本にまつわるエトセトラ

天鳥そら

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値引きシール

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ここ数ヵ月、ブックオフに行くと欲しいと思っていた本や、自分に必要だなと思う本が置いてあることが多かったので買い込んでしまいました。それも108円に値引きされていたので、思わずといった衝動買いもあり少し反省しています。

2ヵ月ほど前に購入した本が108円の棚に置いてあり、他の購入する本と一緒にいそいそとレジまで持って行きました。てっきり108円だと思い込んでいた私は、店員さんに聞かれて驚きました。

「この本はどの棚に置いてありましたか?」

「え?あの。あそこの棚ですけど」

108円と書かれた棚を指さす私は内心ドキドキしていました。もしかして私、間違えたのかな。108円の棚じゃなかったのかな。いやいや108円って書いてある。それにわたし、滅多に108円以外の本を買わない。なんだか申し訳ない気持ちになりました。

店員さんは私の話に納得してくれたようで、そのまま精算してくれました。どういうことだったんだろうかと思いながら、私は本の裏に貼ってある値札シールを確認します。

値札シールが貼ってありませんでした。

欲しいと思う本が見つかったことと、108円の棚で見つけたことでちょっと浮かれていました。値札シールが貼られてないことに気がついていなかったんです。私がウソをついて安く購入しようとしたと思われたかもと考えてしまいました。

長年通っているブックオフですし、トラブルを起こしたこともありません。本を売ることもあれば買うこともあります。大丈夫とは思いつつも、やっぱりドキドキしてしまいました。

古本屋等で貼られてしまう値札シールに、ちょっと残念な気持ちになることもあります。見た目が悪くなりますし、カバーが汚れてしまいます。ですが絶対に必要ですね。本の入れ替えをする時には、値札シールも一冊一冊貼り直さなければなりません。店員さんにとって大変な作業です。大変だけれど重要な作業。

今回、値札シールの存在の大きさを再確認しました。


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