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未来が見えない
しおりを挟む―あなたと一緒にいる未来が見えないの。
彼女にそう告げられた。
一世一代のプロポーズは呆気なく砕け散った。
インスタの捨て垢を作り、動向を見守った。
どこかの社長といい感じなのを匂わせている。
数日後。とある会社が重大な法律違反を犯していた、と全国ニュースになった。
元彼女のインスタの更新が止まった。
―アハハ、ざまあみろ……
呟きながら、頬を伝う涙を拭った。
実は俺には〈未来を観る〉能力がある。確かに彼女の言う通り、彼女と結婚しても〈離婚〉という結果が観えていた。けれど。
俺はそれを変えたかったのだ…それだけ、彼女の事が好きだったのだ…。
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