113 / 153
第23話・暗夜航路
【対馬海峡】
しおりを挟む
話は、私・イワマツのA班のメンバーたちが専用機で移動中にあった出来事である。
時は、10月2日朝7時45分ごろだったと思う。
A班のメンバーたちが乗っている専用機が福岡空港に着陸した。
気象アラームが鳴ったことに伴う緊急着陸であるが、到着した時分はまだ晴れていた。
せやけど、なんで気象アラームが作動したのか…
とりわけ、専用機を降りたメンバーたちは特大バスに乗ってJR博多駅の近くにあるホテルへ移動した。
フライトスケジュールでは、九州北部を経由してチェジュ島へ向かう予定であった。
しかし、天気が急変するので予定変更を強いられた。
九州は、日中北部南部ともに曇り後雨であった。
メンバーたちがホテルに到着してから10分後に、(福岡)管区気象台から電話がかかってきた。
この時、東経140度北緯50度にある低気圧からうんと長い寒冷前線がのびていて、正午頃に西日本を通過すると言う情報を聞いた。
個室に入った私は、フライトスケジュールを変更する作業に入った。
私は、気象台の人から聞いた情報をもとに万年筆のキャップで日本周辺地図をなぞって調べた。
寒冷前線は、サハリン~沿海州沖を経て、朝鮮半島~中国大陸にのびている。
正午前後に、対馬海峡に接近したあと西日本を通過する…
なので、荒れた天気になる…
福岡空港は21時頃にクローズされる…
それまでに天気が回復してほしい…
(ゴロゴロ!!ドスーン!!ドザーッ!!)
正午過ぎのことであった。
福岡市中心部で大きな雷鳴が轟いたあと、1時間に50ミリに相当する非常に激しい雨が降り出した。
(ゴーッ!!)
同時に、より強い風が吹き付けた。
あと、9時間以内に天気が回復しない場合は専用機は欠航となる。
スケジュール帳の予定は5日からとなっている。
どんなに遅くても、4日の15時までには最終目的地に到着できるように調整しなければ…
夕方4時半頃、私はドデガホン(CDラジカセ)に入れたテープで録音したNHKラジオ第二放送の『気象通報』を聴きながら正午の気圧配置図を作成した。
それによると、うんと長い寒冷前線が対馬海峡に接近したことによって大気の状態が非常に不安定になっていた。
寒冷前線が通過した際に、西日本の広い範囲で30ノット(風速15メートル)に相当する強風が吹き荒れた。
さらにその上に、九州南部へ向かって進んでいる低気圧があった。
そのまた上に、東シナ海にやっかいな低気圧があった。
二つの低気圧は、最大で20~30ノットの強風を引き起こすおそれがある…
ああ…
弱った~
午後5時5分頃…
二つ折りの黒のガラケーの電話の着メロが鳴った。
着メロに設定している歌は、対馬一誠さんの歌で『対馬海峡』である。
電話は、管区気象台からである。
電話に出た私は、気象台から発表された天気概況を聞きながらメモを取る。
それによると、今夜の九州地方は東シナ海と太平洋側にある低気圧が通過するために、九州南部と熊本県を中心に雷を伴って非常に激しい雨が降ると伝えられた。
今夜の予報は、九州南部と熊本県は本降りの雨で夜遅くに雷を伴って非常に激しく降る…
長崎県と佐賀県と福岡県はくもり一時雨、大分県と山口県は雨のちくもりで、ところにより夜のはじめ頃雷を伴って激しく降る…
雲が取れて快晴になるのは、3日の朝になる…
今夜も荒れた天気になる…
したがって、もう一度フライトスケジュールを作り直すことにした。
10月3日…
福岡市内は朝から快晴であった。
専用機は、24時間遅れて3日朝9時に運航再開した。
A班のメンバーたちは、専用機に乗って再び旅に出た。
時は、10月2日朝7時45分ごろだったと思う。
A班のメンバーたちが乗っている専用機が福岡空港に着陸した。
気象アラームが鳴ったことに伴う緊急着陸であるが、到着した時分はまだ晴れていた。
せやけど、なんで気象アラームが作動したのか…
とりわけ、専用機を降りたメンバーたちは特大バスに乗ってJR博多駅の近くにあるホテルへ移動した。
フライトスケジュールでは、九州北部を経由してチェジュ島へ向かう予定であった。
しかし、天気が急変するので予定変更を強いられた。
九州は、日中北部南部ともに曇り後雨であった。
メンバーたちがホテルに到着してから10分後に、(福岡)管区気象台から電話がかかってきた。
この時、東経140度北緯50度にある低気圧からうんと長い寒冷前線がのびていて、正午頃に西日本を通過すると言う情報を聞いた。
個室に入った私は、フライトスケジュールを変更する作業に入った。
私は、気象台の人から聞いた情報をもとに万年筆のキャップで日本周辺地図をなぞって調べた。
寒冷前線は、サハリン~沿海州沖を経て、朝鮮半島~中国大陸にのびている。
正午前後に、対馬海峡に接近したあと西日本を通過する…
なので、荒れた天気になる…
福岡空港は21時頃にクローズされる…
それまでに天気が回復してほしい…
(ゴロゴロ!!ドスーン!!ドザーッ!!)
正午過ぎのことであった。
福岡市中心部で大きな雷鳴が轟いたあと、1時間に50ミリに相当する非常に激しい雨が降り出した。
(ゴーッ!!)
同時に、より強い風が吹き付けた。
あと、9時間以内に天気が回復しない場合は専用機は欠航となる。
スケジュール帳の予定は5日からとなっている。
どんなに遅くても、4日の15時までには最終目的地に到着できるように調整しなければ…
夕方4時半頃、私はドデガホン(CDラジカセ)に入れたテープで録音したNHKラジオ第二放送の『気象通報』を聴きながら正午の気圧配置図を作成した。
それによると、うんと長い寒冷前線が対馬海峡に接近したことによって大気の状態が非常に不安定になっていた。
寒冷前線が通過した際に、西日本の広い範囲で30ノット(風速15メートル)に相当する強風が吹き荒れた。
さらにその上に、九州南部へ向かって進んでいる低気圧があった。
そのまた上に、東シナ海にやっかいな低気圧があった。
二つの低気圧は、最大で20~30ノットの強風を引き起こすおそれがある…
ああ…
弱った~
午後5時5分頃…
二つ折りの黒のガラケーの電話の着メロが鳴った。
着メロに設定している歌は、対馬一誠さんの歌で『対馬海峡』である。
電話は、管区気象台からである。
電話に出た私は、気象台から発表された天気概況を聞きながらメモを取る。
それによると、今夜の九州地方は東シナ海と太平洋側にある低気圧が通過するために、九州南部と熊本県を中心に雷を伴って非常に激しい雨が降ると伝えられた。
今夜の予報は、九州南部と熊本県は本降りの雨で夜遅くに雷を伴って非常に激しく降る…
長崎県と佐賀県と福岡県はくもり一時雨、大分県と山口県は雨のちくもりで、ところにより夜のはじめ頃雷を伴って激しく降る…
雲が取れて快晴になるのは、3日の朝になる…
今夜も荒れた天気になる…
したがって、もう一度フライトスケジュールを作り直すことにした。
10月3日…
福岡市内は朝から快晴であった。
専用機は、24時間遅れて3日朝9時に運航再開した。
A班のメンバーたちは、専用機に乗って再び旅に出た。
0
あなたにおすすめの小説
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
わたしの下着 母の私をBBA~と呼ぶことのある息子がまさか...
MisakiNonagase
青春
39才の母・真知子は息子が私の下着を持ち出していることに気づいた。
ネットで同様の事象がないか調べると、案外多いようだ。
さて、真知子は息子を問い詰める? それとも気づかないふりを続けてあげるか?
そのほかに外伝も綴りました。
母の下着 タンスと洗濯籠の秘密
MisakiNonagase
青春
この物語は、思春期という複雑で繊細な時期を生きる少年の内面と、彼を取り巻く家族の静かなる絆を描いた作品です。
颯真(そうま)という一人の高校生の、ある「秘密」を通して、私たちは成長の過程で誰もが抱くかもしれない戸惑い、罪悪感、そしてそれらを包み込む家族の無言の理解に触れます。
物語は、現在の颯真と恋人・彩花との関係から、中学時代にさかのぼる形で展開されます。そこで明らかになるのは、彼がかつて母親の下着に対して抱いた抑えがたい好奇心と、それに伴う一連の行為です。それは彼自身が「歪んだ」と感じる過去の断片であり、深い恥ずかしさと自己嫌悪を伴う記憶です。
しかし、この物語の核心は、単なる過去の告白にはありません。むしろ、その行為に「気づいていたはず」の母親が、なぜ一言も問い詰めず、誰にも告げず、ただ静かに見守り続けたのか——という問いにこそあります。そこには、親子という関係を超えた、深い人間理解と、言葉にされない優しさが横たわっています。
センシティブな題材を、露骨な描写や扇情的な表現に頼ることなく、あくまで颯真の内省的な視点から丁寧に紡ぎ出しています。読者は、主人公の痛みと恥ずかしさを共有しながら、同時に、彼を破綻から救った「沈黙の救済」の重みと温かさを感じ取ることでしょう。
これは、一つの過ちと、その赦しについての物語です。また、成長とは時に恥ずかしい過去を背負いながら、他者の無償の寛容さによって初めて前を向けるようになる過程であること、そして家族の愛が最も深く現れるのは、時に何も言わない瞬間であることを、静かにしかし確かに伝える物語です。
どうか、登場人物たちの静かなる心の襞に寄り添いながら、ページをめくってください。
秘書と社長の秘密
廣瀬純七
大衆娯楽
社内の調査のため、社長・高橋健一はこっそり秘書・木村由紀と不思議なアプリで入れ替わることに。
突然“社長役”を任された由紀と、自由に動ける立場を手に入れた高橋。
ふたりの秘密の入れ替わり作戦は、どの様な結末になるのか?
JKメイドはご主人様のオモチャ 命令ひとつで脱がされて、触られて、好きにされて――
のぞみ
恋愛
「今日から、お前は俺のメイドだ。ベッドの上でもな」
高校二年生の蒼井ひなたは、借金に追われた家族の代わりに、ある大富豪の家で住み込みメイドとして働くことに。
そこは、まるでおとぎ話に出てきそうな大きな洋館。
でも、そこで待っていたのは、同じ高校に通うちょっと有名な男の子――完璧だけど性格が超ドSな御曹司、天城 蓮だった。
昼間は生徒会長、夜は…ご主人様?
しかも、彼の命令はちょっと普通じゃない。
「掃除だけじゃダメだろ? ご主人様の癒しも、メイドの大事な仕事だろ?」
手を握られるたび、耳元で囁かれるたび、心臓がバクバクする。
なのに、ひなたの体はどんどん反応してしまって…。
怒ったり照れたりしながらも、次第に蓮に惹かれていくひなた。
だけど、彼にはまだ知られていない秘密があって――
「…ほんとは、ずっと前から、私…」
ただのメイドなんかじゃ終わりたくない。
恋と欲望が交差する、ちょっぴり危険な主従ラブストーリー。
同じアパートに住む年上未亡人美女は甘すぎる。
ピコサイクス
青春
大学生の翔太は、一人暮らしを始めたばかり。
真下の階に住むのは、落ち着いた色気と優しさを併せ持つ大人の女性・水無瀬紗夜。
引っ越しの挨拶で出会った瞬間、翔太は心を奪われてしまう。
偶然にもアルバイト先のスーパーで再会した彼女は、翔太をすぐに採用し、温かく仕事を教えてくれる存在だった。
ある日の仕事帰り、ふたりで過ごす時間が増えていき――そして気づけば紗夜の部屋でご飯をご馳走になるほど親密に。
優しくて穏やかで――その色気に触れるたび、翔太の心は揺れていく。
大人の女性と大学生、甘くちょっぴり刺激的な同居生活(?)がはじまる。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる