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第三部幸福のひと29
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~船内~
ルエラは慌てて船に乗ったものの、まだ出発までに時間が
ありました。
乗組員は、各自持ち場について出港の準備を進めています。
手慣れた様子で働く乗組員をみていて、まるで、
自分の家に帰ってきたように懐かしく思いました。
ゆっくりと船内を歩きまわります。
船を修理にだし、もろくなっていた部分を補強しました。
ついでに、船内の廊下や部屋もぴかぴかに磨かれています。
「ルエラ奥様」
女性乗組員に呼び止められました。
部屋を確認してほしいと言われて、後をついていきます。
最初にリクとルエラが使っていた夫婦共同の部屋へと
たどり着きました。
中に入ってみると、リクとルエラのベッドの他に
かわいいベビーベッドが置いてありました。
「時間がなかったので、奥さまに相談できなかったのですが」
これでいいでしょうかと自信なさそうな様子の女性に微笑みます。
「十分よ」
ミクのベビーベッドを手で触って確かめます。
豪奢ではないけれど、木のぬくもりがする素朴でとても
あたたかいものでした。
なかに敷いてあるシーツや布団も手触りがよく、
かわいい刺繍がほどこされています。
まだ家具をつくったばかりの新しい木の香りが、
ルエラの心を落ち着かせます。
「ありがとう」
ミクも喜ぶわと嬉しそうに笑顔をみせるルエラに、
女性乗組員は、顔をほころばせました。
つづく
ルエラは慌てて船に乗ったものの、まだ出発までに時間が
ありました。
乗組員は、各自持ち場について出港の準備を進めています。
手慣れた様子で働く乗組員をみていて、まるで、
自分の家に帰ってきたように懐かしく思いました。
ゆっくりと船内を歩きまわります。
船を修理にだし、もろくなっていた部分を補強しました。
ついでに、船内の廊下や部屋もぴかぴかに磨かれています。
「ルエラ奥様」
女性乗組員に呼び止められました。
部屋を確認してほしいと言われて、後をついていきます。
最初にリクとルエラが使っていた夫婦共同の部屋へと
たどり着きました。
中に入ってみると、リクとルエラのベッドの他に
かわいいベビーベッドが置いてありました。
「時間がなかったので、奥さまに相談できなかったのですが」
これでいいでしょうかと自信なさそうな様子の女性に微笑みます。
「十分よ」
ミクのベビーベッドを手で触って確かめます。
豪奢ではないけれど、木のぬくもりがする素朴でとても
あたたかいものでした。
なかに敷いてあるシーツや布団も手触りがよく、
かわいい刺繍がほどこされています。
まだ家具をつくったばかりの新しい木の香りが、
ルエラの心を落ち着かせます。
「ありがとう」
ミクも喜ぶわと嬉しそうに笑顔をみせるルエラに、
女性乗組員は、顔をほころばせました。
つづく
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