30 / 30
Rainbow〜幸せの国編〜そらの大冒険㉚
しおりを挟む
ダーシャ様は諭すように言った。
『人間も同じ事だ。自ら神に「魂の課題」願い、そして、蒼き水の星に生を受ける。それが人生だ。だか、魂の課題は容易に出来る事では無いのだ。何故なら、生まれた時はその魂の課題を全て忘れ去っているからだ。中には思い出せないまま終わる者も居るし、思い出してもほとんどの魂がそれを果たせず、生を終える。そして、また、新たな「魂の課題」を神に願う。そうやって輪廻転生を繰り返し、沢山の事を経験する事で、魂が磨かれ、やがて魂の課題を成し遂げる。白く光り輝く魂の人間のみが稀にここに来る事を許される。』
白龍も続けて言った。
『果たしてどれだけの者がここに来る事が出来るのでしょうか。白き美しい魂のになる為には他者との協力、愛と感謝、勇気と優しさ、更に中庸である者でなければならない。』
更にダーシャ様は続ける。
『確かに限りなく少ない。だか、努力している者には神から時折豊かさを与えられる。それはまるで一粒の光り輝く美しい宝石のような物だ。だか、決してそこで気を弛めてはならない。それこそがまた新たな大きな試練のひとつだと気付かなければならない。何故なら、豊かさは人間を慢心させ、努力を忘れさせる。その結果、どうなるのか?考えなければいけない。真実の心が有るのか否か、その時こそ試されている。自分が心から満足し幸せな人生が終わる事ができるどうかは全て自分次第なのだ』
それを聞き、また、白龍は言った。
『確かにそうですね。それにしても·····今回の人間の作りし魔物の「悪魔の香り」の件は非常に由々しき限りですな。』
ダーシャ様も悲しそうに言った。
『それだけで人間の心が病んでいると言うことだろう』
『蒼き星はこの先どうなるのでしょう?』
フォルターが心配そうに尋ねた。ダーシャ様が静かに言った。
『もう既に蒼き星の浄化が始まりつつある。どうなるのかは人間の行いが大きく左右する。あとは創造主である神が決める事だ』
『ええ、我々はここから事の成り行きを観ているに過ぎないのですから』
白龍も相槌をうつ。
『だから、気付くんだよ。これからが新たな魂の冒険の始まりだと。そして、真の幸せを手に入れるだ。そら、ミッシェル』
ダーシャ様はそう言うと音も無く飛び去っていった。他の使者達も、それぞれ自分の課題に向き合う為にそれぞれ人間の世界に旅立つ。それを見届けた白龍は龍雲に姿を変え、陽雨を降らした。すると、どこからとも無く心地よい風が吹き、雨のせいか、草木や花の強い匂いが立ちこめ、そこにおひさまが温かく照らす事で、全てがキラキラと光り輝き、美しい虹が幾重にも架かる。鳥達が歌うように囀る。全ての生き物に希望と幸せの願いを込めて。
終わり
『人間も同じ事だ。自ら神に「魂の課題」願い、そして、蒼き水の星に生を受ける。それが人生だ。だか、魂の課題は容易に出来る事では無いのだ。何故なら、生まれた時はその魂の課題を全て忘れ去っているからだ。中には思い出せないまま終わる者も居るし、思い出してもほとんどの魂がそれを果たせず、生を終える。そして、また、新たな「魂の課題」を神に願う。そうやって輪廻転生を繰り返し、沢山の事を経験する事で、魂が磨かれ、やがて魂の課題を成し遂げる。白く光り輝く魂の人間のみが稀にここに来る事を許される。』
白龍も続けて言った。
『果たしてどれだけの者がここに来る事が出来るのでしょうか。白き美しい魂のになる為には他者との協力、愛と感謝、勇気と優しさ、更に中庸である者でなければならない。』
更にダーシャ様は続ける。
『確かに限りなく少ない。だか、努力している者には神から時折豊かさを与えられる。それはまるで一粒の光り輝く美しい宝石のような物だ。だか、決してそこで気を弛めてはならない。それこそがまた新たな大きな試練のひとつだと気付かなければならない。何故なら、豊かさは人間を慢心させ、努力を忘れさせる。その結果、どうなるのか?考えなければいけない。真実の心が有るのか否か、その時こそ試されている。自分が心から満足し幸せな人生が終わる事ができるどうかは全て自分次第なのだ』
それを聞き、また、白龍は言った。
『確かにそうですね。それにしても·····今回の人間の作りし魔物の「悪魔の香り」の件は非常に由々しき限りですな。』
ダーシャ様も悲しそうに言った。
『それだけで人間の心が病んでいると言うことだろう』
『蒼き星はこの先どうなるのでしょう?』
フォルターが心配そうに尋ねた。ダーシャ様が静かに言った。
『もう既に蒼き星の浄化が始まりつつある。どうなるのかは人間の行いが大きく左右する。あとは創造主である神が決める事だ』
『ええ、我々はここから事の成り行きを観ているに過ぎないのですから』
白龍も相槌をうつ。
『だから、気付くんだよ。これからが新たな魂の冒険の始まりだと。そして、真の幸せを手に入れるだ。そら、ミッシェル』
ダーシャ様はそう言うと音も無く飛び去っていった。他の使者達も、それぞれ自分の課題に向き合う為にそれぞれ人間の世界に旅立つ。それを見届けた白龍は龍雲に姿を変え、陽雨を降らした。すると、どこからとも無く心地よい風が吹き、雨のせいか、草木や花の強い匂いが立ちこめ、そこにおひさまが温かく照らす事で、全てがキラキラと光り輝き、美しい虹が幾重にも架かる。鳥達が歌うように囀る。全ての生き物に希望と幸せの願いを込めて。
終わり
0
この作品の感想を投稿する
あなたにおすすめの小説
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
神スキル【絶対育成】で追放令嬢を餌付けしたら国ができた
黒崎隼人
ファンタジー
過労死した植物研究者が転生したのは、貧しい開拓村の少年アランだった。彼に与えられたのは、あらゆる植物を意のままに操る神スキル【絶対育成】だった。
そんな彼の元に、ある日、王都から追放されてきた「悪役令嬢」セラフィーナがやってくる。
「私があなたの知識となり、盾となりましょう。その代わり、この村を豊かにする力を貸してください」
前世の知識とチートスキルを持つ少年と、気高く理知的な元公爵令嬢。
二人が手を取り合った時、飢えた辺境の村は、やがて世界が羨む豊かで平和な楽園へと姿を変えていく。
辺境から始まる、農業革命ファンタジー&国家創成譚が、ここに開幕する。
【完結】平凡な魔法使いですが、国一番の騎士に溺愛されています
空月
ファンタジー
この世界には『善い魔法使い』と『悪い魔法使い』がいる。
『悪い魔法使い』の根絶を掲げるシュターメイア王国の魔法使いフィオラ・クローチェは、ある日魔法の暴発で幼少時の姿になってしまう。こんな姿では仕事もできない――というわけで有給休暇を得たフィオラだったが、一番の友人を自称するルカ=セト騎士団長に、何故かなにくれとなく世話をされることに。
「……おまえがこんなに子ども好きだとは思わなかった」
「いや、俺は子どもが好きなんじゃないよ。君が好きだから、子どもの君もかわいく思うし好きなだけだ」
そんなことを大真面目に言う国一番の騎士に溺愛される、平々凡々な魔法使いのフィオラが、元の姿に戻るまでと、それから。
◆三部完結しました。お付き合いありがとうございました。(2024/4/4)
冤罪で辺境に幽閉された第4王子
satomi
ファンタジー
主人公・アンドリュート=ラルラは冤罪で辺境に幽閉されることになったわけだが…。
「辺境に幽閉とは、辺境で生きている人間を何だと思っているんだ!辺境は不要な人間を送る場所じゃない!」と、辺境伯は怒っているし当然のことだろう。元から辺境で暮している方々は決して不要な方ではないし、‘辺境に幽閉’というのはなんとも辺境に暮らしている方々にしてみれば、喧嘩売ってんの?となる。
辺境伯の娘さんと婚約という話だから辺境伯の主人公へのあたりも結構なものだけど、娘さんは美人だから万事OK。
別れし夫婦の御定書(おさだめがき)
佐倉 蘭
歴史・時代
★第11回歴史・時代小説大賞 奨励賞受賞★
嫡男を産めぬがゆえに、姑の策略で南町奉行所の例繰方与力・進藤 又十蔵と離縁させられた与岐(よき)。
離縁後、生家の父の猛反対を押し切って生まれ育った八丁堀の組屋敷を出ると、小伝馬町の仕舞屋に居を定めて一人暮らしを始めた。
月日は流れ、姑の思惑どおり後妻が嫡男を産み、婚家に置いてきた娘は二人とも無事与力の御家に嫁いだ。
おのれに起こったことは綺麗さっぱり水に流した与岐は、今では女だてらに離縁を望む町家の女房たちの代わりに亭主どもから去り状(三行半)をもぎ取るなどをする「公事師(くじし)」の生業(なりわい)をして生計を立てていた。
されどもある日突然、与岐の仕舞屋にとっくの昔に離縁したはずの元夫・又十蔵が転がり込んできて——
※「今宵は遣らずの雨」「大江戸ロミオ&ジュリエット」「大江戸シンデレラ」「大江戸の番人 〜吉原髪切り捕物帖〜」にうっすらと関連したお話ですが単独でお読みいただけます。
いっとう愚かで、惨めで、哀れな末路を辿るはずだった令嬢の矜持
空月
ファンタジー
古くからの名家、貴き血を継ぐローゼンベルグ家――その末子、一人娘として生まれたカトレア・ローゼンベルグは、幼い頃からの婚約者に婚約破棄され、遠方の別荘へと療養の名目で送られた。
その道中に惨めに死ぬはずだった未来を、突然現れた『バグ』によって回避して、ただの『カトレア』として生きていく話。
※悪役令嬢で婚約破棄物ですが、ざまぁもスッキリもありません。
※以前投稿していた「いっとう愚かで惨めで哀れだった令嬢の果て」改稿版です。文章量が1.5倍くらいに増えています。
家ごと異世界転移〜異世界来ちゃったけど快適に暮らします〜
奥野細道
ファンタジー
都内の2LDKマンションで暮らす30代独身の会社員、田中健太はある夜突然家ごと広大な森と異世界の空が広がるファンタジー世界へと転移してしまう。
パニックに陥りながらも、彼は自身の平凡なマンションが異世界においてとんでもないチート能力を発揮することを発見する。冷蔵庫は地球上のあらゆる食材を無限に生成し、最高の鮮度を保つ「無限の食料庫」となり、リビングのテレビは異世界の情報をリアルタイムで受信・翻訳する「異世界情報端末」として機能。さらに、お風呂の湯はどんな傷も癒す「万能治癒の湯」となり、ベランダは瞬時に植物を成長させる「魔力活性化菜園」に。
健太はこれらの能力を駆使して、食料や情報を確保し、異世界の人たちを助けながら安全な拠点を築いていく。
妻からの手紙~18年の後悔を添えて~
Mio
ファンタジー
妻から手紙が来た。
妻が死んで18年目の今日。
息子の誕生日。
「お誕生日おめでとう、ルカ!愛してるわ。エミリア・シェラード」
息子は…17年前に死んだ。
手紙はもう一通あった。
俺はその手紙を読んで、一生分の後悔をした。
------------------------------
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる