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エピローグ? 疫病神は見逃さない
第90話 いつの間にかの昇級
名残惜しいけれどリリアと別れ、遠隔移動魔法を起動。
断続的に見える景色を確認しながら、おおよその処で軽く爆発を起こして移動を止める。
出たのは川沿いの田舎道だ。付近に人の姿はない。
「こちらは何処でしょうか?」
「キルビ国の王都、ヒルモントの郊外です。ここから1離程度南下すればヒルモントの街門に出る筈ですわ」
キルビ国はイワルミア王国から南東にかなり離れたところにある大国だ。
アルヴェッタ国の東側で、イワルミアとは南東部の山岳地帯でほんの少しだけ接している。
つまりあまり交流が無い中で比較的近く、大きい国を選んだ訳だ。
他にもヒルモントの街を選んだ理由はある。
「バクジョイ迷宮のある街ですわね」
流石マリ、知っていたか。
その通り大陸三大迷宮のひとつ、バクジョイ迷宮がある街だ。
「ええ。まずは旅の資金を蓄えようと思いまして」
世の中何はなくとも金である。
そして冒険者が稼ぐと言えば、やっぱり魔物討伐だろう。
面倒な依頼とかを受けたくないし。
私とマリは田舎道を歩き始める。
田舎道はすぐに大きな街道と合流した。歩いている人もそこそこ多くなる。
長い街壁と大きな街門が見えてきた。オーツェルグより圧倒的に大きい。そして平地が広い。
これが大都会ヒルマウントの街か。
◇◇◇
ヒルモントはオーツェルグと、違い大陸屈指の街だ。
住民以外が街に入る際に検問がある。
誓いの水晶玉に身分証を通して申告させ、犯罪者では無い事を確認するのだ。
私もマリも当然この確認対象となる。
検問所で身分証を呈示し、誓いの水晶玉に手をおいて申告する訳だ。
「私は冒険者のアンブロシア・ミハルゼラです。間違いない事を申告します」
ここで本来なら水晶玉が青く光って私の台詞が真正であり、また犯罪者ではない事を証明する。
ちなみに犯罪者や身分証明書偽造の場合は赤く光るらしい。
しかし今回は白色に光った。何だろう、白色とは。
私が不安気に見えたのだろう。
衛士さんが説明してくれる。
「これは身分証明書にまだ反映されていない事項があるという表示です。この街に入る分には問題ありません。ですが早急に冒険者ギルドに出頭して、最新の状態に更新する事をお勧めします」
反映されていない事項? 何だろう。
「わかりました。冒険者ギルドへはどう行けばいいでしょうか」
「門を出て真っすぐ行って下さい。200腕くらい先、左側です」
「ありがとうございます」
とりあえず入れてくれた。
なら問題という程の問題ではないという事だろう。
検問所を出たところでマリアンネ様、もといマリを待つ。
40数えるくらいでマリが出てきた。
しかし何か不安そうな表情をしている。
「冒険者ギルドに出頭するように言われましたわ。実家か何処かが手を回したのでしょうか」
どうやら私と同じように言われたらしい。
「私も水晶玉が白く光りましたけれど、それはないと思います。まだ出て2時間も経っていません。リリアの気が変わって何処かに駆け込みでもしない限り、時間的に無理です。それに国関係の手配は明らかな犯罪の証拠がある事案でない限り、冒険者ギルドでは取り扱わない筈ですわ」
半ば自分にも言い聞かせている。
私も他国へ来たのは初めてなのだ。不安でない訳は無い。
それでも今まで知っている知識と理屈で、何とか自分を納得させる。
「なら、とりあえずギルドへ行くのが正しいのでしょうね」
「そうですね。どうせバクジョイ迷宮の情報案内本も買うつもりでしたし」
そんな訳で通りを真っすぐ歩いていく。
オーツェルグより人が遥かに多いし大きい建物も多い。
街も広そうだ。何より周囲の山が遠い。
「山が遠い分、周囲が広く感じますわ」
マリも同じことを考えていたようだ。
冒険者ギルドは賑やかな商店街の入口近くにあった。
オーツェルグのギルド本部と違い、建物が綺麗だし柄も悪くなさそうだ。
入ってすぐの受付で、受付嬢のお姉さんに声をかける。
「失礼します。検問所で冒険者証に反映されていない事項があると言われたので出頭したのですけれども」
「わかりました。冒険者証をお預かりして宜しいでしょうか」
受付嬢の反応に特に変わったところはない。
どうやらよくある事のようだ。ちょっとだけ安心する。
「はい。あと実は私ともう1人、同じパーティの者も同じように言われたのですけれども」
「ではお二方とも冒険者証をお預かりいたします。こちらで確認の上、最新のものに反映させていただきます」
私とマリの冒険者証を提出して、近くの椅子に掛けて待つ。
「此処が終わりましたら宿を探しましょうか」
「そうですね。身分証を受け取ったら、宿を紹介して頂きましょう」
「宿は何日分かまとめてとりましょうか」
「でも今度の休養日にはオーツェルグに一度戻るのですよね」
「そうですね。それでは休養日の前日まで、3日分で」
そんな事を話して時間を潰していたらだ。
奥からバタバタと先程の受付嬢が戻ってきた。
カウンターから出てきょろきょろ見回し、そして私達の方へやってくる。
「お待たせいたしました。こちらが新しい冒険者証になります。まずはお受け取り下さい」
見ると冒険者証の色が変わっている。
銀色だ。という事は……
さっと記載欄に目を通す。何だこのA級表示は。
いつの間に昇級したんだ。本人はまったく関知していないぞ。
見るとマリも同じ色だった。やはりA級に昇級したようだ。
「それでA級冒険者のお二方に当ギルドのギルド長からお願いがあります。申し訳ありませんがこちらの部屋までお願い出来ますでしょうか」
何だそれは。私とマリは思わず顔を見合わせる。
「でもここでギルド長の意向を無視する訳にはいかないですよね」
「そうですわね。まず話を聞くだけ聞いてみるのがいいのではないでしょうか」
私とマリの意見が一致した。
「それでは案内お願いしますわ」
「ありがとうございます。こちらになります」
受付嬢は奥へと私達を案内する。
断続的に見える景色を確認しながら、おおよその処で軽く爆発を起こして移動を止める。
出たのは川沿いの田舎道だ。付近に人の姿はない。
「こちらは何処でしょうか?」
「キルビ国の王都、ヒルモントの郊外です。ここから1離程度南下すればヒルモントの街門に出る筈ですわ」
キルビ国はイワルミア王国から南東にかなり離れたところにある大国だ。
アルヴェッタ国の東側で、イワルミアとは南東部の山岳地帯でほんの少しだけ接している。
つまりあまり交流が無い中で比較的近く、大きい国を選んだ訳だ。
他にもヒルモントの街を選んだ理由はある。
「バクジョイ迷宮のある街ですわね」
流石マリ、知っていたか。
その通り大陸三大迷宮のひとつ、バクジョイ迷宮がある街だ。
「ええ。まずは旅の資金を蓄えようと思いまして」
世の中何はなくとも金である。
そして冒険者が稼ぐと言えば、やっぱり魔物討伐だろう。
面倒な依頼とかを受けたくないし。
私とマリは田舎道を歩き始める。
田舎道はすぐに大きな街道と合流した。歩いている人もそこそこ多くなる。
長い街壁と大きな街門が見えてきた。オーツェルグより圧倒的に大きい。そして平地が広い。
これが大都会ヒルマウントの街か。
◇◇◇
ヒルモントはオーツェルグと、違い大陸屈指の街だ。
住民以外が街に入る際に検問がある。
誓いの水晶玉に身分証を通して申告させ、犯罪者では無い事を確認するのだ。
私もマリも当然この確認対象となる。
検問所で身分証を呈示し、誓いの水晶玉に手をおいて申告する訳だ。
「私は冒険者のアンブロシア・ミハルゼラです。間違いない事を申告します」
ここで本来なら水晶玉が青く光って私の台詞が真正であり、また犯罪者ではない事を証明する。
ちなみに犯罪者や身分証明書偽造の場合は赤く光るらしい。
しかし今回は白色に光った。何だろう、白色とは。
私が不安気に見えたのだろう。
衛士さんが説明してくれる。
「これは身分証明書にまだ反映されていない事項があるという表示です。この街に入る分には問題ありません。ですが早急に冒険者ギルドに出頭して、最新の状態に更新する事をお勧めします」
反映されていない事項? 何だろう。
「わかりました。冒険者ギルドへはどう行けばいいでしょうか」
「門を出て真っすぐ行って下さい。200腕くらい先、左側です」
「ありがとうございます」
とりあえず入れてくれた。
なら問題という程の問題ではないという事だろう。
検問所を出たところでマリアンネ様、もといマリを待つ。
40数えるくらいでマリが出てきた。
しかし何か不安そうな表情をしている。
「冒険者ギルドに出頭するように言われましたわ。実家か何処かが手を回したのでしょうか」
どうやら私と同じように言われたらしい。
「私も水晶玉が白く光りましたけれど、それはないと思います。まだ出て2時間も経っていません。リリアの気が変わって何処かに駆け込みでもしない限り、時間的に無理です。それに国関係の手配は明らかな犯罪の証拠がある事案でない限り、冒険者ギルドでは取り扱わない筈ですわ」
半ば自分にも言い聞かせている。
私も他国へ来たのは初めてなのだ。不安でない訳は無い。
それでも今まで知っている知識と理屈で、何とか自分を納得させる。
「なら、とりあえずギルドへ行くのが正しいのでしょうね」
「そうですね。どうせバクジョイ迷宮の情報案内本も買うつもりでしたし」
そんな訳で通りを真っすぐ歩いていく。
オーツェルグより人が遥かに多いし大きい建物も多い。
街も広そうだ。何より周囲の山が遠い。
「山が遠い分、周囲が広く感じますわ」
マリも同じことを考えていたようだ。
冒険者ギルドは賑やかな商店街の入口近くにあった。
オーツェルグのギルド本部と違い、建物が綺麗だし柄も悪くなさそうだ。
入ってすぐの受付で、受付嬢のお姉さんに声をかける。
「失礼します。検問所で冒険者証に反映されていない事項があると言われたので出頭したのですけれども」
「わかりました。冒険者証をお預かりして宜しいでしょうか」
受付嬢の反応に特に変わったところはない。
どうやらよくある事のようだ。ちょっとだけ安心する。
「はい。あと実は私ともう1人、同じパーティの者も同じように言われたのですけれども」
「ではお二方とも冒険者証をお預かりいたします。こちらで確認の上、最新のものに反映させていただきます」
私とマリの冒険者証を提出して、近くの椅子に掛けて待つ。
「此処が終わりましたら宿を探しましょうか」
「そうですね。身分証を受け取ったら、宿を紹介して頂きましょう」
「宿は何日分かまとめてとりましょうか」
「でも今度の休養日にはオーツェルグに一度戻るのですよね」
「そうですね。それでは休養日の前日まで、3日分で」
そんな事を話して時間を潰していたらだ。
奥からバタバタと先程の受付嬢が戻ってきた。
カウンターから出てきょろきょろ見回し、そして私達の方へやってくる。
「お待たせいたしました。こちらが新しい冒険者証になります。まずはお受け取り下さい」
見ると冒険者証の色が変わっている。
銀色だ。という事は……
さっと記載欄に目を通す。何だこのA級表示は。
いつの間に昇級したんだ。本人はまったく関知していないぞ。
見るとマリも同じ色だった。やはりA級に昇級したようだ。
「それでA級冒険者のお二方に当ギルドのギルド長からお願いがあります。申し訳ありませんがこちらの部屋までお願い出来ますでしょうか」
何だそれは。私とマリは思わず顔を見合わせる。
「でもここでギルド長の意向を無視する訳にはいかないですよね」
「そうですわね。まず話を聞くだけ聞いてみるのがいいのではないでしょうか」
私とマリの意見が一致した。
「それでは案内お願いしますわ」
「ありがとうございます。こちらになります」
受付嬢は奥へと私達を案内する。
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