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23恋心粉砕
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洞窟からでると、山の中からフリム国の城に戻らないとならない。ロザリー王女は長い間、牢獄のような檻に閉じ込められて、体も心も弱っているはずだ。だから、山道を歩かせるわけにはいかない。そこでロザリーに誰の背中にのりたいか、聞いたのだ。ボブは足が悪いし、ユリアは女性なので選択外になると、リックとマイクのどちらかになる。ロザリーはリックを選んだ。ロザリーは幼い頃にオマラ国にきていて、王子のリチャードと親しくしていた思い出があったからだろう。でも、リックの方には、そんな記憶はない。ともかく、リックがロザリーを背負って山をおりることになった。リックの背で安心をしたロザリーは、眠りだし、小さないびきをかいていた。
やがて、白い家並みが見え、フリム国に勇者パーティーの一行は戻ることができた。その後、湖の真ん中に建てられた城に入るためには、橋をわたり、城門の前に立った。リックは「ロザリーさまをお連れいたしましたよ」と大声をあげた。城門の上にある見張り台にいた兵士たちは慌て出し、見張り台からいなくなっていた。
しばらくして、城門が開くとハルタク王とナタリー王妃が飛び出してきたのだ。ロザリーがリックの背にいるのを知ると、リックのそばに駆け寄ってきた。
「よかった。よかった。生きていてくれたのだな」とハルタクが言うと、「どこも、怪我をしていないわよね?」とナタリーも言っていた。
目を覚ましたロザリーは「ええ、どこも怪我をしてはいないわ」と言って、リックの背からおりた。ナタリーは強くロザリーを抱きしめていた。
「勇者パーティーの皆さま、本当に、ありがとうございました」
ハルタクは、深々と頭をさげていた。その後ろにはフリム国の貴族や侍従たちが並び、ダイルもいたのだった。ダイルは、リックたちに近づき声を落としながら「ご苦労さまでした」と言っていた。
「まずは、宮殿にある客間にご案内いたします。そこで、まずお茶を差し上げたい」
ハルタクはみずから先導をして宮殿に向かった。宮殿内に入ると「娘を休ませたいと思います」と言って、リックたちに頭を下げるとナタリーはロザリーを連れて王女の間に向かっていた。
その間、そばにいる侍従たちにハルタクは支持を出していた。
リックたちが連れていかれた客間は大きい部屋で、食事ができるテーブルもおかれていた。テーブルの上には、お茶の用意がすでにできていた。午後のお茶としては、考えられないくらいの豪華な食材が並べられていたのだ。
「まずは、お席についていだきたい」
リックたちが椅子に腰を下ろしたのを見た後、ハルタクもすわっていた。食事をしながら、再び、リックたちの活躍に感謝の言葉をのべていた。だが、いつの間にか、自国の兵士たちに対する愚痴に変わっていた。
「われらに戦闘能力がないので、ギルドに勇者パーティーの参加をお願いしたのだが、彼らもゴブリンたちに負けてしまった。一体どうすればいいのか、わからずにいたのですよ」
そう言われて、リックは困った。軍事は簡単に解決できることではないからだ。
「兵士の方々には、継続的訓練が必要ですね」
それはリックが普段から思い、実行をしていたことだった。
「そうですよね。もしよければ、リックさまに、ここにいていただき、兵士たちの訓練をしていただけないでしょうか?」
その問いに対して、リックではなく、ダイルが答えていた。
「リックさまは、いまは領地トマドの主も同然の方、すぐにでも帰っていただかないと政事が滞っております」
勇者パーティーの誰もがポーカーフエィスになり、何も言わなかった。ダイルが言う政事とは、ダイルが行っているダンジョン屋敷を売りにした観光産業のことだからだ。
「そうですか。それでは、一つだけお教えを願いますかな。私はどうすればいいのでしょうか? 騎士団もなくしてしまい、私どもが弱っていることが、隣国にも知られてしまった」
「ありきたりですが、未来をたくすには、若者に任せるしかない。貴族や官僚に人がいなければ、農民の中にいる若者から兵士の募集をしてみるのも、良いと思いますよ」
「なるほど、広場に立札を立てて公募をしてみますか」
ハルタクは笑顔をリックに向けてきた。
「ともかく今晩はお泊りください。お礼のための宴を開かせて頂きたいと思っております」
そこまで、言われてはことわることはできない。
そんな時にロザリーが客室に入ってきたのだ。
「ロザリー、起きて大丈夫なのか?」
「はい、体が温まるミルクをいただきましたので、もう大丈夫ですわ」
ミルクを飲んだだけで、ロザリーの体調が簡単に良くなるはずがない。だが、ひとつだけ良くなる理由をユリアは思いついていた。マイクが洞窟で投げまくっていた薬球だ。薬球は、粉になり洞窟の中を漂っていたので、ロザリーも粉を吸っているに違いない。薬球の効果で、ロザリーの弱っているところが、すでに治っていたのだ。
「そうか、それは、よかった。今晩は勇者パーティーの人たちへのお礼を兼ねて、宴を開こうと思っている」
「それには、私も参加させていただきたいと思いますわ」
そう言ったロザリーはリックを見て目を輝かせていたのだ。それを見たユリアは、これはまずいと思った。そして、ユリアの胸の中で、警戒の鐘が鳴り出していた。
夜空に月がでて、夕刻になった。リックたちは侍従たちに連れられて宴会場となった大広間にいった。ロの字形にテーブルが並べられ、その上にユリアが思いつくことができるたくさんのご馳走がおかれていた。宴席にすわったユリアも、ご馳走を前にして、食欲を刺戟され、お腹がきつくなるまで食べてしまっていた。ふと、リックの方を見ると、ロザリーがいつの間にか来ていて、傍に座り笑顔で楽しそうに話をしていた。
なぜか、恋の予感。馬鹿な、それはまずい。
「明日も、このような宴を開いてくださるのでしょう?」と、ロザリーはハルタクに言うと、ハルタクは「リックさま、明日もここにいていただけますか?」と、聞いていた。するとリックは「そうですね。もう一日くらいなら」と、言っていたのだ。
ユリアは片眉をあげていた。何か策を練らないとならない。頭が痛くなり出した頃、転生する前の純子だった頃の記憶が浮かび上がってきた。それは、少女小説を読んでえた知識だったかもしれない。
いまの恋を忘れさせるには、新しい恋をさせることだ。
ロザリーに新しい恋をさせるには、そういう舞台を作ればいい。ここで舞踊会を開いて若い男女を集めて踊ってもらうしかない。そうすれば、見知らぬ男女でも恋が生まれるに違いない。
「王さま、王女さまの心をいやすには、誰もが参加する舞踊会を開いて、王女さまに、いろいろな殿方とダンスをしてもらうのがいいと思いますわ」
「それはいい考えだ。それならば、隣国のブロン王子に来てもらいたい。南にあるボルダ国のルンジ王子にも連絡してもらわないとならんな」
すぐに侍女たちはハルタクに呼ばれて、近隣の国の王子たちが参加できるロザリー王女帰還記念舞踊会についてのチラシを作製させられていた。
だが、その開催は二週間後になった。それまでは、リックたち勇者パーティーの面々は、毎晩行う宴に参加することになってしまったのだ。宴を開くとロザリーがすぐにリックの傍にいき、きらきらした目をリックにむけ、楽し気に話をしていた。どうやら、舞踊会を開く案を進めさせたことは、作戦としては間違いだったと、ユリアは思っていたのだ。
そこで、ユリアはオマラ国にいる妹のマーガレットに手紙を書いた。
自分が好きになっているリックが、他の女性と急接近をし出してしまったので、すぐにでもオマラ国にリックが戻らなければならないようにして欲しいと頼みこんだ。
だが、そんな都合のいい手紙の返事がすぐにくるわけがない。
ついに、舞踊会の日がやってきた。
誰でも参加できたので、他国の王子や貴族の人たち、それに農民の人たちもやってきていた。
ロザリーは主催者にふさわしくピンク色で清楚なバラを思わせるドレスを着ていた。
多くの若い王子たちは、華やかな衣装をまとい、良い匂いの香水をつけてやってきていた。舞踊会が始める前に、王子たちはロザリーの前にいき、無事に生還できたことについて喜びの言葉を伝え、手の甲に口づけをしていた。
ユリアも、少しは目立つ服を着なければと思い、侍女たちから借りた服を着ていたのだった。
やがて、音楽隊が演奏を始めると、誰もが前にいる人たちと踊り出していた。勇者パーティーの面々も踊っていた。ユリアも前に立ち手を差し出される者と踊らないわけにいかない。踊りながら、リックの方を見ると、ロザリーと踊っていて曲が変わっても、そのままで踊り続けていたのだ。思わず、ユリアは踊っていた相手に頭をさげて離れると、リックに近づいていったのだが、ロザリーは、ユリアを気にすることもなく踊り続けていたのだ。
そんな時にマーガレットからの手紙がやっと届いてくれた。
すぐに、ユリアはその手紙を持って、王の間にいった。手紙には、リックに勲章が授与されることになったので、オマラ国にすぐに戻ってくるようにジョン王から命令がだされたと書かれていた。
「そうか。それならば、オマラ国に戻ることを止めることはできませんな」と言って、ハルタクは笑っていた。
次の日の朝。
城門の前に、ロザリー王女、ハルタク王夫妻、さらに宮殿で働く侍従、侍女たちが並んで、リックたちを見送りにきてくれた。
リックたちパーティーの者は馬車にのり、いつものように御者役となったダイルは馬を走らせ出した。そんな馬車をロザリーは涙を流しながら、その姿が見えなくなるまで見送っていたのだった。
やがて、白い家並みが見え、フリム国に勇者パーティーの一行は戻ることができた。その後、湖の真ん中に建てられた城に入るためには、橋をわたり、城門の前に立った。リックは「ロザリーさまをお連れいたしましたよ」と大声をあげた。城門の上にある見張り台にいた兵士たちは慌て出し、見張り台からいなくなっていた。
しばらくして、城門が開くとハルタク王とナタリー王妃が飛び出してきたのだ。ロザリーがリックの背にいるのを知ると、リックのそばに駆け寄ってきた。
「よかった。よかった。生きていてくれたのだな」とハルタクが言うと、「どこも、怪我をしていないわよね?」とナタリーも言っていた。
目を覚ましたロザリーは「ええ、どこも怪我をしてはいないわ」と言って、リックの背からおりた。ナタリーは強くロザリーを抱きしめていた。
「勇者パーティーの皆さま、本当に、ありがとうございました」
ハルタクは、深々と頭をさげていた。その後ろにはフリム国の貴族や侍従たちが並び、ダイルもいたのだった。ダイルは、リックたちに近づき声を落としながら「ご苦労さまでした」と言っていた。
「まずは、宮殿にある客間にご案内いたします。そこで、まずお茶を差し上げたい」
ハルタクはみずから先導をして宮殿に向かった。宮殿内に入ると「娘を休ませたいと思います」と言って、リックたちに頭を下げるとナタリーはロザリーを連れて王女の間に向かっていた。
その間、そばにいる侍従たちにハルタクは支持を出していた。
リックたちが連れていかれた客間は大きい部屋で、食事ができるテーブルもおかれていた。テーブルの上には、お茶の用意がすでにできていた。午後のお茶としては、考えられないくらいの豪華な食材が並べられていたのだ。
「まずは、お席についていだきたい」
リックたちが椅子に腰を下ろしたのを見た後、ハルタクもすわっていた。食事をしながら、再び、リックたちの活躍に感謝の言葉をのべていた。だが、いつの間にか、自国の兵士たちに対する愚痴に変わっていた。
「われらに戦闘能力がないので、ギルドに勇者パーティーの参加をお願いしたのだが、彼らもゴブリンたちに負けてしまった。一体どうすればいいのか、わからずにいたのですよ」
そう言われて、リックは困った。軍事は簡単に解決できることではないからだ。
「兵士の方々には、継続的訓練が必要ですね」
それはリックが普段から思い、実行をしていたことだった。
「そうですよね。もしよければ、リックさまに、ここにいていただき、兵士たちの訓練をしていただけないでしょうか?」
その問いに対して、リックではなく、ダイルが答えていた。
「リックさまは、いまは領地トマドの主も同然の方、すぐにでも帰っていただかないと政事が滞っております」
勇者パーティーの誰もがポーカーフエィスになり、何も言わなかった。ダイルが言う政事とは、ダイルが行っているダンジョン屋敷を売りにした観光産業のことだからだ。
「そうですか。それでは、一つだけお教えを願いますかな。私はどうすればいいのでしょうか? 騎士団もなくしてしまい、私どもが弱っていることが、隣国にも知られてしまった」
「ありきたりですが、未来をたくすには、若者に任せるしかない。貴族や官僚に人がいなければ、農民の中にいる若者から兵士の募集をしてみるのも、良いと思いますよ」
「なるほど、広場に立札を立てて公募をしてみますか」
ハルタクは笑顔をリックに向けてきた。
「ともかく今晩はお泊りください。お礼のための宴を開かせて頂きたいと思っております」
そこまで、言われてはことわることはできない。
そんな時にロザリーが客室に入ってきたのだ。
「ロザリー、起きて大丈夫なのか?」
「はい、体が温まるミルクをいただきましたので、もう大丈夫ですわ」
ミルクを飲んだだけで、ロザリーの体調が簡単に良くなるはずがない。だが、ひとつだけ良くなる理由をユリアは思いついていた。マイクが洞窟で投げまくっていた薬球だ。薬球は、粉になり洞窟の中を漂っていたので、ロザリーも粉を吸っているに違いない。薬球の効果で、ロザリーの弱っているところが、すでに治っていたのだ。
「そうか、それは、よかった。今晩は勇者パーティーの人たちへのお礼を兼ねて、宴を開こうと思っている」
「それには、私も参加させていただきたいと思いますわ」
そう言ったロザリーはリックを見て目を輝かせていたのだ。それを見たユリアは、これはまずいと思った。そして、ユリアの胸の中で、警戒の鐘が鳴り出していた。
夜空に月がでて、夕刻になった。リックたちは侍従たちに連れられて宴会場となった大広間にいった。ロの字形にテーブルが並べられ、その上にユリアが思いつくことができるたくさんのご馳走がおかれていた。宴席にすわったユリアも、ご馳走を前にして、食欲を刺戟され、お腹がきつくなるまで食べてしまっていた。ふと、リックの方を見ると、ロザリーがいつの間にか来ていて、傍に座り笑顔で楽しそうに話をしていた。
なぜか、恋の予感。馬鹿な、それはまずい。
「明日も、このような宴を開いてくださるのでしょう?」と、ロザリーはハルタクに言うと、ハルタクは「リックさま、明日もここにいていただけますか?」と、聞いていた。するとリックは「そうですね。もう一日くらいなら」と、言っていたのだ。
ユリアは片眉をあげていた。何か策を練らないとならない。頭が痛くなり出した頃、転生する前の純子だった頃の記憶が浮かび上がってきた。それは、少女小説を読んでえた知識だったかもしれない。
いまの恋を忘れさせるには、新しい恋をさせることだ。
ロザリーに新しい恋をさせるには、そういう舞台を作ればいい。ここで舞踊会を開いて若い男女を集めて踊ってもらうしかない。そうすれば、見知らぬ男女でも恋が生まれるに違いない。
「王さま、王女さまの心をいやすには、誰もが参加する舞踊会を開いて、王女さまに、いろいろな殿方とダンスをしてもらうのがいいと思いますわ」
「それはいい考えだ。それならば、隣国のブロン王子に来てもらいたい。南にあるボルダ国のルンジ王子にも連絡してもらわないとならんな」
すぐに侍女たちはハルタクに呼ばれて、近隣の国の王子たちが参加できるロザリー王女帰還記念舞踊会についてのチラシを作製させられていた。
だが、その開催は二週間後になった。それまでは、リックたち勇者パーティーの面々は、毎晩行う宴に参加することになってしまったのだ。宴を開くとロザリーがすぐにリックの傍にいき、きらきらした目をリックにむけ、楽し気に話をしていた。どうやら、舞踊会を開く案を進めさせたことは、作戦としては間違いだったと、ユリアは思っていたのだ。
そこで、ユリアはオマラ国にいる妹のマーガレットに手紙を書いた。
自分が好きになっているリックが、他の女性と急接近をし出してしまったので、すぐにでもオマラ国にリックが戻らなければならないようにして欲しいと頼みこんだ。
だが、そんな都合のいい手紙の返事がすぐにくるわけがない。
ついに、舞踊会の日がやってきた。
誰でも参加できたので、他国の王子や貴族の人たち、それに農民の人たちもやってきていた。
ロザリーは主催者にふさわしくピンク色で清楚なバラを思わせるドレスを着ていた。
多くの若い王子たちは、華やかな衣装をまとい、良い匂いの香水をつけてやってきていた。舞踊会が始める前に、王子たちはロザリーの前にいき、無事に生還できたことについて喜びの言葉を伝え、手の甲に口づけをしていた。
ユリアも、少しは目立つ服を着なければと思い、侍女たちから借りた服を着ていたのだった。
やがて、音楽隊が演奏を始めると、誰もが前にいる人たちと踊り出していた。勇者パーティーの面々も踊っていた。ユリアも前に立ち手を差し出される者と踊らないわけにいかない。踊りながら、リックの方を見ると、ロザリーと踊っていて曲が変わっても、そのままで踊り続けていたのだ。思わず、ユリアは踊っていた相手に頭をさげて離れると、リックに近づいていったのだが、ロザリーは、ユリアを気にすることもなく踊り続けていたのだ。
そんな時にマーガレットからの手紙がやっと届いてくれた。
すぐに、ユリアはその手紙を持って、王の間にいった。手紙には、リックに勲章が授与されることになったので、オマラ国にすぐに戻ってくるようにジョン王から命令がだされたと書かれていた。
「そうか。それならば、オマラ国に戻ることを止めることはできませんな」と言って、ハルタクは笑っていた。
次の日の朝。
城門の前に、ロザリー王女、ハルタク王夫妻、さらに宮殿で働く侍従、侍女たちが並んで、リックたちを見送りにきてくれた。
リックたちパーティーの者は馬車にのり、いつものように御者役となったダイルは馬を走らせ出した。そんな馬車をロザリーは涙を流しながら、その姿が見えなくなるまで見送っていたのだった。
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