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はじまり13
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~店主シキ~
「靴屋の店主、シキと申します」
階段から降りてきた、店主と名乗る青年がにこりと笑います。
「お若いですね」
自分たちより、ほんの少し年上でしょうか。
思わず本音が飛び出して、ソウは失礼と詫びました。
「両親を早くに亡くしたもので」
慣れているのか、ソウの言葉には気にもとめずに
作業台の方へと向かいます。
「お客さん…ですよね」
ぼんやりと突っ立ている二人に、問いかけます。
我に返ったソウがクローディアの肩を叩いて、
シキの方へと向かいました。
「妹の靴ですが、紐が切れてしまって」
二人に座るよう促して、クローディアに靴を脱ぐよう
言いました。
「ずいぶん、履きこんでますね」
脱いだ靴を調べて笑う店主を、クローディアはじっと眺めます。
クローディアの様子をおかしいと思いながらも、
大人しくしていてくれるならありがたいとばかりに、ソウは店主と
話をすすめます。
シキは、靴紐のほかにも直した方がいい箇所をいくつか挙げます。
「あまり、ゆっくりはできないのですが」
困ったように言うソウに、微笑みます。
「では、靴紐だけにしておきましょう」
すぐに終わりますから、それだけ伝えると、するすると靴から靴紐を
取りました。
作業に没頭し始めた店主を無言で眺めます。
目にもとまらぬ手さばきに、ソウは目を見張りました。
つづく
「靴屋の店主、シキと申します」
階段から降りてきた、店主と名乗る青年がにこりと笑います。
「お若いですね」
自分たちより、ほんの少し年上でしょうか。
思わず本音が飛び出して、ソウは失礼と詫びました。
「両親を早くに亡くしたもので」
慣れているのか、ソウの言葉には気にもとめずに
作業台の方へと向かいます。
「お客さん…ですよね」
ぼんやりと突っ立ている二人に、問いかけます。
我に返ったソウがクローディアの肩を叩いて、
シキの方へと向かいました。
「妹の靴ですが、紐が切れてしまって」
二人に座るよう促して、クローディアに靴を脱ぐよう
言いました。
「ずいぶん、履きこんでますね」
脱いだ靴を調べて笑う店主を、クローディアはじっと眺めます。
クローディアの様子をおかしいと思いながらも、
大人しくしていてくれるならありがたいとばかりに、ソウは店主と
話をすすめます。
シキは、靴紐のほかにも直した方がいい箇所をいくつか挙げます。
「あまり、ゆっくりはできないのですが」
困ったように言うソウに、微笑みます。
「では、靴紐だけにしておきましょう」
すぐに終わりますから、それだけ伝えると、するすると靴から靴紐を
取りました。
作業に没頭し始めた店主を無言で眺めます。
目にもとまらぬ手さばきに、ソウは目を見張りました。
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