公爵令嬢は全てを失い黒薔薇の騎士として生きる

夜桜

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燃えゆくお屋敷

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 庭に出て、応戦に出ようとするけれどイクス様に止められた。

「行ってはいけない、ローズ」
「で、ですが……お屋敷が全焼してしまいますよ」
「敵は僕に任せろ。君はアルベドやネモフィラを頼む」

 他の兄妹たちの様子が気になる。
 どちらがか守りに行かないと……。
 イクス様がおっしゃる通り、ここは指示に従ってわたしは向かおう。足手まといにはなりたくないから。


 ◆


 同じく二階のネモフィラと合流。

「……煙を吸わないように注意して出ないと」
「分かりました、ネモフィラさん。あとはフリージアさんとリリーですが」
「ええ、フラッシュはアルベドがなんとか救出するでしょう。だから、フリージアとリリーを探して」

 わたしは頷き、ネモフィラを守りながら先を進む。もくもくと煙が充満して命の危険を感じた。火の手だって迫っている。このままだと本当に死んでしまう。

 早く、しないと。


 フリージアの部屋には誰もいなかった。後はリリーの部屋。一番隅にあるから、少し歩く。急がないと……。

 なんとか煙を掻い潜って到着。


「ネモフィラさんは、ここまで待っていて下さい」
「……分かったわ」


 わたしは、ハルバードを握って扉を破壊。火災という緊急につき、許して欲しい。中へ滑り込むと、いきなり剣らしきモノが飛んで来た。それをかわし、状況把握に努める。


 ……なッ。


「どうして……! どうして此処にいるのですか、ヒッグス……!」
「ようやくお前を見つけたぞ、ローズ!!! この女を殺されたくなければ、その物騒な武器は捨てろ!!」


 充血した目でわたしを睨むヒッグス。リリーが人質になっていた。この状況は想定外というか、予想もしなかった。どうすればいいの……。
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