62 / 75
アンデッドの国
リーシアの願い
しおりを挟む
私は皆の先頭に立って進む事が好きな子供だった。
その事を分かってか分かっていないのか、皆も合わせてくれるので嬉しかった。
運命の日は孤児院の先生にプレゼントする花を探しに行った日。
魔物に襲われて皆に心の中で謝罪した瞬間に現れた女性。
彼女に私は皆と一緒に決めて『ゼラニウム』と言う名前を与えました。
魔物に名付けをするには名付け親の魔力量を名付けと同時に与える。
『魔力量』を与えるので『魔力』では無い。
なので名付けしたら回復しないし、魔物に取って魔力は生命力そのもの。
魔力量が足りない場合は生命エネルギーを変換して名付けする。
私も例に違わず生命エネルギーを使ってゼラお姉さんに名付けをしている。
なので人間のまま生きていたら寿命が20歳になっている。
ただ、既に私は人間ではない。
全てはあの日から。
その日は皆と一緒に室内で遊んでいた時であった。
孤児院の先生方に見守れながら遊んでいると、当然爆発するような音が室内に響いたのです。
異常と思える程に速く火は広まり、孤児院内は灼熱の鍋と成りました。
出入口は全て外から塞がれており、先生達も消化は出来ない。
硬いもので叩くも全く意味がなかった。
斧などの危険物は基本的に外に置いてある。
先生達は教会のシスターであり、神に心から信仰して一年で扱える神聖魔法しか扱えないのだ。
魔法は簡単には扱えず、誰もが師匠を持つ。
なので私達は苦しみながら助けを待つしかなかったのです。
熱によって体が熱くなり、汗が出ます。
どんどんと感覚は鈍り頭が回らなくなり、先生達は子供の私達よりも先に倒れました。
何かが出来る訳でもなく、煙を吸わないように口を塞ぐ事しか出来なかったのです。
体から力が抜けて次々と倒れて行く。
服に火が引火して身を焼き焦がす。
だが、それを消すと言う考えも出来ず体も動かず。
ただ焼かれる痛みに苦しんで眠る事しか出来なかったのです。
最後にゼラお姉さんに助けを求めたのが不思議でした。
数時間しか関わった事の無い人。
だと言うのに誰よりも信頼出来ると思える人。
先生方以外の大人だからでしょうか、或いは魂の繋がりがあったからでしょうか。
真相は不明です。
そして先生も子供の私達も何も出来ず倒れ、炎に包まれました。
もう終わった⋯⋯そう思っていたのに目が、覚めたのです。
目の前には赤い骨だけの体を持った魔物が立っていました。
「やっぱり死んだすぐの方が強いゾンビを作りやすいな。火事で死んだから火耐性があるな」
「だ、れ?」
「なんや! おま、ゾンビやのに会話出来るんかいな。まさかそこまで自我が高いとは思わへんて。⋯⋯ええな。強いってことやないか。おめぇ、名前なんて言うねん」
「リーシア」
「そうか。ほな行くでおめぇら。俺らがこの世界の世界チャンピオンや! プレイヤーのてっぺん取ったら神に昇格出来るねん。そうなったらおめぇらも人間に戻れるでぇ!」
それがエルダーリッチの彼との出会いでした。
私と孤児院の子供達は生前の意思が強くて自我があるようでした。
そして誰よりも私が強かった。
知能、身体能力、魔力、全てが生前とは比べ物にならない私。
死んでゾンビになっても尚、ゼラお姉さんとの繋がりは切れてない。
ゼラお姉さんは私達の事をずっと考えている。思ってくれている。
それがとても嬉しく、とても悲しかった。
ゼラお姉さんが私達の事を思う度に私に繋がる魂との経路は広く丈夫になる。
私はゼラお姉さんの名付け『親』ですから。
そして私を中心に子供達にも薄ら繋がりがあり、意思が芽生えているのです。
私よりも当然弱いですが、生前よりかは強い体と知性があります。
ゼラお姉さんが強くなる度に私も魂の繋がりで強くなる。
そしてゼラお姉さんと並列して繋がっているもう一つの魂も存在する。
その魂も強くなると私も強くなる。
私が強くなるとゼラお姉さんとその一つも強くなる。
つまり、私達は別々の体だけど大まかに一つの存在である。
簡単に言えば、私、ゼラお姉さん、もう一つの魂──ヒスイお姉さん──がそれぞれ百回腹筋すると、三百回分の効果が各々に配布される感じ。(この魂関連は殆ど悪魔さんが補足してくれた)
個体差で反映される効果は変わってしまうけど。
筋トレはエルフであるヒスイお姉さんにしか効果がない。
ゼラお姉さんは特別な体質なようで、どんどん魔力量が増えている。
そのせいかお陰か、私も魔力量が増えてゾンビとしての格が上がっている。
それだけなら良かったのです。
ゾンビになってから訪れた小さな町、それが私の地獄の始まりでした。
彼の命令には絶対に逆らえない。勝手に体が動くのです。
孤児院の仲間と一緒に村人達を殺してしまった。
それもあっさりと。
泣き叫び逃げ惑う村人を殺すまで追い掛けて殺す。
殺して殺して殺し尽くした。
手が真っ赤に汚れたのを自覚して吐き気を⋯⋯覚えなかった。
感じなかった。人を殺しても何も感じなかった。
それがとても辛く絶望的だった。
心までゾンビになったのかと⋯⋯そう思ってしまった。
人を殺したくない⋯⋯でも命令されたら殺してしまう。
それによって私は完全に壊れ、ただの殺戮マシーンになってしまった。
絶望する度に生前に受けた焼ける痛みが蘇り、炙られる激痛を味わいながら体が朽ちる。
焼け跡が広がっていき、身が腐り崩れる。
その痛みも加算されて激痛は加速し、いつしか神経がやられて痛みに悶えなくなった。
その時には髪の毛がかなり抜け落ち、片目は焼け潰れ、所々骨が見える醜い体になった。
私は死にたかった。
辛かったから。もう人を襲いたくない。
でも、自分では死ぬ事も出来ず、低級の神官では相手にならない。
いや、正しくは大抵の人間は相手にもならないのだ。
きっとゼラお姉さんのお陰だろう。
そして狙いが大きな人間の国になってしまう。
私は自我がどんなゾンビよりも強く骨を武器にする力を持っていた。
それを彼が支配者権限を利用して無理矢理行使して、私の全てを『杖』として能力を発動したのです。
それが人間の国を滅ぼした一撃のスキル。
死者祭典
そのスキルが城壁内部に黒い霧を充満させた。
霧を吸い込んだ人間は内部から感染しゾンビへと変貌する。
範囲が広過ぎた為に室内に隠れたり教会の結界に守られたりなど、霧を防ぐとゾンビにはならない。
だけど、ゾンビとなった者が生存者を襲ってゾンビに変えてしまう。
今では教会内部の生き残り以外全てがゾンヒである。
その結果が私に深く心に傷を与えた。
何も感じないけど、痛かった。
彼は王城に籠った。
「魂が集まった! 飽和状態や! これで俺は魔王クラスへの進化を果たす! プレイヤー最強や!」
その言葉と同時に彼は骨の繭に包まれ、私は自由となった。
子供の皆と遊んでいると⋯⋯懐かしく幸せな気配を感じた。
そう、ゼラお姉さんである。
◆
その話をするとヒスイお姉さんが抱き締めてくれた。
この、醜い体を。泣きながら。
「辛かったね。悲しかったね。でも、もう大丈夫だよ」
嬉しい。
とっても。
ゼラお姉さんが信頼を寄せるだけはあると、そう思う。
でも、それは違うよ。
私は沢山の人を葬った。
だから、辛いとか悲しいとか、思っちゃいけないんだ。
そんな資格、私にはないんだ。
「だからヒスイお姉さん、私を殺せる人を連れて来てください」
「⋯⋯ううん。それは無理。それにリーシアちゃんは悪くないよ」
「嬉しい、嬉しいです。でも、ダメです。もう、私は、私達はこの世には居てはダメなんです!」
「そんな事ない!」
ヒスイお姉さんの強烈な叫びに私は喉を詰まらせた。
涙によって顔を腫らしながらも目を合わせて来る。
「殺してなんて、考えても願ってもダメです。与えられた命です。間違った道に進んだのなら、道を戻るんです。戻って正しい道に進めばいい。殺めてしまった人は戻れない、でもリーシアちゃんは戻れるんです」
「でも、私に生きる資格は⋯⋯」
「生きる全ての命に生きる資格は権利がある! 命があるなら生きれば良いんです。自分が背負った罪に押し潰されそうなら、私⋯⋯私達も一緒に背負います」
「え?」
それは、とても意外過ぎる提案だった。
「だってもう、私達は友達じゃないですか。辛い事がいっぱいあったなら、その分幸せをたっくさん獲得すれば良いんです。私とゼラさんが、その幸せを集めます。どうですか? 一緒に幸せを見つけませんか?」
ヒスイお姉さんの笑顔が眩しかった。
眩しすぎた。
住む世界が全く違うと感じてしまった。
私は沢山の人を殺した。
だから生きる資格は価値はない。
でも、そんな沢山の人を殺した力を人を守る為に使えれば⋯⋯幸せなのではないか?
私はまだ、道を修正出来るのでしょうか?
私は生きても、良いのでしょうか?
私の罪は永遠に許される事は無い。
だけど、その分沢山の命を救いたい。ゾンビだから出来る事がある筈だ。
「嬉しいです。本当に。でも、これは私の罪ねす。私だけが背負うんです。⋯⋯それに、私は眷属のゾンビ⋯⋯彼から離れる事は出来ない。そして、彼が死ねば私も死ぬ」
それは逃れる事の出来ない運命だ。
私がやり直せるなんて、そんな道は用意されてない。
戻れる道は全て、この体と同様に腐れて崩壊したのだ。
その事を分かってか分かっていないのか、皆も合わせてくれるので嬉しかった。
運命の日は孤児院の先生にプレゼントする花を探しに行った日。
魔物に襲われて皆に心の中で謝罪した瞬間に現れた女性。
彼女に私は皆と一緒に決めて『ゼラニウム』と言う名前を与えました。
魔物に名付けをするには名付け親の魔力量を名付けと同時に与える。
『魔力量』を与えるので『魔力』では無い。
なので名付けしたら回復しないし、魔物に取って魔力は生命力そのもの。
魔力量が足りない場合は生命エネルギーを変換して名付けする。
私も例に違わず生命エネルギーを使ってゼラお姉さんに名付けをしている。
なので人間のまま生きていたら寿命が20歳になっている。
ただ、既に私は人間ではない。
全てはあの日から。
その日は皆と一緒に室内で遊んでいた時であった。
孤児院の先生方に見守れながら遊んでいると、当然爆発するような音が室内に響いたのです。
異常と思える程に速く火は広まり、孤児院内は灼熱の鍋と成りました。
出入口は全て外から塞がれており、先生達も消化は出来ない。
硬いもので叩くも全く意味がなかった。
斧などの危険物は基本的に外に置いてある。
先生達は教会のシスターであり、神に心から信仰して一年で扱える神聖魔法しか扱えないのだ。
魔法は簡単には扱えず、誰もが師匠を持つ。
なので私達は苦しみながら助けを待つしかなかったのです。
熱によって体が熱くなり、汗が出ます。
どんどんと感覚は鈍り頭が回らなくなり、先生達は子供の私達よりも先に倒れました。
何かが出来る訳でもなく、煙を吸わないように口を塞ぐ事しか出来なかったのです。
体から力が抜けて次々と倒れて行く。
服に火が引火して身を焼き焦がす。
だが、それを消すと言う考えも出来ず体も動かず。
ただ焼かれる痛みに苦しんで眠る事しか出来なかったのです。
最後にゼラお姉さんに助けを求めたのが不思議でした。
数時間しか関わった事の無い人。
だと言うのに誰よりも信頼出来ると思える人。
先生方以外の大人だからでしょうか、或いは魂の繋がりがあったからでしょうか。
真相は不明です。
そして先生も子供の私達も何も出来ず倒れ、炎に包まれました。
もう終わった⋯⋯そう思っていたのに目が、覚めたのです。
目の前には赤い骨だけの体を持った魔物が立っていました。
「やっぱり死んだすぐの方が強いゾンビを作りやすいな。火事で死んだから火耐性があるな」
「だ、れ?」
「なんや! おま、ゾンビやのに会話出来るんかいな。まさかそこまで自我が高いとは思わへんて。⋯⋯ええな。強いってことやないか。おめぇ、名前なんて言うねん」
「リーシア」
「そうか。ほな行くでおめぇら。俺らがこの世界の世界チャンピオンや! プレイヤーのてっぺん取ったら神に昇格出来るねん。そうなったらおめぇらも人間に戻れるでぇ!」
それがエルダーリッチの彼との出会いでした。
私と孤児院の子供達は生前の意思が強くて自我があるようでした。
そして誰よりも私が強かった。
知能、身体能力、魔力、全てが生前とは比べ物にならない私。
死んでゾンビになっても尚、ゼラお姉さんとの繋がりは切れてない。
ゼラお姉さんは私達の事をずっと考えている。思ってくれている。
それがとても嬉しく、とても悲しかった。
ゼラお姉さんが私達の事を思う度に私に繋がる魂との経路は広く丈夫になる。
私はゼラお姉さんの名付け『親』ですから。
そして私を中心に子供達にも薄ら繋がりがあり、意思が芽生えているのです。
私よりも当然弱いですが、生前よりかは強い体と知性があります。
ゼラお姉さんが強くなる度に私も魂の繋がりで強くなる。
そしてゼラお姉さんと並列して繋がっているもう一つの魂も存在する。
その魂も強くなると私も強くなる。
私が強くなるとゼラお姉さんとその一つも強くなる。
つまり、私達は別々の体だけど大まかに一つの存在である。
簡単に言えば、私、ゼラお姉さん、もう一つの魂──ヒスイお姉さん──がそれぞれ百回腹筋すると、三百回分の効果が各々に配布される感じ。(この魂関連は殆ど悪魔さんが補足してくれた)
個体差で反映される効果は変わってしまうけど。
筋トレはエルフであるヒスイお姉さんにしか効果がない。
ゼラお姉さんは特別な体質なようで、どんどん魔力量が増えている。
そのせいかお陰か、私も魔力量が増えてゾンビとしての格が上がっている。
それだけなら良かったのです。
ゾンビになってから訪れた小さな町、それが私の地獄の始まりでした。
彼の命令には絶対に逆らえない。勝手に体が動くのです。
孤児院の仲間と一緒に村人達を殺してしまった。
それもあっさりと。
泣き叫び逃げ惑う村人を殺すまで追い掛けて殺す。
殺して殺して殺し尽くした。
手が真っ赤に汚れたのを自覚して吐き気を⋯⋯覚えなかった。
感じなかった。人を殺しても何も感じなかった。
それがとても辛く絶望的だった。
心までゾンビになったのかと⋯⋯そう思ってしまった。
人を殺したくない⋯⋯でも命令されたら殺してしまう。
それによって私は完全に壊れ、ただの殺戮マシーンになってしまった。
絶望する度に生前に受けた焼ける痛みが蘇り、炙られる激痛を味わいながら体が朽ちる。
焼け跡が広がっていき、身が腐り崩れる。
その痛みも加算されて激痛は加速し、いつしか神経がやられて痛みに悶えなくなった。
その時には髪の毛がかなり抜け落ち、片目は焼け潰れ、所々骨が見える醜い体になった。
私は死にたかった。
辛かったから。もう人を襲いたくない。
でも、自分では死ぬ事も出来ず、低級の神官では相手にならない。
いや、正しくは大抵の人間は相手にもならないのだ。
きっとゼラお姉さんのお陰だろう。
そして狙いが大きな人間の国になってしまう。
私は自我がどんなゾンビよりも強く骨を武器にする力を持っていた。
それを彼が支配者権限を利用して無理矢理行使して、私の全てを『杖』として能力を発動したのです。
それが人間の国を滅ぼした一撃のスキル。
死者祭典
そのスキルが城壁内部に黒い霧を充満させた。
霧を吸い込んだ人間は内部から感染しゾンビへと変貌する。
範囲が広過ぎた為に室内に隠れたり教会の結界に守られたりなど、霧を防ぐとゾンビにはならない。
だけど、ゾンビとなった者が生存者を襲ってゾンビに変えてしまう。
今では教会内部の生き残り以外全てがゾンヒである。
その結果が私に深く心に傷を与えた。
何も感じないけど、痛かった。
彼は王城に籠った。
「魂が集まった! 飽和状態や! これで俺は魔王クラスへの進化を果たす! プレイヤー最強や!」
その言葉と同時に彼は骨の繭に包まれ、私は自由となった。
子供の皆と遊んでいると⋯⋯懐かしく幸せな気配を感じた。
そう、ゼラお姉さんである。
◆
その話をするとヒスイお姉さんが抱き締めてくれた。
この、醜い体を。泣きながら。
「辛かったね。悲しかったね。でも、もう大丈夫だよ」
嬉しい。
とっても。
ゼラお姉さんが信頼を寄せるだけはあると、そう思う。
でも、それは違うよ。
私は沢山の人を葬った。
だから、辛いとか悲しいとか、思っちゃいけないんだ。
そんな資格、私にはないんだ。
「だからヒスイお姉さん、私を殺せる人を連れて来てください」
「⋯⋯ううん。それは無理。それにリーシアちゃんは悪くないよ」
「嬉しい、嬉しいです。でも、ダメです。もう、私は、私達はこの世には居てはダメなんです!」
「そんな事ない!」
ヒスイお姉さんの強烈な叫びに私は喉を詰まらせた。
涙によって顔を腫らしながらも目を合わせて来る。
「殺してなんて、考えても願ってもダメです。与えられた命です。間違った道に進んだのなら、道を戻るんです。戻って正しい道に進めばいい。殺めてしまった人は戻れない、でもリーシアちゃんは戻れるんです」
「でも、私に生きる資格は⋯⋯」
「生きる全ての命に生きる資格は権利がある! 命があるなら生きれば良いんです。自分が背負った罪に押し潰されそうなら、私⋯⋯私達も一緒に背負います」
「え?」
それは、とても意外過ぎる提案だった。
「だってもう、私達は友達じゃないですか。辛い事がいっぱいあったなら、その分幸せをたっくさん獲得すれば良いんです。私とゼラさんが、その幸せを集めます。どうですか? 一緒に幸せを見つけませんか?」
ヒスイお姉さんの笑顔が眩しかった。
眩しすぎた。
住む世界が全く違うと感じてしまった。
私は沢山の人を殺した。
だから生きる資格は価値はない。
でも、そんな沢山の人を殺した力を人を守る為に使えれば⋯⋯幸せなのではないか?
私はまだ、道を修正出来るのでしょうか?
私は生きても、良いのでしょうか?
私の罪は永遠に許される事は無い。
だけど、その分沢山の命を救いたい。ゾンビだから出来る事がある筈だ。
「嬉しいです。本当に。でも、これは私の罪ねす。私だけが背負うんです。⋯⋯それに、私は眷属のゾンビ⋯⋯彼から離れる事は出来ない。そして、彼が死ねば私も死ぬ」
それは逃れる事の出来ない運命だ。
私がやり直せるなんて、そんな道は用意されてない。
戻れる道は全て、この体と同様に腐れて崩壊したのだ。
0
あなたにおすすめの小説
解呪の魔法しか使えないからとSランクパーティーから追放された俺は、呪いをかけられていた美少女ドラゴンを拾って最強へと至る
早見羽流
ファンタジー
「ロイ・クノール。お前はもう用無しだ」
解呪の魔法しか使えない初心者冒険者の俺は、呪いの宝箱を解呪した途端にSランクパーティーから追放され、ダンジョンの最深部へと蹴り落とされてしまう。
そこで出会ったのは封印された邪龍。解呪の能力を使って邪龍の封印を解くと、なんとそいつは美少女の姿になり、契約を結んで欲しいと頼んできた。
彼女は元は世界を守護する守護龍で、英雄や女神の陰謀によって邪龍に堕とされ封印されていたという。契約を結んだ俺は彼女を救うため、守護龍を封印し世界を牛耳っている女神や英雄の血を引く王家に立ち向かうことを誓ったのだった。
(1話2500字程度、1章まで完結保証です)
猫好きのぼっちおじさん、招かれた異世界で気ままに【亜空間倉庫】で移動販売を始める
遥風 かずら
ファンタジー
【HOTランキング1位作品(9月2週目)】
猫好きを公言する独身おじさん麦山湯治(49)は商売で使っているキッチンカーを車検に出し、常連カードの更新も兼ねていつもの猫カフェに来ていた。猫カフェの一番人気かつ美人トラ猫のコムギに特に好かれており、湯治が声をかけなくても、自発的に膝に乗ってきては抱っこを要求されるほどの猫好き上級者でもあった。
そんないつものもふもふタイム中、スタッフに信頼されている湯治は他の客がいないこともあって、数分ほど猫たちの見守りを頼まれる。二つ返事で猫たちに温かい眼差しを向ける湯治。そんな時、コムギに手招きをされた湯治は細長い廊下をついて歩く。おかしいと感じながら延々と続く長い廊下を進んだ湯治だったが、コムギが突然湯治の顔をめがけて引き返してくる。怒ることのない湯治がコムギを顔から離して目を開けると、そこは猫カフェではなくのどかな厩舎の中。
まるで招かれるように異世界に降り立った湯治は、好きな猫と一緒に生きることを目指して外に向かうのだった。
貧民街の元娼婦に育てられた孤児は前世の記憶が蘇り底辺から成り上がり世界の救世主になる。
黒ハット
ファンタジー
【完結しました】捨て子だった主人公は、元貴族の側室で騙せれて娼婦だった女性に拾われて最下層階級の貧民街で育てられるが、13歳の時に崖から川に突き落とされて意識が無くなり。気が付くと前世の日本で物理学の研究生だった記憶が蘇り、周りの人たちの善意で底辺から抜け出し成り上がって世界の救世主と呼ばれる様になる。
この作品は小説書き始めた初期の作品で内容と書き方をリメイクして再投稿を始めました。感想、応援よろしくお願いいたします。
最低のEランクと追放されたけど、実はEXランクの無限増殖で最強でした。
みこみこP
ファンタジー
高校2年の夏。
高木華音【男】は夏休みに入る前日のホームルーム中にクラスメイトと共に異世界にある帝国【ゼロムス】に魔王討伐の為に集団転移させれた。
地球人が異世界転移すると必ずDランクからAランクの固有スキルという世界に1人しか持てないレアスキルを授かるのだが、華音だけはEランク・【ムゲン】という存在しない最低ランクの固有スキルを授かったと、帝国により死の森へ捨てられる。
しかし、華音の授かった固有スキルはEXランクの無限増殖という最強のスキルだったが、本人は弱いと思い込み、死の森を生き抜く為に無双する。
99歳で亡くなり異世界に転生した老人は7歳の子供に生まれ変わり、召喚魔法でドラゴンや前世の世界の物を召喚して世界を変える
ハーフのクロエ
ファンタジー
夫が病気で長期入院したので夫が途中まで書いていた小説を私なりに書き直して完結まで投稿しますので応援よろしくお願いいたします。
主人公は建築会社を55歳で取り締まり役常務をしていたが惜しげもなく早期退職し田舎で大好きな農業をしていた。99歳で亡くなった老人は前世の記憶を持ったまま7歳の少年マリュウスとして異世界の僻地の男爵家に生まれ変わる。10歳の鑑定の儀で、火、水、風、土、木の5大魔法ではなく、この世界で初めての召喚魔法を授かる。最初に召喚出来たのは弱いスライム、モグラ魔獣でマリウスはガッカリしたが優しい家族に見守られ次第に色んな魔獣や地球の、物などを召喚出来るようになり、僻地の男爵家を発展させ気が付けば大陸一豊かで最強の小さい王国を起こしていた。
男子高校生だった俺は異世界で幼児になり 訳あり筋肉ムキムキ集団に保護されました。
カヨワイさつき
ファンタジー
高校3年生の神野千明(かみの ちあき)。
今年のメインイベントは受験、
あとはたのしみにしている北海道への修学旅行。
だがそんな彼は飛行機が苦手だった。
電車バスはもちろん、ひどい乗り物酔いをするのだった。今回も飛行機で乗り物酔いをおこしトイレにこもっていたら、いつのまにか気を失った?そして、ちがう場所にいた?!
あれ?身の危険?!でも、夢の中だよな?
急死に一生?と思ったら、筋肉ムキムキのワイルドなイケメンに拾われたチアキ。
さらに、何かがおかしいと思ったら3歳児になっていた?!
変なレアスキルや神具、
八百万(やおよろず)の神の加護。
レアチート盛りだくさん?!
半ばあたりシリアス
後半ざまぁ。
訳あり幼児と訳あり集団たちとの物語。
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
北海道、アイヌ語、かっこ良さげな名前
お腹がすいた時に食べたい食べ物など
思いついた名前とかをもじり、
なんとか、名前決めてます。
***
お名前使用してもいいよ💕っていう
心優しい方、教えて下さい🥺
悪役には使わないようにします、たぶん。
ちょっとオネェだったり、
アレ…だったりする程度です😁
すでに、使用オッケーしてくださった心優しい
皆様ありがとうございます😘
読んでくださる方や応援してくださる全てに
めっちゃ感謝を込めて💕
ありがとうございます💞
少し冷めた村人少年の冒険記
mizuno sei
ファンタジー
辺境の村に生まれた少年トーマ。実は日本でシステムエンジニアとして働き、過労死した三十前の男の生まれ変わりだった。
トーマの家は貧しい農家で、神から授かった能力も、村の人たちからは「はずれギフト」とさげすまれるわけの分からないものだった。
優しい家族のために、自分の食い扶持を減らそうと家を出る決心をしたトーマは、唯一無二の相棒、「心の声」である〈ナビ〉とともに、未知の世界へと旅立つのであった。
酒好きおじさんの異世界酒造スローライフ
天野 恵
ファンタジー
酒井健一(51歳)は大の酒好きで、酒類マスターの称号を持ち世界各国を飛び回っていたほどの実力だった。
ある日、深酒して帰宅途中に事故に遭い、気がついたら異世界に転生していた。転移した際に一つの“スキル”を授かった。
そのスキルというのは【酒聖(しゅせい)】という名のスキル。
よくわからないスキルのせいで見捨てられてしまう。
そんな時、修道院シスターのアリアと出会う。
こうして、2人は異世界で仲間と出会い、お酒作りや飲み歩きスローライフが始まる。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる