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叶わぬ恋なら、いっそ…
しおりを挟むわたしが出逢った時、貴方には既に婚約者がいました。
王国の姫君。
わたしの恋は叶わぬ運命。
それでも…。
せめて貴方の心に、何か残したい。
だから、あの日、あの舞踏会で、わたしは貴方にくちづけをしたのです。
そうして、自分の恋心に決別するつもりだったのです。
貴方が婚約破棄をした、と、風の噂に聞きました。そうして届いた書簡。
驚きました。
貴方がわたしとの婚姻を望んでいる…?
わたしの家は貴族の端くれ。
貴方との間には大分、差がある。
けれど。
貴方は本気でわたしを望んでくれた。
嬉しい。
こうして婚姻を交わした二人は、互いを慈しみあい、仲良く暮らしました。
一度は諦めた恋。
けれど、叶ったのです…。
たった一度の勇気が叶えた恋です。
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