あるいはそれが天の助け

桐原まどか

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あるいはそれが天の助け

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おやおや、そんなに泣いてどうしたんだい?

えっ?悪魔に翼をもぎ取られた?
天に帰れない?
そりゃあ大事おおごとだね。
だけどさ、
ここに居てみるのも、いいんじゃないかい?

おや、なんでそんなポカンとした顔をするんだい?
だってそうじゃないかい?
悪魔は今頃、アンタが翼を取り返そうともがく様をわらうつもりでいるのさ。

それがどうだい?
余裕綽々で地上で平気な顔をしていてやるんだよ。
悪魔は勝手に怒って、翼を返してくるさ。

え?
悪魔が返しに来なかったら?

じゃあ、あたしんちにお住みよ。
おばさんの一人暮らしだけどさ。
女の子一人、不自由はさせないさ。
えっ?天使は性別がないって?
アンタ、細かいねぇ。
まぁまぁ、あたしんちでお茶でもどうだい?

こうして、悪魔に翼をもぎ取られた不運な天使は、地上の親切な女性の元に身を寄せる事になった。
翼がどうなったか?
それはまた別の話。
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