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一万回目の召喚
しおりを挟む現れた悪魔は、ほとほと呆れた、というように言った。
「悪魔のアタシが言うのもなんだけどさ…ここまで他力本願なのも凄いよね…こんだけ召喚魔法使うチカラあるなら、魔王倒せるんじゃない?」
しかし、その言葉を誰も聞いていなかった…。ただ、現れたのが聖女や勇者ではない事を嘆く声のみが、礼拝堂に響いていた…。
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