幼い私が強奪したもの

桐原まどか

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幼い私が強奪したもの

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これは私が二歳くらいの頃の話。
我が家にはかっぱちゃん、というまんまな名前のぬいぐるみがいます。
母が言うには、親戚の家にぽつん、とあったものを、私が気に入り、「欲しい欲しい欲しい」と駄々をこねまくり、「そこまで欲しいんなら…」と譲ってくれたそうです。
母が語るには「おまえがあんなにわがまま言ったの、初めてでびっくりしたわ」との事。
ちなみにもう一体ぬいぐるみがいて、そっちの名前はケロ大明神様。
お察しの通り、カエルのぬいぐるみです。こちらは、やはり親戚(先程とは別)が捨てようとしてたのを誘拐(?)してきたものです。
名前は何となくつけました。
この二体が私の幼い頃からの宝物です。
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