異世界でやりたい放題な友達に便乗する

狂四郎

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三章

ご都合主義という名の言い訳

ダンディ執事のゴメスにしてやられたのか、手の内がバレてしまい精霊達も見つかってしまいました。

「ふふふ、実はこの眼鏡はついさっき納品されましてね。おかげでとんでもない見逃しをせずに済みました。」

眼鏡をクイッと上げるゴメス。

「でも、この子達は俺の力では···。」

「勇者タクヤは風の盾と氷の剣にやられた。との事です。しかも、不思議な力で、攻撃を弾かれて・・・・。ツキシマ様の技に似ておりますね。」

遮られるように言葉を被せられ、核心をつかれてしまう。だがここで動揺を見せてはいけない。

「さぁ、どうでしょう? あの時はワタナベもおりましたし。」

「左様でございますか。ともかく、姫に会っていただけますか?」

ニッコリと笑うゴメスは不気味であった。そして、どうぞ、こちらへと誘導される。

「いやー、実に素晴らしい運動でございましたなー。」

とゴメスについて館に入り先に進む。


◇◆◇


コンコンコン。ノックするゴメス。

「どうぞ。」

とこの声は確か姫だったかな。ふぅ、一体どんな話になるやら。

扉を開かれ中に入るとゴメスに言われていた姫がそこにいる。

「失礼いたします。」

と形式的に頭を下げると、ゴメスが先へと足を進めこちらの方を向く。

「ツキシマ様、こちらです。」

は? 姫ここにいるじゃん。こちらとは?  とゴメスを見ると指をパチンと鳴らす。

それにより、壁だと思っていた物が無くなり、小さなベッドがある。

「あぁ。姫、大変お待たせ致しました。」

とゴメスがベッドにいる赤子を抱く。

「いあ、かまわないわ。よくちてくれました。ごめすさん。」

は? なんて? と思ってるとゴメスは赤子に頭を下げる。

「ツキシマ様、姫がよくぞきてくれたと申しております。」

はあ? そのちっこいのが姫? 1歳とか2歳じゃないの?

「あ! わたちがあかごだとおもって、ちんじてないのね!」

は? なんて?

「ツキシマ様、よろしいですか? このお方こそ、王都シヴァルツタインの王家、マリアンヌ·スカーレット·シヴァルツタイン様でいらっしゃいます。」

「うん。とくべつに、まりでいいよ!」

「···。」

赤子がたくさん喋っている事なのか、姫が赤子だった事なのか、理解出来ない事が起きすぎてよくわからん。というか、理解したくない気もする。

「あの、失礼ながら、ゴメスさん。こちらの麗しき姫は?」

「はい。彼女はマリアンヌ様のメイドで、影武者です。姫がこのお姿になり、彼女には無理をさせてしまっております。」

「い、いえ、そんな! ゴメス様!」

と麗しき姫はゴメスを前に腰を落とし膝を立てる。

「めいどの、じょでぃには苦労をかけたわね。」

「いえ! そんな! マリアンヌ様まで···。」

えっと、姫が赤子で王位継承を争ってて? メイドの影武者を使って、執事と暗躍? 赤子って王になれるの? つか、マリアンヌ? マリーじゃなくてまり?

「どうやら混乱しているようですね。」

「うん。そうみたい。でも、ちがうことでこんらんしているかもしれないわ。」

するとマリーは考え込み、口を開く。

「わたしもあなたとおなじにほんにすんでいたわ。もっともわたしはうまれかわったけど。」

と、マリーが言うと衝撃が走る。なんだと! 転生少女! いや、転生赤子! これはワタナベの? いやいや、流石に違うかな。と考えてると背後に何者かが瞬間移動してくる。瞬間移動といえば、そう。あいつかな?

「ツキシマ! やるな! まさか、ノーヒントでクイーンに辿り着くとはな!」

は? ワタナベ。何言ってんの? まりちゃん1歳3ヶ月(適当)が賞金首とか。正気か? と色々ツッコミつつ、ワタナベの方を振り返る俺。

さり気なく、姫の前に現れた謎の人物(ワタナベ)に警戒レベルを上げるゴメスとジョディ。

この後、修羅場に発展する可能性あるの? それを考えるとどっと疲れる俺だった。
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