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婚約破棄
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「ルーン、君にもう魅力はない。婚約破棄してくれッ」
「み、魅力がないって……そんな一方的すぎです!」
「仕方ないだろう。こればかりは……」
冷たい言葉だけ残し、背を向けるエディ。玄関へ向かってしまう。……そんな、行かないで! あんなに愛し合った仲だったのに!
追いかけていくと、彼は玄関で立ち尽くしていた。
そこには、わたしと同じくらいの金髪の少女がいた。あの子は……誰?
「エディ、その子は誰なの?」
「……ルーン、まだいたのか。大丈夫、ライカ。この女性は他人だ」
「そうなの?」
た、他人って……酷い。
そんな一瞬でわたしを忘れてしまうほど嫌だったって事なの!? そんなのって……。
「他人ではありません! わたしと伯爵サマは婚約を交わしているんですよ!? 大体、その子はなんですか!」
「……うるさいな。ルーン、君は関係のない事だ」
そう舌打ちされる伯爵サマは、ライカという少女の肩に手を置き、連れて行こうとする。けれど、その瞬間――。
『グシャッ……』
と、そんな肉を切る音が響いた。
「…………なッ! 何を……する、ライカ」
ナイフで右肩を刺される伯爵サマ。
ライカが刺したのだ。
「……エディ。あなたはお姉様を悲しませた……当然の報いよ」
「ど、どういう事だ……ライカ」
「ルーンは、私のお姉様」
「ま、まさか……そんな」
「よくやったわ、ライカ。で、調べたはついたのね?」
「ええ、お姉様。伯爵サマは、お姉様と私の他に七人の女性と関係を持っていた。全員を誘惑し、中には殺された人もいたわ」
「そうだったの。最近怪しい行動が多いから、何かあると思ったけど……ライカに調べさせて良かったわ。そういうわけで、ごめんなさい、伯爵サマ。死んで」
地面でジタバタ暴れ回る伯爵サマ。無様ね。
「……かぁっ! ルーン、ライカ……おまえたち………くそぉぉぉおぉ……」
気絶する伯爵。
肩を刺されたショックね。
死にはしない。
彼には一生牢に入って貰う。
~数日後~
伯爵は殺人罪で捕まって牢に放り込まれた。その噂を聞きつけてやってきた公爵サマに拾われ、わたしはソユーズ公爵サマと婚約を交わす。
「伯爵の件はすまなかったね」
「いいんです。彼は罪もない女性を殺していたんですから……当然の報いなのです」
「ああ、そうだな。これから、私と共に幸せに暮らそう」
「……はい。それがわたしの望みです」
妹のライカも迎え、公爵サマの下で幸せに暮らした――。
「み、魅力がないって……そんな一方的すぎです!」
「仕方ないだろう。こればかりは……」
冷たい言葉だけ残し、背を向けるエディ。玄関へ向かってしまう。……そんな、行かないで! あんなに愛し合った仲だったのに!
追いかけていくと、彼は玄関で立ち尽くしていた。
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「そうなの?」
た、他人って……酷い。
そんな一瞬でわたしを忘れてしまうほど嫌だったって事なの!? そんなのって……。
「他人ではありません! わたしと伯爵サマは婚約を交わしているんですよ!? 大体、その子はなんですか!」
「……うるさいな。ルーン、君は関係のない事だ」
そう舌打ちされる伯爵サマは、ライカという少女の肩に手を置き、連れて行こうとする。けれど、その瞬間――。
『グシャッ……』
と、そんな肉を切る音が響いた。
「…………なッ! 何を……する、ライカ」
ナイフで右肩を刺される伯爵サマ。
ライカが刺したのだ。
「……エディ。あなたはお姉様を悲しませた……当然の報いよ」
「ど、どういう事だ……ライカ」
「ルーンは、私のお姉様」
「ま、まさか……そんな」
「よくやったわ、ライカ。で、調べたはついたのね?」
「ええ、お姉様。伯爵サマは、お姉様と私の他に七人の女性と関係を持っていた。全員を誘惑し、中には殺された人もいたわ」
「そうだったの。最近怪しい行動が多いから、何かあると思ったけど……ライカに調べさせて良かったわ。そういうわけで、ごめんなさい、伯爵サマ。死んで」
地面でジタバタ暴れ回る伯爵サマ。無様ね。
「……かぁっ! ルーン、ライカ……おまえたち………くそぉぉぉおぉ……」
気絶する伯爵。
肩を刺されたショックね。
死にはしない。
彼には一生牢に入って貰う。
~数日後~
伯爵は殺人罪で捕まって牢に放り込まれた。その噂を聞きつけてやってきた公爵サマに拾われ、わたしはソユーズ公爵サマと婚約を交わす。
「伯爵の件はすまなかったね」
「いいんです。彼は罪もない女性を殺していたんですから……当然の報いなのです」
「ああ、そうだな。これから、私と共に幸せに暮らそう」
「……はい。それがわたしの望みです」
妹のライカも迎え、公爵サマの下で幸せに暮らした――。
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