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「サポートしろよ、自称神!」
『⋯⋯思考加速の手助けをしよう。我の思考と並列している故に⋯⋯』
「難しい」
『脳が二つある感じだ』
「分かった」
いまいち分からないが、喋らなくても手伝っていると言う事で良いだろう。
前に駆けて相手の動きに合わせて魔剣を振るう。
【英霊の眼】の効果か知らんが、相手の動きや力の動かし方なのだが良く分かる。
それを自分の体に適応して行く。
こんな風に動きを考えて、技術を学びながら剣を振るう日が来るなんて、想像も出来なかった。
理由は不明だが、勇者候補に選ばれて、ヒノが現れた。
そして、今ではそんなヒノと共に戦い、そして剣を握っている。
私のこの姿を見て、いじめられっ子の高校生だと、分かる人は居るのだろうか。
「らあああああ!」
私は右回転、反対からの回転斬りが鬼から飛んで来る。
刀と魔剣が衝突し、激しい音を鳴らす。
刀と魔剣がスライドし、火花を散らしながら一回転する。そして再び打ち合う。
互いに後ろに飛び、構えを取る。
『おい待てこれは⋯⋯』
『流水刀』
刀を振り払い、それに合わせて水の斬撃が放たれる。
「あ」
私も同じ動きをしたが、当然斬撃は放ててない。
自称神がそれを言おうとしていたが、流石に遅い。
相手の動きに合わせ過ぎて、そこら辺の事が頭から抜けていた。
脳死だ脳死。脳死でマネしていた。
「ヒノ!」
私の体を背中から押し、そして飛ぶ。
斬撃は虚空を切り裂いて、壁を抉り消滅する。
飛んでいる私に向かって跳躍し、刀を高速で振るい複数の斬撃を生み出す。
ヒノに足を乗せて立つ。【硬質化】で地面のような硬さにして貰う。
体勢を但し、魔剣を構えて、同じ動いで振るう。
斬撃と斬撃が混じりい合い、弾かれ合う。
「はああああああ!」
ヒノが大きく成って、広く地面となる。
魔剣で鬼を攻撃しようとしたら、天井を地面のように扱い、簡単に避ける。
そのままヒノに乗っかり、走る。それを追い掛ける様に私も走る。
遠距離では相手の方が有利だ。
「鬼さん。もう一度行ってやる! この外にお前の家族は居ない!」
『戯言乎』
「信じたくないだろうね。分かるよその気持ち!」
私もヒノ、裕也さん、紗波さん、源さんが嘘だと言われたら、絶対に信じない。
打ち合い、切り返して再び打ち合う。
時には蹴りを、時には殴りを。基本的に斬撃での攻撃。
同じ動きを繰り返して、弾き弾かれる。
どれだけ速く振るおうと意識しても、どれだけ感覚が研ぎ澄まされていても、これ以上のスピードは出せない。
相手と同じ身体能力と速度。
鬼には魔法やまだ他の力があるだろう。
私にもある。どんなスキルか具体的には分からない。だから、確実に当たると言う確信が持てない限り、使えない。
「シャっ!」
下段の払いを軽く跳躍して躱し、上半身の力をふんだんに利用して、上段から強く払う。
屈んで避け、私の黒い斬撃が虚空を横に切り裂く。
鬼は刃を上げ、そのまま振り上げる。
浅く私の皮を裂き輝く。光に反射する僅かな血の水滴。
水溜まりが出来る量流してないだけ、マシだ。
「今! 【勇者の一撃】!」
魔剣が紅く輝き出す。いきなりの光に眩しさを感じると思ったが、そう言うのは一切感じなかった。
力が溢れて来る、そう言えば正しいのか、心臓の底から熱が登って来る。
その熱は魔剣へと集まって行くのだ。ヒノが魔法を使うと、私の魔力が減る。
その時の感覚が小さくだが、感じる。
「貫けええええええ!」
逆手持ちに切り替えた魔剣を鬼に向かって、鬼の首に向かって、垂直に突き出す。
鬼は刀を両手で持ち、魔剣の先端に合わせて刀を構える。
ガキン、今まで以上の激しい金属音、激しい衝撃波と火花を散らし、重たい重量感が襲って来る。
私の方が上の立ち位置のはずなのにだ。
「ああああああああああ!」
力と体重を込めて、ただ押して行く。
全身の力を、魔剣の先端に集中する。
「行っけえええええ!」
ヒノが通常サイズとなり、私達は地面に向かって落下して行く。
落下の勢いも乗せて、火力を上げて行く。
地面に衝突し、波紋に亀裂を広げて凹ませる。
土煙が立ち込め、視界を奪う。
「ぷはぁ。ど、どうだ」
ヒノを掴んで土煙から脱出する。
煙に凹みが生まれ、影が生まれる。
肩が少し抉れた三本の角を生やし、目を真っ赤に染めた鬼である。
「ちくしょうが!」
『急いで防ぐんだ! 頭の中にある剣術を使え! 刀が光っている。強めの攻撃が来るぞ!』
「てっめぇ全然役に立たねぇなあ!」
魔剣を正面に平たい方向を向けて構え、そこに刀が衝突する。
衝撃波が鋭く貫通し、私の腹を殴る。
「ぐっ」
貫かれたかと錯覚する衝撃波に耐え、ヒノから手を離して吹き飛ばされる。
すぐに肉薄して来て攻撃して来て、細かい動きを素早くし、先程よりも練度が上昇している攻撃をして来る。
「ちぃ」
ギリギリで防げていたが、ギリギリのせいで僅かな弱点が生まれた。生まれた、と言うよりも誘導された。
その弱点を見逃してくれる筈もなく、強くその場所を打たれ、バランスが崩される。
すぐに構え直そうとするが、それよりも速くに回し蹴りが飛んで来る。
横腹を深く蹴り、壁まで吹き飛ばされる。飛ばされてばかりだ。
「ごほ。ギリギリ受け身取れた。なぁ自称神。なんでモンスター共は外に出るんだ」
『奴の場合は家族だな。ダンジョンの魔物は別世界の魔物の人格、記憶、経験などを模倣して創られている。その人格や記憶の部分で家族の元に帰りたいのだろう』
「つまりさ、あいつは別世界で幸せの鬼とはまた別の存在。複雑過ぎるし、怖いなぁ。なぁ鬼さん。私を信じてよ。君の家族は外には居ない。だから、戦う理由なんて無いんだよ」
鬼が肉薄して来て横払いで振るって来る。それが答えだ。
そのスピードは電光石火。光ったかと思ったら次の瞬間には腹の横にある。
魔剣を地面に突き刺して盾にする。
「お前の剣術も力も全部寄越せ! お前には帰る場所も戦う理由も無いただの傀儡だ! 神を名乗る奴らに利用されているだけの人形だ! それを理解しろ!」
魔剣を引き抜き、弾く。
弱っていたからにバランスを少し崩した鬼に向かってヒノが体当たりの追い打ちを当てる。
それにより、更にバランスを崩した鬼。
「お前は私より強い。だが、私とお前には決定的に違う所がある。それは、最高の相棒と再生能力の違いだ」
本当なら、今日ここで私は死んでいたかもしれない。
だが、生きているのは、勝ったのは私だ。
その事を、その創られた偽物の魂に刻んでやる。
「これが私の全身全霊だ。耐えれるなら耐えてみろ! 耐えたらお前の勝ちだ! 【勇者の一撃】!」
残りの魔力を全て込めて、紅く強く輝く魔剣。
血が消費されて魔剣が自分も血で覆う。
両手で握り、足に力を込めて、全身の力を振るう力に変える。
上段から斜めに切り裂く。
紅色の斬撃がバランスを崩して隙だらけの鬼の体を深く切り裂く。
生暖かい血が周囲に散らばる。
『嗚呼嗚呼嗚呼嗚呼嗚呼嗚呼嗚呼嗚呼嗚呼嗚呼嗚呼嗚呼嗚呼!』
「まだ戦うのかああ!」
逆手持ちに切り替えて、刀を突き刺して来る。
私の横腹を貫いた。狙いが悪いのか、痛いだけで大したダメージでは無い。
血がかなり出ているのに、大したダメージでは無い、か。私はだいぶイカレ始めたかもしれない。
「はあああああああ!」
最後に、本当に最後に、私は鬼の心臓を魔剣で突き刺した。
魔剣がドクンと鳴り、鬼の体から光の粒子が出現し、空へと舞う。
「私の勝ち、だ」
後ろに向かって倒れ、ヒノが支えてくれる。
そんな私に向かって、鬼が倒れて来たので、抱える。
『全手乎弥楼、オミゴト』
そして、鬼は完全に消滅し、宝箱とゲートを残した。
『⋯⋯思考加速の手助けをしよう。我の思考と並列している故に⋯⋯』
「難しい」
『脳が二つある感じだ』
「分かった」
いまいち分からないが、喋らなくても手伝っていると言う事で良いだろう。
前に駆けて相手の動きに合わせて魔剣を振るう。
【英霊の眼】の効果か知らんが、相手の動きや力の動かし方なのだが良く分かる。
それを自分の体に適応して行く。
こんな風に動きを考えて、技術を学びながら剣を振るう日が来るなんて、想像も出来なかった。
理由は不明だが、勇者候補に選ばれて、ヒノが現れた。
そして、今ではそんなヒノと共に戦い、そして剣を握っている。
私のこの姿を見て、いじめられっ子の高校生だと、分かる人は居るのだろうか。
「らあああああ!」
私は右回転、反対からの回転斬りが鬼から飛んで来る。
刀と魔剣が衝突し、激しい音を鳴らす。
刀と魔剣がスライドし、火花を散らしながら一回転する。そして再び打ち合う。
互いに後ろに飛び、構えを取る。
『おい待てこれは⋯⋯』
『流水刀』
刀を振り払い、それに合わせて水の斬撃が放たれる。
「あ」
私も同じ動きをしたが、当然斬撃は放ててない。
自称神がそれを言おうとしていたが、流石に遅い。
相手の動きに合わせ過ぎて、そこら辺の事が頭から抜けていた。
脳死だ脳死。脳死でマネしていた。
「ヒノ!」
私の体を背中から押し、そして飛ぶ。
斬撃は虚空を切り裂いて、壁を抉り消滅する。
飛んでいる私に向かって跳躍し、刀を高速で振るい複数の斬撃を生み出す。
ヒノに足を乗せて立つ。【硬質化】で地面のような硬さにして貰う。
体勢を但し、魔剣を構えて、同じ動いで振るう。
斬撃と斬撃が混じりい合い、弾かれ合う。
「はああああああ!」
ヒノが大きく成って、広く地面となる。
魔剣で鬼を攻撃しようとしたら、天井を地面のように扱い、簡単に避ける。
そのままヒノに乗っかり、走る。それを追い掛ける様に私も走る。
遠距離では相手の方が有利だ。
「鬼さん。もう一度行ってやる! この外にお前の家族は居ない!」
『戯言乎』
「信じたくないだろうね。分かるよその気持ち!」
私もヒノ、裕也さん、紗波さん、源さんが嘘だと言われたら、絶対に信じない。
打ち合い、切り返して再び打ち合う。
時には蹴りを、時には殴りを。基本的に斬撃での攻撃。
同じ動きを繰り返して、弾き弾かれる。
どれだけ速く振るおうと意識しても、どれだけ感覚が研ぎ澄まされていても、これ以上のスピードは出せない。
相手と同じ身体能力と速度。
鬼には魔法やまだ他の力があるだろう。
私にもある。どんなスキルか具体的には分からない。だから、確実に当たると言う確信が持てない限り、使えない。
「シャっ!」
下段の払いを軽く跳躍して躱し、上半身の力をふんだんに利用して、上段から強く払う。
屈んで避け、私の黒い斬撃が虚空を横に切り裂く。
鬼は刃を上げ、そのまま振り上げる。
浅く私の皮を裂き輝く。光に反射する僅かな血の水滴。
水溜まりが出来る量流してないだけ、マシだ。
「今! 【勇者の一撃】!」
魔剣が紅く輝き出す。いきなりの光に眩しさを感じると思ったが、そう言うのは一切感じなかった。
力が溢れて来る、そう言えば正しいのか、心臓の底から熱が登って来る。
その熱は魔剣へと集まって行くのだ。ヒノが魔法を使うと、私の魔力が減る。
その時の感覚が小さくだが、感じる。
「貫けええええええ!」
逆手持ちに切り替えた魔剣を鬼に向かって、鬼の首に向かって、垂直に突き出す。
鬼は刀を両手で持ち、魔剣の先端に合わせて刀を構える。
ガキン、今まで以上の激しい金属音、激しい衝撃波と火花を散らし、重たい重量感が襲って来る。
私の方が上の立ち位置のはずなのにだ。
「ああああああああああ!」
力と体重を込めて、ただ押して行く。
全身の力を、魔剣の先端に集中する。
「行っけえええええ!」
ヒノが通常サイズとなり、私達は地面に向かって落下して行く。
落下の勢いも乗せて、火力を上げて行く。
地面に衝突し、波紋に亀裂を広げて凹ませる。
土煙が立ち込め、視界を奪う。
「ぷはぁ。ど、どうだ」
ヒノを掴んで土煙から脱出する。
煙に凹みが生まれ、影が生まれる。
肩が少し抉れた三本の角を生やし、目を真っ赤に染めた鬼である。
「ちくしょうが!」
『急いで防ぐんだ! 頭の中にある剣術を使え! 刀が光っている。強めの攻撃が来るぞ!』
「てっめぇ全然役に立たねぇなあ!」
魔剣を正面に平たい方向を向けて構え、そこに刀が衝突する。
衝撃波が鋭く貫通し、私の腹を殴る。
「ぐっ」
貫かれたかと錯覚する衝撃波に耐え、ヒノから手を離して吹き飛ばされる。
すぐに肉薄して来て攻撃して来て、細かい動きを素早くし、先程よりも練度が上昇している攻撃をして来る。
「ちぃ」
ギリギリで防げていたが、ギリギリのせいで僅かな弱点が生まれた。生まれた、と言うよりも誘導された。
その弱点を見逃してくれる筈もなく、強くその場所を打たれ、バランスが崩される。
すぐに構え直そうとするが、それよりも速くに回し蹴りが飛んで来る。
横腹を深く蹴り、壁まで吹き飛ばされる。飛ばされてばかりだ。
「ごほ。ギリギリ受け身取れた。なぁ自称神。なんでモンスター共は外に出るんだ」
『奴の場合は家族だな。ダンジョンの魔物は別世界の魔物の人格、記憶、経験などを模倣して創られている。その人格や記憶の部分で家族の元に帰りたいのだろう』
「つまりさ、あいつは別世界で幸せの鬼とはまた別の存在。複雑過ぎるし、怖いなぁ。なぁ鬼さん。私を信じてよ。君の家族は外には居ない。だから、戦う理由なんて無いんだよ」
鬼が肉薄して来て横払いで振るって来る。それが答えだ。
そのスピードは電光石火。光ったかと思ったら次の瞬間には腹の横にある。
魔剣を地面に突き刺して盾にする。
「お前の剣術も力も全部寄越せ! お前には帰る場所も戦う理由も無いただの傀儡だ! 神を名乗る奴らに利用されているだけの人形だ! それを理解しろ!」
魔剣を引き抜き、弾く。
弱っていたからにバランスを少し崩した鬼に向かってヒノが体当たりの追い打ちを当てる。
それにより、更にバランスを崩した鬼。
「お前は私より強い。だが、私とお前には決定的に違う所がある。それは、最高の相棒と再生能力の違いだ」
本当なら、今日ここで私は死んでいたかもしれない。
だが、生きているのは、勝ったのは私だ。
その事を、その創られた偽物の魂に刻んでやる。
「これが私の全身全霊だ。耐えれるなら耐えてみろ! 耐えたらお前の勝ちだ! 【勇者の一撃】!」
残りの魔力を全て込めて、紅く強く輝く魔剣。
血が消費されて魔剣が自分も血で覆う。
両手で握り、足に力を込めて、全身の力を振るう力に変える。
上段から斜めに切り裂く。
紅色の斬撃がバランスを崩して隙だらけの鬼の体を深く切り裂く。
生暖かい血が周囲に散らばる。
『嗚呼嗚呼嗚呼嗚呼嗚呼嗚呼嗚呼嗚呼嗚呼嗚呼嗚呼嗚呼嗚呼!』
「まだ戦うのかああ!」
逆手持ちに切り替えて、刀を突き刺して来る。
私の横腹を貫いた。狙いが悪いのか、痛いだけで大したダメージでは無い。
血がかなり出ているのに、大したダメージでは無い、か。私はだいぶイカレ始めたかもしれない。
「はあああああああ!」
最後に、本当に最後に、私は鬼の心臓を魔剣で突き刺した。
魔剣がドクンと鳴り、鬼の体から光の粒子が出現し、空へと舞う。
「私の勝ち、だ」
後ろに向かって倒れ、ヒノが支えてくれる。
そんな私に向かって、鬼が倒れて来たので、抱える。
『全手乎弥楼、オミゴト』
そして、鬼は完全に消滅し、宝箱とゲートを残した。
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