ダンジョンライブ・RTA〜脳筋系美女配信者を助けたらバズったらしいので、一緒に最速攻略目指します〜

ネリムZ

文字の大きさ
2 / 22

偶然のネタ

しおりを挟む
 今の世界には神がいる。

 神と言う存在が忘れられていく現代を恐れた神がその力を示して存在をアピールしたのだ。

 神は信仰と認識を集めなくては存在を保てないらしい。

 その一環として、我々には特殊な力を与えられて世界にはダンジョンが用意された。

 自分の力に適したダンジョンならば死ぬ事は無い。そのくらい人間有利だった。

 ダンジョンの資源、それらは最初は高額だった。

 だがそれも長くは続かない。今では高ランクダンジョンの素材などを除いてそこまで高値で売れる物は手に入らない。

 だからこそ、ダンジョンをエンタメとして扱い広告収入などでお金を稼ぐ配信者が増えだした。

 ダンジョンの資源と配信の2つで金を稼げる。しかも成功すれば普通に働くよりも稼げる。

 だから俺もダンジョン配信をしている。中学卒業と同時に。

 入院中の母に代わり賢い妹と弟を不自由なく立派な大学に入れるためには金が必要なのだ。

 タイムハンター:くろきん、として俺は活動している。

 チャンネル名の由来は俺のフルネームが黒金くろがね幸時きはるだからだ。

 頭にカメラを装備して、ライブ配信を始める。

 「Dランク、コボルトダンジョン、RTA攻略始めます」

 “自称RTAまだやってんの?”
 “ボス倒せないのに最速攻略は無理ある”
 “辞めちまえ”
 “待ってた”

 “アンチは気にすんな”
 “頑張れよ”
 “コイツの何がおもろいの?”
 “意味わからん”

 手厳しいコメントが多い。

 「まぁ。早速始めます」

 ゲートを通って、俺は走り出す。

 「【アーカイブ】『マップ』」

 ホログラム映像で立体的なダンジョンの構造地図が虚空に現れる。

 道に赤い線が引かれており、そこを俺が通る。

 これが俺の能力の一つ。

 神は人に加護と能力を与える。

 加護は神託を聞ける者に与えられる。神託が聞こえる神が複数いる場合、一神を選んで加護を与えてもらう事になる。

 俺は4歳の頃に神託が聞こえ、神メーティスから加護をいただけた。

 『情報分析』『情報記録』の加護である。

 そして扱える能力は【アーカイブ】【鑑定解析】である。

 情報を鑑定し分析した上でその情報をまとめる事ができる。

 簡潔にゲーム的にまとめると、加護はパッシブスキル、能力はアクティブスキルに当たる。

 情報関係なら有用な能力だが、戦闘能力は無い。

 俺にボスを倒せる実力が無いため、RTAだけどボスは倒せない。

 ボス部屋の前まで行って終わっている。

 この能力、ぶっちゃけると1人いれば十分だし、ネットで調べれる情報が大半なのでかなりの不遇。

 それでも俺はモンスターの出現位置、トラップの配置や効果範囲、発動条件など。

 それらを調べあげパターンを見つけ出し、最速攻略と言うエンタメ満載の要素を詰め込んで配信を始める事にした。

 この方が、普通に働くよりも沢山稼げると思ったから。

 ⋯⋯結果はコメントのようにそこまで伸びず登録者は2万人。

 RTAと言う目新しさはあったらしいが、やはりボスを倒さないと言う肩透かしは痛かった。

 でも諦めずにここまで来ている。今更学歴も社会経験も無い俺では役に立てない。

 それに、ボス部屋までの最短でも許して、好きでいてくれる人はいるのだ。

 「そろそろ必須戦闘に入ります」

 今までモンスターとのエンカウントが無く、2階までやって来れた。

 行動パターンなどを全て把握していれば、どの時間にどのタイミングで移動すれば良いのか計算できる。

 それに練習もちゃんとしている。

 問題無く進めている。

 「良し。計算通り1体のコボルトだ」

 戦闘能力は無い。だけど、それは特殊能力に関してだ。

 最低限の肉体と技術は有しているつもりだ。⋯⋯それでも、コボルトでも命がけなんだが。

 俺は短剣を抜いて、懐からビー玉サイズのアイテムを取り出す。

 コボルトは鼻が良い。だから俺の存在にもすぐに気づく。

 「喰らえ!」

 玉を投擲して、コボルトの顔面に見事に命中。

 それは爆ぜるとカラスも逃げ出す臭い煙を放出する。

 ヘドロケツのガス玉、スカンクのようなモンスターの悪臭を溜めた煙玉だ。お値段なんと1200円。

 その悪臭により鼻の良いコボルトは簡単に怯み、行動が荒っぽくなる。

 “十八番のガス玉!”
 “これを見るためだけに来てる”
 “急いで倒すんだ!”
 “普通に倒せない時点で終わってるわ”

 “コボルトは弱いモンスターなんだよなぁw”
 “コイツの攻略タイム後日更新するww”
 “それが誰もできてないんだよなぁw”
 “無知は帰ってもろて”

 コボルトは荒っぽい攻撃の時、背後の警戒が疎かになる。

 だから、背中から回って首を斬る。

 モンスターの血肉は魔力となってダンジョンに吸収される。吸収されない不要とされた魔力の塊である魔石を落としてくれる。

 これが換金アイテム。一応拾って先へと進む。

 「ははは。この臭いでまたしばらく妹から苦言を強いられる!」

 “ガス玉の欠点って本当にそれよな。臭いが落ちん”
 “それの使用許可が降りるだけ妹ちゃん優しい”
 “余裕そう”
 “普通に戦えてるやん。誰だよボス倒せないとか言った奴”

 Dランクダンジョンのモンスターなら、1体だけならば対策していれば倒せる。

 ちなみにランクは⋯⋯ F、E、D、C、B、A、S、SS、U、L、Gとなっているので本当に低い。

 先へと進んでいると、絶対に通らないといけない道にコボルトを発見する。

 「あれ? このポイントは必須戦闘じゃなかったはずだけど」

 マップを確認してもやはり違う。

 ⋯⋯と言うか、このコボルト普通じゃない。

 根本的に何かが違う。

 「【鑑定解析】」

 エルダーコボルト⋯⋯コボルトの上位種?

 ランク的にはC。本来はこのダンジョンじゃ現れない。

 “なんでエルダーさんが?”
 “おいおい詰んだよ”
 “くろきんの逃げ足ならワンチャン?”
 “逃げ足は速いぞ。トラップ利用するからな”

 “画面端なんか居ない?”
 “うわ。血!”
 “くろきんの配信中々血が出ないのに⋯⋯あちゃ”
 “イレギュラーなんかな? 南無阿弥陀仏”

 俺の言葉にエルダーコボルトが反応して、こちらを向いた。

 「うげ怖っ」

 俺よりでかい身長。立派な剣。

 「うん。無理無理。逃げよう!」

 「⋯⋯ぇ」

 小さな声が聞こえた。本当にかすれ消えるような声。

 情報を確認する。個人情報とかそんなのは基本分からないけどね! 神様パワーでね!

 「⋯⋯生きてるか」

 このままこの人を囮にして逃げる手が最善策。

 しかし、生きていると分かった上で見捨てるのは炎上不可避か。

 俺は善人でもヒーローでもない。

 見捨てたら数日は後味悪いけど、その選択肢はある。俺にも家族がいる。死にたくないのだ。

 「まぁでも⋯⋯私情を抜きにしたら戦うしかないよな」

 念の為に地形を把握してたらカメラを発見した。彼女も配信者。

 こんなの、RTA(笑)を投げ出してでも拾いたい偶然の『ネタ』だろう。

 勝てるかは⋯⋯怪しいが。

 「やるだけやってやる」

 短剣を抜いて構えると、戦闘の意思を汲み取ってかエルダーコボルトの視線が完全に俺に向く。

 「あー。怖い。本当に怖い」

 “良く助けるな! さすがくろきん! 正直逃亡するかと”
 “ファイトやで”
 “情報戦では現状勝ってる⋯⋯でもどうする?”
 “相手はコボルトやで。十八番がある”

 “カメラあったから探して来ました。ライブしてて。彼女も配信者です。助けてください”
 “おやおや。同接が2000人超えた”
 “面白くなってきた所?”
 “良いね拡散チャンス”

 コボルトが俺に向かってかなりの速度で接近して来る。

 ⋯⋯でも、既に分析は完了している。

 相手の攻撃タイミングや予備動作を既に把握している。

 「ふぅ」

 ジリジリと壁際まで寄り、集中力を高める。

 研ぎ澄ました感覚の中、横薙ぎで振るわれる剣を見る。

 「そらっ!」

 全力のジャンプでギリギリ斬撃を回避。剣は壁に当たり振動は全身に広がるだろう。

 怯んだらチャンス。ガス玉をプレゼント。

 「バイバイ!」

 俺はエルダーコボルトを横切り、女性の方に猛ダッシュ。ガス玉の煙の中から離れた。

 距離は大丈夫か。

 俺は懐からマッチを取り出す。市販で売られてる普通のマッチ。

 「ヘドロケツのガスの特徴⋯⋯」

 マッチに火を付け、煙の中に投げた。

 「ちょっとした火種で引火し、爆発する!」

 火の中にいるエルダーコボルト。かなりのダメージだろう。

 「だけど⋯⋯」

 エルダーコボルトは火を手で払って俺に突進して来た。そのまま突き刺す気だろう。

 「やっぱり威力は低いよね」

 簡単に引火するのに火力が低い。買われない理由の一つだ。

 「ほっ!」

 横に転がって回避っ!

 「さてさて。俺に打つ手があると思って貰ったら困るぜ。なんせ俺、情報収集が専門なんでね」

 地面に捨てる空き瓶。

 煙から逃げるだけならエルダーコボルトを横切ってまで女性の方に行く必要は無い。その後の危険も付きまとうから。

 ダンジョンの攻略者は絶対に用意している物、命が懸かっているんだから当たり前の物。

 「俺は1本しか買わないから、それしかないよ。回復薬液ポーションはさぁ」

 こんな世界だ。

 瞬時に傷を癒す液体の薬だってある。もちろん高い!

 でも、買わないとダメだって家族から言われたので買いました!

 「ありがとう、ございます」

 「感謝はいりませんので、どうにかしてくれませんか!」

 情けない話、エルダーコボルトの攻撃を躱すので限界!

 「私も動けません!」

 治ったのは腹の傷だけか!

 「でも、サポートはできます。私はサポート専門なので。【強化付与ブーストエンチャント】『筋力上昇パワーアップ』そしてこの紙を斬ってください!」

 身体の中を熱い何かが駆け巡り、高揚感に包まれる。

 宙に舞う複数の紙を相手の攻撃をギリギリで回避しながら短剣で斬る。

 魔法陣っぽいのが書いてある。

 「【重複付与ウエイトエンチャント】!」

 短剣が光り輝いた。

 「これなら!」

 エルダーコボルトの攻撃を回避し、相手のアキレス腱を狙って振るう。

 「ははっ! 何だこれ!」

 本当にコボルトかよ。

 豆腐を切る様にあっさりと切り裂けた。

 “え、弱い?”
 “くろきん強”
 “あれがレイちゃんの力じゃ!”
 “すげぇ。エンチャントってバフ能力の最上位だっけ? すげぇなマジで”

 倒れたコボルトのトドメもあっさりと刺せた。

 「凄い力だ」

 「はい。ですが⋯⋯7重もしちゃうと」

 バリン、と高値で購入した愛剣が砕けた。

 「へ?」

 「⋯⋯その。助けてくれて、ありがとうございます!」

 美人な女性のお礼と笑顔。そんなのは届かない。

 「剣があああああああああああ!」

 この1件がネットで拡散され、プチバズりしている事を今の俺達は知る由も無かった。
しおりを挟む
感想 0

あなたにおすすめの小説

どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~

さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」 あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。 弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。 弟とは凄く仲が良いの! それはそれはものすごく‥‥‥ 「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」 そんな関係のあたしたち。 でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥ 「うそっ! お腹が出て来てる!?」 お姉ちゃんの秘密の悩みです。

戦場帰りの俺が隠居しようとしたら、最強の美少女たちに囲まれて逃げ場がなくなった件

さん
ファンタジー
戦場で命を削り、帝国最強部隊を率いた男――ラル。 数々の激戦を生き抜き、任務を終えた彼は、 今は辺境の地に建てられた静かな屋敷で、 わずかな安寧を求めて暮らしている……はずだった。 彼のそばには、かつて命を懸けて彼を支えた、最強の少女たち。 それぞれの立場で戦い、支え、尽くしてきた――ただ、すべてはラルのために。 今では彼の屋敷に集い、仕え、そして溺愛している。   「ラルさまさえいれば、わたくしは他に何もいりませんわ!」 「ラル様…私だけを見ていてください。誰よりも、ずっとずっと……」 「ねぇラル君、その人の名前……まだ覚えてるの?」 「ラル、そんなに気にしなくていいよ!ミアがいるから大丈夫だよねっ!」   命がけの戦場より、ヒロインたちの“甘くて圧が強い愛情”のほうが数倍キケン!? 順番待ちの寝床争奪戦、過去の恋の追及、圧バトル修羅場―― ラルの平穏な日常は、最強で一途な彼女たちに包囲されて崩壊寸前。   これは―― 【過去の傷を背負い静かに生きようとする男】と 【彼を神のように慕う最強少女たち】が織りなす、 “甘くて逃げ場のない生活”の物語。   ――戦場よりも生き延びるのが難しいのは、愛されすぎる日常だった。 ※表紙のキャラはエリスのイメージ画です。

【超速爆速レベルアップ】~俺だけ入れるダンジョンはゴールドメタルスライムの狩り場でした~

シオヤマ琴@『最強最速』発売中
ファンタジー
ダンジョンが出現し20年。 木崎賢吾、22歳は子どもの頃からダンジョンに憧れていた。 しかし、ダンジョンは最初に足を踏み入れた者の所有物となるため、もうこの世界にはどこを探しても未発見のダンジョンなどないと思われていた。 そんな矢先、バイト帰りに彼が目にしたものは――。 【自分だけのダンジョンを夢見ていた青年のレベリング冒険譚が今幕を開ける!】

最低のEランクと追放されたけど、実はEXランクの無限増殖で最強でした。

みこみこP
ファンタジー
高校2年の夏。 高木華音【男】は夏休みに入る前日のホームルーム中にクラスメイトと共に異世界にある帝国【ゼロムス】に魔王討伐の為に集団転移させれた。 地球人が異世界転移すると必ずDランクからAランクの固有スキルという世界に1人しか持てないレアスキルを授かるのだが、華音だけはEランク・【ムゲン】という存在しない最低ランクの固有スキルを授かったと、帝国により死の森へ捨てられる。 しかし、華音の授かった固有スキルはEXランクの無限増殖という最強のスキルだったが、本人は弱いと思い込み、死の森を生き抜く為に無双する。

最遅で最強のレベルアップ~経験値1000分の1の大器晩成型探索者は勤続10年目10度目のレベルアップで覚醒しました!~

ある中管理職
ファンタジー
 勤続10年目10度目のレベルアップ。  人よりも貰える経験値が極端に少なく、年に1回程度しかレベルアップしない32歳の主人公宮下要は10年掛かりようやくレベル10に到達した。  すると、ハズレスキル【大器晩成】が覚醒。  なんと1回のレベルアップのステータス上昇が通常の1000倍に。  チートスキル【ステータス上昇1000】を得た宮下はこれをきっかけに、今まで出会う事すら想像してこなかったモンスターを討伐。  探索者としての知名度や地位を一気に上げ、勤めていた店は討伐したレアモンスターの肉と素材の販売で大繁盛。  万年Fランクの【永遠の新米おじさん】と言われた宮下の成り上がり劇が今幕を開ける。

敵に貞操を奪われて癒しの力を失うはずだった聖女ですが、なぜか前より漲っています

藤谷 要
恋愛
サルサン国の聖女たちは、隣国に征服される際に自国の王の命で殺されそうになった。ところが、侵略軍将帥のマトルヘル侯爵に助けられた。それから聖女たちは侵略国に仕えるようになったが、一か月後に筆頭聖女だったルミネラは命の恩人の侯爵へ嫁ぐように国王から命じられる。 結婚披露宴では、陛下に側妃として嫁いだ旧サルサン国王女が出席していたが、彼女は侯爵に腕を絡めて「陛下の手がつかなかったら一年後に妻にしてほしい」と頼んでいた。しかも、侯爵はその手を振り払いもしない。 聖女は愛のない交わりで神の加護を失うとされているので、当然白い結婚だと思っていたが、初夜に侯爵のメイアスから体の関係を迫られる。彼は命の恩人だったので、ルミネラはそのまま彼を受け入れた。 侯爵がかつての恋人に似ていたとはいえ、侯爵と孤児だった彼は全く別人。愛のない交わりだったので、当然力を失うと思っていたが、なぜか以前よりも力が漲っていた。 ※全11話 2万字程度の話です。

【完結】幼馴染にフラれて異世界ハーレム風呂で優しく癒されてますが、好感度アップに未練タラタラなのが役立ってるとは気付かず、世界を救いました。

三矢さくら
ファンタジー
【本編完結】⭐︎気分どん底スタート、あとはアガるだけの異世界純情ハーレム&バトルファンタジー⭐︎ 長年思い続けた幼馴染にフラれたショックで目の前が全部真っ白になったと思ったら、これ異世界召喚ですか!? しかも、フラれたばかりのダダ凹みなのに、まさかのハーレム展開。まったくそんな気分じゃないのに、それが『シキタリ』と言われては断りにくい。毎日混浴ですか。そうですか。赤面しますよ。 ただ、召喚されたお城は、落城寸前の風前の灯火。伝説の『マレビト』として召喚された俺、百海勇吾(18)は、城主代行を任されて、城に襲い掛かる謎のバケモノたちに立ち向かうことに。 といっても、発現するらしいチートは使えないし、お城に唯一いた呪術師の第4王女様は召喚の呪術の影響で、眠りっ放し。 とにかく、俺を取り囲んでる女子たちと、お城の皆さんの気持ちをまとめて闘うしかない! フラれたばかりで、そんな気分じゃないんだけどなぁ!

巨乳すぎる新入社員が社内で〇〇されちゃった件

ナッツアーモンド
恋愛
中高生の時から巨乳すぎることがコンプレックスで悩んでいる、相模S子。新入社員として入った会社でS子を待ち受ける運命とは....。

処理中です...