90 / 165
イバラ
81.美しき彼女
しおりを挟む
「怖い」「気持ちが悪い」「来るな異形」
ドス黒い暴言が彼女を襲う。何も彼女に落ち度はないというのに、何一つ彼女に非がある訳では無いのに。彼女はただ、ただ『蛇』であっただけなのだ。彼女は「━━━━」と呼ばれていた。
その村には言い伝えがある。もう誰も信じてない言い伝えだ。いや、その言い伝えを繋いできた一族だけはそれを信じていた。
『龍人が祖先、遠い先にて産まれるだろう。それは何人足りとも、ぞんざいに扱ってはいけない。人には抗えない力が降り注ぐ。』
たった三行、三行だ。しかし意味は分かる。それは信じる人のいない神と同じ扱いを受けているのだが、生まれてしまったのだ、『龍人の祖先』が。龍は蛇となり、蛇である彼女が産まれた。そして村の人々は彼女を人では無いと居場所を消した。言い伝えを繋いでいた一族は彼女に居場所を提供し、彼女を守った。
それは突然だった。一族の一人が村人によって亡きものとなった。彼女は怒り、狂った。
その一族以外の村人は一人、また一人と狂ったように死んだ。一族は恐怖した。言い伝えは本当だったと、彼女は龍人であるということを。
彼女は程なくしてその村から消えた。
成長した彼女は人の二倍程度の身体を持つ。
彼女は村人を愛したかった。村人から愛されたかった。しかしそれは叶わなかった。愛していた家族を一人失った。自分のせいで、自分が産まれてしまったから。しかし産まれてしまったあとではどうにもならない。だから彼女は村を出て居場所を探した。
「━━━」という名前を捨てて、彼女は
「蛇穴イバラ」と名乗り、自分を愛してくれる、自分を必要としてくれる人を探し続ける
鱗のある肌に、左右で色が違う目、目立つ白髪。あぁ、なぜ彼女は・・・・
ドス黒い暴言が彼女を襲う。何も彼女に落ち度はないというのに、何一つ彼女に非がある訳では無いのに。彼女はただ、ただ『蛇』であっただけなのだ。彼女は「━━━━」と呼ばれていた。
その村には言い伝えがある。もう誰も信じてない言い伝えだ。いや、その言い伝えを繋いできた一族だけはそれを信じていた。
『龍人が祖先、遠い先にて産まれるだろう。それは何人足りとも、ぞんざいに扱ってはいけない。人には抗えない力が降り注ぐ。』
たった三行、三行だ。しかし意味は分かる。それは信じる人のいない神と同じ扱いを受けているのだが、生まれてしまったのだ、『龍人の祖先』が。龍は蛇となり、蛇である彼女が産まれた。そして村の人々は彼女を人では無いと居場所を消した。言い伝えを繋いでいた一族は彼女に居場所を提供し、彼女を守った。
それは突然だった。一族の一人が村人によって亡きものとなった。彼女は怒り、狂った。
その一族以外の村人は一人、また一人と狂ったように死んだ。一族は恐怖した。言い伝えは本当だったと、彼女は龍人であるということを。
彼女は程なくしてその村から消えた。
成長した彼女は人の二倍程度の身体を持つ。
彼女は村人を愛したかった。村人から愛されたかった。しかしそれは叶わなかった。愛していた家族を一人失った。自分のせいで、自分が産まれてしまったから。しかし産まれてしまったあとではどうにもならない。だから彼女は村を出て居場所を探した。
「━━━」という名前を捨てて、彼女は
「蛇穴イバラ」と名乗り、自分を愛してくれる、自分を必要としてくれる人を探し続ける
鱗のある肌に、左右で色が違う目、目立つ白髪。あぁ、なぜ彼女は・・・・
0
あなたにおすすめの小説
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
百合ランジェリーカフェにようこそ!
楠富 つかさ
青春
主人公、下条藍はバイトを探すちょっと胸が大きい普通の女子大生。ある日、同じサークルの先輩からバイト先を紹介してもらうのだが、そこは男子禁制のカフェ併設ランジェリーショップで!?
ちょっとハレンチなお仕事カフェライフ、始まります!!
※この物語はフィクションであり実在の人物・団体・法律とは一切関係ありません。
表紙画像はAIイラストです。下着が生成できないのでビキニで代用しています。
わたしの下着 母の私をBBA~と呼ぶことのある息子がまさか...
MisakiNonagase
青春
39才の母・真知子は息子が私の下着を持ち出していることに気づいた。
ネットで同様の事象がないか調べると、案外多いようだ。
さて、真知子は息子を問い詰める? それとも気づかないふりを続けてあげるか?
そのほかに外伝も綴りました。
春の雨はあたたかいー家出JKがオッサンの嫁になって女子大生になるまでのお話
登夢
恋愛
春の雨の夜に出会った訳あり家出JKと真面目な独身サラリーマンの1年間の同居生活を綴ったラブストーリーです。私は家出JKで春の雨の日の夜に駅前にいたところオッサンに拾われて家に連れ帰ってもらった。家出の訳を聞いたオッサンは、自分と同じに境遇に同情して私を同居させてくれた。同居の代わりに私は家事を引き受けることにしたが、真面目なオッサンは私を抱こうとしなかった。18歳になったときオッサンにプロポーズされる。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる