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第5章 魔法大会と発情期
第55話 強敵と新魔法使用の決定
マリアンネ様は呪文を唱え続けている。
「あれ、呪文、変じゃないかな。本来ならここで制御語句が入る筈だよね」
リュネットの言う通りだ。
呪文の文法上、制御語句が入るべきところで敢えて修飾詞を入れた。しかも何度も繰り返している。
ここに修飾詞を入れても、制御にも威力にも関係ない筈だ。
となると理由はひとつ。
「あえて呪文を遅らせているのでしょう。先に相手が魔法を起動させるように」
「うちと同じ戦法という訳にゃ?」
「おそらくそうですわ」
よほど自信があるか、あえて今までの形式を尊重するように見せつつ吹っ飛ばすつもりなのか。
多分両方だろう。
つまり目的も私達と多分同じ。誰か焚き付けた奴がいる可能性もある。
「……動きを止めよ、永久極凍壁!」
相手の呪文詠唱が終わった。
派手な言葉をちりばめているけれど、実際はただの氷壁魔法だ。
魔力が凍らせた空気中の水分が白く会場を煙らせる。
でも、それだけだ。魔力のほとんどは障壁で弾かれ霧散する。
「……、粛清せよ!」
五番目の月が起動した。
雲一つなかった筈の空に異形の岩が出現する。
「思ったより小さいにゃ」
「あえて魔力を絞っているのですわ」
リリアの言う通りだ。かなり魔力を絞ってかつコントロールしきっている。
「あれを落とす魔法かにゃ」
私は頷く。
「ええ。本来は大きな岩を1つ、小さな岩を3つ形成して、猛速度で落として付近一帯を壊滅させる魔法です。本来の月を含めて5つ見えるから五番目の月と呼ばれるのだそうですわ。しかし今回は本来の小さな岩より更に小さな岩を、かなり低い場所に浮かべています。教官方が威力を相殺できる程度に調整しているのでしょう」
それにしても見事だ。
勘違いする人も多いのだけれど、大魔法は自分の魔力さえ充分なら思いっきりぶっ放すのが一番楽だ。
無理に制御しなくて済むし、起動も魔力が大きい分簡単。多少のミスがあっても規模の大きさで誤魔化せる。
それなのに、本来広域殲滅用の超級魔法なのに、ここまで威力を絞った状態で起動できるとは……
浮かんだ岩が一気に下方向へ向かって加速する。
マリアンネ様側2人は最初の位置から動かない。コントロールに自信があるようだ。
相手は慌てて防護呪文を唱えるけれど遅い。
落ちて来た岩が試合場を穿つ。あっという間に広がる砂煙。
「岩そのものも壊しやすくしていたようですわね」
どうなっているのかは、魔力反応でわかる。相手の2人も審判の教官方も無事だ。
岩石が相手2人の真上に来た時点で、教官方が全員で防護結界呪文を展開。
防護結界呪文で岩が崩れつつも結界外に落下。試合場の一部を破壊。
なおマリアンネ様側は2人とも、防護呪文で全く影響をうけていない。
岩の制御も大きさも硬さも、すべてが制御通りだったようだ。
「流石マリアンネ様ですわ。まさかここまで仕上げてくるとは思いませんでした」
私の本音だ。
他の参加者とレベルが違いすぎる。最近の御前試合でここまでのは無かった筈だ。
「アン、すみません。次の試合では私も永久極寒風雪波を使わせていただきます。あともう一つ、お願い宜しいでしょうか」
リリアのお願いは想像がつく。
「六聖獣絶対防護魔法の視覚効果無し、最大効率状態の呪文ですね。用意は出来ていますわ」
つまり実用を重視したバージョンだ。
なおこれは物理攻撃にも対応させている。
自分でどうしても危険地帯へ行かなければならない時用に、何もないときは魔力を節約する機能までつけた自信作だ。
「安心いたしました。お姉さまの代理で出ている以上、私が負けるわけにはいかないですから」
おいリリア、意気込むあまりお姉さま発言しているぞ。あれは2人だけの時限定だ。
しかしそれだけ思ってくれているというのは、私としても嬉しい。
ただ思い違いだけは訂正しておこう。
「私の代理ではありませんわ。リリアの方がずっと強いですから。私では超級魔法は使えませんですしね。ですので自信をもってくださいな」
ここでぎゅっと抱きしめるくらいはしていいだろう。
うんうん、この腕の中にすっぽり入るサイズがまたいいのだ。髪もいい匂いがするし。
「わかりました」
「本来の実用防護魔法呪文も、必要な副呪文は六聖獣絶対防護魔法とほぼ同じです。ですからリリアなら何回か練習すれば、すぐ無詠唱発動まで出来ると思いますわ」
視覚効果を除いただけで原理は全く同じ呪文。なので副呪文も共通。
だからメインの呪文だけおぼえればOKだ。
「それは楽しみですわ。魔法の名前は何といいますの?」
「実用魔法ですから名称は簡単です。単に鉄壁とだけ名付けています。呪文そのものはこのようなものですわ」
自在袋から呪文の設計図を取り出す。
元々は皆に披露する予定がなかった呪文なので、見せるように書いてはいない。
それでもこれを見た方が、リリアも安心できるだろう。
リリアだけでなく、リュネットとナタリアもリリアの背後から呪文の設計図を覗き込む。
「これは……力比べですわね」
リリアの言う通りだ。
この魔法は相手が放った攻撃魔法の魔力に相克する魔力をぶつけて相殺する魔法。つまり相手の魔力との力比べだ。
ぶつかり合って相殺しあい、結果的に魔力が最後まで残っている方が勝利する。
「だからリリアは攻撃呪文を唱えない方がいいのですわ。御前試合は二人一組での戦いです。ですので攻撃魔法と防御魔法は別の者が唱えた方がいい。そしてリリアとナタリアの場合はリリアの方が魔力が大きいです。ですのでリリアが防御魔法を使い、ナタリアが攻撃魔法を使う方がより安全な筈ですわ」
私はステータスが読めるから2人の最大MPがわかる。
リリアの最大MPは528で、マリアンネ様の最大MPが530、ほぼ互角と言っていい。
マリアンネ様も相当な努力をしているのだろう。
いくら学年が1つ上とはいえ、リリアは迷宮で、殿下のチートも使ってレベルアップしているのだ。
それより最大MPが上だなんてチート過ぎる。
なお私のMPは先日ついに1000を突破したけれど、これは殿下の恩恵に加えてメタ知識をフルに使っているから。
この辺は一緒にして貰っては困るし相手も可哀想だと思う。
なおこれだけ鍛えても、称号は器用貧乏のまま。悲しい。
「ですがそれでは、マリアンネ様に申し訳ありませんわ。マリアンネ様は魔法の性質上、威力を制限せざるを得ませんから」
リリアのその気持ちもわかる。だからこそ同じ条件で正面から戦いたいというのも。
しかしリリアに万が一の事があっては困るのだ。
だが幸い、私はサクラエ教官の事を知っている。奴に頼めばなんとかしてくれるだろう。
いや、頼まなくてもおそらくは……
だから私はリリアに言う。
「心配いりませんわ。明日の決勝ではおそらく、マリアンネ様ももっと本気をだせるよう、教官方も試合形式を考えてくれるでしょう。ですからリリアはあくまでマリアンネ様の五番目の月を正面から受け止めて、全力で無効化する事を考えて下さい。勝負はお互いの力で決まる筈です。
ただ攻撃魔法が今のままでは、マリアンネ様に申し訳ありませんね。超級魔法に準ずるものをナタリアに憶えて貰いましょう。ただナタリアの魔力ですと、おそらくぎりぎりです。ですから必要な時までは起動しないで下さい」
出すつもりはなかった福音を教えることにする。リリアの為だから仕方ない。
これは本来、最大9体の白い巨人が二叉の槍を手に出現しするという魔法だ。
しかしナタリアの魔力は最大MP246だから、2体召喚が限界だろう。
他に明日の試合形式について、サクラエ教官に確認しておく必要がある。
今は試合の審判をしているから、後でとなるけれども。
「あれ、呪文、変じゃないかな。本来ならここで制御語句が入る筈だよね」
リュネットの言う通りだ。
呪文の文法上、制御語句が入るべきところで敢えて修飾詞を入れた。しかも何度も繰り返している。
ここに修飾詞を入れても、制御にも威力にも関係ない筈だ。
となると理由はひとつ。
「あえて呪文を遅らせているのでしょう。先に相手が魔法を起動させるように」
「うちと同じ戦法という訳にゃ?」
「おそらくそうですわ」
よほど自信があるか、あえて今までの形式を尊重するように見せつつ吹っ飛ばすつもりなのか。
多分両方だろう。
つまり目的も私達と多分同じ。誰か焚き付けた奴がいる可能性もある。
「……動きを止めよ、永久極凍壁!」
相手の呪文詠唱が終わった。
派手な言葉をちりばめているけれど、実際はただの氷壁魔法だ。
魔力が凍らせた空気中の水分が白く会場を煙らせる。
でも、それだけだ。魔力のほとんどは障壁で弾かれ霧散する。
「……、粛清せよ!」
五番目の月が起動した。
雲一つなかった筈の空に異形の岩が出現する。
「思ったより小さいにゃ」
「あえて魔力を絞っているのですわ」
リリアの言う通りだ。かなり魔力を絞ってかつコントロールしきっている。
「あれを落とす魔法かにゃ」
私は頷く。
「ええ。本来は大きな岩を1つ、小さな岩を3つ形成して、猛速度で落として付近一帯を壊滅させる魔法です。本来の月を含めて5つ見えるから五番目の月と呼ばれるのだそうですわ。しかし今回は本来の小さな岩より更に小さな岩を、かなり低い場所に浮かべています。教官方が威力を相殺できる程度に調整しているのでしょう」
それにしても見事だ。
勘違いする人も多いのだけれど、大魔法は自分の魔力さえ充分なら思いっきりぶっ放すのが一番楽だ。
無理に制御しなくて済むし、起動も魔力が大きい分簡単。多少のミスがあっても規模の大きさで誤魔化せる。
それなのに、本来広域殲滅用の超級魔法なのに、ここまで威力を絞った状態で起動できるとは……
浮かんだ岩が一気に下方向へ向かって加速する。
マリアンネ様側2人は最初の位置から動かない。コントロールに自信があるようだ。
相手は慌てて防護呪文を唱えるけれど遅い。
落ちて来た岩が試合場を穿つ。あっという間に広がる砂煙。
「岩そのものも壊しやすくしていたようですわね」
どうなっているのかは、魔力反応でわかる。相手の2人も審判の教官方も無事だ。
岩石が相手2人の真上に来た時点で、教官方が全員で防護結界呪文を展開。
防護結界呪文で岩が崩れつつも結界外に落下。試合場の一部を破壊。
なおマリアンネ様側は2人とも、防護呪文で全く影響をうけていない。
岩の制御も大きさも硬さも、すべてが制御通りだったようだ。
「流石マリアンネ様ですわ。まさかここまで仕上げてくるとは思いませんでした」
私の本音だ。
他の参加者とレベルが違いすぎる。最近の御前試合でここまでのは無かった筈だ。
「アン、すみません。次の試合では私も永久極寒風雪波を使わせていただきます。あともう一つ、お願い宜しいでしょうか」
リリアのお願いは想像がつく。
「六聖獣絶対防護魔法の視覚効果無し、最大効率状態の呪文ですね。用意は出来ていますわ」
つまり実用を重視したバージョンだ。
なおこれは物理攻撃にも対応させている。
自分でどうしても危険地帯へ行かなければならない時用に、何もないときは魔力を節約する機能までつけた自信作だ。
「安心いたしました。お姉さまの代理で出ている以上、私が負けるわけにはいかないですから」
おいリリア、意気込むあまりお姉さま発言しているぞ。あれは2人だけの時限定だ。
しかしそれだけ思ってくれているというのは、私としても嬉しい。
ただ思い違いだけは訂正しておこう。
「私の代理ではありませんわ。リリアの方がずっと強いですから。私では超級魔法は使えませんですしね。ですので自信をもってくださいな」
ここでぎゅっと抱きしめるくらいはしていいだろう。
うんうん、この腕の中にすっぽり入るサイズがまたいいのだ。髪もいい匂いがするし。
「わかりました」
「本来の実用防護魔法呪文も、必要な副呪文は六聖獣絶対防護魔法とほぼ同じです。ですからリリアなら何回か練習すれば、すぐ無詠唱発動まで出来ると思いますわ」
視覚効果を除いただけで原理は全く同じ呪文。なので副呪文も共通。
だからメインの呪文だけおぼえればOKだ。
「それは楽しみですわ。魔法の名前は何といいますの?」
「実用魔法ですから名称は簡単です。単に鉄壁とだけ名付けています。呪文そのものはこのようなものですわ」
自在袋から呪文の設計図を取り出す。
元々は皆に披露する予定がなかった呪文なので、見せるように書いてはいない。
それでもこれを見た方が、リリアも安心できるだろう。
リリアだけでなく、リュネットとナタリアもリリアの背後から呪文の設計図を覗き込む。
「これは……力比べですわね」
リリアの言う通りだ。
この魔法は相手が放った攻撃魔法の魔力に相克する魔力をぶつけて相殺する魔法。つまり相手の魔力との力比べだ。
ぶつかり合って相殺しあい、結果的に魔力が最後まで残っている方が勝利する。
「だからリリアは攻撃呪文を唱えない方がいいのですわ。御前試合は二人一組での戦いです。ですので攻撃魔法と防御魔法は別の者が唱えた方がいい。そしてリリアとナタリアの場合はリリアの方が魔力が大きいです。ですのでリリアが防御魔法を使い、ナタリアが攻撃魔法を使う方がより安全な筈ですわ」
私はステータスが読めるから2人の最大MPがわかる。
リリアの最大MPは528で、マリアンネ様の最大MPが530、ほぼ互角と言っていい。
マリアンネ様も相当な努力をしているのだろう。
いくら学年が1つ上とはいえ、リリアは迷宮で、殿下のチートも使ってレベルアップしているのだ。
それより最大MPが上だなんてチート過ぎる。
なお私のMPは先日ついに1000を突破したけれど、これは殿下の恩恵に加えてメタ知識をフルに使っているから。
この辺は一緒にして貰っては困るし相手も可哀想だと思う。
なおこれだけ鍛えても、称号は器用貧乏のまま。悲しい。
「ですがそれでは、マリアンネ様に申し訳ありませんわ。マリアンネ様は魔法の性質上、威力を制限せざるを得ませんから」
リリアのその気持ちもわかる。だからこそ同じ条件で正面から戦いたいというのも。
しかしリリアに万が一の事があっては困るのだ。
だが幸い、私はサクラエ教官の事を知っている。奴に頼めばなんとかしてくれるだろう。
いや、頼まなくてもおそらくは……
だから私はリリアに言う。
「心配いりませんわ。明日の決勝ではおそらく、マリアンネ様ももっと本気をだせるよう、教官方も試合形式を考えてくれるでしょう。ですからリリアはあくまでマリアンネ様の五番目の月を正面から受け止めて、全力で無効化する事を考えて下さい。勝負はお互いの力で決まる筈です。
ただ攻撃魔法が今のままでは、マリアンネ様に申し訳ありませんね。超級魔法に準ずるものをナタリアに憶えて貰いましょう。ただナタリアの魔力ですと、おそらくぎりぎりです。ですから必要な時までは起動しないで下さい」
出すつもりはなかった福音を教えることにする。リリアの為だから仕方ない。
これは本来、最大9体の白い巨人が二叉の槍を手に出現しするという魔法だ。
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