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本編
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連れて来られたのは殿下の私室……なのかな?結構広くて、社長室とかにありそうな立派な執務机に応接セット……え、簡易ベッドまであるの?王族ってすごいね~って関心してたら、ドン!と壁に体を押し付けられた。
あ、これが噂の壁ドンですか。好みの人にやられたらさ、本気で心臓壊れるね。やばいわこの距離感。
でもね、殿下がイケメンなのは分かるんだけど全体的に好みじゃないんだよな……ん?好みじゃない?
何かが心に引っかかった。
至近距離にいる殿下の顔をじっと見詰める。シミひとつない美肌にキレイな金髪碧眼。あれ、なんだろ?この顔どこかで見たことあるような?
「何だお前、今日変じゃないか?」
殿下は怪訝そうな顔をする。甘い顔して中々鋭いな。
「あの、もうバレそうなんで言っちゃいますね。私記憶ないんです」
ごめんねママ。もうアンジェリカ隠し通せません。
「……は?」
「だから記憶ないの」
殿下は上手く言葉が呑み込めないのか、目をパチパチと瞬かせる。
「あなたのことも全然覚えてないの」
「なん……だと!?」
「記憶が戻るかも分かんないし、何なら婚約破棄とか遠慮なくどうぞ」
にこっと笑うと、殿下が怒りのためかぼっと顔を真っ赤に染めた。
「ふざ……っけるな!あんなにウザイくらい俺を好きだ好きだと言っていたくせにっ!」
そうなんだ。アンジェリカって殿下のこと好きだったのか。だからあんな良いようにされんだね、ただの都合のイイ女じゃん。あーあ全く冗談じゃないよ。
「前の私はそうだったかもしれないけど、今の私は全然殿下のこと好きじゃないから」
もう言いたいことは言ったし、殿下を退けようと胸を押すけど、あれ?びくともしない。しかも意外と硬い。
ぐいぐい押してた両手を殿下に掴まれた。しかもメッチャ怖い顔で睨まれてる。やだなぁもう……こういう強引Sな扱いされるの初めてで正直どうしていいのか分かんないよ。
困った顔してたら、ガブっと殿下に下唇噛まれた。
「痛っ!」
今度はペロっと舐められる。何が起こってんだ一体?
「なにす……!?」
今度はしっかり噛み付くようにキスされた。あれ?何これ?何かこう唇と唇がピッタリフィットするような……何この感覚?
うっすら目を開くと、伏せられた長い睫毛に綺麗な金髪が垂れかかってた。
その顔を見た瞬間、ガン!と頭を殴られたような衝撃。
こ、この男……乙女ゲームのヒーローその1(名前知らない)そっくりじゃんか!
ある日ある時、私の壊滅的女子力を心配したおせっか……優しい友人Aが、さる乙女ゲームを私に押し付けた。
題名は確か「セレスティーヌ」だったかな?なんか主人公の名前がタイトルだった気がする。
まあ、キラキラなパッケージざっと見ただけでさ、好みの男が居ないんだよね。私どっちかっつーと格ゲーとか洋ゲーみたいなムッキムキが好きだし。
本気で興味なかったんだけど、Aの圧が凄いから渋々やってみた訳。
確かかろうじて興味持てそうな騎士だけは落としたんだ。最初やけに冷たくされるから妙に燃えちゃったんだよね。やーその後は砂吐きもんの甘さでしたよ。柄にもなくキュンとしちゃいましたさ。
まあそれで満足しちゃったから興味ない殿下何てルートに触りもせず……なんだけど、覚えてる限り殿下ってあのゲームのキャラ(パッケージ絵)にそっくりなんだよね。ここってあのゲームと似た世界なのかな?夢でもみてるの私?
ん!?てことは……もしかしたらヒロインも存在したりする?しかもヒロインが殿下選んでくれれば……私婚約解消できるんじゃない?
頭の中でファンファーレが鳴り響く。そうだ、セレスティーヌを探そう!
殿下から意味不明な(しかも長い!)キスされながら明確になった目標に内心ニンマリな私だった。
あ、これが噂の壁ドンですか。好みの人にやられたらさ、本気で心臓壊れるね。やばいわこの距離感。
でもね、殿下がイケメンなのは分かるんだけど全体的に好みじゃないんだよな……ん?好みじゃない?
何かが心に引っかかった。
至近距離にいる殿下の顔をじっと見詰める。シミひとつない美肌にキレイな金髪碧眼。あれ、なんだろ?この顔どこかで見たことあるような?
「何だお前、今日変じゃないか?」
殿下は怪訝そうな顔をする。甘い顔して中々鋭いな。
「あの、もうバレそうなんで言っちゃいますね。私記憶ないんです」
ごめんねママ。もうアンジェリカ隠し通せません。
「……は?」
「だから記憶ないの」
殿下は上手く言葉が呑み込めないのか、目をパチパチと瞬かせる。
「あなたのことも全然覚えてないの」
「なん……だと!?」
「記憶が戻るかも分かんないし、何なら婚約破棄とか遠慮なくどうぞ」
にこっと笑うと、殿下が怒りのためかぼっと顔を真っ赤に染めた。
「ふざ……っけるな!あんなにウザイくらい俺を好きだ好きだと言っていたくせにっ!」
そうなんだ。アンジェリカって殿下のこと好きだったのか。だからあんな良いようにされんだね、ただの都合のイイ女じゃん。あーあ全く冗談じゃないよ。
「前の私はそうだったかもしれないけど、今の私は全然殿下のこと好きじゃないから」
もう言いたいことは言ったし、殿下を退けようと胸を押すけど、あれ?びくともしない。しかも意外と硬い。
ぐいぐい押してた両手を殿下に掴まれた。しかもメッチャ怖い顔で睨まれてる。やだなぁもう……こういう強引Sな扱いされるの初めてで正直どうしていいのか分かんないよ。
困った顔してたら、ガブっと殿下に下唇噛まれた。
「痛っ!」
今度はペロっと舐められる。何が起こってんだ一体?
「なにす……!?」
今度はしっかり噛み付くようにキスされた。あれ?何これ?何かこう唇と唇がピッタリフィットするような……何この感覚?
うっすら目を開くと、伏せられた長い睫毛に綺麗な金髪が垂れかかってた。
その顔を見た瞬間、ガン!と頭を殴られたような衝撃。
こ、この男……乙女ゲームのヒーローその1(名前知らない)そっくりじゃんか!
ある日ある時、私の壊滅的女子力を心配したおせっか……優しい友人Aが、さる乙女ゲームを私に押し付けた。
題名は確か「セレスティーヌ」だったかな?なんか主人公の名前がタイトルだった気がする。
まあ、キラキラなパッケージざっと見ただけでさ、好みの男が居ないんだよね。私どっちかっつーと格ゲーとか洋ゲーみたいなムッキムキが好きだし。
本気で興味なかったんだけど、Aの圧が凄いから渋々やってみた訳。
確かかろうじて興味持てそうな騎士だけは落としたんだ。最初やけに冷たくされるから妙に燃えちゃったんだよね。やーその後は砂吐きもんの甘さでしたよ。柄にもなくキュンとしちゃいましたさ。
まあそれで満足しちゃったから興味ない殿下何てルートに触りもせず……なんだけど、覚えてる限り殿下ってあのゲームのキャラ(パッケージ絵)にそっくりなんだよね。ここってあのゲームと似た世界なのかな?夢でもみてるの私?
ん!?てことは……もしかしたらヒロインも存在したりする?しかもヒロインが殿下選んでくれれば……私婚約解消できるんじゃない?
頭の中でファンファーレが鳴り響く。そうだ、セレスティーヌを探そう!
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