4 / 4
引っ越し
作業開始
しおりを挟む
「「ただいま~」」
「おーおかえり~」
外のテラスで紫蘭が煙草を吸っている。
そのテラスの下で冷音が畑作業をしていた。
「庭ほぼ使うけどいいん?」
「ええよ~私は。冷音ー!五月蝿そうだけど大丈夫~?」
「大丈夫~!」
「了解!しーくん手伝ってや!」
「うぃー」
「じゃ私はリビングでまこちとそぼろと一緒に荷解きするわ」
それぞれがそれぞれの場所で仕事をする。
ちなみにこの中で一人だけこっそり図書館で本を読んでる人もいるがそれは言わないお約束。
「よし、じゃあ切るとこに線引いてくからノコギリで切って~」
「おけ!少しよろけても可?」
「許可する!」
らいが真っ直ぐに線を引き、それを識紅がノコギリで切っていく。少し長めの木材と、短い木材が数枚切り出されて行く。
「よし!形作っていくよ!」
「これ木工用ボンドとかほんとに要るの?」
「ネジだけじゃ弱いからね!要るよ!」
「なるほどなぁ・・・?」
ネジを入れる前に木工用ボンドで木材と木材をくっ付けてからネジを入れる。
小分けにされた棚をくっ付けて大きくしていく。戸棚を増やし、無駄に扉を付けたり、引き出し付けたりして完成した。
「よし!できたできた!あとは持ってくだけ!」
「え、これ入る?」
「測ったところギリ~!」
「やるかぁ!」
識紅とらいが棚の端を持ち、玄関へ運ぶ。
そっと、ギリギリを通していく。
「これギリギリ過ぎるやろ」
「いけるいける」
「何が????」
軽口叩きながらそっと玄関のところに作った棚を置く。あまり高くないので棚の上に置くこともできるような形になっている。
「これ完璧じゃね?」
「完璧よこれは」
「ママ~!冷音姉~!これでいい~?」
家の中に響く声でらいが呼ぶ。
それで現れた人はなんと玄関からだった。
「あ、冷音姉外にいたんだったね。ごめんごめん」
「聞こえたから大丈夫だよ~!これが棚?いいじゃん!引き戸とかあるの助かる~」
「声でけぇんだってらいはよ。作り終わった?あ、これね?いいじゃん?石鹸とかじゃなくてゴミ袋とか、色々入れれそうやね」
「俺らを褒めたたえよ」
「そうだそうだー(緑)」
「はいはいお疲れお疲れ。リビングに冷えたお茶出してあるから飲みな」
「「やったー」」
二人が作業を終わらせ、家に入っていく中、図書館ではずっと電灯が付いていた。
「パッパ~まだ本読んでるのー?」
「いいでしょ俺が何してたってー」
「お菓子焼けたよ~」
「いきまーす」
makoが巧妙な手(餌付け)により図書館から本好を引きずり出す。
「らいくんもしーくんもどう?」
「「もらいまーす!」」
今日もこの家はどこかで誰かが笑っている。
どこかで誰かが趣味に没頭している。
誰かが作業に集中している。
それがこの家族なのである。
「おーおかえり~」
外のテラスで紫蘭が煙草を吸っている。
そのテラスの下で冷音が畑作業をしていた。
「庭ほぼ使うけどいいん?」
「ええよ~私は。冷音ー!五月蝿そうだけど大丈夫~?」
「大丈夫~!」
「了解!しーくん手伝ってや!」
「うぃー」
「じゃ私はリビングでまこちとそぼろと一緒に荷解きするわ」
それぞれがそれぞれの場所で仕事をする。
ちなみにこの中で一人だけこっそり図書館で本を読んでる人もいるがそれは言わないお約束。
「よし、じゃあ切るとこに線引いてくからノコギリで切って~」
「おけ!少しよろけても可?」
「許可する!」
らいが真っ直ぐに線を引き、それを識紅がノコギリで切っていく。少し長めの木材と、短い木材が数枚切り出されて行く。
「よし!形作っていくよ!」
「これ木工用ボンドとかほんとに要るの?」
「ネジだけじゃ弱いからね!要るよ!」
「なるほどなぁ・・・?」
ネジを入れる前に木工用ボンドで木材と木材をくっ付けてからネジを入れる。
小分けにされた棚をくっ付けて大きくしていく。戸棚を増やし、無駄に扉を付けたり、引き出し付けたりして完成した。
「よし!できたできた!あとは持ってくだけ!」
「え、これ入る?」
「測ったところギリ~!」
「やるかぁ!」
識紅とらいが棚の端を持ち、玄関へ運ぶ。
そっと、ギリギリを通していく。
「これギリギリ過ぎるやろ」
「いけるいける」
「何が????」
軽口叩きながらそっと玄関のところに作った棚を置く。あまり高くないので棚の上に置くこともできるような形になっている。
「これ完璧じゃね?」
「完璧よこれは」
「ママ~!冷音姉~!これでいい~?」
家の中に響く声でらいが呼ぶ。
それで現れた人はなんと玄関からだった。
「あ、冷音姉外にいたんだったね。ごめんごめん」
「聞こえたから大丈夫だよ~!これが棚?いいじゃん!引き戸とかあるの助かる~」
「声でけぇんだってらいはよ。作り終わった?あ、これね?いいじゃん?石鹸とかじゃなくてゴミ袋とか、色々入れれそうやね」
「俺らを褒めたたえよ」
「そうだそうだー(緑)」
「はいはいお疲れお疲れ。リビングに冷えたお茶出してあるから飲みな」
「「やったー」」
二人が作業を終わらせ、家に入っていく中、図書館ではずっと電灯が付いていた。
「パッパ~まだ本読んでるのー?」
「いいでしょ俺が何してたってー」
「お菓子焼けたよ~」
「いきまーす」
makoが巧妙な手(餌付け)により図書館から本好を引きずり出す。
「らいくんもしーくんもどう?」
「「もらいまーす!」」
今日もこの家はどこかで誰かが笑っている。
どこかで誰かが趣味に没頭している。
誰かが作業に集中している。
それがこの家族なのである。
0
この作品の感想を投稿する
あなたにおすすめの小説
あるフィギュアスケーターの性事情
蔵屋
恋愛
この小説はフィクションです。
しかし、そのようなことが現実にあったかもしれません。
何故ならどんな人間も、悪魔や邪神や悪神に憑依された偽善者なのですから。
この物語は浅岡結衣(16才)とそのコーチ(25才)の恋の物語。
そのコーチの名前は高木文哉(25才)という。
この物語はフィクションです。
実在の人物、団体等とは、一切関係がありません。
百合ランジェリーカフェにようこそ!
楠富 つかさ
青春
主人公、下条藍はバイトを探すちょっと胸が大きい普通の女子大生。ある日、同じサークルの先輩からバイト先を紹介してもらうのだが、そこは男子禁制のカフェ併設ランジェリーショップで!?
ちょっとハレンチなお仕事カフェライフ、始まります!!
※この物語はフィクションであり実在の人物・団体・法律とは一切関係ありません。
表紙画像はAIイラストです。下着が生成できないのでビキニで代用しています。
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
上司、快楽に沈むまで
赤林檎
BL
完璧な男――それが、営業部課長・**榊(さかき)**の社内での評判だった。
冷静沈着、部下にも厳しい。私生活の噂すら立たないほどの隙のなさ。
だが、その“完璧”が崩れる日がくるとは、誰も想像していなかった。
入社三年目の篠原は、榊の直属の部下。
真面目だが強気で、どこか挑発的な笑みを浮かべる青年。
ある夜、取引先とのトラブル対応で二人だけが残ったオフィスで、
篠原は上司に向かって、いつもの穏やかな口調を崩した。「……そんな顔、部下には見せないんですね」
疲労で僅かに緩んだ榊の表情。
その弱さを見逃さず、篠原はデスク越しに距離を詰める。
「強がらなくていいですよ。俺の前では、もう」
指先が榊のネクタイを掴む。
引き寄せられた瞬間、榊の理性は音を立てて崩れた。
拒むことも、許すこともできないまま、
彼は“部下”の手によって、ひとつずつ乱されていく。
言葉で支配され、触れられるたびに、自分の知らなかった感情と快楽を知る。それは、上司としての誇りを壊すほどに甘く、逃れられないほどに深い。
だが、篠原の視線の奥に宿るのは、ただの欲望ではなかった。
そこには、ずっと榊だけを見つめ続けてきた、静かな執着がある。
「俺、前から思ってたんです。
あなたが誰かに“支配される”ところ、きっと綺麗だろうなって」
支配する側だったはずの男が、
支配されることで初めて“生きている”と感じてしまう――。
上司と部下、立場も理性も、すべてが絡み合うオフィスの夜。
秘密の扉を開けた榊は、もう戻れない。
快楽に溺れるその瞬間まで、彼を待つのは破滅か、それとも救いか。
――これは、ひとりの上司が“愛”という名の支配に沈んでいく物語。
屈辱と愛情
守 秀斗
恋愛
最近、夫の態度がおかしいと思っている妻の名和志穂。25才。仕事で疲れているのかとそっとしておいたのだが、一か月もベッドで抱いてくれない。思い切って、夫に聞いてみると意外な事を言われてしまうのだが……。
敵に貞操を奪われて癒しの力を失うはずだった聖女ですが、なぜか前より漲っています
藤谷 要
恋愛
サルサン国の聖女たちは、隣国に征服される際に自国の王の命で殺されそうになった。ところが、侵略軍将帥のマトルヘル侯爵に助けられた。それから聖女たちは侵略国に仕えるようになったが、一か月後に筆頭聖女だったルミネラは命の恩人の侯爵へ嫁ぐように国王から命じられる。
結婚披露宴では、陛下に側妃として嫁いだ旧サルサン国王女が出席していたが、彼女は侯爵に腕を絡めて「陛下の手がつかなかったら一年後に妻にしてほしい」と頼んでいた。しかも、侯爵はその手を振り払いもしない。
聖女は愛のない交わりで神の加護を失うとされているので、当然白い結婚だと思っていたが、初夜に侯爵のメイアスから体の関係を迫られる。彼は命の恩人だったので、ルミネラはそのまま彼を受け入れた。
侯爵がかつての恋人に似ていたとはいえ、侯爵と孤児だった彼は全く別人。愛のない交わりだったので、当然力を失うと思っていたが、なぜか以前よりも力が漲っていた。
※全11話 2万字程度の話です。
JKメイドはご主人様のオモチャ 命令ひとつで脱がされて、触られて、好きにされて――
のぞみ
恋愛
「今日から、お前は俺のメイドだ。ベッドの上でもな」
高校二年生の蒼井ひなたは、借金に追われた家族の代わりに、ある大富豪の家で住み込みメイドとして働くことに。
そこは、まるでおとぎ話に出てきそうな大きな洋館。
でも、そこで待っていたのは、同じ高校に通うちょっと有名な男の子――完璧だけど性格が超ドSな御曹司、天城 蓮だった。
昼間は生徒会長、夜は…ご主人様?
しかも、彼の命令はちょっと普通じゃない。
「掃除だけじゃダメだろ? ご主人様の癒しも、メイドの大事な仕事だろ?」
手を握られるたび、耳元で囁かれるたび、心臓がバクバクする。
なのに、ひなたの体はどんどん反応してしまって…。
怒ったり照れたりしながらも、次第に蓮に惹かれていくひなた。
だけど、彼にはまだ知られていない秘密があって――
「…ほんとは、ずっと前から、私…」
ただのメイドなんかじゃ終わりたくない。
恋と欲望が交差する、ちょっぴり危険な主従ラブストーリー。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる