198 / 202
第37章 夢の続き
197 1月の、とある日に
しおりを挟む
魔技大の転入試験は無事合格した。
魔法杖の学会発表も、一応は無事に終わった。
発表した増幅機構の倍率等の関係で、発表内容や論文資料全般にわたり特定特区以外閲覧禁止措置になってしまったが、それもまあ予定の範囲内だ。
あとは優雅な冬休みと春休みを待つだけの期間……という訳にも行かないのが、高専の悲しい処だ。
しっかり授業は残っているし、下手に落第したら大学合格もろともさようなら……
だから授業は真面目に受けて、予習復習もしっかりやる必要がある。
まあそれでも、今までに比べれば楽勝モードではあるのだが。
学生会の会長副会長は、例年通り無投票推薦のみで決まった。ルイス君が会長をやらされるそうだ。
まあ彼が一番人望もあるしまともだし、ルックスも悪くないので正解だろう。
副会長がソフィーで、監査が詩織ちゃん。会計が理奈ちゃんで書記が愛希ちゃんだそうだ。
クリスマス会は豪勢にやったけれど、そろそろ人数が限界だ。
学生会現役組と卒業組に分けるとか、来年は考えようという話になった。
今年はまあ、おまけの世田谷含めて合計17人でやったけれど。
参考までに俺のプレゼントは『オークションで買ったジャンク扱い不動品のオメガ・シーマスター腕時計を新品同様に修理したもの』だ。
無論プログレスを簡略小型化した魔力増幅機構等、魔法杖としての機能もしっかり入れている。
この腕時計、沙知ちゃんの元に行ったのだけれど、怪しい事に使われないか大変に不安だ。
沙知ちゃんのレーダー系魔法はジェニーのと違い、誘導とか幻覚とか色々危険な機能がついているそうだから。
そして俺が受け取ったのは、詩織ちゃん作の試作品という収納ボックス。
「ちょっとだけ空間を捻じ曲げてあるので、容量は見かけ以上に入るのですよ」
見かけと形は、ベッド下に置ける単なる木製収納ボックス。しかし収納力は外見の1.7倍というとんでもない逸品である。
「これを発展させたら、四次元ポケットが本当に作れるんじゃないか」
「空間的制約で1.7倍、厳密には√3倍が限界なのですよ。パテントは取りましたけれど、私のユニーク魔法なので量産も辛いのですよ」
との事である。
なお今現在では増量して、同じ収納ボックスが俺のベッド下に3個設置されている。
中身は全部、詩織ちゃん関係の玩具や機械類や材料等だ。
俺へのプレゼントの筈だったのだが、何故こうなった。
冬休みも、実家往復と現役学生会による新年恒例釣り大会と例年通り。食べすぎてトド化する人間が出るのまでお約束という処。
なおルイス引退後の魚捌き役は、美雨ちゃんに内定しているそうだ。
「脊椎動物なら、内部構造はそう変わったものではないので問題ありません」
いいのだろうか、補助魔法科魔法医療専攻希望としてその発言。
魚以外を捌かないでくれよ、免許無しで。
バレンタインデーという名の、ザッハトルテと当たり付きチョコを食べる日。
今年は沙知ちゃんが犠牲になったらしいのだが、劇的な反応は何も無かった。
沙知ちゃん本人が言う処では、
「口中の感覚に対して遮断魔法をかければいただけますよ。全部遮断すると食べにくいので9割程度遮断で。少しばかり味が落ちてしまいますけれど。あとはカプサイシンを魔法で分解していくだけです」
との事である。
当たった事のある俺としては何か悔しい。
◇◇◇
さて、実は俺と香緒里ちゃんで考えている事がある。
今の学生会との関係とか、今の部屋の扱いとか広さとか、まあ色々な事の整理だ。
香緒里ちゃんやジェニーが、学生会幹部として現役でいる間はいい。
でもこの2人が学生会を卒業した後。例えばルイスやその下の世代は、マンションに勝手にやって来たりとか露天風呂を今のように自由に使ったりする事が、気分的に出来るだろうか。
それに人数がこれ以上増えると、キャパとしてももう限界だ。
学生会の世代で分けるとしても、そう素直に出来るだろうか。
このあたりの問題を解決しておきたい。
実はかなり前、工房移転の頃から2人で時々こっそり話し合っていた。
2人だけで探している理由は簡単。解決手段にはそれなりに多額の費用がかかる。
その費用がかかる事を誰にも気兼ねなく決められるのは、俺と香緒里ちゃんの2人だから。
一応ある程度の目処はあった。特区公社による、新規個人分譲型マンションの建築計画である。
俺が学生会長だった頃に着工した新規のマンションが間もなく完成し、募集を開始する。
今度の開発はここ初音台にあるマンション3棟と同規模だから、建物も室数もかなり多い。
民間の開発なら、とっくに全容なり部屋一覧なり出ているのだろう。
しかし公社の企画なので、代表的な部屋の間取り等最小限の情報しか入っていない。
完成後になって正規の募集が始まらないと情報が出てこないのだろう。
ただ完成すれば、既存のマンションも含め、かなりの物件が動く可能性が高い。
その時に、出来るだけこの露天風呂のある部屋に近い場所を確保するつもりだった。
なので常に島内の不動産状況を見ながらチャンスを窺っていた、1月末の木曜夜。
「ひょっとしたら引っ越すかもしれないのです」
詩織ちゃんが夕食中に、ぼそっとそんな事を言った。
「引っ越すって、この島から」
「新しく出来るマンションを狙っているらしいのです。お姉ちゃんも独立するし、今の部屋だと広すぎて大変だとお母さんが言っているのです」
「確かにこの部屋と同じ広されは大変れす」
「でも詩織ちゃんは距離はあまり関係ないわよね」
由香里姉の台詞に、詩織ちゃんは首を横に振る。
「新しいマンションを買うと狭くなるのです。私のと親父の機械類を置く場所が無くなるのです。でも家のことは、お母さんには逆らえないのです」
俺と香緒里ちゃんの視線があった。
これはきっとチャンスだよね。そう詩織ちゃんの目線が言っている。
早速次の日の放課後、香緒里ちゃんと一緒に田奈先生の研究室を目指す。
今日在室している事は確認済みだ。
「どうした2人雁首並べて。研究室配属関係の情報ならまだ出せる状態じゃないぞ」
そう言いつつも、何か話があるという事はわかったのだろう。
学生のいる研究室ではなく、応接室の方へと通してくれた。
「で、話は何だ」
「引っ越されるって本当ですか」
まずはそれを確認しないとならない。
田奈先生は頷いた。
「ああ。うちのがその気で困っている。今の部屋は広すぎるし部屋数も多くて掃除や維持が大変なんだと。4月には娘も独立して出て行く予定だしな」
「実はもしあのマンションの部屋を出ていかれるなら、是非とも買いたい。そうお願いするつもりで今日は来たんです」
「本気か?」
田奈先生はそう言ってから訂正する。
「本気でなければわざわざ来ないだろうな。ならちょっと待て」
田奈先生はそう言って研究室の方へ歩いて行く。
そして約1分後、印刷された数枚の紙片を持って戻ってきた。
紙片の内容は新マンション関係の資料だ。
「部外秘のコピーだから2人で確認した後はシュレッダーしろ。これに書いてある通り、新しい公営分譲マンション『聟島ノーステラス』は2月1日に募集概要公表、3日から募集開始、12日に第1回募集終了で即日抽選が行われる。第1回で購入できれば3月1日から入居開始できる予定だ。引っ越しはまあ、詩織にボーナスを出せば1日もかからないだろう。3月19日の終業式から新入生の資料が来る4月1日までの間に、細かい作業も含めて終わらせる予定だ」
魔法杖の学会発表も、一応は無事に終わった。
発表した増幅機構の倍率等の関係で、発表内容や論文資料全般にわたり特定特区以外閲覧禁止措置になってしまったが、それもまあ予定の範囲内だ。
あとは優雅な冬休みと春休みを待つだけの期間……という訳にも行かないのが、高専の悲しい処だ。
しっかり授業は残っているし、下手に落第したら大学合格もろともさようなら……
だから授業は真面目に受けて、予習復習もしっかりやる必要がある。
まあそれでも、今までに比べれば楽勝モードではあるのだが。
学生会の会長副会長は、例年通り無投票推薦のみで決まった。ルイス君が会長をやらされるそうだ。
まあ彼が一番人望もあるしまともだし、ルックスも悪くないので正解だろう。
副会長がソフィーで、監査が詩織ちゃん。会計が理奈ちゃんで書記が愛希ちゃんだそうだ。
クリスマス会は豪勢にやったけれど、そろそろ人数が限界だ。
学生会現役組と卒業組に分けるとか、来年は考えようという話になった。
今年はまあ、おまけの世田谷含めて合計17人でやったけれど。
参考までに俺のプレゼントは『オークションで買ったジャンク扱い不動品のオメガ・シーマスター腕時計を新品同様に修理したもの』だ。
無論プログレスを簡略小型化した魔力増幅機構等、魔法杖としての機能もしっかり入れている。
この腕時計、沙知ちゃんの元に行ったのだけれど、怪しい事に使われないか大変に不安だ。
沙知ちゃんのレーダー系魔法はジェニーのと違い、誘導とか幻覚とか色々危険な機能がついているそうだから。
そして俺が受け取ったのは、詩織ちゃん作の試作品という収納ボックス。
「ちょっとだけ空間を捻じ曲げてあるので、容量は見かけ以上に入るのですよ」
見かけと形は、ベッド下に置ける単なる木製収納ボックス。しかし収納力は外見の1.7倍というとんでもない逸品である。
「これを発展させたら、四次元ポケットが本当に作れるんじゃないか」
「空間的制約で1.7倍、厳密には√3倍が限界なのですよ。パテントは取りましたけれど、私のユニーク魔法なので量産も辛いのですよ」
との事である。
なお今現在では増量して、同じ収納ボックスが俺のベッド下に3個設置されている。
中身は全部、詩織ちゃん関係の玩具や機械類や材料等だ。
俺へのプレゼントの筈だったのだが、何故こうなった。
冬休みも、実家往復と現役学生会による新年恒例釣り大会と例年通り。食べすぎてトド化する人間が出るのまでお約束という処。
なおルイス引退後の魚捌き役は、美雨ちゃんに内定しているそうだ。
「脊椎動物なら、内部構造はそう変わったものではないので問題ありません」
いいのだろうか、補助魔法科魔法医療専攻希望としてその発言。
魚以外を捌かないでくれよ、免許無しで。
バレンタインデーという名の、ザッハトルテと当たり付きチョコを食べる日。
今年は沙知ちゃんが犠牲になったらしいのだが、劇的な反応は何も無かった。
沙知ちゃん本人が言う処では、
「口中の感覚に対して遮断魔法をかければいただけますよ。全部遮断すると食べにくいので9割程度遮断で。少しばかり味が落ちてしまいますけれど。あとはカプサイシンを魔法で分解していくだけです」
との事である。
当たった事のある俺としては何か悔しい。
◇◇◇
さて、実は俺と香緒里ちゃんで考えている事がある。
今の学生会との関係とか、今の部屋の扱いとか広さとか、まあ色々な事の整理だ。
香緒里ちゃんやジェニーが、学生会幹部として現役でいる間はいい。
でもこの2人が学生会を卒業した後。例えばルイスやその下の世代は、マンションに勝手にやって来たりとか露天風呂を今のように自由に使ったりする事が、気分的に出来るだろうか。
それに人数がこれ以上増えると、キャパとしてももう限界だ。
学生会の世代で分けるとしても、そう素直に出来るだろうか。
このあたりの問題を解決しておきたい。
実はかなり前、工房移転の頃から2人で時々こっそり話し合っていた。
2人だけで探している理由は簡単。解決手段にはそれなりに多額の費用がかかる。
その費用がかかる事を誰にも気兼ねなく決められるのは、俺と香緒里ちゃんの2人だから。
一応ある程度の目処はあった。特区公社による、新規個人分譲型マンションの建築計画である。
俺が学生会長だった頃に着工した新規のマンションが間もなく完成し、募集を開始する。
今度の開発はここ初音台にあるマンション3棟と同規模だから、建物も室数もかなり多い。
民間の開発なら、とっくに全容なり部屋一覧なり出ているのだろう。
しかし公社の企画なので、代表的な部屋の間取り等最小限の情報しか入っていない。
完成後になって正規の募集が始まらないと情報が出てこないのだろう。
ただ完成すれば、既存のマンションも含め、かなりの物件が動く可能性が高い。
その時に、出来るだけこの露天風呂のある部屋に近い場所を確保するつもりだった。
なので常に島内の不動産状況を見ながらチャンスを窺っていた、1月末の木曜夜。
「ひょっとしたら引っ越すかもしれないのです」
詩織ちゃんが夕食中に、ぼそっとそんな事を言った。
「引っ越すって、この島から」
「新しく出来るマンションを狙っているらしいのです。お姉ちゃんも独立するし、今の部屋だと広すぎて大変だとお母さんが言っているのです」
「確かにこの部屋と同じ広されは大変れす」
「でも詩織ちゃんは距離はあまり関係ないわよね」
由香里姉の台詞に、詩織ちゃんは首を横に振る。
「新しいマンションを買うと狭くなるのです。私のと親父の機械類を置く場所が無くなるのです。でも家のことは、お母さんには逆らえないのです」
俺と香緒里ちゃんの視線があった。
これはきっとチャンスだよね。そう詩織ちゃんの目線が言っている。
早速次の日の放課後、香緒里ちゃんと一緒に田奈先生の研究室を目指す。
今日在室している事は確認済みだ。
「どうした2人雁首並べて。研究室配属関係の情報ならまだ出せる状態じゃないぞ」
そう言いつつも、何か話があるという事はわかったのだろう。
学生のいる研究室ではなく、応接室の方へと通してくれた。
「で、話は何だ」
「引っ越されるって本当ですか」
まずはそれを確認しないとならない。
田奈先生は頷いた。
「ああ。うちのがその気で困っている。今の部屋は広すぎるし部屋数も多くて掃除や維持が大変なんだと。4月には娘も独立して出て行く予定だしな」
「実はもしあのマンションの部屋を出ていかれるなら、是非とも買いたい。そうお願いするつもりで今日は来たんです」
「本気か?」
田奈先生はそう言ってから訂正する。
「本気でなければわざわざ来ないだろうな。ならちょっと待て」
田奈先生はそう言って研究室の方へ歩いて行く。
そして約1分後、印刷された数枚の紙片を持って戻ってきた。
紙片の内容は新マンション関係の資料だ。
「部外秘のコピーだから2人で確認した後はシュレッダーしろ。これに書いてある通り、新しい公営分譲マンション『聟島ノーステラス』は2月1日に募集概要公表、3日から募集開始、12日に第1回募集終了で即日抽選が行われる。第1回で購入できれば3月1日から入居開始できる予定だ。引っ越しはまあ、詩織にボーナスを出せば1日もかからないだろう。3月19日の終業式から新入生の資料が来る4月1日までの間に、細かい作業も含めて終わらせる予定だ」
30
あなたにおすすめの小説
宿敵の家の当主を妻に貰いました~妻は可憐で儚くて優しくて賢くて可愛くて最高です~
紗沙
恋愛
剣の名家にして、国の南側を支配する大貴族フォルス家。
そこの三男として生まれたノヴァは一族のみが扱える秘技が全く使えない、出来損ないというレッテルを貼られ、辛い子供時代を過ごした。
大人になったノヴァは小さな領地を与えられるものの、仕事も家族からの期待も、周りからの期待も0に等しい。
しかし、そんなノヴァに舞い込んだ一件の縁談話。相手は国の北側を支配する大貴族。
フォルス家とは長年の確執があり、今は栄華を極めているアークゲート家だった。
しかも縁談の相手は、まさかのアークゲート家当主・シアで・・・。
「あのときからずっと……お慕いしています」
かくして、何も持たないフォルス家の三男坊は性格良し、容姿良し、というか全てが良しの妻を迎え入れることになる。
ノヴァの運命を変える、全てを与えてこようとする妻を。
「人はアークゲート家の当主を恐ろしいとか、血も涙もないとか、冷酷とか散々に言うけど、
シアは可愛いし、優しいし、賢いし、完璧だよ」
あまり深く考えないノヴァと、彼にしか自分の素を見せないシア、二人の結婚生活が始まる。
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
旧校舎の地下室
守 秀斗
恋愛
高校のクラスでハブられている俺。この高校に友人はいない。そして、俺はクラスの美人女子高生の京野弘美に興味を持っていた。と言うか好きなんだけどな。でも、京野は美人なのに人気が無く、俺と同様ハブられていた。そして、ある日の放課後、京野に俺の恥ずかしい行為を見られてしまった。すると、京野はその事をバラさないかわりに、俺を旧校舎の地下室へ連れて行く。そこで、おかしなことを始めるのだったのだが……。
最遅で最強のレベルアップ~経験値1000分の1の大器晩成型探索者は勤続10年目10度目のレベルアップで覚醒しました!~
ある中管理職
ファンタジー
勤続10年目10度目のレベルアップ。
人よりも貰える経験値が極端に少なく、年に1回程度しかレベルアップしない32歳の主人公宮下要は10年掛かりようやくレベル10に到達した。
すると、ハズレスキル【大器晩成】が覚醒。
なんと1回のレベルアップのステータス上昇が通常の1000倍に。
チートスキル【ステータス上昇1000】を得た宮下はこれをきっかけに、今まで出会う事すら想像してこなかったモンスターを討伐。
探索者としての知名度や地位を一気に上げ、勤めていた店は討伐したレアモンスターの肉と素材の販売で大繁盛。
万年Fランクの【永遠の新米おじさん】と言われた宮下の成り上がり劇が今幕を開ける。
才能は流星魔法
神無月 紅
ファンタジー
東北の田舎に住んでいる遠藤井尾は、事故によって気が付けばどこまでも広がる空間の中にいた。
そこには巨大な水晶があり、その水晶に触れると井尾の持つ流星魔法の才能が目覚めることになる。
流星魔法の才能が目覚めると、井尾は即座に異世界に転移させられてしまう。
ただし、そこは街中ではなく誰も人のいない山の中。
井尾はそこで生き延びるべく奮闘する。
山から降りるため、まずはゴブリンから逃げ回りながら人の住む街や道を探すべく頂上付近まで到達したとき、そこで見たのは地上を移動するゴブリンの軍勢。
井尾はそんなゴブリンの軍勢に向かって流星魔法を使うのだった。
二日に一度、18時に更新します。
カクヨムにも同時投稿しています。
天才天然天使様こと『三天美女』の汐崎真凜に勝手に婚姻届を出され、いつの間にか天使の旦那になったのだが...。【動画投稿】
田中又雄
恋愛
18の誕生日を迎えたその翌日のこと。
俺は分籍届を出すべく役所に来ていた...のだが。
「えっと...結論から申し上げますと...こちらの手続きは不要ですね」「...え?どういうことですか?」「昨日、婚姻届を出されているので親御様とは別の戸籍が作られていますので...」「...はい?」
そうやら俺は知らないうちに結婚していたようだった。
「あの...相手の人の名前は?」
「...汐崎真凛様...という方ですね」
その名前には心当たりがあった。
天才的な頭脳、マイペースで天然な性格、天使のような見た目から『三天美女』なんて呼ばれているうちの高校のアイドル的存在。
こうして俺は天使との-1日婚がスタートしたのだった。
【完結】幼馴染にフラれて異世界ハーレム風呂で優しく癒されてますが、好感度アップに未練タラタラなのが役立ってるとは気付かず、世界を救いました。
三矢さくら
ファンタジー
【本編完結】⭐︎気分どん底スタート、あとはアガるだけの異世界純情ハーレム&バトルファンタジー⭐︎
長年思い続けた幼馴染にフラれたショックで目の前が全部真っ白になったと思ったら、これ異世界召喚ですか!?
しかも、フラれたばかりのダダ凹みなのに、まさかのハーレム展開。まったくそんな気分じゃないのに、それが『シキタリ』と言われては断りにくい。毎日混浴ですか。そうですか。赤面しますよ。
ただ、召喚されたお城は、落城寸前の風前の灯火。伝説の『マレビト』として召喚された俺、百海勇吾(18)は、城主代行を任されて、城に襲い掛かる謎のバケモノたちに立ち向かうことに。
といっても、発現するらしいチートは使えないし、お城に唯一いた呪術師の第4王女様は召喚の呪術の影響で、眠りっ放し。
とにかく、俺を取り囲んでる女子たちと、お城の皆さんの気持ちをまとめて闘うしかない!
フラれたばかりで、そんな気分じゃないんだけどなぁ!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる