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第二部 はじまりは美しい14
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~目覚めの朝~
夜明け前の薄暗い部屋の中で、リクは目を覚ましました。
静かな静かな夜と朝のまんなかで、意識がゆらゆら揺らめいています。
目を覚ますには、まだ早いと布団の中にもぐりこんだ時でした。
細く小さな声が外から響いてきました。
窓はぴったり閉めています。
どこから聞こえてくるというのでしょう。
しかも、まだ太陽が昇りきってもいない薄く青い闇で満たされているのです。
不思議に思って、リクはそっと窓から外をのぞいてみました。
この屋敷は、森に囲まれていますが、部屋の窓から海が眺められるように
なっていました。
森がひらけて、海の向こうから朝日が昇ってくるのが見えます。
カーテンの隙間から外をのぞいて、ぎょっとしました。
1人の女性が海に向かって、歌っている姿がみえたからです。
驚いて、窓を開けて、女性の名前を呼ぼうとして思いとどまりました。
彼女の歌声があまりにも素晴らしかったからです。
薄い青い闇に、太陽の光がさしこみます。
ゆっくりと明るくなっていく世界を眺めて、
まるで、彼女が朝を呼び込んでいるように思えました。
窓の桟に、頬杖をついて、うっとりと聞き入っていたリクは、
唐突に足を上げました。
初めてルエラと逢った時と同じように、窓枠に足をかけて、
外へと飛び出しました。
つづく
夜明け前の薄暗い部屋の中で、リクは目を覚ましました。
静かな静かな夜と朝のまんなかで、意識がゆらゆら揺らめいています。
目を覚ますには、まだ早いと布団の中にもぐりこんだ時でした。
細く小さな声が外から響いてきました。
窓はぴったり閉めています。
どこから聞こえてくるというのでしょう。
しかも、まだ太陽が昇りきってもいない薄く青い闇で満たされているのです。
不思議に思って、リクはそっと窓から外をのぞいてみました。
この屋敷は、森に囲まれていますが、部屋の窓から海が眺められるように
なっていました。
森がひらけて、海の向こうから朝日が昇ってくるのが見えます。
カーテンの隙間から外をのぞいて、ぎょっとしました。
1人の女性が海に向かって、歌っている姿がみえたからです。
驚いて、窓を開けて、女性の名前を呼ぼうとして思いとどまりました。
彼女の歌声があまりにも素晴らしかったからです。
薄い青い闇に、太陽の光がさしこみます。
ゆっくりと明るくなっていく世界を眺めて、
まるで、彼女が朝を呼び込んでいるように思えました。
窓の桟に、頬杖をついて、うっとりと聞き入っていたリクは、
唐突に足を上げました。
初めてルエラと逢った時と同じように、窓枠に足をかけて、
外へと飛び出しました。
つづく
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