ダンジョン世界で俺は無双出来ない。いや、無双しない

鐘成

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魔界

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「【ダイダロス】!」

「【エクスプロージョン】!!」

獅堂はヨハネの魔力と圧倒的な魔力操作の補助を受けて【ダイダロス】と言う名の敵を閉じ込める魔法を発動するとすかさず真がアグリード直伝の爆発魔法である【エクスプロージョン】を放つ。

【ダイダロス】で閉じ込めたCランクのモンスターを仕留める。
影が抜けて2人の経験値に変わると即座にターゲットを変えて獅堂は少し気合いを入れて【ダイダロス】を発動させる。

半径30m以内にいたC~Bランクを無差別に閉じ込めて行く。
獅堂自身の魔力が枯渇しかかった事で膝をつく。
ヨハネは護衛として獅堂の周りにモンスターを一切近づけない。

「【グラビティ】!!」

「「「「グルァアガァァァ?!」」」」

範囲指定した所だけに重力を数十倍に引き上げる魔法を唱えると【ダイダロス】に閉じ込められたモンスターが断末魔をあげて潰れる。
まだ生き残っているモンスターが獅堂達の身を引き裂き腹に収めようとジリジリと歩み寄ってくる。

「獅堂は魔力が回復するまでヨハネに守ってもらえ。俺はこいつらを全て斬り伏せる」

瞬間的に超強化された脚が地面を蹴ると同時に《魂》の武器を手にして全力で振り抜く。
そして振り上げた武器を振り下ろす

ーーーーーーキン

予め決められていたかのように短剣では到底届かない距離のモンスターがバラバラになる。
そのまま運良く生き残ったモンスターに切迫する

「経験値に変わってくれや!!!」

一振りすればモンスターが5等分にかわる。

もう一度短剣を振れば更に5等分が12等分に

3度目にはモンスターは30等分に変わる

「ふっ!!!」

武器を振るう毎に加速していく。
最後の一撃を入れると真に攻撃されたモンスターは粒並みに小さくなり影となる。
短剣を振り抜いた体勢から戻ると周りを確認する。

「大丈夫か」

【魂】の武器を仕舞うと魔力の枯渇で膝を付いている獅堂に手を貸し立ち上がらせる。

「ヨハネ。魔力の譲渡を」

「承りました真様」

真の言葉に従いヨハネは魔力を錠剤に変化させて獅堂に手渡した。

「……え?」

「魔力を錠剤に参加させた物です。効果もありますし携帯に非常に優れた物です」

「……シ◯ブ?」

「やめーーや!!!!はよ飲め!」

錠剤をヨハネから奪い獅堂の口の中に投げ入れる

「むぐっ?!」……ん?……あれ?魔力が全開まで回復した」

驚いたように獅堂はヨハネを見つめる。

「それはそうでしょう!!私が開発した物ですから!魔力の錠剤化は発明ですよ!!1日に数個生産すれば魔力に優れ寿命にも優れた悪魔族なら何万と作れます!しかも錠剤化した魔力は一定ですが魔法を専門としている者以外の魔力なら大体回復させてしまうという優れ物です!!!これを開発するに至った経緯は知り合いの魔法使いに改善しろと言われた事が始まりでしてーーーーー」

「ステイステイステイステイ」

「今では更なる改善案もーーーーー」

「ステイ!!」

「ったい?!」

止まらないヨハネの口を止めるため真と獅堂はヨハネの頭を思い切り叩く。
しかし腐っても上級貴族の悪魔。
痛いという演技をしてくれているが叩いたヨハネの頭は鋼鉄みたいに硬く感じた。

「獅堂今のモンスター全部でレベルはどれだけ上がった?」

「ここ2時間休まず集中的に狩り続けたから週一でダンジョンに潜ってた時より遥かに早い。どれだけだと思う?」

「どれだけって言われてもなぁ?獅堂のレベルは俺より低いから……5上がったくらいか?」

「いーや所がどっこい!8だ!」

獅堂は胸を張り自慢をする。

「これで俺のレベルは20になった!!このまま1つレベルを上げるのに要求される経験値が変わらなければ侵攻に間に合うと思うんだけど……正直心配だよ。所で真はどれどけレベルが上がった?」

「………1だ。これでやっとレベル65なんだけど下級貴族の悪魔にはまだまだ届かない。学校卒業が決まったら基本的に家に帰る時は風呂に入る時とトイレだけだな」

「トイレ?」

「ダンジョン内でトイレをするわけねぇだろ?しかも俺以外にデルガやアグリードがいるんだぞ?見られたら恥死だね!!!」

「プレイ?」

「ヨハネ!それを今すぐモンスター群の中に放り込んでこい!死なない程度に絞ってこい」

「分かりました」

獅堂を担ぐ

「え、あの真さん?今の言葉はただのおふざけた言いますか……」

「ヨハネ。やれ」

「はい!」

「ごめんって真~~~~!!!」

ヨハネは獅堂を担ぎダンジョンの奥に走っていく。
2人を見送ると呼ぶ

「デルガ」

「ここに」

「1時間は時間が稼げるSのダンジョンまで連れて行ってくれ。ヨハネにはなんとか伝えといて。アグリード」

「はい」

「アスマは今何をしてる」

「響様の影に」

「りょーーかい。さて行くぞ本気のレベリングだ」

真の昂りに呼応しているのかデルガのゲートが不自然に揺らめく。
脚を踏み入れると景色が変化して禍々しい空気の世界になった。
デルガとアグリードは顔を顰める中、真はうきうきとしていた。

「ランクの質が2ランク高いの実力を味合わせて貰うぞ」

右手を前に構える。

「《来い鬼王の槍剣》」

バチバチと電撃が空間に走ると武器を形作っていく。
刀身が100㎝持ち手も100㎝ある真の身長では巨大な武器だった。

「レベルが一気に上がると感覚の乖離が起きるならそれを2人との模擬戦で埋めればいい。【雷帝】!!」

《鬼王の槍剣》を掲げながら魔法を放つと数キロ離れた所に極大の雷が落ちる。

【レベルアップ】

【レベルアップ】

【レベルアップ】

魔力を9割持っていく事を引き換えにレベルを3つを上げる。

「散開。狩り尽せ!」

「「はっ!!」」

獅堂の知らない所で真は魔界でレベリングを始めた。





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