乳房星(たらちねぼし)

佐伯達男

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第17話・星空のディスタンス

【淋しい熱帯魚】

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全メンバーたちが乗っている専用機は、航路にあたる海域で発生した暴風などによる天候不順で瀬戸内海からチェジュ島経由に変更してインドシナ半島~インド洋~マダガスカルを通ってドバイ国際空港へ向かった。

ドバイ国際空港に到着予定時刻は、当初の予定より30ないし40分遅れる見込みだ。

9月4日朝7時10分頃、全メンバーたちが乗っている専用機がドバイ国際空港に到着した。

全メンバーたちは、専用機からタラップを通って下に停車中の特大バスに乗り換える。

ドバイは、雲ひとつない快晴だが摂氏38度でおんまく暑い…

この日の予報は、晴れで予想最高気温は50度である。

四国地方の9月の平年気温を大きく上回る猛暑だ…

はよ冷房のきいた場所へ行かんと脱水症状を起こしてしまう…

特大バスは、ドバイ国際空港を出発したあとイブン・バトゥータ・モールへ向かう。

朝9時頃にイブン・バトゥータ・モールに到着した。

同時に開店したので、全メンバーたちは世界一美しいスタバへ向かった。

世界一美しいスタバに到着した全メンバーたちは、予約席に座った。

予約席には、トールサイズのマグカップがまっ茶色のふくさの上に伏せられて置かれている。

全メンバーたちが席についたあと、大番頭はんの司会でイワマツグループの全体会合が始まった。

「えー、それではただいまよりイワマツグループの全体会合を挙行いたします…まず最初に、サーシャさんとポムじいさんからみなさまにお知らせがございます。」

会合は、サーシャさんとポムじいさんが全メンバーたちに伝達することから始めた。

サーシャさんのポーランドランジェリーのプレタポルテの一般向けの通販開始予定が早くてもアメリカ東部時間11月15日の午前0時に変更になったとサーシャさんが伝えた。

委託先の製造工場との調整がナンコウしていることに伴う遅れである。

ポムじいさんのボジョレーヌーヴォーは、11月の第三木曜日に予定通りに1900年以前から寝かせているワインを解禁するとポムじいさんが伝えた。

サーシャさんとポムじいさんの伝達のあと、会合の本題・イワマツグループとイワマツ家の予算編成会議会議に入る。

「それでは、これよりイワマツグループとイワマツ家の予算編成会議に入ります。」

子守女さんたちが全メンバーたちに4枚綴りの書面を配る。

予算編成会議の進行役のミンジュンさんが資料をごらんくださいと言うた。

「それでは、お手元にある資料をごらんください。」

書面には、2000年大つごもりまでの補正予算案と2001年元旦から向こう四半世紀の予算案の素案が記載されている。

「資料は、2000年大つごもりまでの補正予算案と2001年元旦から四半世紀(25年間)の予算案の素案です。」

ミンジュンさんは、補正予算案と予算案の内訳を説明した。

ミンジュンさんがひととおり説明したあと、リチャードさんとフランソワさんとポムじいさんの長男さんとミーシャさんとミンジュンさんによるディベートに入る。

班ごとにすすめる事業・保険共済などの福利厚生・チャリティーなどの社会貢献・建設建造物の維持管理費など…

議論する項目は山のようにある。

正午過ぎからは、各班ごとに分かれて話し合いをした。

午後1時過ぎに、採決に入る。

補正予算案と予算案は、満場一致で可決した。

「補正予算案、ならびに予算案は満場一致で可決しました…以上を持ちまして、イワマツグループの全体会合を終了いたします…このあとはティータイムに入ります。」

全体会合が終了したあと、多国籍の女性店員さんたちがワゴンを押して席におこしになった。

多国籍の女性店員さんたちは、コーヒーをいれる準備を始めた。

ワゴンに載せられているガラスケースの中からトングで9月の新作スイーツとニューヨークチーズケーキをていねいにお皿に盛り付けて、全メンバーたちにていねいに差し出す。

挽きたてのコーヒーが入っているポットで、トールサイズのマグカップにていねいにいれる。

全メンバーたちに行き渡ったあと、ティータイムに入る。

会合中は、激しい口調で怒鳴り合う場面があったけど、ティータイムの時はみなほほえんでいた。
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