはとんでもない快挙といってもいいだろう。しかも他の人に比べると、身体能力がはるかに劣っているチビデブの僕がである。こんな結果をもたらした背景には、なんといっても僕のパートナーであるお菊の存在が大きいだろう。そしてもうひとつ、なぜだかわからないが、ステータスの中に『聖獣の加護』が表示されているのだ。おそらく、この効果が表れているのではないだろうか。そうして2学期が始まり僕が教室に顔を出すと、最近やたらと絡んでくるギャル友から「あんたなんか変わった!? なんていうか雰囲気とか? 背もだいぶ伸びてるみたいだし」と、なんでどうしての質問攻め。今まで異性には見向きもされなかった僕だけど、これってもしかして、『モテ期』というやつが来てるの?

最遅で最強のレベルアップ~経験値1000分の1の大器晩成型探索者は勤続10年目10度目のレベルアップで覚醒しました!~

ある中管理職
ファンタジー
 勤続10年目10度目のレベルアップ。  人よりも貰える経験値が極端に少なく、年に1回程度しかレベルアップしない32歳の主人公宮下要は10年掛かりようやくレベル10に到達した。  すると、ハズレスキル【大器晩成】が覚醒。  なんと1回のレベルアップのステータス上昇が通常の1000倍に。  チートスキル【ステータス上昇1000】を得た宮下はこれをきっかけに、今まで出会う事すら想像してこなかったモンスターを討伐。  探索者としての知名度や地位を一気に上げ、勤めていた店は討伐したレアモンスターの肉と素材の販売で大繁盛。  万年Fランクの【永遠の新米おじさん】と言われた宮下の成り上がり劇が今幕を開ける。

ペーパードライバーが車ごと異世界転移する話

ぐだな
ファンタジー
車を買ったその日に事故にあった島屋健斗(シマヤ)は、どういう訳か車ごと異世界へ転移してしまう。 異世界には剣と魔法があるけれど、信号機もガソリンも無い!危険な魔境のど真ん中に放り出された島屋は、とりあえずカーナビに頼るしかないのだった。 「目的地を設定しました。ルート案内に従って走行してください」 異世界仕様となった車(中古車)とペーパードライバーの運命はいかに…

ただのFランク探索者さん、うっかりSランク魔物をぶっとばす 規格外ダンジョンに住んでいるので、無自覚に最強でした

むらくも航
ファンタジー
旧題:ただのFランク探索者さん、うっかりSランク魔物をぶっとばして大バズりしてしまう~今まで住んでいた自宅は、最強種が住む規格外ダンジョンでした~ Fランク探索者の『彦根ホシ』は、幼馴染のダンジョン配信に助っ人として参加する。 配信は順調に進むが、二人はトラップによって誰も討伐したことのないSランク魔物がいる階層へ飛ばされてしまう。 誰もが生還を諦めたその時、Fランク探索者のはずのホシが立ち上がり、撮れ高を気にしながら余裕でSランク魔物をボコボコにしてしまう。 そんなホシは、ぼそっと一言。 「うちのペット達の方が手応えあるかな」 それからホシが配信を始めると、彼の自宅に映る最強の魔物たち・超希少アイテムに世間はひっくり返り、バズりにバズっていく──。

この世界にダンジョンが現れたようです ~チートな武器とスキルと魔法と従魔と仲間達と共に世界最強となる~

仮実谷 望
ファンタジー
主人公の増宮拓朗(ましみやたくろう)は20歳のニートである。 祖父母の家に居候している中、毎日の日課の自宅の蔵の確認を行う過程で謎の黒い穴を見つける。 試にその黒い穴に入ると謎の空間に到達する。 拓朗はその空間がダンジョンだと確信して興奮した。 さっそく蔵にある武器と防具で装備を整えてダンジョンに入ることになるのだが…… 暫くするとこの世界には異変が起きていた。 謎の怪物が現れて人を襲っているなどの目撃例が出ているようだ。 謎の黒い穴に入った若者が行方不明になったなどの事例も出ている。 そのころ拓朗は知ってか知らずか着実にレベルを上げて世界最強の探索者になっていた。 その後モンスターが街に現れるようになったら、狐の仮面を被りモンスターを退治しないといけないと奮起する。 その過程で他にもダンジョンで女子高生と出会いダンジョンの攻略を進め成長していく。 様々な登場人物が織りなす群像劇です。 主人公以外の視点も書くのでそこをご了承ください。 その後、七星家の七星ナナナと虹咲家の虹咲ナナカとの出会いが拓朗を成長させるきっかけになる。 ユキトとの出会いの中、拓朗は成長する。 タクロウは立派なヒーローとして覚醒する。 その後どんな敵が来ようとも敵を押しのける。倒す。そんな無敵のヒーロー稲荷仮面が活躍するヒーロー路線物も描いていきたいです。

【超速爆速レベルアップ】~俺だけ入れるダンジョンはゴールドメタルスライムの狩り場でした~

シオヤマ琴@『最強最速』発売中
ファンタジー
ダンジョンが出現し20年。 木崎賢吾、22歳は子どもの頃からダンジョンに憧れていた。 しかし、ダンジョンは最初に足を踏み入れた者の所有物となるため、もうこの世界にはどこを探しても未発見のダンジョンなどないと思われていた。 そんな矢先、バイト帰りに彼が目にしたものは――。 【自分だけのダンジョンを夢見ていた青年のレベリング冒険譚が今幕を開ける!】

処理中です...