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第16話・九月の雨
【恋一夜・その2】
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9月1日の夕方5時半頃であった。
(ゴロゴロ…)
空はどす黒い積乱雲におおわれていた。
ところどころで雷が鳴っていたので、いつ猛烈な雨が降ってもおかしくない空模様であった。
優香は家の台所で晩ごはんの用意をしていたが、電話のベルが鳴ったので電話に出た。
この日も、優香のボーイフレンドから電話がかかってきた。
優香がおしゃべりに夢中になっている時に、和子が勝手口から侵入した。
和子は、英彦が食べる分を盗んで将之が暮らしているアパートへ行った。
できたての温かい料理が食べたいと言う将之の想いにこたえるために英彦の食べる分を盗んだ和子の心は大きく壊れていた。
電話を終えた優香は、また台所に戻って料理を続けた。
ところ変わって、縁側にて…
この時、社長の奥さまと政子六郎夫婦の3人がいた。
奥さまは、政子六郎夫婦に将之がお弁当の注文とスーパーチェーンの家事代行サービスをやめたことを言うた。
それを聞いた政子は、おどろいた声で言うた。
「蔵本くんがお弁当の注文と家事代行サービスを破棄したって…どうしてそななもったいないことしたのかしら~」
「どうしてって、蔵本くんは自立したいから契約を破棄したのよ。」
「自立したいと言うけど、ちいちゃい時におとーさんから『男子チュウボウ入るべからず』と言われたんでしょ…どうやって自立して行くのかわからへん…」
奥さまは、政子に機械工の主任の男性がお見合いしたことが原因ではないのかと言うた。
「(機械工の主任)くんのお見合いが原因じゃないのかなぁ…蔵本くん、こない言うてたわ…『給食サービスや家事代行サービスにイソンしていたら、嫁はんもらえんなる…』って…せやけんうちは『それだったら貯金したら』と言うたんよ…そしたら蔵本くんが『給食サービスと家事代行サービスを破棄せえ!!』と怒ったんよ。」
「それで契約破棄してしまったのね。」
「蔵本くんがこわいから、やむなく破棄したのよ…せやけど、『男子チュウボウ入るべからず』と言われて育ったのに、自立なんてできるわけないわよ…そんなことよりも、そう言った不満は他の従業員さんたちも抱えているんじゃないの?」
「せやけど、うちは経営が苦しいけん従業員さんたちのお給料をあげることができんのよ…蔵本くんたち独身男性従業員さんたちには悪いけど、景気がよくなるまでガマンしてもらうことにしたわ。」
「そうは言うけど…」
「再来年(2002年)にサッカーワールドカップが開催されるのよ…その時になったら景気が回復すると経済評論家の先生がテレビでいよったんよ…そしたら従業員さんたちに金一封が出せるのよ。」
奥さまがわけのわからへんことを言うたので、政子はあきれ声で言うた。
「奥さま、わけのわからへんこと言わないでよ景気があがるまで待てと言うけど、その間に従業員さんたちの不満が高まったらどないするのよ?」
「本当に再来年になったら景気があがりますとテレビでいよったんよ。」
奥さまが大パニックを起こした時に、郵便配達の応対で席を離れていた六郎がおたついた声で政子に言うた。
「おーい、たいへんだ!!みつろうが離婚届を送ってきたぞ!!」
「えっ?離婚届?」
この時、みつろうが好きな女ができたので離婚することを訣意(けつい)したことを家族が知ったので、パニックが拡大した。
時は、夜9時半頃であった。
ところ変わって、大阪キタの曽根崎新地の通りにて…
(ザー、ザー、ザー、ザー…)
店の看板やネオンが灯る酒場街通りに雨がザーザー降っていた。
通りのスピーカーから工藤静香さんの歌で『恋一夜』が流れていた。
その中をみつろうとあかねが腕を組んで歩いていた。
その時であった。
「オドレ死ねや!!」
ふたりの前に、派手なシャツを着た男が現れた。
「ぐわっ!!」
みつろうは、男が持っていた刃渡りの鋭いナイフで腹部を刺されて死亡した。
その後、あかねは男に連れ去られて行方不明になった。
同じ頃、英彦と果那も尾鷲市から家出をして行方不明になった。
英彦は果那の実家に『果那と結婚することができないのであれば、駆け落ちして結ばれます…』と言う書き置きを送りつけた。
それが原因で果那の実家で大パニックが発生した。
優香は、みつろうから離婚届を突き出されたことを苦に家出したあと行方不明になった。
たつろうさんの実家に残った家族は、政子六郎夫婦と和子だけになった。
(ゴロゴロ…)
空はどす黒い積乱雲におおわれていた。
ところどころで雷が鳴っていたので、いつ猛烈な雨が降ってもおかしくない空模様であった。
優香は家の台所で晩ごはんの用意をしていたが、電話のベルが鳴ったので電話に出た。
この日も、優香のボーイフレンドから電話がかかってきた。
優香がおしゃべりに夢中になっている時に、和子が勝手口から侵入した。
和子は、英彦が食べる分を盗んで将之が暮らしているアパートへ行った。
できたての温かい料理が食べたいと言う将之の想いにこたえるために英彦の食べる分を盗んだ和子の心は大きく壊れていた。
電話を終えた優香は、また台所に戻って料理を続けた。
ところ変わって、縁側にて…
この時、社長の奥さまと政子六郎夫婦の3人がいた。
奥さまは、政子六郎夫婦に将之がお弁当の注文とスーパーチェーンの家事代行サービスをやめたことを言うた。
それを聞いた政子は、おどろいた声で言うた。
「蔵本くんがお弁当の注文と家事代行サービスを破棄したって…どうしてそななもったいないことしたのかしら~」
「どうしてって、蔵本くんは自立したいから契約を破棄したのよ。」
「自立したいと言うけど、ちいちゃい時におとーさんから『男子チュウボウ入るべからず』と言われたんでしょ…どうやって自立して行くのかわからへん…」
奥さまは、政子に機械工の主任の男性がお見合いしたことが原因ではないのかと言うた。
「(機械工の主任)くんのお見合いが原因じゃないのかなぁ…蔵本くん、こない言うてたわ…『給食サービスや家事代行サービスにイソンしていたら、嫁はんもらえんなる…』って…せやけんうちは『それだったら貯金したら』と言うたんよ…そしたら蔵本くんが『給食サービスと家事代行サービスを破棄せえ!!』と怒ったんよ。」
「それで契約破棄してしまったのね。」
「蔵本くんがこわいから、やむなく破棄したのよ…せやけど、『男子チュウボウ入るべからず』と言われて育ったのに、自立なんてできるわけないわよ…そんなことよりも、そう言った不満は他の従業員さんたちも抱えているんじゃないの?」
「せやけど、うちは経営が苦しいけん従業員さんたちのお給料をあげることができんのよ…蔵本くんたち独身男性従業員さんたちには悪いけど、景気がよくなるまでガマンしてもらうことにしたわ。」
「そうは言うけど…」
「再来年(2002年)にサッカーワールドカップが開催されるのよ…その時になったら景気が回復すると経済評論家の先生がテレビでいよったんよ…そしたら従業員さんたちに金一封が出せるのよ。」
奥さまがわけのわからへんことを言うたので、政子はあきれ声で言うた。
「奥さま、わけのわからへんこと言わないでよ景気があがるまで待てと言うけど、その間に従業員さんたちの不満が高まったらどないするのよ?」
「本当に再来年になったら景気があがりますとテレビでいよったんよ。」
奥さまが大パニックを起こした時に、郵便配達の応対で席を離れていた六郎がおたついた声で政子に言うた。
「おーい、たいへんだ!!みつろうが離婚届を送ってきたぞ!!」
「えっ?離婚届?」
この時、みつろうが好きな女ができたので離婚することを訣意(けつい)したことを家族が知ったので、パニックが拡大した。
時は、夜9時半頃であった。
ところ変わって、大阪キタの曽根崎新地の通りにて…
(ザー、ザー、ザー、ザー…)
店の看板やネオンが灯る酒場街通りに雨がザーザー降っていた。
通りのスピーカーから工藤静香さんの歌で『恋一夜』が流れていた。
その中をみつろうとあかねが腕を組んで歩いていた。
その時であった。
「オドレ死ねや!!」
ふたりの前に、派手なシャツを着た男が現れた。
「ぐわっ!!」
みつろうは、男が持っていた刃渡りの鋭いナイフで腹部を刺されて死亡した。
その後、あかねは男に連れ去られて行方不明になった。
同じ頃、英彦と果那も尾鷲市から家出をして行方不明になった。
英彦は果那の実家に『果那と結婚することができないのであれば、駆け落ちして結ばれます…』と言う書き置きを送りつけた。
それが原因で果那の実家で大パニックが発生した。
優香は、みつろうから離婚届を突き出されたことを苦に家出したあと行方不明になった。
たつろうさんの実家に残った家族は、政子六郎夫婦と和子だけになった。
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