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第3章 予定外? な夏休み
第42話 コボルトジェネラル討伐
第20階層のボスは、コボルトジェネラルだ。
ただジェネラル1匹では無く、配下一同含めて総勢100頭以上出る。
まともに戦ったら数で圧倒される。
その上魔道士コボルトや弓使いコボルトなどという遠距離攻撃可能な連中まで複数いたりする。
更に言うと、コボルトジェネラルは魔法抵抗力が異常に高い。
攻撃魔法のうち火属性は完全防御、他の属性も威力が半減されてしまう。
同時に出てくる騎士コボルトや魔道士《メイジ》コボルトも、ジェネラルほどではないが魔法が効きにくい。
あのワレンティーナ副ギルド長は、どうやってここをクリアしたのだろう。
そうは思うけれど、知っても私達が真似できる訳ではない。
だから私達なりの作戦が必要だ。
「最初は私が障壁魔法をかけて防御します。その障壁の中から攻撃魔法で数を減らして下さい。ナタリアは速度低下魔法と防御力低下魔法をお願いします。
敵をせめて10頭程度まで減らしてからが勝負です。リュネットは申し訳ありませんが、魔法切れにならないよう監視して、随時魔力補充をお願いしますわ」
「勿論それは頑張るけれどね。でもコボルトでもジェネラルだと、接近戦はやめた方がいいよね。どうやって倒すのかな?」
たかがコボルトでもジェネラルや騎士はかなり強い。
大剣をB級冒険者以上に使うと、本には記載されていた。
殿下やナージャでも近づかない方がいいだろう。
そこで殿下がはっとした顔をする。
「そうか。その為にあの新しい魔法を試した訳か」
殿下め、いち早く気づきやがった。
「ええ。その為に今朝一番で新魔法を試しました。あれも魔法を使いますが、攻撃魔法ではないので魔法抵抗力に関係なくダメージを与えるはずです。ですがこの魔法の事はこのパーティ外には言わないで頂けると助かりますわ。あまり公にしたくはありませんので」
場合によっては魔銃より強力な奴も使うつもりだ。
ヒトマルは大きすぎてまだ組み立てていないが、ブッシュマスターは一応組んである。
いかにコボルトジェネラルでも、25ミリ口径の高速弾を浴びて無事という事はあるまい。
「わかった。父上や母上にも言わないでおこう」
よしよしエンリコ殿下、いい子だ。
「それでは中に入ります。数が減るまでは、私の後ろから攻撃魔法をお願いします」
宣言して一歩踏み出す。
ボス部屋の扉が横開きに開いた。私達は中へと進む。
リュネットが入ったところで背後の扉が閉まった。
前方にかなり大きなものも含め、続々と魔力反応が出現していく。
「極・障壁魔法!」
今の私が唱えられる最強レベルの障壁魔法を唱える。
魔力がガンガンと減っていくが仕方ない。
「速度低下魔法!」
「過冷却!」
「神雷球破!」
「獣牙!」
魔法が飛んでいく。
殿下め、何気に神雷球破なんて雷系範囲呪文を唱えていやがる。
私ですら使えない、雷系の高等攻撃魔法だ。
でもいい。私にはこれがある。
『魔銃!』
最初の目標は魔道士と騎士。
こいつらは魔法抵抗力があるので、攻撃魔法にもある程度耐える。
だからこそ、魔銃で潰しておきたい。
『魔銃、連射! 魔銃、装填、魔銃、連射! 魔銃、装填、魔銃、連射! 魔銃、装填』
なかなかいい威力だ。ヤバいのが一気に減っていく。
私以外の皆さんも、攻撃魔法はかなり優秀だ。
殿下はまあ血筋もあってかとんでもないけれど、他の皆さんも普通の生徒と比べて段違いに強力。
ナージャですら獣人専用らしい獣牙なんて攻撃魔法で、ガシガシと雑兵を削っていく。
ただしリュネットはかなり大変そうだ。
皆さん高レベルの魔法を使うから、魔力の消費が激しい。
当然補充担当の彼女に負担が行く。
それでもしっかり補充してくれるところは、流石聖魔法のスペシャリスト。
ならリュネットの負担も考えてさっさと終わりにしてやろう。
『連射!』
コボルトジェネラルに向け、10発ほど連射。あっさり胴体を吹っ飛ばした。
なおヘッドショットにしなかったのは魔石を回収するためだ。
オークは肉が重要だから、ヘッドショットで倒した。でもそうすると魔石が飛び散って探すのが難しくなる。
一方でコボルト系は素材にならない。だから胴体狙いでいい。
さて、難敵はひととおり片付いた。掃討戦の時間だ。
「残りは雑兵だけですので障壁を解除します。ナージャと殿下とナタリア、お願いしますわ」
これで大量魔力消費モード終わり。
ナージャが真っ先に飛び出していく。攻撃魔法より剣の方が性に合うのだろう。
残っているのはただのコボルトとコボルトソルジャー10匹程度。
しかもナタリアの補助呪文がガンガンに効いている。もう問題はない。
一方でリュネットが背後で一息ついた。お疲れ様ってところだ。
「リュネット、お疲れ様でした。大変だったでしょう」
「流石にこれがもっと続いたらポーションを飲んだけれどね。でも大丈夫だよ」
とは言え魔力は残り3割程度というところだ。
私は人のステータスも見る事が出来るからわかる。
「もう少し余裕をもってポーションを使っても良かったですわ」
「うん、でもマジックポーションは高価だし美味しくないしね。もう少し魔力が減ったら流石に使ったと思うけれど。でもアンの事だから、それまでには何とかするだろうとも想っていたしね」
バレたか。でも一応言っておこう。
「でもこのパーティは、リュネットの存在が生命線なんです。ですから充分気をつけて下さいね」
「うん、わかった」
うーん、やっぱりリュネットも殿下にやるのは嫌だ。
リュネットの為にも私の自由の為にも、リュネットが殿下とくっつくのが一番。
それは充分、わかっているのだけれども。
「終わったにゃ」
敵の数がかった分、ボス部屋内は凄惨な状態。
しかしもう見慣れた。それにしなければならない事もある。
私は魔銃を自在袋に仕舞って、宣言する。
「それでは魔石を回収しましょう。コボルト系は上級種でも素材にはなりません。だから基本燃やして魔石だけ回収です。ただナイトやジェネラルの武器類は一応回収した方がいいそうですわ。それなりの素材を使っているそうですから」
この作業をやらないと、お金にならないし討伐実績にもカウントされない。
幸いコボルトは素材にならないので、魔法で燃やして仕舞えば魔石が残る。
魔石は基本的に衝撃でも魔法でも砕けないから問題無い。
今日の攻略はここまでだ。
魔石を全部回収した事を確認したら、次の部屋から転移陣で入口へ戻ることにしよう。
ただジェネラル1匹では無く、配下一同含めて総勢100頭以上出る。
まともに戦ったら数で圧倒される。
その上魔道士コボルトや弓使いコボルトなどという遠距離攻撃可能な連中まで複数いたりする。
更に言うと、コボルトジェネラルは魔法抵抗力が異常に高い。
攻撃魔法のうち火属性は完全防御、他の属性も威力が半減されてしまう。
同時に出てくる騎士コボルトや魔道士《メイジ》コボルトも、ジェネラルほどではないが魔法が効きにくい。
あのワレンティーナ副ギルド長は、どうやってここをクリアしたのだろう。
そうは思うけれど、知っても私達が真似できる訳ではない。
だから私達なりの作戦が必要だ。
「最初は私が障壁魔法をかけて防御します。その障壁の中から攻撃魔法で数を減らして下さい。ナタリアは速度低下魔法と防御力低下魔法をお願いします。
敵をせめて10頭程度まで減らしてからが勝負です。リュネットは申し訳ありませんが、魔法切れにならないよう監視して、随時魔力補充をお願いしますわ」
「勿論それは頑張るけれどね。でもコボルトでもジェネラルだと、接近戦はやめた方がいいよね。どうやって倒すのかな?」
たかがコボルトでもジェネラルや騎士はかなり強い。
大剣をB級冒険者以上に使うと、本には記載されていた。
殿下やナージャでも近づかない方がいいだろう。
そこで殿下がはっとした顔をする。
「そうか。その為にあの新しい魔法を試した訳か」
殿下め、いち早く気づきやがった。
「ええ。その為に今朝一番で新魔法を試しました。あれも魔法を使いますが、攻撃魔法ではないので魔法抵抗力に関係なくダメージを与えるはずです。ですがこの魔法の事はこのパーティ外には言わないで頂けると助かりますわ。あまり公にしたくはありませんので」
場合によっては魔銃より強力な奴も使うつもりだ。
ヒトマルは大きすぎてまだ組み立てていないが、ブッシュマスターは一応組んである。
いかにコボルトジェネラルでも、25ミリ口径の高速弾を浴びて無事という事はあるまい。
「わかった。父上や母上にも言わないでおこう」
よしよしエンリコ殿下、いい子だ。
「それでは中に入ります。数が減るまでは、私の後ろから攻撃魔法をお願いします」
宣言して一歩踏み出す。
ボス部屋の扉が横開きに開いた。私達は中へと進む。
リュネットが入ったところで背後の扉が閉まった。
前方にかなり大きなものも含め、続々と魔力反応が出現していく。
「極・障壁魔法!」
今の私が唱えられる最強レベルの障壁魔法を唱える。
魔力がガンガンと減っていくが仕方ない。
「速度低下魔法!」
「過冷却!」
「神雷球破!」
「獣牙!」
魔法が飛んでいく。
殿下め、何気に神雷球破なんて雷系範囲呪文を唱えていやがる。
私ですら使えない、雷系の高等攻撃魔法だ。
でもいい。私にはこれがある。
『魔銃!』
最初の目標は魔道士と騎士。
こいつらは魔法抵抗力があるので、攻撃魔法にもある程度耐える。
だからこそ、魔銃で潰しておきたい。
『魔銃、連射! 魔銃、装填、魔銃、連射! 魔銃、装填、魔銃、連射! 魔銃、装填』
なかなかいい威力だ。ヤバいのが一気に減っていく。
私以外の皆さんも、攻撃魔法はかなり優秀だ。
殿下はまあ血筋もあってかとんでもないけれど、他の皆さんも普通の生徒と比べて段違いに強力。
ナージャですら獣人専用らしい獣牙なんて攻撃魔法で、ガシガシと雑兵を削っていく。
ただしリュネットはかなり大変そうだ。
皆さん高レベルの魔法を使うから、魔力の消費が激しい。
当然補充担当の彼女に負担が行く。
それでもしっかり補充してくれるところは、流石聖魔法のスペシャリスト。
ならリュネットの負担も考えてさっさと終わりにしてやろう。
『連射!』
コボルトジェネラルに向け、10発ほど連射。あっさり胴体を吹っ飛ばした。
なおヘッドショットにしなかったのは魔石を回収するためだ。
オークは肉が重要だから、ヘッドショットで倒した。でもそうすると魔石が飛び散って探すのが難しくなる。
一方でコボルト系は素材にならない。だから胴体狙いでいい。
さて、難敵はひととおり片付いた。掃討戦の時間だ。
「残りは雑兵だけですので障壁を解除します。ナージャと殿下とナタリア、お願いしますわ」
これで大量魔力消費モード終わり。
ナージャが真っ先に飛び出していく。攻撃魔法より剣の方が性に合うのだろう。
残っているのはただのコボルトとコボルトソルジャー10匹程度。
しかもナタリアの補助呪文がガンガンに効いている。もう問題はない。
一方でリュネットが背後で一息ついた。お疲れ様ってところだ。
「リュネット、お疲れ様でした。大変だったでしょう」
「流石にこれがもっと続いたらポーションを飲んだけれどね。でも大丈夫だよ」
とは言え魔力は残り3割程度というところだ。
私は人のステータスも見る事が出来るからわかる。
「もう少し余裕をもってポーションを使っても良かったですわ」
「うん、でもマジックポーションは高価だし美味しくないしね。もう少し魔力が減ったら流石に使ったと思うけれど。でもアンの事だから、それまでには何とかするだろうとも想っていたしね」
バレたか。でも一応言っておこう。
「でもこのパーティは、リュネットの存在が生命線なんです。ですから充分気をつけて下さいね」
「うん、わかった」
うーん、やっぱりリュネットも殿下にやるのは嫌だ。
リュネットの為にも私の自由の為にも、リュネットが殿下とくっつくのが一番。
それは充分、わかっているのだけれども。
「終わったにゃ」
敵の数がかった分、ボス部屋内は凄惨な状態。
しかしもう見慣れた。それにしなければならない事もある。
私は魔銃を自在袋に仕舞って、宣言する。
「それでは魔石を回収しましょう。コボルト系は上級種でも素材にはなりません。だから基本燃やして魔石だけ回収です。ただナイトやジェネラルの武器類は一応回収した方がいいそうですわ。それなりの素材を使っているそうですから」
この作業をやらないと、お金にならないし討伐実績にもカウントされない。
幸いコボルトは素材にならないので、魔法で燃やして仕舞えば魔石が残る。
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