私にだけ見える選択肢が人生強制終了しかないんだけど

高福あさひ

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「あっ、う、んっ」

「ほら、もっと力抜いて」

「む、りぃ……」

触れられる場所がカッと熱くなる。どこもかしこも、熱いところだらけで発散することもできずにその熱を溜めていく。指がナカに一本沈められて、動かされる。それだけでいっぱいいっぱいなのに、力なんて抜き方がわからない。

「千鶴、絶対幸せにするから」

心が満たされていくのを強く感じるのと同時に、後悔も募る。もう、私は後には引けないのだということを知らされているようで。

「誰が何を言おうと、君を手放しはしない」

透さんのことを好きな気持ちは、ずっと隠し通さなければならないと思っていた。だけどまた選択肢が出てきて無理やり私に、隠すつもりだった気持ちを出させた。そのことに対して怒りがあるわけじゃないけど、後に引けないようにされたとは思う。

「出会った、あの日から……。ずっと、ずっと、好きでした」

本当は初めて出会ったあの日から、透さんのことが好きだった。二度と会うことはないだろうし、会うことがあったとしても、私がまともでいられる保証はなかった。だからあえてその気持ちにはフタをしていた。

そうでなければ、また会いにくる、という約束を覚えていたりはしない。

「いま、それ言うのは……ずるいよ、千鶴」

顔を真っ赤にした透さんが、嬉しそうに笑った。その顔を見ると、とても心が温かくなって、私も嬉しくなった。

「俺を、受け入れて」

こくりと頷く。指でだいぶ慣らされたソコは蜜をトロトロとこぼしている。あてがわれた透さんのものが少しずつ入ってくる。

「ひ、ああっ」

グッと押し込まれ始めて、痛みが走るが、それ以上に幸福感がすごい。ループ人生の中でもセックスの経験はなかった。本当に、正真正銘の初めて。

「いたく、ない?」

「大丈夫、千鶴は?」

「だい、じょう、ぶ」

締め付けすぎると男の人も痛いと、どこかの人生で聞いたことがあったから、大丈夫かなと透さんに聞けば、むしろ気持ちいいと返されて恥ずかしくなる。

「動くよ」

痛みにだいぶ慣れてきた頃、ゆっくりと動きが加えられて、それが新たな快楽と熱、痛みを産む。瞬く間に翻弄され、甲高い悲鳴を上げることしかできない。

「ん、う、あ、あっ」

「ふーん、千鶴は奥の方が好きなんだね」

初めてにもかかわらず、痛みを周囲から聞くほど感じなかった私は、すぐに良いポイントを見つけられてそこを虐められる。

「やだ、も、むり、やだぁ」

だんだんと快楽を拾い始めた身体に、与えられる快楽たちは過ぎたもので、脳が処理できなくなっていくのを、なぜか理解する。

「本当に、嫌なの?」

「……っあ!」

ぐちゅり、と奥へ強く押し込まれた男根に、だんまりを決めていた私の口から声が漏れた。そのまま小刻みに刺激がやってきて、声が我慢できない。

自分の声なのに、普段聞くことのない声だから、恥ずかしい気持ちが頭を支配しては我慢しようと頑張るけれど、無駄な努力だった。

「千鶴、俺の大事な……」

何もかも初めてのことに、私は気が付けば意識を失ってしまっていた。最後に、透さんが何かを言いかけていたのを、聞くことはないままに。

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