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27. 怪我を口実に
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「どういう意味ですか?」
エヴは困惑した表情でルースを見つめ返した。
「だって、昔の恋人の話を正直に話したがる人なんていないでしょう? もしかしたら、嘘や作り話なんじゃないかって、疑わないの?」
「噓なんですか?」
「いえ、私の知る限り、嘘ではないけれど」
珍しく押され気味のルースは、慌ててエヴの疑惑を否定する。
エヴはちらり、とイアンの顔を確認してから、ルースの方へと視線を戻した。
「彼が私に嘘をつくとは思いません。少なくとも、私は彼に嘘をつかれたことがないので。ですから、私は彼の話を信じます」
エヴのこの言葉は、まっすぐにイアンの心を貫いた。
理由は分からないが、エヴは正直な気持ちを話してくれていない。それに、自分とまともに目を合わせてもくれない。だが、それでもいいのかもしれない。イアンはそんな風に思い始めていた。
彼女が自分の言葉を信じてくれている。
それだけで、十分だと思えたからだ。
彼女が自分をどう思っていようと、少なくとも彼女が自分を信頼してくれている。人々の噂ではなく、自分を信じてくれた。
それが一番、大切なことだとイアンは思った。
そして、彼女の心を射止めるために、できうる限りのことをしよう、と。好意を抱いてもらうのは、これからだ、と。
「良かった」
ぼそり、とイアンがつぶやくと、エヴの視線が彼の方へと動く。どうにかして彼女の瞳をのぞき込もうとしたイアンだったが、エヴはまたすぐに彼から視線を逸らし、窓の外を眺め始めた。
視線を避けられたことに、またもイアンの心は沈む。しかし、彼女の豊かなブルネットの髪の隙間から、ほんのりと赤く染まった耳が見えると、途端にイアンの心は舞い上がる。
彼女が目を合わせてくれないのは、もしかしたら悪い兆候ではないのかもしれない。
そんな気持ちが、イアンを勇気づけた。
「明日は何か予定がありますか?」
エヴの後頭部を見つめながら、イアンは訊ねる。予想外の質問にエヴは戸惑ってしまう。すると、なぜかルースが口を開いた。
「ええ、明日は都合が悪いわ」
幼馴染の答えを聞くなり、イアンはうんざりしたような唸り声を漏らした。
「お前には聞いていないし、お前の明日の予定なんてどうでもいいよ」
けだるげなイアンの言葉聞いたルースは、彼をキッと睨みつけたかと思えば、そのまま彼の脛を蹴り飛ばした。痛みにうめくイアンを目の前に、エヴは何が起きたのか一瞬分からす、ただ目を白黒させることしかできなかった。
いつも優しくしてくれるルースがイアンを蹴飛ばした、という事実は、エヴに大きな衝撃を与えた。
「大丈夫ですか?」
エヴがようやくその言葉を発したころには、イアンのうめき声もだいぶ落ち着いてきていた。
「何か、私にできることはありますか?」
こういう時にどう対応すればよいのか分からず、エヴはオロオロしてしまう。
彼女を安心させるために、「大丈夫。いつものことなので気にしないでください」と答えようとイアンは思っていた。しかし、その言葉が出かけた瞬間、他の案が彼の頭に浮かんだ。
「実は、ひとつだけあります」
脛を抑えながらそう言う彼の口角は、わずかに上がっていた。ルースは目ざとくそれに気づいたが、いまだに動揺しているエヴは全く気付いていない。
「何ですか? 遠慮せずに言ってください」
予想通りのエヴの言葉に、イアンは心の中で小さく拳を上げた。
「もしも貴女が明日、私と一緒に散歩に行くと約束してくれれば、この痛みは和らぎます」
エヴは動きを止めて、頭の中で彼の言葉を反芻する。もしも私が明日、散歩に行くと……散歩? ゆっくりと、彼の言葉を頭の中で理解していく。
これはつまり、ただ散歩に誘われた、ということだろうか?
ようやくそう結論付けたエヴは、イアンがまるで捨てられた子犬のように潤んだ瞳で自分を見つめていることに気づいた。
その表情は、狡い。
「分かりました。それで痛みがましになるのであれば、明日、共に散歩に行くと約束します」
咳ばらいをひとつしてから、エヴはそう返事をした。それを聞いた途端、イアンは満面の笑みを浮かべる。脛の痛みなど、彼の意識からはもうすっかり消え去っていた。
「ありがとうございます。貴女はまさに私の天使だ」
完全なる無意識で零れ落ちた彼の言葉に、エヴは耳を疑った。
彼は今、私を何と呼んだの?
驚きのまなざしでイアンを見つめるが、彼の方はすっかり安心しきった表情をしている。自分が何を口にしたのか、分かっていないような気さえするほどに。エヴは迷いつつも、その言葉を追求せずに受け流すことにした。
そうでもしないと、心臓が耐えられそうになさそうだった。
今日だけでいったい何度、心臓が跳ね上がったか、エヴはもう分からなかった。
ようやく馬車がバックマン邸に到着すると、エヴはすぐさま馬車から飛び降りた。前回と同じように、従僕に馬車から箱を運び出すよう、指示を出す。馬車の中にイアンがいることに気づいている彼は、エヴに何か言おうとするが、玄関口に侍女が現れたのに気づき口をつぐんだ。屋敷の主に秘密を作りたくはないが、侍女を敵に回す方が厄介だ。
エヴは馬車に向かって手を振ると、侍女と共にそそくさと屋敷の中へと入っていってしまった。
その背中を、イアンは微笑みながら見つめた。
馬車が再び動き出すと、イアンは今日の出来事を思い返し始める。自分の過去を話すのは億劫だったが、話してみると案外、抵抗感がないことに気づいた。むしろ、自分を見つめ直す良い機会になったようにすら思える。エヴの希望も満たせたし、彼女が自分を信頼していることも分かった。そう悪くない結果だ。その上、彼女を散歩に誘うこともできた。上出来ではないか。
イアンがそう自画自賛していると、静かにルースが拍手を始めた。
自分の思考を聞かれていたのかと焦るイアンに、ルースはニヤリと微笑んだ。
「なんてスムーズな誘い方だったのかしら。よくやったじゃない」
自分のおかげだと言わんばかりにルースが揶揄ってくるのを、イアンは止める気すら起こらなかった。どうせ無駄骨に終わることを分かっているからだ。
「バックマン嬢はアンタに熱を上げてるみたいね」
ニヤニヤと笑いながら言う幼馴染に、イアンは疑問の表情を浮かべた。
「そうだろうか? 私にある程度の信頼を置いてくれてはいるみたいだが、今日はほとんど目を合わせてくれなかった。勘違いじゃないか?」
弱々し気なイアンの言葉に、ルースはついつい声を上げて笑ってしまう。
「アンタ、バカね」
突然に爆笑し始めた幼馴染を、イアンは奇妙な目で見つめながら、続きの言葉を待つ。
「あれは、ただ恥ずかしがっていただけじゃない。あんなに分かりやすいのに、気づかなかったの? 好きだから、目を合わせられなかったのよ」
当たり前のことじゃない、と付け加えるルースの言葉を、イアンは信じたかった。けれども、楽観的になりすぎるのは良くない、と自分で自分を制止する。何より、これはあくまでもルースの推測であって、エヴ自身の言葉ではないのだから。
そう言い聞かせるものの、どうしても心が浮足立ってしまう。
もしかしたら。
そんな期待をしてしまうのは、仕方のないことだろう。
表情は少しばかり和らいだものの、それでもイアンが目立った反応を見せないのを、ルースは内心つまらないと思った。若干イラついたように、彼女は再び口を開いた。
「さっきも言ったけど、明日は付き添い役、できないわよ」
ルースの言葉に、イアンは聞いているのだかどうか分からない曖昧な言葉で返事をする。彼の注意は、すっかり窓の外に見える何かに引かれてしまっていた。
「問題ない。もう他の付き添いを見つけたから」
そう言うなり、速度が遅くなった馬車からイアンは軽やかに飛び降りた。馬車が止まるのすら待てないだなんて。呆れながらルースは窓の外へと視線を移した。
ゴドフレイ邸の前に、荷物を大量に積んだ一台の立派な馬車が止まっている。馬車からゆっくりと降りてきた美しい女性を見て、ルースは彼の言動に納得する。ゴドフレイ邸で停まる必要はないと御者に告げると、再び窓の外へとルースは視線を移す。
女性の手の甲へと口づけを落とすイアンを見て、ルースは小さなため息を漏らした。
果たして、ゴドフレイ邸に降り立った女性はいったい何者なのだろうか。そして、彼女の存在は社交界に、何らかの影響を与えるのだろうか。
現時点で言えるのは、彼女はしばらくヒーローの邸宅に身を寄せるということだけである。
エヴは困惑した表情でルースを見つめ返した。
「だって、昔の恋人の話を正直に話したがる人なんていないでしょう? もしかしたら、嘘や作り話なんじゃないかって、疑わないの?」
「噓なんですか?」
「いえ、私の知る限り、嘘ではないけれど」
珍しく押され気味のルースは、慌ててエヴの疑惑を否定する。
エヴはちらり、とイアンの顔を確認してから、ルースの方へと視線を戻した。
「彼が私に嘘をつくとは思いません。少なくとも、私は彼に嘘をつかれたことがないので。ですから、私は彼の話を信じます」
エヴのこの言葉は、まっすぐにイアンの心を貫いた。
理由は分からないが、エヴは正直な気持ちを話してくれていない。それに、自分とまともに目を合わせてもくれない。だが、それでもいいのかもしれない。イアンはそんな風に思い始めていた。
彼女が自分の言葉を信じてくれている。
それだけで、十分だと思えたからだ。
彼女が自分をどう思っていようと、少なくとも彼女が自分を信頼してくれている。人々の噂ではなく、自分を信じてくれた。
それが一番、大切なことだとイアンは思った。
そして、彼女の心を射止めるために、できうる限りのことをしよう、と。好意を抱いてもらうのは、これからだ、と。
「良かった」
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視線を避けられたことに、またもイアンの心は沈む。しかし、彼女の豊かなブルネットの髪の隙間から、ほんのりと赤く染まった耳が見えると、途端にイアンの心は舞い上がる。
彼女が目を合わせてくれないのは、もしかしたら悪い兆候ではないのかもしれない。
そんな気持ちが、イアンを勇気づけた。
「明日は何か予定がありますか?」
エヴの後頭部を見つめながら、イアンは訊ねる。予想外の質問にエヴは戸惑ってしまう。すると、なぜかルースが口を開いた。
「ええ、明日は都合が悪いわ」
幼馴染の答えを聞くなり、イアンはうんざりしたような唸り声を漏らした。
「お前には聞いていないし、お前の明日の予定なんてどうでもいいよ」
けだるげなイアンの言葉聞いたルースは、彼をキッと睨みつけたかと思えば、そのまま彼の脛を蹴り飛ばした。痛みにうめくイアンを目の前に、エヴは何が起きたのか一瞬分からす、ただ目を白黒させることしかできなかった。
いつも優しくしてくれるルースがイアンを蹴飛ばした、という事実は、エヴに大きな衝撃を与えた。
「大丈夫ですか?」
エヴがようやくその言葉を発したころには、イアンのうめき声もだいぶ落ち着いてきていた。
「何か、私にできることはありますか?」
こういう時にどう対応すればよいのか分からず、エヴはオロオロしてしまう。
彼女を安心させるために、「大丈夫。いつものことなので気にしないでください」と答えようとイアンは思っていた。しかし、その言葉が出かけた瞬間、他の案が彼の頭に浮かんだ。
「実は、ひとつだけあります」
脛を抑えながらそう言う彼の口角は、わずかに上がっていた。ルースは目ざとくそれに気づいたが、いまだに動揺しているエヴは全く気付いていない。
「何ですか? 遠慮せずに言ってください」
予想通りのエヴの言葉に、イアンは心の中で小さく拳を上げた。
「もしも貴女が明日、私と一緒に散歩に行くと約束してくれれば、この痛みは和らぎます」
エヴは動きを止めて、頭の中で彼の言葉を反芻する。もしも私が明日、散歩に行くと……散歩? ゆっくりと、彼の言葉を頭の中で理解していく。
これはつまり、ただ散歩に誘われた、ということだろうか?
ようやくそう結論付けたエヴは、イアンがまるで捨てられた子犬のように潤んだ瞳で自分を見つめていることに気づいた。
その表情は、狡い。
「分かりました。それで痛みがましになるのであれば、明日、共に散歩に行くと約束します」
咳ばらいをひとつしてから、エヴはそう返事をした。それを聞いた途端、イアンは満面の笑みを浮かべる。脛の痛みなど、彼の意識からはもうすっかり消え去っていた。
「ありがとうございます。貴女はまさに私の天使だ」
完全なる無意識で零れ落ちた彼の言葉に、エヴは耳を疑った。
彼は今、私を何と呼んだの?
驚きのまなざしでイアンを見つめるが、彼の方はすっかり安心しきった表情をしている。自分が何を口にしたのか、分かっていないような気さえするほどに。エヴは迷いつつも、その言葉を追求せずに受け流すことにした。
そうでもしないと、心臓が耐えられそうになさそうだった。
今日だけでいったい何度、心臓が跳ね上がったか、エヴはもう分からなかった。
ようやく馬車がバックマン邸に到着すると、エヴはすぐさま馬車から飛び降りた。前回と同じように、従僕に馬車から箱を運び出すよう、指示を出す。馬車の中にイアンがいることに気づいている彼は、エヴに何か言おうとするが、玄関口に侍女が現れたのに気づき口をつぐんだ。屋敷の主に秘密を作りたくはないが、侍女を敵に回す方が厄介だ。
エヴは馬車に向かって手を振ると、侍女と共にそそくさと屋敷の中へと入っていってしまった。
その背中を、イアンは微笑みながら見つめた。
馬車が再び動き出すと、イアンは今日の出来事を思い返し始める。自分の過去を話すのは億劫だったが、話してみると案外、抵抗感がないことに気づいた。むしろ、自分を見つめ直す良い機会になったようにすら思える。エヴの希望も満たせたし、彼女が自分を信頼していることも分かった。そう悪くない結果だ。その上、彼女を散歩に誘うこともできた。上出来ではないか。
イアンがそう自画自賛していると、静かにルースが拍手を始めた。
自分の思考を聞かれていたのかと焦るイアンに、ルースはニヤリと微笑んだ。
「なんてスムーズな誘い方だったのかしら。よくやったじゃない」
自分のおかげだと言わんばかりにルースが揶揄ってくるのを、イアンは止める気すら起こらなかった。どうせ無駄骨に終わることを分かっているからだ。
「バックマン嬢はアンタに熱を上げてるみたいね」
ニヤニヤと笑いながら言う幼馴染に、イアンは疑問の表情を浮かべた。
「そうだろうか? 私にある程度の信頼を置いてくれてはいるみたいだが、今日はほとんど目を合わせてくれなかった。勘違いじゃないか?」
弱々し気なイアンの言葉に、ルースはついつい声を上げて笑ってしまう。
「アンタ、バカね」
突然に爆笑し始めた幼馴染を、イアンは奇妙な目で見つめながら、続きの言葉を待つ。
「あれは、ただ恥ずかしがっていただけじゃない。あんなに分かりやすいのに、気づかなかったの? 好きだから、目を合わせられなかったのよ」
当たり前のことじゃない、と付け加えるルースの言葉を、イアンは信じたかった。けれども、楽観的になりすぎるのは良くない、と自分で自分を制止する。何より、これはあくまでもルースの推測であって、エヴ自身の言葉ではないのだから。
そう言い聞かせるものの、どうしても心が浮足立ってしまう。
もしかしたら。
そんな期待をしてしまうのは、仕方のないことだろう。
表情は少しばかり和らいだものの、それでもイアンが目立った反応を見せないのを、ルースは内心つまらないと思った。若干イラついたように、彼女は再び口を開いた。
「さっきも言ったけど、明日は付き添い役、できないわよ」
ルースの言葉に、イアンは聞いているのだかどうか分からない曖昧な言葉で返事をする。彼の注意は、すっかり窓の外に見える何かに引かれてしまっていた。
「問題ない。もう他の付き添いを見つけたから」
そう言うなり、速度が遅くなった馬車からイアンは軽やかに飛び降りた。馬車が止まるのすら待てないだなんて。呆れながらルースは窓の外へと視線を移した。
ゴドフレイ邸の前に、荷物を大量に積んだ一台の立派な馬車が止まっている。馬車からゆっくりと降りてきた美しい女性を見て、ルースは彼の言動に納得する。ゴドフレイ邸で停まる必要はないと御者に告げると、再び窓の外へとルースは視線を移す。
女性の手の甲へと口づけを落とすイアンを見て、ルースは小さなため息を漏らした。
果たして、ゴドフレイ邸に降り立った女性はいったい何者なのだろうか。そして、彼女の存在は社交界に、何らかの影響を与えるのだろうか。
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