47 / 100
現実 希望
しおりを挟む「ちょっと待って欲しい!最低限レベルを30上げろって……たった1年で出来るわけがないだろ!!Sランクにもなるとレベル1つ上がるのにSランクモンスターを何体も倒さないといけないんだぞ!!しかもSランクモンスター自体早々いない!ボス級だ!」
1人のハンターがデルガの言葉に思わず苦言を呈する。
だがデルガのこの場にいるギルドトップ2人の力量から計算してレベル30上げろと言う要求はかなり正確だった。
「デルガ」
白蓮騎士ギルドの副ギルド長である紅葉詩乃が手を上げる。
「どうした紅葉」
「それって本気の私でも?」
「そうだ。しかもこのレベル30という数字は最上級の悪魔貴族を倒すために必要なレベルではなく下級貴族である悪魔を倒すために今のお前達が必要数値だ」
重い空気が部屋に流れる。
そんな中、矛盾の峰ギルドのギルド長である盾峰が手を鳴らして注目を集める。
「お前ら暗い空間にするじゃねぇ。強くならなきゃいけないなら強くなれば良いだけだ。近年ダンジョンの出現頻度、ダンジョンからモンスターが逃げる事が増えている事は知っているだろう」
他のギルドの人達を見る。
「ダンジョンの出現頻度が増えるのは防ぎようがないがダンジョン決壊や少数のモンスターがダンジョンから出てきてしまうのは俺達ハンターの怠慢だ。徹底的ににダンジョンの内のモンスターを狩る!これだけでレベルも上がり市民も守れる」
古豪会長は盾峰の言葉に笑顔になる。
「私も少し若ければ君達と肩を並べてモンスターと戦えたのだが……」
「いや、まだまだ行けるでしょ?」
「ははは!無理だな!」
盾峰のツッコミに笑いで誤魔化すと咳をしてデルガを見据える。
「所で話は変わるが敵のおおよその戦力が分かるかね?」
会議室の中の全員の視線がデルガに集まる。
「レベル80~100相当の下級貴族が50。最低でもレベル150の上級貴族が6。あとはそれぞれが使役する名もなき悪魔が合わせて4~6万。ランクで表すのなら最高でBに当たります」
「うっそだろ………6万」
「レベル150って。確認できる人類最高のレベルでも110だぞ?!勝てんのかよ」
「やばいわね……トップもそうだけど使役する悪魔のランクも対応出来ないほどじゃないけどかなり高い」
「……デルガ君。その情報は確定なのかね?」
「残念ながらな。だが安心要素があるとすれば地球に侵攻してくる悪魔が悪魔族の中でも一部だという事、私とこのアグリードは上級貴族の悪魔だという事ぐらいか」
「ちなみにですが私は上級貴族と言っても実力は漸く上級に手が届いた程度なので下級とさほど変わりません」
「もし貴様らが市民や国を守りたいというのなら末端までレベル上げを率先させろ。私は主とその家族さえ無事なら他はどうでもいいからな」
「デルガ」
少しだけ咎めるようにデルガの名前を呼ぶ。
罰が悪そうに真を見るがこれだけは譲れないと真を見て断言する。
「私は……主の存在が1番ですので」
顔を赤らめて言うと紅葉が口笛を吹いてちゃちゃを入れる。
「紅葉!」
「お熱いねぇ~?」
「火傷したかも」
「ちっ…リア充が」
「クーラーしっかり効いてるか?暑いんだけど」
紅葉以外のトップギルドの面々も少しだけちゃちゃを入れる。
「兎に角!!私は主のレベル上げのお手伝いに忙しい故貴様らは各自でレベル上げをしろ!!古豪とか言ったな!こいつらなんなんだ!!!」
何度か女性が使わないような汚い言葉で紅葉以外の面々を罵倒するとゲートを開いて消えてしまった。
「えぇ……」
「おっほん!!と、兎に角!デルガ君も言った通りギルドの末端にまでこの極秘情報は通達出来ないからお前達トップが出来るだけダンジョンでレベルを上げる事を促進させろ。他のSランクのハンター達やギルドのトップにもこれは通達しておく。荒鐘君、引き止めて悪かったな。集まりは以上だ今すぐ解散」
古豪会長の解散の言葉に他のギルドの人達は帰っていくが紅葉はギルド長に一言二言何か告げると真達の方に向かってくる。
「いや~Sランクに上がってもレベルを30も上げろなんて言われるとは思わなかったよ」
「最後なんかぐだぐだになりましたけど冷静に考えてレベル30上げろなんて無理ですよ。レベル低い状態で前Sランクモンスター倒してたてレベルが5上がりました。この5のレベルアップの中にデルガやアグリードが処理したモンスターも含まれていたので俺はレベルアップに関してはそこまで心配してませんが紅葉さん達は…………」
「真君の5倍はキツいだろうね」
「荒鐘君、悪魔と主従関係を結ぶと悪魔が倒したモンスターの経験値も主に渡るのかね?」
「1人で倒すより経験値は減りますが貰えます。そのお陰で俺は他人より楽にレベルアップ出来るし安全なんです」
「何それズル」
今の今まで存在感皆無だった獅堂が口を開く。
古豪、紅葉の視線が集まる。
「「いつからいた?」」
「最初からだよ?!?!」
「まぁ、いいか」
「いいけども」
獅堂の反応を脇にやり真はアグリードに声をかける。
「アグリード俺が上級貴族に勝てるようになるにはどれほどレベル上げが必要だ?」
「同じレベルになっても悪魔の方が確実に強いので安全を期すなら110のレベルアップでしょうか」
「ひゃっ?!」
「むぅ…」
「100って!幾ら真君が君達がいてレベルが上がりやすいと言っても1年で100は無理でしょ!!!真君今レベルどれだけなの!」
それぞれが驚愕し紅葉は真を心配する。
「61になったばかりです」
「荒鐘君ハンター登録してからどれだけたった?」
「約2ヶ月です」
「約1年……来年の7月。レベルが上がる毎に要求する経験値も莫大になる事を考えると……ギリギリかもしれんな」
古豪会長が呟き、考え、弾き出した答えがギリギリだった。
「だけど獅堂や他の人は俺のように早くレベルアップは出来ない」
数分会議室で悩みぬく。
途中案がいくつか出たがあまり現実的とはいえなかった。
しかし真が何気なしに呟く。
「獅堂とかも悪魔と契約出来ないのかねぇ」
その言葉が空間に漂い消えるかと思う瞬間アグリードが真の言葉を拾う。
「数人。私達家の傘下の悪魔ならなんとか契約出来るかと」
アグリードの言葉に一筋の希望を見出した。
1
あなたにおすすめの小説
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
異世界から日本に帰ってきたら魔法学院に入学 パーティーメンバーが順調に強くなっていくのは嬉しいんだが、妹の暴走だけがどうにも止まらない!
枕崎 削節
ファンタジー
〔小説家になろうローファンタジーランキング日間ベストテン入り作品〕
タイトルを変更しました。旧タイトル【異世界から帰ったらなぜか魔法学院に入学。この際遠慮なく能力を発揮したろ】
3年間の異世界生活を経て日本に戻ってきた楢崎聡史と桜の兄妹。二人は生活の一部分に組み込まれてしまった冒険が忘れられなくてここ数年日本にも発生したダンジョンアタックを目論むが、年齢制限に壁に撥ね返されて入場を断られてしまう。ガックリと項垂れる二人に救いの手を差し伸べたのは魔法学院の学院長と名乗る人物。喜び勇んで入学したはいいものの、この学院長はとにかく無茶振りが過ぎる。異世界でも経験したことがないとんでもないミッションに次々と駆り出される兄妹。さらに二人を取り巻く周囲にも奇妙な縁で繋がった生徒がどんどん現れては学院での日常と冒険という非日常が繰り返されていく。大勢の学院生との交流の中ではぐくまれていく人間模様とバトルアクションをどうぞお楽しみください!
ギャルといちゃこらしていたらダンジョン探索がはかどった件。うちのお菊がもふもふで可愛すぎる♡
マネキネコ
ファンタジー
日本国内に3つのダンジョンが出現して早10年。日本国政府は各方面と協議を重ねた結果、ダンジョンを国民に開放すると宣言した。つまり現在では探索者ライセンスさえあれば誰でも気軽にダンジョン探索ができる時代になっているのだ。高校生になった僕は夏休みに入るとすぐに探索者講習を受けライセンスを取得した。そして残りの夏休みすべてをダンジョン探索へと費やし、通常は半年以上は掛かると言われていた最初のレベルアップを、僕はわずか3週間あまりで達成した。これはとんでもない快挙といってもいいだろう。しかも他の人に比べると、身体能力がはるかに劣っているチビデブの僕がである。こんな結果をもたらした背景には、なんといっても僕のパートナーであるお菊の存在が大きいだろう。そしてもうひとつ、なぜだかわからないが、ステータスの中に『聖獣の加護』が表示されているのだ。おそらく、この効果が表れているのではないだろうか。そうして2学期が始まり僕が教室に顔を出すと、最近やたらと絡んでくるギャル友から「あんたなんか変わった!? なんていうか雰囲気とか? 背もだいぶ伸びてるみたいだし」と、なんでどうしての質問攻め。今まで異性には見向きもされなかった僕だけど、これってもしかして、『モテ期』というやつが来てるの?
最遅で最強のレベルアップ~経験値1000分の1の大器晩成型探索者は勤続10年目10度目のレベルアップで覚醒しました!~
ある中管理職
ファンタジー
勤続10年目10度目のレベルアップ。
人よりも貰える経験値が極端に少なく、年に1回程度しかレベルアップしない32歳の主人公宮下要は10年掛かりようやくレベル10に到達した。
すると、ハズレスキル【大器晩成】が覚醒。
なんと1回のレベルアップのステータス上昇が通常の1000倍に。
チートスキル【ステータス上昇1000】を得た宮下はこれをきっかけに、今まで出会う事すら想像してこなかったモンスターを討伐。
探索者としての知名度や地位を一気に上げ、勤めていた店は討伐したレアモンスターの肉と素材の販売で大繁盛。
万年Fランクの【永遠の新米おじさん】と言われた宮下の成り上がり劇が今幕を開ける。
ペーパードライバーが車ごと異世界転移する話
ぐだな
ファンタジー
車を買ったその日に事故にあった島屋健斗(シマヤ)は、どういう訳か車ごと異世界へ転移してしまう。
異世界には剣と魔法があるけれど、信号機もガソリンも無い!危険な魔境のど真ん中に放り出された島屋は、とりあえずカーナビに頼るしかないのだった。
「目的地を設定しました。ルート案内に従って走行してください」
異世界仕様となった車(中古車)とペーパードライバーの運命はいかに…
ただのFランク探索者さん、うっかりSランク魔物をぶっとばす 規格外ダンジョンに住んでいるので、無自覚に最強でした
むらくも航
ファンタジー
旧題:ただのFランク探索者さん、うっかりSランク魔物をぶっとばして大バズりしてしまう~今まで住んでいた自宅は、最強種が住む規格外ダンジョンでした~
Fランク探索者の『彦根ホシ』は、幼馴染のダンジョン配信に助っ人として参加する。
配信は順調に進むが、二人はトラップによって誰も討伐したことのないSランク魔物がいる階層へ飛ばされてしまう。
誰もが生還を諦めたその時、Fランク探索者のはずのホシが立ち上がり、撮れ高を気にしながら余裕でSランク魔物をボコボコにしてしまう。
そんなホシは、ぼそっと一言。
「うちのペット達の方が手応えあるかな」
それからホシが配信を始めると、彼の自宅に映る最強の魔物たち・超希少アイテムに世間はひっくり返り、バズりにバズっていく──。
ダンジョン発生から20年。いきなり玄関の前でゴブリンに遭遇してフリーズ中←今ココ
高遠まもる
ファンタジー
カクヨム、なろうにも掲載中。
タイトルまんまの状況から始まる現代ファンタジーです。
ダンジョンが有る状況に慣れてしまった現代社会にある日、異変が……。
本編完結済み。
外伝、後日譚はカクヨムに載せていく予定です。
【超速爆速レベルアップ】~俺だけ入れるダンジョンはゴールドメタルスライムの狩り場でした~
シオヤマ琴@『最強最速』発売中
ファンタジー
ダンジョンが出現し20年。
木崎賢吾、22歳は子どもの頃からダンジョンに憧れていた。
しかし、ダンジョンは最初に足を踏み入れた者の所有物となるため、もうこの世界にはどこを探しても未発見のダンジョンなどないと思われていた。
そんな矢先、バイト帰りに彼が目にしたものは――。
【自分だけのダンジョンを夢見ていた青年のレベリング冒険譚が今幕を開ける!】
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる