王のはばたき

薄龍

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王の翼

トムラの行く末

シシ王との会話にトムラのことは出たのだが、龍をどうするかについては一切触れることなく、シシ王たちは帰って行った。そして日が昇り朝が来ると、宿の主人の声でソーマは目が覚めた。「ソーマ様お客様がお見えになってます。起きておられますか。」「すぐに行きます。少し待っていてもらえませんか。」そう言うとソーマはセキハ様から頂いた正装に素早く着替え階段を勢いよく降りていった。降りた先にはトムラの衛兵たちがすでに列をなして待っていた。その先にはソンヒョが昨日と比べ物にならないくらいの衛兵を引き連れていた。「ソーマ様お待ちしておりました。それでは王宮へ参りましょうか。」ソーマは用意されていた宝石が散りばめられた白馬に跨り王宮への道を進んでいった。そして、王宮まであと少しのところまで来た時、ソーマは草むらの中で必死に何かを探している少年を見つけた。「ソンヒョ殿しばし待ってはくれぬか。」「どうされました。」ソーマはソンヒョの声が耳に届くより早く馬を降りしょうねんにかけよっていった。「少年、何か探しているのか。」ソーマの声で気づいた少年はその服装を見た途端、地面に額を擦り付けて「気に障ったことをしましたのなら謝ります。ですからどうか罰だけはおやめください。」ソーマは少年のとった行動にびっくりしてしばらく何も言えなかったがすぐに言おうとしたことを思い出し「いやいや、君が何か探していたようだから手伝おうかと思って、何を探していたんだ。」
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