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悪役令嬢でも死んじゃだめぇ~!5
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さて、私が貴族令嬢でありながら、何故、賊に当たり前のように立ち向かったかというと……。
まず、ハロル公爵家は、リマード王国の平和のため、密かに情報収集や秘密工作などの任務も担っている。
次に、そのハロル公爵家の分家筋であるルキラ子爵家の人間は、実はハロル公爵家の実行部隊、または工作員である。
だから、私も工作員として、剣や槍、弓、遠投投げなど、様々な軍事訓練をさせられていた。どれもあまり得意ではないが……。
ルキラ子爵家では、美形に生まれれば、色仕掛けやハニートラップ要員として、特に外交を行う部署へいくことが多い。また、賢ければ官僚の部署へ、武の才能のある者は騎士団へ、それぞれ潜入して、必要時に情報収集や工作員として働く。
じゃあ、どれでもないものは?
そう、私のような見た目が地味で、頭もほどほど、武の才能もほどほどのものは、どれにもなれない。
そうすると、モブとして標的や重要人物の側近や取り巻き、侍従や侍女として、近くに潜み、「小細工工作員」と呼ばれる要員になる。
つまり、重要な仕事や命懸けの仕事は、滅多にこない全く重要ではない、地道というか、地味な作業が多い工作員である。
見た目だけでなく、仕事まで地味って……。
まあ、いいけど。
現ルキラ子爵家当主の父は、よく私に「お前は、私の妹ナタリアに似たなぁ……」とがっかりしたように言う。
ちなみに、そのナタリア叔母様は、貴族内で結婚相手が見つからず、貴族の血筋が欲しい成金商家にお嫁にいった。
そして、ルキラ子爵家は、工作員として使えそうな孤児を引き取るため、私には実の兄や姉以外の兄妹がいる。
私は3女とされているが、血のつながった実の姉は1人。
実の姉は、美人で賢かったおかげで、どの部署にも引っ張りだこである。
私が生まれた時は、姉よりもっと優れた子が生まれるのではと勝手に期待していたらしい。
「お前の名前もな、華やかな名前を用意してあったが、似合わないからこの国で一番、多い名前にしといた」と、残念そうに語る父。
世の中には、子供にわざわざ言わなくてもいい台詞があることを知らないのかなと父に対してよく思う。
でもまあ、親が血迷って、華美な名前をつけなかったのは、正直、助かったかも。
別に名前負けしてまで、目立ちたくない。
こんな中途半端人生まっしぐらな私。
もっと美しく、賢く生まれたかったけど、無い物ねだりしてもしょうがない。
できる範囲で、頑張ればいいよね~。
まあ、あの賊に対する抵抗は、小細工工作員として身近な物を使って瞬発力を発揮した泥臭い抵抗で、たまたま上手くいった感が否めない。
とにかく、ラフィーナ様を守るために無我夢中だった。
訓練を受けたにしては、ちょっといまいちな抵抗だったが……。
でも、結果は大事。
ラフィーナ様は結果として、無傷に済んだ。
私にとって、ラフィーナ様は、色々な意味で大切な人間。
もし、私がラフィーナ様の遊び相手に採用されなかったら、私もナタリア叔母様のように、早々に平民へ降嫁予定だったと姉達から聞かされた。
父に確認したら、まだそんな予定はないと言ってくれたが、婚約の予定はハロル公爵家次第だとも言っていた。
つまり、ハロル公爵家に資金が必要になったら、私は成金商家に嫁に行くことになるかも知れなかった。
だから、ラフィーナ様は、未来の王妃という重要人物なだけでなく、私に役目をくれた恩人でもあり、怪我をしてでも守る価値がある存在でもある。
まあ、守った一番の理由は、ラフィーナ様自体が天使のように優しくて、大好きな人だからだけどね!
まず、ハロル公爵家は、リマード王国の平和のため、密かに情報収集や秘密工作などの任務も担っている。
次に、そのハロル公爵家の分家筋であるルキラ子爵家の人間は、実はハロル公爵家の実行部隊、または工作員である。
だから、私も工作員として、剣や槍、弓、遠投投げなど、様々な軍事訓練をさせられていた。どれもあまり得意ではないが……。
ルキラ子爵家では、美形に生まれれば、色仕掛けやハニートラップ要員として、特に外交を行う部署へいくことが多い。また、賢ければ官僚の部署へ、武の才能のある者は騎士団へ、それぞれ潜入して、必要時に情報収集や工作員として働く。
じゃあ、どれでもないものは?
そう、私のような見た目が地味で、頭もほどほど、武の才能もほどほどのものは、どれにもなれない。
そうすると、モブとして標的や重要人物の側近や取り巻き、侍従や侍女として、近くに潜み、「小細工工作員」と呼ばれる要員になる。
つまり、重要な仕事や命懸けの仕事は、滅多にこない全く重要ではない、地道というか、地味な作業が多い工作員である。
見た目だけでなく、仕事まで地味って……。
まあ、いいけど。
現ルキラ子爵家当主の父は、よく私に「お前は、私の妹ナタリアに似たなぁ……」とがっかりしたように言う。
ちなみに、そのナタリア叔母様は、貴族内で結婚相手が見つからず、貴族の血筋が欲しい成金商家にお嫁にいった。
そして、ルキラ子爵家は、工作員として使えそうな孤児を引き取るため、私には実の兄や姉以外の兄妹がいる。
私は3女とされているが、血のつながった実の姉は1人。
実の姉は、美人で賢かったおかげで、どの部署にも引っ張りだこである。
私が生まれた時は、姉よりもっと優れた子が生まれるのではと勝手に期待していたらしい。
「お前の名前もな、華やかな名前を用意してあったが、似合わないからこの国で一番、多い名前にしといた」と、残念そうに語る父。
世の中には、子供にわざわざ言わなくてもいい台詞があることを知らないのかなと父に対してよく思う。
でもまあ、親が血迷って、華美な名前をつけなかったのは、正直、助かったかも。
別に名前負けしてまで、目立ちたくない。
こんな中途半端人生まっしぐらな私。
もっと美しく、賢く生まれたかったけど、無い物ねだりしてもしょうがない。
できる範囲で、頑張ればいいよね~。
まあ、あの賊に対する抵抗は、小細工工作員として身近な物を使って瞬発力を発揮した泥臭い抵抗で、たまたま上手くいった感が否めない。
とにかく、ラフィーナ様を守るために無我夢中だった。
訓練を受けたにしては、ちょっといまいちな抵抗だったが……。
でも、結果は大事。
ラフィーナ様は結果として、無傷に済んだ。
私にとって、ラフィーナ様は、色々な意味で大切な人間。
もし、私がラフィーナ様の遊び相手に採用されなかったら、私もナタリア叔母様のように、早々に平民へ降嫁予定だったと姉達から聞かされた。
父に確認したら、まだそんな予定はないと言ってくれたが、婚約の予定はハロル公爵家次第だとも言っていた。
つまり、ハロル公爵家に資金が必要になったら、私は成金商家に嫁に行くことになるかも知れなかった。
だから、ラフィーナ様は、未来の王妃という重要人物なだけでなく、私に役目をくれた恩人でもあり、怪我をしてでも守る価値がある存在でもある。
まあ、守った一番の理由は、ラフィーナ様自体が天使のように優しくて、大好きな人だからだけどね!
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