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第3話・良縁が逃げ出した日
【今ごろになって何を言ってるのだ!!ふざけるな!!】
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時は、6月8日の夕方4時半頃であった。
ところ変わって、今治市宅間《しないたくま》の溶剤会社にある昭久《あきひさ》の個室にて…
デスクの上に、大量の書類が置かれていた。
昭久《あきひさ》は、書類の右上にある捺印欄《なついんらん》に印鑑《はんこ》をついていた。
この最近であるが、自分勝手な申し出の書類が目立つようになった。
男性従業員さんの育児休暇申請《いくきゅうしんせい》…
挙式披露宴の費用で足が出た(不足した)から少したしてください…
気持ちがしんどくなったから、休職させてください…
……………
なんじゃあいよんぞ!!
どいつもこいつもグダグダグダグダグダグダグダグダグダグダグダグダグダグダグダグダグダグダグダグダグダグダ…
従業員《わかいもん》は、グダグダグダグダ言うことはいっちょ前で、仕事はなまける…
この時、男性従業員さんの育児休暇申請《いくきゅうしんせい》の書類に印鑑《はんこ》を捺《お》そうとしたが、捺《お》すのをやめた。
このあとも、育児休暇申請《いくきゅうしんせい》と出産休暇申請《さんきゅうしんせい》の書面が数枚あったが、昭久《あきひさ》は印鑑《はんこ》を捺《お》さずに放置した。
そこへ、総務の人が書面を取りに来た。
総務の人は、昭久《あきひさ》に対して『育児休暇申請《いくきゅうしんせい》と出産休職申請《さんきゅうしんせい》の書面を取りに来ました…』と言うた。
それを聞いた昭久《あきひさ》が怒鳴り声をあげた。
「なんやオドレ!!今なんて言った!!」
「ですから、従業員さんの育児休暇申請《いくきゅうしんせい》と出産休職申請《さんきゅうしんせい》の書面を取りに来ました…」
「あれは棄《す》てた!!」
「棄《す》てたって、どう言うことですか!?」
「従業員《なまくら》どもは育休《いくきゅう》産休《さんきゅう》だとウソついて休もうと考えているから棄《す》てた!!」
「ウソじゃありません!!本当ですよ!!」
「だまれ!!だまれだまれだまれだまれだまれだまれだまれだまれだまれだまれだまれだまれだまれだまれだまれだまれだまれだまれだまれだまれだまれだーーーーーーまーーーーーれーーーーーーーーー!!オレがだめと言うたらダメだ!!」
ブチ切れた昭久《あきひさ》は、従業員さんたちが申請した育児休暇《いくきゅう》と出産休暇《さんきゅう》の申請書をズタズタに破いて破棄したあと個室内で暴れ回った。
その後、昭久《あきひさ》は勝手に個室から出ていった。
時は、夜7時過ぎであった。
ところ変わって、宮下町《みやしたちょう》の豪邸《いえ》にて…
大広間のテーブルの上には、高級食器類がたくさんならんでいた。
ダイニングキッチンには、エプロン姿の菜水《なみ》がいた。
菜水《なみ》は、かおるから頼まれて料理を作っていた。
この時、志桜里《しおり》は料理をさせてもらえなかったので部屋の片すみでしょぼくれていた。
しばらくして、大広間にかおると健一郎と榎戸夫婦《きょうじゅふうふ》が入った。
かおるは、過度にやさしい声で健一郎に言うた。
「はーい、健ちゃん帰ったわよ。」
「(健一郎、コンワクした表情で言う)えっ?」
「きょうの夕食は、菜水《なみ》さんの手作りのローストビーフよ。」
健一郎は、ひどくコンワクした声でかおるに言うた。
「ぼく、家に帰ります。」
かおるは、つらい声で健一郎に言うた。
「どうして?」
「おかーさんが家で帰りを待っているんです。」
(ジリリリリリン…)
この時、黒のダイヤル式の電話機のベルが鳴った。
かおるは、やさしい声で健一郎に言うた。
「ああ、健ちゃんのおかーさんから電話かもしれないわよ…おばさんが出るね。」
かおるは、受話器を手にしたあとお話をした。
「もしもし、宮下町《みやしたちょう》の神谷《こうのたに》でございます…健ちゃんのおかーさんですね…今夜はここで夕ごはんとおふろ…えっ?…もしもし、どちらさまでしょうか?…梶谷《かじたに》…すみません…梶谷菜水《なみさん》のニクシンでしたね…榎戸を出せ…どう言うことでしょうか…分かりました…変わります。」
電話は、菜水《なみ》のニクシンの女性からであった。
かおるは、榎戸《きょうじゅ》に受話器を渡した。
受話器を受け取った榎戸《きょうじゅ》は、ケーソツな声で言うた。
「はい、代わりました…榎戸はわたしですが…私は、健一郎くんと菜水《なみ》さんの結婚の仲人を務めています…ニクシンさまにごあいさつしたがったのです…」
受話器ごしにいる菜水《なみ》のニクシンの女性は、ものすごくあつかましい声で榎戸《きょうじゅ》に言うた。
「榎戸さま!!きょうは榎戸さまに不満があるのでお伝えいたします!!…すみませんけど、ゴハイリョ願います!!」
「ゴハイリョ願います?…それはどう言うことでしょうか?」
「(ものすごくあつかましい声で言う)ですからゴハイリョ願いますといよんよ!!」
「(榎戸、困った声で)ゴハイリョしてますよ…」
「(ものすごく怒った声で)辞書ひらいて『ハイリョ』の意味を調べなさいよ!!」
「いや、辞書引かなくても意味は分かりますよ~」
榎戸《きょうじゅ》がものすごくいいかげんな声で言うたので、菜水《なみ》のニクシンの女性はものすごく怒った声で言うた。
「あんたいいかげんにしなさいよ!!梶谷《うち》の家族で女の子は菜水《なみ》しかいないのです!!手塩にかけて一人娘《むすめ》を育てた両親《おや》の気持ちが分からないようね!!」
「分かりますよ~」
「分かったような口で言わないでください!!菜水《なみ》にきょうだいはいるけど、男の子ばかりだから女の子は菜水《なみ》しかいないのよ!!…上の男の子は42と40だけど、独身《パラサイトシングル》…下の男の子は、29と28で同じく独身《パラサイトシングル》…自立できん伜《クソバカ》4人を抱えているので、うちらはヒーコラヒーコラヒーコラヒーコラヒーコラヒーコラヒーコラヒーコラヒーコラ…いよんよ!!うちら両親《おや》が亡くなったら4人の伜《クソバカ》は誰が世話するのよ!!分かっているのだったらハイリョしてください!!ケーソツクソッタレボケジジイ!!セクハラキョージュ!!」
(ガチャーン!!ツーツー…)
菜水《なみ》のニクシンは、榎戸《きょうじゅ》に対してボロクソに言うたあと電話をガチャーンと切った。
ガチャーンと切られた榎戸《きょうじゅ》は、ボーゼンとした表情を浮かながらつぶやいた。
なんで…
なんでワシが怒鳴られなきゃいかんのだ…
ワシらは、菜水《なみ》さんにハイリョしているんだよ…
それなのに…
ゴハイリョ願いますって…
どう言うことぞ…
わけが分からん…
ところ変わって、今治市宅間《しないたくま》の溶剤会社にある昭久《あきひさ》の個室にて…
デスクの上に、大量の書類が置かれていた。
昭久《あきひさ》は、書類の右上にある捺印欄《なついんらん》に印鑑《はんこ》をついていた。
この最近であるが、自分勝手な申し出の書類が目立つようになった。
男性従業員さんの育児休暇申請《いくきゅうしんせい》…
挙式披露宴の費用で足が出た(不足した)から少したしてください…
気持ちがしんどくなったから、休職させてください…
……………
なんじゃあいよんぞ!!
どいつもこいつもグダグダグダグダグダグダグダグダグダグダグダグダグダグダグダグダグダグダグダグダグダグダ…
従業員《わかいもん》は、グダグダグダグダ言うことはいっちょ前で、仕事はなまける…
この時、男性従業員さんの育児休暇申請《いくきゅうしんせい》の書類に印鑑《はんこ》を捺《お》そうとしたが、捺《お》すのをやめた。
このあとも、育児休暇申請《いくきゅうしんせい》と出産休暇申請《さんきゅうしんせい》の書面が数枚あったが、昭久《あきひさ》は印鑑《はんこ》を捺《お》さずに放置した。
そこへ、総務の人が書面を取りに来た。
総務の人は、昭久《あきひさ》に対して『育児休暇申請《いくきゅうしんせい》と出産休職申請《さんきゅうしんせい》の書面を取りに来ました…』と言うた。
それを聞いた昭久《あきひさ》が怒鳴り声をあげた。
「なんやオドレ!!今なんて言った!!」
「ですから、従業員さんの育児休暇申請《いくきゅうしんせい》と出産休職申請《さんきゅうしんせい》の書面を取りに来ました…」
「あれは棄《す》てた!!」
「棄《す》てたって、どう言うことですか!?」
「従業員《なまくら》どもは育休《いくきゅう》産休《さんきゅう》だとウソついて休もうと考えているから棄《す》てた!!」
「ウソじゃありません!!本当ですよ!!」
「だまれ!!だまれだまれだまれだまれだまれだまれだまれだまれだまれだまれだまれだまれだまれだまれだまれだまれだまれだまれだまれだまれだまれだーーーーーーまーーーーーれーーーーーーーーー!!オレがだめと言うたらダメだ!!」
ブチ切れた昭久《あきひさ》は、従業員さんたちが申請した育児休暇《いくきゅう》と出産休暇《さんきゅう》の申請書をズタズタに破いて破棄したあと個室内で暴れ回った。
その後、昭久《あきひさ》は勝手に個室から出ていった。
時は、夜7時過ぎであった。
ところ変わって、宮下町《みやしたちょう》の豪邸《いえ》にて…
大広間のテーブルの上には、高級食器類がたくさんならんでいた。
ダイニングキッチンには、エプロン姿の菜水《なみ》がいた。
菜水《なみ》は、かおるから頼まれて料理を作っていた。
この時、志桜里《しおり》は料理をさせてもらえなかったので部屋の片すみでしょぼくれていた。
しばらくして、大広間にかおると健一郎と榎戸夫婦《きょうじゅふうふ》が入った。
かおるは、過度にやさしい声で健一郎に言うた。
「はーい、健ちゃん帰ったわよ。」
「(健一郎、コンワクした表情で言う)えっ?」
「きょうの夕食は、菜水《なみ》さんの手作りのローストビーフよ。」
健一郎は、ひどくコンワクした声でかおるに言うた。
「ぼく、家に帰ります。」
かおるは、つらい声で健一郎に言うた。
「どうして?」
「おかーさんが家で帰りを待っているんです。」
(ジリリリリリン…)
この時、黒のダイヤル式の電話機のベルが鳴った。
かおるは、やさしい声で健一郎に言うた。
「ああ、健ちゃんのおかーさんから電話かもしれないわよ…おばさんが出るね。」
かおるは、受話器を手にしたあとお話をした。
「もしもし、宮下町《みやしたちょう》の神谷《こうのたに》でございます…健ちゃんのおかーさんですね…今夜はここで夕ごはんとおふろ…えっ?…もしもし、どちらさまでしょうか?…梶谷《かじたに》…すみません…梶谷菜水《なみさん》のニクシンでしたね…榎戸を出せ…どう言うことでしょうか…分かりました…変わります。」
電話は、菜水《なみ》のニクシンの女性からであった。
かおるは、榎戸《きょうじゅ》に受話器を渡した。
受話器を受け取った榎戸《きょうじゅ》は、ケーソツな声で言うた。
「はい、代わりました…榎戸はわたしですが…私は、健一郎くんと菜水《なみ》さんの結婚の仲人を務めています…ニクシンさまにごあいさつしたがったのです…」
受話器ごしにいる菜水《なみ》のニクシンの女性は、ものすごくあつかましい声で榎戸《きょうじゅ》に言うた。
「榎戸さま!!きょうは榎戸さまに不満があるのでお伝えいたします!!…すみませんけど、ゴハイリョ願います!!」
「ゴハイリョ願います?…それはどう言うことでしょうか?」
「(ものすごくあつかましい声で言う)ですからゴハイリョ願いますといよんよ!!」
「(榎戸、困った声で)ゴハイリョしてますよ…」
「(ものすごく怒った声で)辞書ひらいて『ハイリョ』の意味を調べなさいよ!!」
「いや、辞書引かなくても意味は分かりますよ~」
榎戸《きょうじゅ》がものすごくいいかげんな声で言うたので、菜水《なみ》のニクシンの女性はものすごく怒った声で言うた。
「あんたいいかげんにしなさいよ!!梶谷《うち》の家族で女の子は菜水《なみ》しかいないのです!!手塩にかけて一人娘《むすめ》を育てた両親《おや》の気持ちが分からないようね!!」
「分かりますよ~」
「分かったような口で言わないでください!!菜水《なみ》にきょうだいはいるけど、男の子ばかりだから女の子は菜水《なみ》しかいないのよ!!…上の男の子は42と40だけど、独身《パラサイトシングル》…下の男の子は、29と28で同じく独身《パラサイトシングル》…自立できん伜《クソバカ》4人を抱えているので、うちらはヒーコラヒーコラヒーコラヒーコラヒーコラヒーコラヒーコラヒーコラヒーコラ…いよんよ!!うちら両親《おや》が亡くなったら4人の伜《クソバカ》は誰が世話するのよ!!分かっているのだったらハイリョしてください!!ケーソツクソッタレボケジジイ!!セクハラキョージュ!!」
(ガチャーン!!ツーツー…)
菜水《なみ》のニクシンは、榎戸《きょうじゅ》に対してボロクソに言うたあと電話をガチャーンと切った。
ガチャーンと切られた榎戸《きょうじゅ》は、ボーゼンとした表情を浮かながらつぶやいた。
なんで…
なんでワシが怒鳴られなきゃいかんのだ…
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それなのに…
ゴハイリョ願いますって…
どう言うことぞ…
わけが分からん…
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