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休養日
しおりを挟む真は3日間ほぼ休みなしで魔界に潜り込みレベリングをしていた。
そして朝7時の今テレビを見ていると緊急ニュースが流れた。
「へぇ!韓国で初めてのSランクが誕生したんだってさ響!これでアジアでSランクハンターを抱えているのは6ヵ国目か。こりゃまた荒れそうだわね?」
「なんか中国から新しい兵器か何かを購入してSランクハンターに近かった人の専用武器にしたらしいよ?その武器が強かったからモンスターも倒しやすくなったのかな?」
(古豪会長が世界に通達してから少し経ったけどこんなにも早くSランクハンターが出て来るなんて……地球の魔石とかを使った兵器の研究は意外と進んでるのかもな)
遅めの食事を終え食器を台所に持っていく。
相変わらず食器を洗う事すら許されていない。
「お兄ちゃーーん怪我は無いようだけどレベリングの進み具合はどうなの?」
「まずまず、目標までまっだまだだけどレベル上がるごとに強いモンスターにも挑戦出来るから意外となんとかなりそう。もし間に合わない可能性が出てきたらデルガとアグリードに本気で手伝ってもらう」
「そこは頼るんだ?」
「全て頼りたいよ」
響の言葉に苦笑いを溢しながら返事をする。
するとぬるりとデルガとアグリードが姿を現した。
「……主様が言うのなら目標レベルに到達するまで代わりに狩りをしますが」
「いかが致しますか?」
「いかが致すも何もその提案なし。スキルの習得が遅くなる」
真が2人の好意をなんとか拒否するとテレビからまたニュースが流れる。
「アメリカと中国でダンジョン決壊があったのか?……中国は新兵器でなんとか対応したがアメリカは少し前に世界最高峰のハンターの1人に数えられていダグラス・ボルグとその仲間が死んだ為戦力的に厳しかったがなんとか撃退。アメリカは30人以上のSランクハンターがいるからいつダグラス・ボルグを超えるハンターが現れてもおかしくない……」
「お兄ちゃんハンターの情報をニュースで見てる時楽しそうだよね~。そんなに面白い?」
「まぁ昔憧れてた存在になったししかもSランク!楽しく無いはずがないんだ」
一旦会話が途切れると各々の自分の部屋に戻り支度をする。
真は普段ダンジョンに潜る格好とは違う若干お洒落に傾いた服装をしている。
それでも魔力が込められた一品でダンジョンに余裕で潜れる。
響はと言うと自分のスタイルを存分に活かせる服を着ている。
「準備は出来たかーー」
「準備出来たよお兄ちゃん」
「よし!休養日だから渋谷に行って色々な物食べて飲んで買っていこーー!」
「いぇぇい!」
部屋を出てエレベーターに乗りハンター協会の受付がある所まで降りる。
今日は少し人がいないようだった。
「あれ?荒鐘さんお出かけですか?」
「一応今日は休養日って事にしたんで妹の響と渋谷で遊んでくるんですよ嘉納さん」
いつも受付を担当している受付嬢の嘉納が真に話しかけた。
他愛のない世間話を何度かして切り上げ歩き出す。
最寄りの駅に着くと新幹線に乗り渋谷を目指した。
渋谷
「んーーーー!!渋谷久しぶりだよ!溜まった漫画を全部買ってやるう!ゲームもいいよね!小説も!」
「持てる分にしろよ?」
元気が良すぎる妹を見て笑みが自然も溢れた。
タピオカジュースを買い響と手を繋ぎながら渋谷を散策する。
色々な店を巡り本を買いゲームを買い服を買いゲームを買いゲームを買いゲームを買いゲームを買い………
「響さん?ゲーム買いすぎじゃありませんこと?」
「ここ暫く買えなかった物を全部買ってるんだよ!まだまだだよ!」
既に両手には5キロほどにもなる紙袋を持っている。
紙袋の紐が食い込んでいて少し痛みを感じているくらいになった。
これ以上荷物が増えると今響が持っている荷物も真が持つ羽目になる事を頭の中によぎった。
(デルガ!アグリード!しょうもないお願い何だけど荷物持ってもらう事になるかもしれん!!)
即座に頼れる2人に連絡をする。
スキルで繋がっているため意識すればテレパシーの真似事が出来る。
必死に伝えると返事が返ってくる。
(今すぐ待ちますか?)
アグリードだ
(今持たずとも側に待機しましょうか?)
デルガが提案をする。
(ん~……頼む人に見えない所でこっち来てから俺の所に来てくれ。場所は分かる?)
(スキルで繋がっている為場所の把握は容易です)
(なら今来てくれ)
((はっ!))
真の言葉を聞くと同時に返事をして反応が一時消える。
「お兄ちゃん?何かぼおってしてない?」
「え、あいや!少し考え事をね!」
「考え事?」
「この多すぎる荷物と帰りの事だよ」
「あ……」
言われて響は自分が真に負担を掛けている事に気付きテンションが下がり落ち込んだ。
「その……ごめんなさい」
謝る響の頭に手を置き撫でる。
「ハンターになる前はアルバイト、ハンターになった後はダンジョンとあまりこういう所連れて行ってあげられなかっただろう?謝る事じゃない。それに!協力な助っ人を呼んでいる!」
胸を張った真の後ろに手を置く人がいる。
普通にして後ろを向くとそこにはハリウッドスターばりの悪魔貴族であるデルガと背後にアグリードが立ち並んでいた。
「だんだん対応が柔らかくなって来て俺は嬉しいよ」
にやりと笑いかけるとデルガは顔を背けてしまった。
「じゃ響この助っ人とも来た事だし?!この4人で遊び尽くそうぜ!」
「おっしゃーーー!」
ワイワイと騒ぎながら歩き出すと聞き慣れた声がかけられる。
「あれ?真君じゃん!」
「あ、え?紅葉さん?!あれ!芥さんや鹿島さんまで!なんで渋谷に!」
「いや、実はな?漫画のキャラのフィギュアが発売されるっていうから急いで来たんだよ」
図体と顔に似合わず可愛い趣味である鹿島
「私は単純に鹿島の付き添いですね。多少漫画にも興味有りますが鹿島ほどでは……」
「荷物で?」
紅葉が芥の持っている荷物の多さを指摘する。
「これは!ちが、違うんですよ!昔から好きな漫画のフィギュアが出たから!」
「芥お前の初恋そのキャラたもんな?」
「鹿島ぁぁぁあぁあ?!」
知り合い3人が追加され休日は賑わいの予感がした。
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