メス喘ぎレッスン帖 ─団長、奥さんを抱く前に俺と発声練習しましょう!─

雲丹はち

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もう何が何だか分からなかった。
副官の言うとおりにしていれば有能なヤツのことだ。短時間で的確な説明をしてくれて終わるものだと思っていた。
それなのに今、団長である自分はヤツの股間に座らさせられて、尻にはヤツの一物を挟まされている。
ヌルついた精液が尻肉にくっついて気持ち悪い。
床にはヤツの出した精液が、私の出した量を上回る勢いでぶちまけられていた。

(いいや、しかし……女性のカタチを教えてもらったならもう、何もないハズ……)

香りの件は申し訳なかったが、窓を開けてしまえば簡単に効果は切れる。
それで今夜のレッスンは終了だ。
そう思っていたのにヤツは私の身体を離そうともしてくれない。
何やらゴソゴソと皮袋の中身を漁っている。
取り出されたのは細長い棒だ。かなり柔らかいのかヤツが持ち上げただけで、先っぽがぷらんぷらんとはね返っては揺れている。
こんな極細の棒を使う場所など全く思いつかない。

「コイツは尿道プラグと言って、団長のお子ちゃまちんちんを一気に大人チンコに成長させてくれるんですよ」
「誰が……お子ちゃまだ……ッ!」

成人を迎えても一向に剥ける気配がなく、人の手を借りないと亀頭が姿を見せてくれない性器が昔からコンプレックスだった。
着替えを誰かとともにすることもなかったし、身体を洗うときだって一人で手早く済ませてきた。
皮かむりしていない立派なモノを見るたび、自分の身体に男らしさを求めた。
剣の道に突き進んだのはそれが発端だった。そこに元々の才能も加わって、貪るように戦いでの勝利を求めた。
どんな苦境に立たされようと、勝ち残った男は強い。
勝利を掴む男にこそ敬意は払われる。

だからこそ部下を死なせないために戦術書や軍略書を読み漁り、鍛錬に励み、部下にも厳しい訓練を与えてきた。
その甲斐あってか、王国の近隣に現れる魔獣の影はここ数年なりを潜め、畑の作物が荒らされることが激減した。
王都も地方都市も豊かになり、平和な時代がやってきた。そんななか公爵家の令嬢アニエスに結婚を申し込まれた。
これ以上の良縁はないと両親や親戚に祝福され、気づけば彼女の夫だ。しかし彼女と初夜を迎えるということは、長年己の劣等感を煽ってきたアレを彼女に見せるということでもあった。

(アニエスにこんなモノ……見せられない)

公爵家でもその気性の荒さから剣姫と言われる彼女だが、正直あのツンツンとした感じは、剣の腕に覚えがある男たちが勝負を挑んでくる時の雰囲気を思い出して、悪くない。気に入っている。好きと呼べる感情だと思う。
だが、この長年自分を苦しめてきたものを彼女に晒すのは、どうにも怖い。
夫と妻として対等だった関係が崩壊してしまう気がしてならない。

私とて男だ。
彼女をリードできる人間でありたい。
だからこそ女経験も豊富で、口の固い副官──オズノフに今回の指南を恥を忍んで頼んだのだが、事態は妙な方向に向かっている……気がする。

「オズノフ……その今夜はもういいから」
「駄目です。団長には閨での男の振る舞いをしっかり覚えて帰ってもらいます。そうしないと奥さんにいくじなしって言われちゃいますよ?」

それは避けたい。
ただでさえ地位の落差が激しい結婚なのだ。地方出身の騎士が公爵家の令嬢を見事いとめた、と市井では語られるがアニエスの所作や領地運営の見事な手腕に見惚れるを通り越して嫉妬することもある。
この見事なご令嬢の隣にたち続けるには、このコンプレックスを乗り越えなくてはならない。
それは分かっているのだが、どうにも恥ずかしくていたたまれない。

「時間かかりませんから。ね?」

オナホが抜かれていく。妖しい光を放つ透明な筒のナカからぽたぽたと自分の出した精液がもれる。

「奥さん抱いてあげたいんでしょ? ならお子ちゃまちんちん、訓練つけてあげないと。ほらほら。見てください。団長の尿道にプラグ入ってくとこ、見えるでしょ?」

つぅ──ヌプププププッ♡♡
柔らかい極細の棒が尿道の管に侵入してくる。初めての体験に身体を慣らすみようにゆっくりと丁寧だ。けれど催淫香に犯された身体は焦らされてると感じて、もっと早く! とせっついてくる。

「このプラグはですね。俺がちょっとだけ魔力通すとカタチを自由に変えられるんですよ。例えばこんな風にぷっくり膨らませたり──」

ぷちゅん♡♡

「───ッ♡ っ♡ ッ♡♡」

声にならない悲鳴が上がる。挿入されたプラグのカタチがほんの少し変わっただけで、体内に凄まじい快感がひた走り、感じるポイントをいじめてくる。
早くダしたい。射精したい。イきたい!!
けれど穴はプラグで塞がれていて、一滴も出せない。

「すげ。団長めちゃくそ背中しなってる。感じてくれてるんですね。カワイイ」
「カワイイも、クソも……あるかっ。さっさと抜け……ッ」

命じるがオズノフが応える様子はなかった。

「だーめ。ココからが本番なんですから。この入った状態でプラグくりくり回したらどうなると思います? 団長の尿道」

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