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応酬
しおりを挟むデルガ side
カキンッカキンッ……ガギンッッ
金属音が何度も響く
攻めているのはデルガが自ら選んだ上級貴族の内の1人であるメヴァイス・ナーヴェイドだった。
女性でありながら実力で上級貴族まで上り詰めたのはデルガを含めてそういなかった。
人間的にいうのなら10年に一度の逸材と言われている。
そんな悪魔が最初から出し渋る事なく全力を惜しまずに攻めているのはまず有り得ない事だ。
「どうした。ナーヴェイド家の才女と言われたお前がその程度なのか?」
メヴァイスの攻撃を軽くあしらうと地面に武器を突き立て非武装の体勢を取る。
「どういうつもりかしら?まさか、私が貴女より劣るから手加減をしてあげよう……とでも言うつもり?」
「当たり前だ。私の部下より劣る存在に本気など出す訳がない。それに全力を出してはいるがまだ隠し事をしている貴様が……私に本気を出してもらえると思っているのなら余程の阿保だと認識するが?」
身長180もあり、ハリウッドスターも顔負けの美貌を持つデルガが鼻で笑い挑発する姿は他者が見たらもの凄く映える事だろう。
しかしこの場には同じ女性のメヴァイスしかいなく、本人はデルガの狙い通りに挑発に乗った。
「貴女……名前はなんて言いましたっけ?」
「デルガ、デルガ・オルナだ。貴族の世界には殆ど出た記憶がないからな、知らないのも無理はない。おいおい動きが鈍って来てるんじゃないか?メヴァイスの」
「くっ!」
ガギンッッ
何度目かの本気の斬撃をデルガに容易く打ち払われる。
体勢が崩れても追撃する事はない。
まるで修行でもつけているかのようだった。
「話している余裕があるのならもっと手数を増やせ!そのような根性では私の鎧に傷をつける事さえ叶わないぞ!」
「うるさい!!!」
デルガの言葉に怒りながら【エクスプロージョン】を放ち目眩しをする。
そのまま瞬時に背後に回りレイピアを放つがデルガが持つ武器の刃に阻まれそれ以上進む事はなくなる。
そしてまたビルや他の色々な建物を利用しながら攻撃をしていく。
レイピアの突きを尽く防ぎ力の差を見せつけていく。
「良い加減隠し玉を使ったらどうだ!このままお前以外の悪魔貴族が倒れるまでここで興じるつもりか!!」
ここで遂にレイピアを防ぐ事以外の行動として振り払った後武器の柄で腹を殴打して吹き飛ばす。
「ぐふっ?!」
地面を何度もバウンドをする。
勢いは直ぐになくなり地面に転がる
「はぁはぁ…ゴホッゴホッ?!」
ビチャビチャ
咳をすると同時に口から血を大量に吐き出す。
デルガの殴打によって内臓が傷つけられた結果だった。
自身の魔力をここで始めて回復に回したメヴァイスは腹を抑えて苦悶の表情でデルガを見つめる。
「ここまでの……!!」
「負け続けるのがいやなら素直に隠し玉を使え。だが使えばもう手加減は出来ぬし、した所で貴様の運命には死しか残らない。潔く戦い、負けるか。今の自分の誇りを捨て紛い物に頼り……負けるか。2つだ」
「いさぎ……よく」
腰のアイテムボックスから隠し玉であるアイテムを取り出す。
「やはり持っていたか」
「【魔祖返り薬】、一時期に理性を無くして悪魔族本来の力を取り戻す代わりに代償として死ぬかも知れない博打のようなアイテムよ」
【魔祖返り薬】を潰さない程度に強く握る。
「それを使って私に勝てるかもしれない一筋の希望に賭けるか、紛い物に頼らず自身の力のみで私に挑むか……」
「私は………」
アスマディア side
「「はぁぁあぁ!!」」
鬼気迫る声と共に2つの爆炎がぶつかり合い爆発する。
2人の悪魔貴族は似たような戦闘スタイルの為か決着が中々つかずにいる。
【エクスプロージョン】、【アイスランス】、【ウィンドカッター】、【ウォーターカッター】などの技の応酬を繰り広げ周りの建物を破壊していく。
その戦いに巻き込まれないように上空ではヘリが中継をしていた。
全国には映画でも類を見ないほどに胸を熱くさせ、人々に憧れを植え付ける程の神話の戦いが流れている。
剣に炎を纏い斬り結んだり、ドラ◯◯◯ールの様に空中で剣撃を交わしたりもしていた。
周りのの被害に気にしていない。
悲鳴を上げているのはそこに住む住人とそのビル等を持つ人だけだった。
「はっはーーー!裏切り者の癖に中々やるじゃねぇか!!」
「紛い物に頼るような奴が何をほざくか!!」
「お前はこちらにいる時も実力は下だったよなぁ!」
各々が魔道具も使い魔力を背中からブースターの如く噴射して空を飛びながら武器を交差させる
「この世界の人間は魔道具の発展で悪魔族に追いつく者が出始めている!!調子に乗っているんだよ!いずれ超えられる!その前に奴隷にして飼い慣らすが!!」
ガギンッッ!!
「上の考えなんだよぉ!!!【フレイムーーー」
「させるか!!【フレイムーーー」
「「【ランス】!!!!!」」
炎が槍形を作りお互いの命を奪おうと発射される。
またもや各地からでも確認される程の大爆発が起こる。
空中で戦っている影響もあり戦闘エリアは1つに留まらずかなりの範囲を移動しながら魔法の応酬を披露している。
(こいつが報告にあった通り【スキル】ではなくアイテムによって【リリース・アニマ】を再現出来るとなれば流石に厳しくなる……それまでに決着をつけなければ!!)
「ちぃ!」
アイテムボックスから《深紅王の短剣》
(小僧にアレを渡してからこれを調達するのに苦労したのだ。応えてくれよ!!)
「【深紅】!!」
短剣に刻まれた【スキル】を発動させると背中から噴射されている魔力が炎に変わる。
「レイバレル・カース!!」
「はっ!なんだぁ!アスマディア!!!」
「お前を焼き殺す!!
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