本にまつわるエトセトラ

天鳥そら

文字の大きさ
上 下
14 / 40

指輪物語に挑戦

しおりを挟む
映画『ロード・オブ・ザ・リング』が大好き。特にオーランド・ブルームが演じるエルフのレゴラスが大好きでした。ドワーフのギムリとのかけ合いが面白い。映画を観るだけでも大変ですが、原作の『指輪物語』を初めて手にした時は読むのはムリかもしれないとたじろぎました。

大学生の時に一度挑戦してはいるのですが、フロドたちホビットが、アラゴルンに出会うところまでいかず諦めました。その後、何度も映画をDVDで観て映画『ホビット』を数回観て、再挑戦する気になりました。

最初はわかりづらかった登場人物の関係や、ストーリーが映画を観ている内に頭に入るようになり面白くなりました。今度は「中つ国」の細かい地理が気になるようになりました。地図を見るのが苦手な私には、例え地図があってもなかなか把握できないでしょう。彼らの通った道筋を理解したい、物語をより深く理解できるようになりたいと思った時、やっと『指輪物語~旅の仲間~』に手を伸ばしました。旅の仲間だけでも4冊あり、二つの塔では3冊、王の帰還は上下巻の2冊です。さらに番外編として1冊あるので、読み切るのは時間がかかるだろうなと思いながら読んでいます。

映画ではカットされてしまった彼らの冒険やセリフ、ホビットの細かい親族関係も出てきます。やっぱり映画だけでは把握しきれません。本を読みながら映画の美しい情景が思い浮かぶのが、映画を観た者の特権ですね。指輪物語がこれ以上紡がれることがないのが、残念でなりませんが深く深く楽しんでいくことできそうです。

読めなかったと思う本が、ある日突然読めるようになる時があります。指輪物語は映画でストーリーと全体の世界観を把握したことで、本が読みやすくなりました。好きな登場人物やお気に入りのシーンには、気持ちもぐんっと上がります。

昔は読むのを諦めてしまったけれど、大人になった今なら。時間がなくて途中で読まなくなった小説を、時間のある今だからこそゆっくりつき合える。本を読むにはタイミングも必要みたいですね。

『指輪物語~旅の仲間~』を読み終え、今は余韻にひたっています。気持ちの準備ができ、読む時間を確保して『指輪物語~二つの塔~』へ足を踏み入れます。
しおりを挟む

処理中です...