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第19話・異邦人
【いかさまだらけのルーレット】
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10月7日頃であった。
イワマツグループの全メンバーたちが1日も休まずに世界各地で活動を続けているのに、たつろうさんの実家でいらんもめ事が発生した。
あれは午前11時過ぎのことであった。
たつろうさんの実家の近辺の通りで、5歳の男の子を抱っこしたええかげんな女がソワソワした様子で歩いてた。
女は、たつろうさんのもうひとつの姉・楢木(ならのき)イト(40歳・政子の前の前のつまらん夫の連れ子)であった。
イトは、何しにこの集落へふらりとやって来たのか?
ところ変わって、たつろうさんの実家にて…
大広間のテーブルに、たつろうさんの実家の家族と日奈子の家族3人が向かいあって座っている。
テーブルの上には、給食サービスで注文したかっぽう重が並んでいる。
日奈子は、両親のお望み通りにてつろうと結婚するために女医をやめて、農家の主婦になると決心した。
日奈子の両親は、日奈子が両親の思いに答えたのでせいせいしたと言うて自慢げにふるまっている。
六郎は、ほろ酔い気分の日奈子の父親に対して冷酒をついだ。
「さあさあ、おとーさま。」
「おおきに。」
日奈子の父親が持っているタンブラーに、冷酒が注がれた。
日奈子の父親は、タンブラーに入っている冷酒をいっきょにのみほしたあと、得意げな声で言うた。
「これで、理想通りのローゴを送ることができるけん、大満足じゃ。」
「せやねぇ。」
日奈子の母親は、自慢げな声で言うた。
「今まで、大学の研究所のお仕事ばかりで孫と過ごす時間がなかった…でも、これからはかわいい孫たちに囲まれて暮らすので、大満足ですわ…ホホホホホホホホホホホホ。」
政子も、得意げな声で日奈子の母親に言うた。
「孫ちゃんも大喜びねえ。」
「ホホホホホホホホ、もちろんよ…これからは365日『ジイジ』『バアバ』と呼ばれる毎日が送れるから幸せいっぱいよ…ホーッホホホホ…」
日奈子は、ものすごくしんどい表情を浮かべながらかっぽう料理を食べている。
その時に、日奈子の父親が得意げな声で日奈子に対して言うた。
「日奈子、てつろうさんにビールついでやれや。」
「そうねぇ…」
日奈子は、両親の言うとおりにてつろうにビールをついだ。
(トクトク…)
日奈子の両親は、自慢げな声でてつろうに言うた。
「てつろうさんは幸せねぇ。」
「せやせや…これからは毎晩日奈子にビールをついでもらうけん、てつろうさんはカホウモンじゃ…ワシも安心じゃ…ハハハハハハハハハハハハハハハハ…」
日奈子の父親につられて、政子六郎夫婦も自慢げな声で笑っている。
その時であった。
(ドカドカドカドカ…)
「ギャー!!」
5歳の男の子を抱っこしたイトが血相を変えて家の縁側にやって来た。
5歳の男の子は、ギャン泣きをあげている。
イトは、おたついた声で政子六郎夫婦に助けを求めた。
「おかーちゃん、おとーちゃん!!助けてよぉ!!」
政子は、突然ふらりと帰って来たイトに対して強烈な声で怒鳴りつけた。
「あんたなに考えとんで!?」
「(泣きそうな声で)なんでそないに怒るねん。」
「(激怒)てつろうに新しいお嫁さんが見つかったお祝いの席をぶち壊すつもりなの!?」
「(泣きそうな声で)違うわよ…うちはこのこが『かゆいかゆい、お薬つけてぇ~』と言うて助けを求めてここまで来たのよ。」
「やかましい!!出て行きなさい!!」
怒り狂った政子は、かっぽう重をイトに投げつけた。
日奈子の母親は、政子に『どうしてそないにおらぶのよ~』と言うた。
政子は『イトがお祝いの席をぶち壊したからやっつけよんよ!!』と言うて、なおもイトをイカクした。
和子は、政子をなだめるために必死に押さえ付けている。
見かねた日奈子は、ギャン泣きの男の子を連れて家から400メートル先の診療所へ向かった。
ところ変わって、診療所にて…
「いたいいたい…ぐすんぐすんぐすん…」
浴室でふたりの看護婦さんが男の子の身体を洗っていた。
男の子は『しみる、いたい…』と言うて泣きよった。
男の子は、内またとその周囲にじゅくじゅくした傷があると診断された。
じゅくじゅくした部分から生じたかゆみが下半身じゅうに広まったことによって、ひどいかゆみが起こっていた。
きれいに身体を洗ったあと、エタノールで傷口を消毒して、オロナインナンコウ(処方せん用)をつけてかゆみをしずめた。
男の子は、イトの子ではなくイトが知人に頼まれて預かっていた子で、ムコセキであった。
そのため、日奈子は医師からアレコレとめんどいことを聞かれたけん、えらいナンギした。
結局、治療費は全額負担となった。
日奈子は、処方せんのオロナインナンコウを受け取ったあと、男の子を連れて帰宅した。
さわぎを起こしたイトは、政子六郎夫婦に『ヤクザに追われているけんこわい…』と言うた。
政子六郎夫婦は『ほとぼりがさめるまでここにおれ。』と言うてイトを甘やかした。
男の子の母親は、イトに子どもを預けたあと暴走族のカレシとバイクに乗って行方をくらませた。
父親は、出入りしていたヤクザの事務所の上納金(ゼニ)と組長の妻を奪って逃亡中であった。
政子六郎夫婦は、一刻でも早く問題を解決しなければならないのに『時がたてば解決できる。』と言うて放置した。
この一家は…
もめ事を解決する努力をせえへんけん、ホンマにアカンのぉ~
イワマツグループの全メンバーたちが1日も休まずに世界各地で活動を続けているのに、たつろうさんの実家でいらんもめ事が発生した。
あれは午前11時過ぎのことであった。
たつろうさんの実家の近辺の通りで、5歳の男の子を抱っこしたええかげんな女がソワソワした様子で歩いてた。
女は、たつろうさんのもうひとつの姉・楢木(ならのき)イト(40歳・政子の前の前のつまらん夫の連れ子)であった。
イトは、何しにこの集落へふらりとやって来たのか?
ところ変わって、たつろうさんの実家にて…
大広間のテーブルに、たつろうさんの実家の家族と日奈子の家族3人が向かいあって座っている。
テーブルの上には、給食サービスで注文したかっぽう重が並んでいる。
日奈子は、両親のお望み通りにてつろうと結婚するために女医をやめて、農家の主婦になると決心した。
日奈子の両親は、日奈子が両親の思いに答えたのでせいせいしたと言うて自慢げにふるまっている。
六郎は、ほろ酔い気分の日奈子の父親に対して冷酒をついだ。
「さあさあ、おとーさま。」
「おおきに。」
日奈子の父親が持っているタンブラーに、冷酒が注がれた。
日奈子の父親は、タンブラーに入っている冷酒をいっきょにのみほしたあと、得意げな声で言うた。
「これで、理想通りのローゴを送ることができるけん、大満足じゃ。」
「せやねぇ。」
日奈子の母親は、自慢げな声で言うた。
「今まで、大学の研究所のお仕事ばかりで孫と過ごす時間がなかった…でも、これからはかわいい孫たちに囲まれて暮らすので、大満足ですわ…ホホホホホホホホホホホホ。」
政子も、得意げな声で日奈子の母親に言うた。
「孫ちゃんも大喜びねえ。」
「ホホホホホホホホ、もちろんよ…これからは365日『ジイジ』『バアバ』と呼ばれる毎日が送れるから幸せいっぱいよ…ホーッホホホホ…」
日奈子は、ものすごくしんどい表情を浮かべながらかっぽう料理を食べている。
その時に、日奈子の父親が得意げな声で日奈子に対して言うた。
「日奈子、てつろうさんにビールついでやれや。」
「そうねぇ…」
日奈子は、両親の言うとおりにてつろうにビールをついだ。
(トクトク…)
日奈子の両親は、自慢げな声でてつろうに言うた。
「てつろうさんは幸せねぇ。」
「せやせや…これからは毎晩日奈子にビールをついでもらうけん、てつろうさんはカホウモンじゃ…ワシも安心じゃ…ハハハハハハハハハハハハハハハハ…」
日奈子の父親につられて、政子六郎夫婦も自慢げな声で笑っている。
その時であった。
(ドカドカドカドカ…)
「ギャー!!」
5歳の男の子を抱っこしたイトが血相を変えて家の縁側にやって来た。
5歳の男の子は、ギャン泣きをあげている。
イトは、おたついた声で政子六郎夫婦に助けを求めた。
「おかーちゃん、おとーちゃん!!助けてよぉ!!」
政子は、突然ふらりと帰って来たイトに対して強烈な声で怒鳴りつけた。
「あんたなに考えとんで!?」
「(泣きそうな声で)なんでそないに怒るねん。」
「(激怒)てつろうに新しいお嫁さんが見つかったお祝いの席をぶち壊すつもりなの!?」
「(泣きそうな声で)違うわよ…うちはこのこが『かゆいかゆい、お薬つけてぇ~』と言うて助けを求めてここまで来たのよ。」
「やかましい!!出て行きなさい!!」
怒り狂った政子は、かっぽう重をイトに投げつけた。
日奈子の母親は、政子に『どうしてそないにおらぶのよ~』と言うた。
政子は『イトがお祝いの席をぶち壊したからやっつけよんよ!!』と言うて、なおもイトをイカクした。
和子は、政子をなだめるために必死に押さえ付けている。
見かねた日奈子は、ギャン泣きの男の子を連れて家から400メートル先の診療所へ向かった。
ところ変わって、診療所にて…
「いたいいたい…ぐすんぐすんぐすん…」
浴室でふたりの看護婦さんが男の子の身体を洗っていた。
男の子は『しみる、いたい…』と言うて泣きよった。
男の子は、内またとその周囲にじゅくじゅくした傷があると診断された。
じゅくじゅくした部分から生じたかゆみが下半身じゅうに広まったことによって、ひどいかゆみが起こっていた。
きれいに身体を洗ったあと、エタノールで傷口を消毒して、オロナインナンコウ(処方せん用)をつけてかゆみをしずめた。
男の子は、イトの子ではなくイトが知人に頼まれて預かっていた子で、ムコセキであった。
そのため、日奈子は医師からアレコレとめんどいことを聞かれたけん、えらいナンギした。
結局、治療費は全額負担となった。
日奈子は、処方せんのオロナインナンコウを受け取ったあと、男の子を連れて帰宅した。
さわぎを起こしたイトは、政子六郎夫婦に『ヤクザに追われているけんこわい…』と言うた。
政子六郎夫婦は『ほとぼりがさめるまでここにおれ。』と言うてイトを甘やかした。
男の子の母親は、イトに子どもを預けたあと暴走族のカレシとバイクに乗って行方をくらませた。
父親は、出入りしていたヤクザの事務所の上納金(ゼニ)と組長の妻を奪って逃亡中であった。
政子六郎夫婦は、一刻でも早く問題を解決しなければならないのに『時がたてば解決できる。』と言うて放置した。
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