7 / 14
第7話
しおりを挟む
あの日を境にアタシとタメルランはそれっきりになった。
タメルランと別れた翌日のことだった。
ところ変わって、フライドチキン屋さんにて…
アタシがバイトをしていた時、店のチーフが『従業員口に、年輩の男性の方がアリョーナさんに会いにきている。』と声をかけた。
何事かと思ったアタシは、従業員口へ行ってみた。
店の従業員口に、タメルランの父親と幼いきょうだいたちがいた。
タメルランの父親は、アタシに『タメルランをみなかったか?』とたずねた。
アタシは『みていない。』と答えた。
そしたら、タメルランの父親はアタシにあつかましい声で言うた。
「アリョーナさん!!うちは今とても困っているのだぞ!!」
「だから、あんたたちは何に困っていると言うのよ!?あいつ(タメルラン)とアタシはとっくに別れたのよ!!あいつがどうなろうとも、アタシは知らないわよ!!」
アタシは、タメルランが1月7日に結婚式場で起こしたもめごとをタメルランの家族に話した。
その際に、タメルランが口にした新婦さんの名前をあげた。
しかし、タメルランの父親は『ワシはそんな女なんか知らない!!』と言うた。
「ナタリアさんと言う女性なんか、ワシは知らんぞ!?」
「ええ?知らない?」
「あれは、タメルランの狂言だ!!」
「ちょっ、ちょっと待ってくださいあいつはナタリアさんのことが…」
「あんたはタメルランのことをよく知らないようだな!!」
「ちょっと、それはどう言うことなのよ!?」
「タメルランは、見境がつかなくなったらところかまわずにゴタゴタを起こすんだぞ!!わしらは、ナタリアさんと新郎さんの家にあやまりに行った…なのに、許してくれなかった…ナタリアの両親が激怒していた…新郎さんは職場に出勤しなくなった…わしらは、タメルランを一生許さない!!」
タメルランの父親が目を真っ赤に染めて激怒していたので、アタシの気持ちはより不安定になった。
「アリョーナさん!!もしタメルランを見たらすぐにワシに知らせてくれ!!たのむ、この通りだ!!」
タメルランの父親は、アタシに言うたあと家族を連れて立ち去った。
アタシは、ボーゼンとした表情でたたずんでいた。
午後3時頃であった。
バイトを終えたアタシは、ウォーターフロントにあるクリストファー・コロンブス・ウォーターフロント公園に行った。
アタシは、公園のベンチにこしかけてゆっくりと考えごとをした。
あいつが思い違いをして、新婦さんの控え室に土足で上がった…
…と言うことは、新婦さんとあいつの関係はムカンケイだと言うことよね…
つまり、あいつは…
祝儀袋のカネを強奪する目的で…
ゴタゴタを起こした…
後になって、問題となっていたナタリアさんの胎内にいる赤ちゃんの父親は、タメルランではないことがわかった。
ナタリアさんの胎内にいる赤ちゃんの父親は、新郎さんの直属の上司の男だった。
ナタリアさんは、新郎さんの直属の上司に犯されて妊娠した。
激怒した新郎さんは、職場を相手取って損害賠償請求訴訟を起こした。
話しがコロコロと変わって行く…
一体、どうなっているのよ!?
一体、何が真実なの!?
もし、タメルランと会ったら『ふざけるな!!』と怒鳴りつけて往復ビンタを前回の2~3倍・ううん、10倍喰らわせたいと言う気持ちにかられた。
アタシの怒りは、さらに増幅した。
アタシは、タメルランの父親が来たあの日を境にタメルランとの距離はますます遠くなった。
タメルランは、アメリカ合衆国に不法入国していたうたがいで、FBI(連邦捜査当局)からも追われる身になった。
そんな中でも、アタシはいつも通りにフライドチキン屋さんとナイトクラブのバイトを続けた。
2月4日のことであった。
アタシは、インテリア家具屋さんのおかみさん夫婦からお見合いの話をすすめられた。
アタシのお見合い相手は、ビーコンヒルのエーコン通りに住んでいるボブさんと言う35歳の男性である。
職業は、マサチューセッツ州の州庁の職員で年収は10万ドル…
最終学歴は、コネチカット州の州立大学の通信制卒業である。
ボストンの大学と言うたら、ハーバード大学やマサチューセッツ州立工科大学などの一流大学が思い浮かぶけど、コネチカット州の大学の通信制と聞いたから、ワケが分からなくなった。
ボブさんは、精神面の不安定を理由に通っていたハイスクールを中退した。
働きながら学べる通信制のハイスクールに替えて、ハイスクールの卒業の単位を取得した。
コネチカット州の州立大学の通信制は、知人のコネで進学した。
同時に、マサチューセッツ州の州庁に再就職した。
通信制大学卒業後も、引き続き州庁で働いている。
…と聞いたけど、それは本当かしら~
アタシは、おかみさんからボブさんは結婚に関して深刻な問題を抱えていると言う話を聞いた。
ボブさんは、本来ならばお母さまがとなり近所の家の娘さんとの結婚の約束を取り付けていた。
しかし、ボブさんが『ちがう女に替えろ!!』と言うて家の中で暴れた。
こわくなったおかあさまは、テキトーにアタシを選んだ…
…ということである。
ボブさんが本来結婚をするはずだった女性は、約束を取り付けた時点ではまだ15歳で成人年齢に達してなかった。
女性がハイスクールを卒業後に結婚の約束を取り付けた。
しかし、ハイスクールを卒業する3ヶ月前に『大学に行きたい。』と女性が言うた。
女性のお母さまから『娘が大学を卒業するまで待ってください。』と伝えられたので、卒業までの4年間待たされることになった。
大学卒業が間近になった時、女性は『大学院に行きたい。』と言うたので、さらに6年待たされることになった。
ボブさんは『これ以上は待てない!!女替えろ!!』と怒号をあげて家中を暴れ回った。
ひどく動揺したおかあさまは、インテリア家具屋さんのおかみさんにテキトーにお願いした。
だから、おかみさんはテキトーにアタシを選んだ。
今回のお見合いは、何の準備もしていない中でお見合いすることになった。
お見合いの日取りは、2月8日にバックベイ中心部にあるトリニティ教会の近くにある洋食レストランでお見合いをすることになった。
しかし、予約を入れた先の店の店主が電話口でいやそうな声で言うた。
2月8日は、レストランの予約の客がほぼ満杯である…
そんな中で急な予約のお客さまが来たので、店主が電話口でいやそうな声をしたと思う。
何とかキャンセル待ちが出た。
予約をひとつ確保できたものの、料理はハンバーガー2~3個とコンソメスープ…
…と、テキトーなメニューであった。
あまりにもテキトーすぎるから、お見合いはうまく行かない…
…とアタシは思った。
そして2月8日、お見合いの日がやって来た。
場所は、トリニティ教会のすぐ近くにある洋食レストランにて…
ボブさんは、お母さまと一緒に30分早くレストランに到着していた。
テーブルの上には、スープのお皿とスプーンとミネラルウォーターが入っている大きめのタンブラが置かれている。
ふだんならば、料理長おまかせのフルコースランチでいろんな料理が出てくるようになっている。
けど、急な予約に料理長さんがウンザリしていたので、見習いのコックがおつかいで買ったマクドのビックバーガーがお皿の上に載っていた。
店で用意できるのは、コンソメスープだけ…
インテリア家具屋さんのおかみさんはソワソワしながらアタシが到着するのを待っていた。
ボブさんは、イライラキリキリとした表情を浮かべている。
お母さまは、オタオタした声でおかみさん夫婦に言うた。
「あのー、すみませんけど…お見合いの日にちを替えてほしいのですが…」
「日を替えてほしいって?」
「ちょっと、都合が悪くなったのです…」
そんな中で、アタシは約束のギリギリの時間に店に到着した。
アタシは、濃いピンク色のキャミソールでブラのストラップが見えている状態の上から白のブラウスを羽織って、ボタンは1個だけ止めて、下は黒のデニムパンツをはいて、足もとにはボロボロになっているスニーカーをはいた姿で、赤茶色のバッグを持って店にやって来た。
顔のメイクも、どぎつい色で染めている。
きちんとした服装でお見合いの席にいたボブさんとボブさんのお母さまはビックリした。
だらしないカッコウのアタシをみたボブさんは、ナイトクラブのホステスかと思った。
あのね…
これしか着て行く服がないのよ!!
アタシは、ふてくされた表情を浮かべた。
…と言うわけでお見合いは始まった。
開始早々から、雰囲気は険悪になった。
ボブさんは、出されたハンバーガーを大きな口をあけて豪快に食べた。
コンソメスープのいただき方も、ずるずると音を立てるなど、下品だ…
アタシは『ボブさんは、テーブルマナーをゼンゼン理解していないねぇ…』としらけていた。
ボブさんは、食事を終えた後にタンブラに入っているミネラルウォーターをごくごくとのみほした。
そして、おかみさん夫婦に結婚を強行すると言うた。
「おかみさん…今すぐに…アリョーナさんと結婚します…月曜日に婚姻届けを出します…」
ボブさんが唐突にアタシとの結婚を申し込んだ。
それを聞いたおかみさんは、困り果てた。
「ボブさん、結婚したいと言うお気持ちはよく分かるけど、もう少し時間を置いてみてはどうですか?」
おかみさんは、ボブさんに『おかあさまと話し合いをしてから決めた方が…』と言うた。
けど、ボブさんはますますイコジになった。
「いいや!!待てない!!」
「ボブさん。」
「話し合いって、何をどう話し合えと言うのですか!?」
「どうしてって…結婚は大切な問題なのだから、話し合いをして決めた方が…」
「そんな時間なんか1分もない!!オレは35歳であとがないのだよ!!」
「ボブさん。」
ボブさんのイライラが頂点に達したので、ボブさんのお母さまはおかみさんに切迫つまった声で言うた。
「おかみさん…ボブはこれ以上は待てないのです…ボブの怒りを鎮めるために…お願いします。」
「お母さま、本当にそれでいいのですか?先に約束をなされていた娘さんとの結婚のことも選択の余地を残しておいた方が…」
「それはムリです!!先に結婚を約束をしていた娘さんは、大学院に行きたいと言うて先延ばしにしたのです…あとになって、進学をするどころか、卒業の3ヶ月前に大学を休学したのです…ダラダラした状態が今も続いているのです!!…うちらは、だまされたのですよ!!だから、アリョーナさんとボブの婚姻届けを書かせます…」
ボブさんのお母さまは、おかみさんの言葉を一方的にさえぎって、アタシとボブさんの結婚を強行すると言うた。
おかみさんは、ボブさんのお母さまを説得することを断念した。
アタシは、おかみさんからボブさんのイライラを鎮めるために結婚をしてほしいと言われたので、仕方なくボブさんと結婚をすることにした。
アタシは、ボブさんと結婚はするけど婚姻届なんか出さないから…(ひねくれ顔)
タメルランと別れた翌日のことだった。
ところ変わって、フライドチキン屋さんにて…
アタシがバイトをしていた時、店のチーフが『従業員口に、年輩の男性の方がアリョーナさんに会いにきている。』と声をかけた。
何事かと思ったアタシは、従業員口へ行ってみた。
店の従業員口に、タメルランの父親と幼いきょうだいたちがいた。
タメルランの父親は、アタシに『タメルランをみなかったか?』とたずねた。
アタシは『みていない。』と答えた。
そしたら、タメルランの父親はアタシにあつかましい声で言うた。
「アリョーナさん!!うちは今とても困っているのだぞ!!」
「だから、あんたたちは何に困っていると言うのよ!?あいつ(タメルラン)とアタシはとっくに別れたのよ!!あいつがどうなろうとも、アタシは知らないわよ!!」
アタシは、タメルランが1月7日に結婚式場で起こしたもめごとをタメルランの家族に話した。
その際に、タメルランが口にした新婦さんの名前をあげた。
しかし、タメルランの父親は『ワシはそんな女なんか知らない!!』と言うた。
「ナタリアさんと言う女性なんか、ワシは知らんぞ!?」
「ええ?知らない?」
「あれは、タメルランの狂言だ!!」
「ちょっ、ちょっと待ってくださいあいつはナタリアさんのことが…」
「あんたはタメルランのことをよく知らないようだな!!」
「ちょっと、それはどう言うことなのよ!?」
「タメルランは、見境がつかなくなったらところかまわずにゴタゴタを起こすんだぞ!!わしらは、ナタリアさんと新郎さんの家にあやまりに行った…なのに、許してくれなかった…ナタリアの両親が激怒していた…新郎さんは職場に出勤しなくなった…わしらは、タメルランを一生許さない!!」
タメルランの父親が目を真っ赤に染めて激怒していたので、アタシの気持ちはより不安定になった。
「アリョーナさん!!もしタメルランを見たらすぐにワシに知らせてくれ!!たのむ、この通りだ!!」
タメルランの父親は、アタシに言うたあと家族を連れて立ち去った。
アタシは、ボーゼンとした表情でたたずんでいた。
午後3時頃であった。
バイトを終えたアタシは、ウォーターフロントにあるクリストファー・コロンブス・ウォーターフロント公園に行った。
アタシは、公園のベンチにこしかけてゆっくりと考えごとをした。
あいつが思い違いをして、新婦さんの控え室に土足で上がった…
…と言うことは、新婦さんとあいつの関係はムカンケイだと言うことよね…
つまり、あいつは…
祝儀袋のカネを強奪する目的で…
ゴタゴタを起こした…
後になって、問題となっていたナタリアさんの胎内にいる赤ちゃんの父親は、タメルランではないことがわかった。
ナタリアさんの胎内にいる赤ちゃんの父親は、新郎さんの直属の上司の男だった。
ナタリアさんは、新郎さんの直属の上司に犯されて妊娠した。
激怒した新郎さんは、職場を相手取って損害賠償請求訴訟を起こした。
話しがコロコロと変わって行く…
一体、どうなっているのよ!?
一体、何が真実なの!?
もし、タメルランと会ったら『ふざけるな!!』と怒鳴りつけて往復ビンタを前回の2~3倍・ううん、10倍喰らわせたいと言う気持ちにかられた。
アタシの怒りは、さらに増幅した。
アタシは、タメルランの父親が来たあの日を境にタメルランとの距離はますます遠くなった。
タメルランは、アメリカ合衆国に不法入国していたうたがいで、FBI(連邦捜査当局)からも追われる身になった。
そんな中でも、アタシはいつも通りにフライドチキン屋さんとナイトクラブのバイトを続けた。
2月4日のことであった。
アタシは、インテリア家具屋さんのおかみさん夫婦からお見合いの話をすすめられた。
アタシのお見合い相手は、ビーコンヒルのエーコン通りに住んでいるボブさんと言う35歳の男性である。
職業は、マサチューセッツ州の州庁の職員で年収は10万ドル…
最終学歴は、コネチカット州の州立大学の通信制卒業である。
ボストンの大学と言うたら、ハーバード大学やマサチューセッツ州立工科大学などの一流大学が思い浮かぶけど、コネチカット州の大学の通信制と聞いたから、ワケが分からなくなった。
ボブさんは、精神面の不安定を理由に通っていたハイスクールを中退した。
働きながら学べる通信制のハイスクールに替えて、ハイスクールの卒業の単位を取得した。
コネチカット州の州立大学の通信制は、知人のコネで進学した。
同時に、マサチューセッツ州の州庁に再就職した。
通信制大学卒業後も、引き続き州庁で働いている。
…と聞いたけど、それは本当かしら~
アタシは、おかみさんからボブさんは結婚に関して深刻な問題を抱えていると言う話を聞いた。
ボブさんは、本来ならばお母さまがとなり近所の家の娘さんとの結婚の約束を取り付けていた。
しかし、ボブさんが『ちがう女に替えろ!!』と言うて家の中で暴れた。
こわくなったおかあさまは、テキトーにアタシを選んだ…
…ということである。
ボブさんが本来結婚をするはずだった女性は、約束を取り付けた時点ではまだ15歳で成人年齢に達してなかった。
女性がハイスクールを卒業後に結婚の約束を取り付けた。
しかし、ハイスクールを卒業する3ヶ月前に『大学に行きたい。』と女性が言うた。
女性のお母さまから『娘が大学を卒業するまで待ってください。』と伝えられたので、卒業までの4年間待たされることになった。
大学卒業が間近になった時、女性は『大学院に行きたい。』と言うたので、さらに6年待たされることになった。
ボブさんは『これ以上は待てない!!女替えろ!!』と怒号をあげて家中を暴れ回った。
ひどく動揺したおかあさまは、インテリア家具屋さんのおかみさんにテキトーにお願いした。
だから、おかみさんはテキトーにアタシを選んだ。
今回のお見合いは、何の準備もしていない中でお見合いすることになった。
お見合いの日取りは、2月8日にバックベイ中心部にあるトリニティ教会の近くにある洋食レストランでお見合いをすることになった。
しかし、予約を入れた先の店の店主が電話口でいやそうな声で言うた。
2月8日は、レストランの予約の客がほぼ満杯である…
そんな中で急な予約のお客さまが来たので、店主が電話口でいやそうな声をしたと思う。
何とかキャンセル待ちが出た。
予約をひとつ確保できたものの、料理はハンバーガー2~3個とコンソメスープ…
…と、テキトーなメニューであった。
あまりにもテキトーすぎるから、お見合いはうまく行かない…
…とアタシは思った。
そして2月8日、お見合いの日がやって来た。
場所は、トリニティ教会のすぐ近くにある洋食レストランにて…
ボブさんは、お母さまと一緒に30分早くレストランに到着していた。
テーブルの上には、スープのお皿とスプーンとミネラルウォーターが入っている大きめのタンブラが置かれている。
ふだんならば、料理長おまかせのフルコースランチでいろんな料理が出てくるようになっている。
けど、急な予約に料理長さんがウンザリしていたので、見習いのコックがおつかいで買ったマクドのビックバーガーがお皿の上に載っていた。
店で用意できるのは、コンソメスープだけ…
インテリア家具屋さんのおかみさんはソワソワしながらアタシが到着するのを待っていた。
ボブさんは、イライラキリキリとした表情を浮かべている。
お母さまは、オタオタした声でおかみさん夫婦に言うた。
「あのー、すみませんけど…お見合いの日にちを替えてほしいのですが…」
「日を替えてほしいって?」
「ちょっと、都合が悪くなったのです…」
そんな中で、アタシは約束のギリギリの時間に店に到着した。
アタシは、濃いピンク色のキャミソールでブラのストラップが見えている状態の上から白のブラウスを羽織って、ボタンは1個だけ止めて、下は黒のデニムパンツをはいて、足もとにはボロボロになっているスニーカーをはいた姿で、赤茶色のバッグを持って店にやって来た。
顔のメイクも、どぎつい色で染めている。
きちんとした服装でお見合いの席にいたボブさんとボブさんのお母さまはビックリした。
だらしないカッコウのアタシをみたボブさんは、ナイトクラブのホステスかと思った。
あのね…
これしか着て行く服がないのよ!!
アタシは、ふてくされた表情を浮かべた。
…と言うわけでお見合いは始まった。
開始早々から、雰囲気は険悪になった。
ボブさんは、出されたハンバーガーを大きな口をあけて豪快に食べた。
コンソメスープのいただき方も、ずるずると音を立てるなど、下品だ…
アタシは『ボブさんは、テーブルマナーをゼンゼン理解していないねぇ…』としらけていた。
ボブさんは、食事を終えた後にタンブラに入っているミネラルウォーターをごくごくとのみほした。
そして、おかみさん夫婦に結婚を強行すると言うた。
「おかみさん…今すぐに…アリョーナさんと結婚します…月曜日に婚姻届けを出します…」
ボブさんが唐突にアタシとの結婚を申し込んだ。
それを聞いたおかみさんは、困り果てた。
「ボブさん、結婚したいと言うお気持ちはよく分かるけど、もう少し時間を置いてみてはどうですか?」
おかみさんは、ボブさんに『おかあさまと話し合いをしてから決めた方が…』と言うた。
けど、ボブさんはますますイコジになった。
「いいや!!待てない!!」
「ボブさん。」
「話し合いって、何をどう話し合えと言うのですか!?」
「どうしてって…結婚は大切な問題なのだから、話し合いをして決めた方が…」
「そんな時間なんか1分もない!!オレは35歳であとがないのだよ!!」
「ボブさん。」
ボブさんのイライラが頂点に達したので、ボブさんのお母さまはおかみさんに切迫つまった声で言うた。
「おかみさん…ボブはこれ以上は待てないのです…ボブの怒りを鎮めるために…お願いします。」
「お母さま、本当にそれでいいのですか?先に約束をなされていた娘さんとの結婚のことも選択の余地を残しておいた方が…」
「それはムリです!!先に結婚を約束をしていた娘さんは、大学院に行きたいと言うて先延ばしにしたのです…あとになって、進学をするどころか、卒業の3ヶ月前に大学を休学したのです…ダラダラした状態が今も続いているのです!!…うちらは、だまされたのですよ!!だから、アリョーナさんとボブの婚姻届けを書かせます…」
ボブさんのお母さまは、おかみさんの言葉を一方的にさえぎって、アタシとボブさんの結婚を強行すると言うた。
おかみさんは、ボブさんのお母さまを説得することを断念した。
アタシは、おかみさんからボブさんのイライラを鎮めるために結婚をしてほしいと言われたので、仕方なくボブさんと結婚をすることにした。
アタシは、ボブさんと結婚はするけど婚姻届なんか出さないから…(ひねくれ顔)
0
あなたにおすすめの小説
わたしの下着 母の私をBBA~と呼ぶことのある息子がまさか...
MisakiNonagase
青春
39才の母・真知子は息子が私の下着を持ち出していることに気づいた。
ネットで同様の事象がないか調べると、案外多いようだ。
さて、真知子は息子を問い詰める? それとも気づかないふりを続けてあげるか?
そのほかに外伝も綴りました。
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
母の下着 タンスと洗濯籠の秘密
MisakiNonagase
青春
この物語は、思春期という複雑で繊細な時期を生きる少年の内面と、彼を取り巻く家族の静かなる絆を描いた作品です。
颯真(そうま)という一人の高校生の、ある「秘密」を通して、私たちは成長の過程で誰もが抱くかもしれない戸惑い、罪悪感、そしてそれらを包み込む家族の無言の理解に触れます。
物語は、現在の颯真と恋人・彩花との関係から、中学時代にさかのぼる形で展開されます。そこで明らかになるのは、彼がかつて母親の下着に対して抱いた抑えがたい好奇心と、それに伴う一連の行為です。それは彼自身が「歪んだ」と感じる過去の断片であり、深い恥ずかしさと自己嫌悪を伴う記憶です。
しかし、この物語の核心は、単なる過去の告白にはありません。むしろ、その行為に「気づいていたはず」の母親が、なぜ一言も問い詰めず、誰にも告げず、ただ静かに見守り続けたのか——という問いにこそあります。そこには、親子という関係を超えた、深い人間理解と、言葉にされない優しさが横たわっています。
センシティブな題材を、露骨な描写や扇情的な表現に頼ることなく、あくまで颯真の内省的な視点から丁寧に紡ぎ出しています。読者は、主人公の痛みと恥ずかしさを共有しながら、同時に、彼を破綻から救った「沈黙の救済」の重みと温かさを感じ取ることでしょう。
これは、一つの過ちと、その赦しについての物語です。また、成長とは時に恥ずかしい過去を背負いながら、他者の無償の寛容さによって初めて前を向けるようになる過程であること、そして家族の愛が最も深く現れるのは、時に何も言わない瞬間であることを、静かにしかし確かに伝える物語です。
どうか、登場人物たちの静かなる心の襞に寄り添いながら、ページをめくってください。
上司、快楽に沈むまで
赤林檎
BL
完璧な男――それが、営業部課長・**榊(さかき)**の社内での評判だった。
冷静沈着、部下にも厳しい。私生活の噂すら立たないほどの隙のなさ。
だが、その“完璧”が崩れる日がくるとは、誰も想像していなかった。
入社三年目の篠原は、榊の直属の部下。
真面目だが強気で、どこか挑発的な笑みを浮かべる青年。
ある夜、取引先とのトラブル対応で二人だけが残ったオフィスで、
篠原は上司に向かって、いつもの穏やかな口調を崩した。「……そんな顔、部下には見せないんですね」
疲労で僅かに緩んだ榊の表情。
その弱さを見逃さず、篠原はデスク越しに距離を詰める。
「強がらなくていいですよ。俺の前では、もう」
指先が榊のネクタイを掴む。
引き寄せられた瞬間、榊の理性は音を立てて崩れた。
拒むことも、許すこともできないまま、
彼は“部下”の手によって、ひとつずつ乱されていく。
言葉で支配され、触れられるたびに、自分の知らなかった感情と快楽を知る。それは、上司としての誇りを壊すほどに甘く、逃れられないほどに深い。
だが、篠原の視線の奥に宿るのは、ただの欲望ではなかった。
そこには、ずっと榊だけを見つめ続けてきた、静かな執着がある。
「俺、前から思ってたんです。
あなたが誰かに“支配される”ところ、きっと綺麗だろうなって」
支配する側だったはずの男が、
支配されることで初めて“生きている”と感じてしまう――。
上司と部下、立場も理性も、すべてが絡み合うオフィスの夜。
秘密の扉を開けた榊は、もう戻れない。
快楽に溺れるその瞬間まで、彼を待つのは破滅か、それとも救いか。
――これは、ひとりの上司が“愛”という名の支配に沈んでいく物語。
還暦の性 若い彼との恋愛模様
MisakiNonagase
恋愛
還暦を迎えた和子。保持する資格の更新講習で二十代後半の青年、健太に出会った。何気なくてLINE交換してメッセージをやりとりするうちに、胸が高鳴りはじめ、長年忘れていた恋心に花が咲く。
そんな還暦女性と二十代の青年の恋模様。
その後、結婚、そして永遠の別れまでを描いたストーリーです。
全7話
同じアパートに住む年上未亡人美女は甘すぎる。
ピコサイクス
青春
大学生の翔太は、一人暮らしを始めたばかり。
真下の階に住むのは、落ち着いた色気と優しさを併せ持つ大人の女性・水無瀬紗夜。
引っ越しの挨拶で出会った瞬間、翔太は心を奪われてしまう。
偶然にもアルバイト先のスーパーで再会した彼女は、翔太をすぐに採用し、温かく仕事を教えてくれる存在だった。
ある日の仕事帰り、ふたりで過ごす時間が増えていき――そして気づけば紗夜の部屋でご飯をご馳走になるほど親密に。
優しくて穏やかで――その色気に触れるたび、翔太の心は揺れていく。
大人の女性と大学生、甘くちょっぴり刺激的な同居生活(?)がはじまる。
【短編集】こども病院の日常
moa
キャラ文芸
ここの病院は、こども病院です。
18歳以下の子供が通う病院、
診療科はたくさんあります。
内科、外科、耳鼻科、歯科、皮膚科etc…
ただただ医者目線で色々な病気を治療していくだけの小説です。
恋愛要素などは一切ありません。
密着病院24時!的な感じです。
人物像などは表記していない為、読者様のご想像にお任せします。
※泣く表現、痛い表現など嫌いな方は読むのをお控えください。
歯科以外の医療知識はそこまで詳しくないのですみませんがご了承ください。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる