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現る5
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「ユーリ!待ってよ!」
カイゼル殿下はユーリの魔術で強制的に眠らされてしまった。
私達2人は、5階の住まいへ戻る所だ。
カイゼル殿下の話を聞いたユーリは、
「そこまでだ。」
と、ひとこと言うと、魔術をかけて立ち去った。
私達にとって都合の良い話だと思ったのに、ユーリはどうしてこんなに怒っているのだろう?
リビングから見えるキッチンでは、リチャードが電子レンジで何かを温めている。
近くのお店で何か食べ物を買ってきたのだろう。
「全くアイツは昔から変わらない。ああやって誘いをかけては人をどん底に突き落とす。悪魔の所業だっ。」
やはりユーリは過去にカイゼル殿下に何かされている。間違いない。
「そもそも奴には人望が無い。王位に付いても支える人材が揃うことは、まずないだろう。それどころか、その先に待っているのは恐怖政治だ。奴が王位に着くことは断固として拒否する。」
確かに、あのカイゼル殿下の性格で王位を得たら、他国からの侵略は免れても、国内が崩壊しそうだ。
「珍しく怒っているねユーリ殿下。」
リチャードが緩ふわっと、温かいスープを勧めてくる。
もちろん買ってきたものを、温めただけのものだけど。
「僕はね、歳を重ねる途中で気がついたんだ。よく寝て、よく食べないと、きちんと頭が回らないってね。」
確かに昔のリチャードは、食事も取らずに魔導具をいじり、睡眠時間も不規則だった。
「だからね。思うように行かない時は、よく食べて、よく寝るようにしたんだよ。そうしたら、寝てる間に勝手に脳が動いて、解決策を出してくれる。考えて、それでもまだ答えが見つからない時は、騙されたと思ってやってみて。」
何だかえらくリチャードがまともな気がする。
私達が見てないうちに、何か変なものでも食べたのだろうか?
「確かに、怒りに我を失ってはならないな。感謝する、リチャード殿。」
ユーリも頭に血が上っていた事に気付いたらしく、軽く息を吸って吐き出した。
「でね、ご相談と言っては何だけど、僕も5階で暮らして良いだろうか?」
ユーリがまた険しい表情に戻ってしまった。
ついさっき、リチャードが優しい感じだったのは、このお願い事の前振りなのか?
「僕さ、楽しく暮らしたいんだよね。王宮勤めを辞めたのも、必要の無い仕事を押し付けられたり、何も考えずに人の自由を奪うような同僚から、逃がれたかったからなんだよ。今4階は、ほぼ王宮みたいな物さ。」
リチャードの言うことはまぁ分かる。
私としてはリビングのソファーをリチャードに提供して、カイゼル殿下が去るまで居てもらっても構わない、のだけど‥。
「分かった。リチャード殿にはカイゼルが帰るまで、近くの宿に居てもらおう。日本の宿に泊まるのも新しい経験だ。朝食も充分に付くし快適らしい。」
リチャードの顔が輝く。
新しい経験、もしくは朝食辺りに釣られているに違いない。
「うん、それは良いね!流石はユーリ殿下だ。」
ユーリなりにリチャードの性格を掴んできたようだな‥。
だがしかし、そうだとすると、あの我儘王子の世話は誰がするというのか?
「ユーリ、カイゼル殿下は身の回りの事を1人で出来るの?王子様なんでしょ?」
「特別警備隊に入っていたのだから問題無いだろ。奴は人を使うのが好きなだけで、自分で出来ない訳ではない。放っておけば、文句を言いながらも勝手にやるさ。」
そういうものなんだ‥。
確かに、身の回りの事一つ出来ない王子様には見えない。
何なら、獣でも狩って、捌いて料理までしてくれそうな気さえする。
「了解、ユーリ。それじゃ、基本的に放っておくね。」
「あぁ、そうしてくれ。」
この時私たちは、カイゼル殿下の行動力を甘く見ていたのだった。
◇◇◇
「起きろ!ユーリ。稽古の時間だ!」
冬も深まる12月。
午前5時の明け方の空は、まだ闇に閉ざされている。
″ゴンッ、ガン、ガン、ガンッ″
カイゼル殿下が絶え間なく玄関ドアを叩く音が、静かな室内に響き渡る。
「全く‥、朝から聞きたい声では無いな。」
文句を垂れるユーリが、玄関口まで歩いていく気配を察する。
私はまだ起きたくはない。
眠いし寒いし布団から出るのはごめんだ。
″ガチャッ″
玄関ドアが開けられたようだ。
私はもう、息を潜めて居ないふりでもしていよう。
「ユーリ、外へ行くぞ!お前は最近、鍛錬を怠けているだろう?俺が稽古相手になってやる。」
昨日は動けない程だったのに、もう回復したのだろうか?
ユーリに強制的に寝かされたのが案外良かったのかもしれないな。
「ここは日本だ‥。街中で剣を振り回して打ち合いでもしてみろ、下手したら通報物だぞ。」
「お前、俺にそんな態度を取って良いのか?帰ったら父にバラすぞ。お前が娘を囲って一緒に暮らしていると。」
え?カイゼル殿下、今、何て言った?!
「ユーリは日本で、まだ成人にも満たない少女と寝食を共にしていると、嘘偽りなく伝えても良いんだぞ。」
「だがらそれは、ミツリが特別な産まれで守らねばならないからだ!知っているだろう!?」
「それが父には言えないだろうから、俺も黙ってやるかどうかを迷っている所だ。とりあえず外で身体でも動かせば、俺の気分もよくなるのだがなぁ‥。行くか?ユーリ?」
ユーリがあの整った知的な顔を、思いっきり歪めているのが見えるようだ。
こうしてカイゼル殿下は、益々ユーリに嫌われていくのだろうな。
″バタンッ″
玄関ドアの閉じる音がした。
それと時を同じくして、私の部屋のドアが外側からカリカリと爪で引っ掻かれる音がした。
ステラさんだ。
ーー「おはようミツリちゃん。朝早くからごめんなさいね。ユーリ様から少しの間見ててって頼まれちゃったの。」
朝からステラさんの柔らかい身体に触れられるなんて最高じゃないか!
私はステラさんを抱えて2度寝をする事にした。
カイゼル殿下はユーリの魔術で強制的に眠らされてしまった。
私達2人は、5階の住まいへ戻る所だ。
カイゼル殿下の話を聞いたユーリは、
「そこまでだ。」
と、ひとこと言うと、魔術をかけて立ち去った。
私達にとって都合の良い話だと思ったのに、ユーリはどうしてこんなに怒っているのだろう?
リビングから見えるキッチンでは、リチャードが電子レンジで何かを温めている。
近くのお店で何か食べ物を買ってきたのだろう。
「全くアイツは昔から変わらない。ああやって誘いをかけては人をどん底に突き落とす。悪魔の所業だっ。」
やはりユーリは過去にカイゼル殿下に何かされている。間違いない。
「そもそも奴には人望が無い。王位に付いても支える人材が揃うことは、まずないだろう。それどころか、その先に待っているのは恐怖政治だ。奴が王位に着くことは断固として拒否する。」
確かに、あのカイゼル殿下の性格で王位を得たら、他国からの侵略は免れても、国内が崩壊しそうだ。
「珍しく怒っているねユーリ殿下。」
リチャードが緩ふわっと、温かいスープを勧めてくる。
もちろん買ってきたものを、温めただけのものだけど。
「僕はね、歳を重ねる途中で気がついたんだ。よく寝て、よく食べないと、きちんと頭が回らないってね。」
確かに昔のリチャードは、食事も取らずに魔導具をいじり、睡眠時間も不規則だった。
「だからね。思うように行かない時は、よく食べて、よく寝るようにしたんだよ。そうしたら、寝てる間に勝手に脳が動いて、解決策を出してくれる。考えて、それでもまだ答えが見つからない時は、騙されたと思ってやってみて。」
何だかえらくリチャードがまともな気がする。
私達が見てないうちに、何か変なものでも食べたのだろうか?
「確かに、怒りに我を失ってはならないな。感謝する、リチャード殿。」
ユーリも頭に血が上っていた事に気付いたらしく、軽く息を吸って吐き出した。
「でね、ご相談と言っては何だけど、僕も5階で暮らして良いだろうか?」
ユーリがまた険しい表情に戻ってしまった。
ついさっき、リチャードが優しい感じだったのは、このお願い事の前振りなのか?
「僕さ、楽しく暮らしたいんだよね。王宮勤めを辞めたのも、必要の無い仕事を押し付けられたり、何も考えずに人の自由を奪うような同僚から、逃がれたかったからなんだよ。今4階は、ほぼ王宮みたいな物さ。」
リチャードの言うことはまぁ分かる。
私としてはリビングのソファーをリチャードに提供して、カイゼル殿下が去るまで居てもらっても構わない、のだけど‥。
「分かった。リチャード殿にはカイゼルが帰るまで、近くの宿に居てもらおう。日本の宿に泊まるのも新しい経験だ。朝食も充分に付くし快適らしい。」
リチャードの顔が輝く。
新しい経験、もしくは朝食辺りに釣られているに違いない。
「うん、それは良いね!流石はユーリ殿下だ。」
ユーリなりにリチャードの性格を掴んできたようだな‥。
だがしかし、そうだとすると、あの我儘王子の世話は誰がするというのか?
「ユーリ、カイゼル殿下は身の回りの事を1人で出来るの?王子様なんでしょ?」
「特別警備隊に入っていたのだから問題無いだろ。奴は人を使うのが好きなだけで、自分で出来ない訳ではない。放っておけば、文句を言いながらも勝手にやるさ。」
そういうものなんだ‥。
確かに、身の回りの事一つ出来ない王子様には見えない。
何なら、獣でも狩って、捌いて料理までしてくれそうな気さえする。
「了解、ユーリ。それじゃ、基本的に放っておくね。」
「あぁ、そうしてくれ。」
この時私たちは、カイゼル殿下の行動力を甘く見ていたのだった。
◇◇◇
「起きろ!ユーリ。稽古の時間だ!」
冬も深まる12月。
午前5時の明け方の空は、まだ闇に閉ざされている。
″ゴンッ、ガン、ガン、ガンッ″
カイゼル殿下が絶え間なく玄関ドアを叩く音が、静かな室内に響き渡る。
「全く‥、朝から聞きたい声では無いな。」
文句を垂れるユーリが、玄関口まで歩いていく気配を察する。
私はまだ起きたくはない。
眠いし寒いし布団から出るのはごめんだ。
″ガチャッ″
玄関ドアが開けられたようだ。
私はもう、息を潜めて居ないふりでもしていよう。
「ユーリ、外へ行くぞ!お前は最近、鍛錬を怠けているだろう?俺が稽古相手になってやる。」
昨日は動けない程だったのに、もう回復したのだろうか?
ユーリに強制的に寝かされたのが案外良かったのかもしれないな。
「ここは日本だ‥。街中で剣を振り回して打ち合いでもしてみろ、下手したら通報物だぞ。」
「お前、俺にそんな態度を取って良いのか?帰ったら父にバラすぞ。お前が娘を囲って一緒に暮らしていると。」
え?カイゼル殿下、今、何て言った?!
「ユーリは日本で、まだ成人にも満たない少女と寝食を共にしていると、嘘偽りなく伝えても良いんだぞ。」
「だがらそれは、ミツリが特別な産まれで守らねばならないからだ!知っているだろう!?」
「それが父には言えないだろうから、俺も黙ってやるかどうかを迷っている所だ。とりあえず外で身体でも動かせば、俺の気分もよくなるのだがなぁ‥。行くか?ユーリ?」
ユーリがあの整った知的な顔を、思いっきり歪めているのが見えるようだ。
こうしてカイゼル殿下は、益々ユーリに嫌われていくのだろうな。
″バタンッ″
玄関ドアの閉じる音がした。
それと時を同じくして、私の部屋のドアが外側からカリカリと爪で引っ掻かれる音がした。
ステラさんだ。
ーー「おはようミツリちゃん。朝早くからごめんなさいね。ユーリ様から少しの間見ててって頼まれちゃったの。」
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