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はじまり7
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~クローディア~
ソウ王子は、王にはなれないものの、宰相として国の政に携わるようにと
小さい頃から教育を受けていました。
病にかかる前は、時期国王としてまわりの者からちやほやされて育ちました。
しかし、王位継承権を失ってからというもの、
ソウ王子のまわりから人が離れていきました。
幼い頃は、どうしてだかわかりませんでしたが、
次第に王宮内のことを把握するようになりました。
まだ少年だというのに、どこか悟ったような王子の様子に、
ますます可愛げがないなどと囁かれます。
自分は、王のため国のために生きるのだと、諦めの気持ちがいつも心の底にありました。
口数の少ない王子ではありましたが、自分よりほんの少し遅く生まれた姫君とは仲がよく、
しょっちゅう二人で話していました。
姫君の名前をクローディアといいます。クローディアは、王様の子ではありますが、
王妃様の子ではありません。侍女との間にできた子です。
王族、貴族のなかには、クローディアには、王族としての資格はないなど、
勝手なことを言う者も多くいます。
王様と王妃様があまりにも大切に育てたからです。
ソウ王子は、王宮内に飛び交う噂を聞きつつもどうでもいいことだと受け流していました。
ソウ王子は、クローディアのことを自分の妹として、とても大切に想っていました。
つづく
ソウ王子は、王にはなれないものの、宰相として国の政に携わるようにと
小さい頃から教育を受けていました。
病にかかる前は、時期国王としてまわりの者からちやほやされて育ちました。
しかし、王位継承権を失ってからというもの、
ソウ王子のまわりから人が離れていきました。
幼い頃は、どうしてだかわかりませんでしたが、
次第に王宮内のことを把握するようになりました。
まだ少年だというのに、どこか悟ったような王子の様子に、
ますます可愛げがないなどと囁かれます。
自分は、王のため国のために生きるのだと、諦めの気持ちがいつも心の底にありました。
口数の少ない王子ではありましたが、自分よりほんの少し遅く生まれた姫君とは仲がよく、
しょっちゅう二人で話していました。
姫君の名前をクローディアといいます。クローディアは、王様の子ではありますが、
王妃様の子ではありません。侍女との間にできた子です。
王族、貴族のなかには、クローディアには、王族としての資格はないなど、
勝手なことを言う者も多くいます。
王様と王妃様があまりにも大切に育てたからです。
ソウ王子は、王宮内に飛び交う噂を聞きつつもどうでもいいことだと受け流していました。
ソウ王子は、クローディアのことを自分の妹として、とても大切に想っていました。
つづく
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